看護師の面接に落ちる11つの理由!落ちる原因と回数をアンケート調査
看護師は慢性的に不足していると言われています。その理由としては、日本の高齢化に伴い、看護師の需要が高まっていること、夜勤などで不規則な就業時間のため一定数離職者がいることなどが挙げられます。
そのため、転職のハードルが低く、転職してもすぐに採用されやすい職業と認識している方も少なくありません。
しかし、実際には、面接で落とされてしまう看護師が多いのも実情です。
看護師が面接で落とされてしまう理由や原因を把握することで、今後の面接対策につなげ、面接で落とされないように、出来る限りの対策を行うようにしましょう。
以下では、看護師が面接に落ちたことのある回数や、面接で落とされてしまう原因の調査結果、さらに面接に落ちる理由、今後面接に落ちないために出来る対策について説明していきます。
執筆・監修当サイトを運営する株式会社pekoにて、キャリアアドバイザーとして看護師の転職支援を始め、多くの転職者のサポートを担当中。国家資格であるキャリアコンサルタント資格も取得。
看護師の面接に落ちる原因の実態調査
転職の時に面接を受けた経験がある看護師を対象に「面接で落ちたことがありますか?」というアンケート調査を行い、「面接で落ちた回数」「面接で落ちたと思う自分の原因」を調査しました。
- アンケート人数:204名
- 対象者:転職経験が2回以上ある看護師
- 実施日:2021年7月12日
- 調査:弊社の独自調査(看護師資格、経歴確認済み)
- 調査形式:選択式、フリー回答
面接で落ちた経験がある看護師は8割以上?
「面接に落ちたことがある」と回答した看護師は、全体の8割を超える結果となりました。「看護師は転職しやすい業種」だとしても、転職を経験した看護師のほとんどが、転職の時の面接に1回は落ちた経験があるということが分かりました。
また、面接に落ちた回数ですが、「面接に1度落ちたことがある(41.6%)」が一番多い結果となり、続いて「4回以上落ちたことがある(13.8%)」となりました。
1度面接に落ちることで、何が原因で落ちたのか自分なりに考え、次の面接の時には修正して面接に挑むことができる看護師が多い一方、繰り返し面接に落ちてしまう看護師が多いことも分かりました。
看護師が面接で落ちた回数アンケート調査結果
落ちたことがない(16.9%) | 0回:16.9% |
---|---|
落ちたことがある(83.1%) | 1回:41.6% |
2回:16.6% | |
3回:11.1% | |
4回以上:13.8% |
看護師が面接に落ちたと思う原因
人気の職場だったため | 33.3% |
---|---|
経験が浅いため | 28.5% |
面接対策が出来ていなかったため | 19.0% |
育児と仕事の両立のため | 9.5% |
希望条件が多すぎたため | 9.5% |
その他 | 0.2% |
看護師が自分で感じる面接に落ちたと思う原因(複数回答可)では、「人気の職場だったため(33.3%)」という理由が一番多く、続いて「経験が浅いため(28.5%)」「面接対策が出来ていなかったため(19.0%)」が多い回答結果となりました。
その他の意見では、「募集要項と内容が違った」「こちらから面接中に断りを入れた」などの意見もありました。
以下で、「看護師が面接に落ちる理由」を確認していきましょう。
看護師が面接に落ちる理由11選
看護師が面接に落ちる理由を説明しながら対策についても解説していきます。
1.面接時のビジネスマナーが守られていない
看護師として一般的な面接時のビジネスマナーが守られていない場合、面接で落ちる可能性が高くなります。
面接時の見た目 | ・面接時に適した服装かどうか ・清潔感がある服装、メイク、髪型かどうか |
---|---|
時間を守る | ・面接時の時間を守れているか |
顏の表情 | ・表情は明るいか ・面接で感情を出しすぎていないか |
話し方 | ・滑舌が悪くないか ・声が小さくないか ・話が極端に短くないか ・話が極端に長くないか |
募集要項未確認 | ・募集要項は確認しているか ・募集要項を踏まえた上で質問しているか |
書類の誤字脱字 | ・履歴書のルールが守られているか ・履歴書・職務経歴書などに誤字脱字はないか |
以上は、面接を受ける側としての最低限のマナーです。
看護師は転職が行いやすい職種のため、一般的なビジネスマナーを確認しない看護師も多い印象です。
上記で説明した「面接時のビジネスマナーが守られていない」場合、面接官に一般的なビジネスマナーが無い人だという印象を与えてしまいます。「採用しても周囲のスタッフとうまくやっていけない人かもしれない。」もしくは、「1からビジネスマナーを教育していかなければならない人。」と思われ、落ちるフラグが立ちます。
そのため、面接で落とされてしまう原因のひとつになってしまうのです。
そのため、面接時のマナーが出来ていない、マナーが分からないと感じたら、一度「看護師転職時の面接対策まとめ!準備しておくことや流れ・マナー」を確認しておきましょう。
2.態度や言葉遣いが悪い
看護師の面接では、一緒に働きたいと面接官に思わせなければ転職に成功することはできません。
そして、一度や二度の貴重な面接で、看護師の表情・態度・言葉遣いが乱れていては、「その程度の態度で良いと思っているのだな」と面接官に思われてしまいます。
看護師として働く以上は、どの職場でもホスピタリティが必要とされる仕事です。
学歴や職歴が立派でも、初対面の相手を尊重する態度を見せることができない方は、面接で落とされる可能性が高まります。
面接時には忙しくても、疲れていても、自分の良い面を伝える気持ちをもつことが大切です。
3.志望動機や退職理由に一貫性がない
一次面接では主に、面接で質問される内容や会話と、応募書類との一貫性を見られています。
志望動機や退職理由に関しては、前職とのつながりがあるかどうかがチェックされます。話の内容が唐突で、職歴との接点が見えづらかったり、しっかりと志望動機につながっていなかったりすると、面接官に違和感を与えてしまいます。その結果、面接に落ちる可能性が高くなってしまいます。
一次面接で話した内容は、二次面接以降(又は最終面接)にも引き継がれていきます。そのため、どのステップにおいても内容に一貫性があるかどうかは重要なポイントです。
したがって、記載する「履歴書」や「職務経歴書」の内容を確認し、書類に記載した内容と、面接で回答する内容に一貫性があるかどうかを今一度確認することが大切です。
4.転職理由がネガティブ
看護師の面接では、面接官より転職理由(退職理由)を聞かれることがあります。
その際に、以下のような説明を行った場合、面接で落ちる可能性が高くなります。
- 事実だとしても前職の悪口を発言すること
- 転職理由がネガティブな理由(残業が多いなど)であること
- 不平不満だけを伝えてしまうこと転職理由がネガティブな理由(残業が多いなど)であること
以上のようなことをストレートに話すと、面接官に印象が悪く映ります。
面接官は、そういった看護師を採用すると、自分たちも折り合いが悪くなった場合、「他の病院で自分達の病院を悪く言われる可能性がある」と考え、採用することを躊躇してしまいます。
看護師面接で、退職理由を聞かれた場合、退職した病院(現在勤務中の病院)についてただ悪く言うことはNGです。同じ内容を伝える場合でも、伝え方や言葉遣い、言い回しなどに注意して伝えるようにしましょう。
詳しくは「看護師面接時の退職理由はどう伝える?好印象の伝え方<例文集>」を確認しておきましょう。
5.質問に答えられない、詰まる
看護師はどの勤務先でもコミュニケーション能力は求められます。
例えば、「緊張しているから」「初めての転職だから」といって、面接官からの質問にしどろもどろになったり、全く答えられなかったりすると、面接官の印象を悪くし、面接に落ちる可能性があります。
面接に不慣れな方はあらかじめ、想定される質問の内容を把握しておき、面接練習を行っておくことが大切です。
もし、分かりにくい質問や、理解できなかった質問をされた場合は、慌てずもう一度内容を確認し、この内容であっているかなどと確認することもコミュニケーションのひとつです。面接の時には焦らず、相手と会話が食い違わないよう、真摯に対応しましょう。
詳しくは「看護師転職面接17の想定質問と回答例」を確認しておきましょう。
また、看護師転職サイトを利用することで、模擬面接を行ってくれることや、面接時の想定問答を教えてくれるところもあります。さらに、面接時に同行してもらい、質問・回答のサポートも行ってくれます。そのため、看護師転職サイトの利用はおすすめです。
看護師の体験事例(2件)看護師が面接で落ちた体験事例
初めての面接でパニックになった
(29歳/千葉県/看護師)
新人看護師時代に1度面接に落ちた経験があります。
面接対策が出来ておらず、何を答えて良いか分からないぐらいパニックになったのが原因だと思います。
新人で若いというだけでは転職は厳しいなと思い、厳しさを痛感しました。
面接でうまく答えられなかった
(北海道/33歳/看護師)
外科系の病院への転職を考えました。
看護部長がとても強気な方で、いわゆる「圧迫面接」を行われ、職歴についても、かなり細かく聞かれました。
「看護師として何をしてきたの」「この病院であなたは何ができるの」など割と強気な質問が多く、うまく答えることができず、ご縁がない結果となりました。
6.面接で感情を出しすぎる
面接官から様々な質問を聞かれた際に、ネガティブな自分の体験や思いを伝えすぎることも、警戒されてしまう項目の1つで、面接で落ちる可能性が高くなります。
自分だけ大変だったとアピールをしすぎると、「この看護師勤め続けることができるのか」と面接官に不安を与えてしまいかねません。
職場は、個人の事情よりも「看護師としてしっかりと働いてくれるのか」「周囲のスタッフとうまくやっていけるのか」ということを重要視します。
そのため、能力はもとより、勤務実績や勤務態度を大切にします。
あまりにも自分だけが大変だったと訴えすぎると、自分のことしか考えてないのではないかと思われ、面接で落とされてしまう可能性が高くなります。
しかし、以下のことについては事実を伝えておくことが必要で、感情を合わせて伝える必要はありません。
- 体調を壊した経験があり勤務制限がある
- 精神的に参ってしまったことがあり疾患がある
- 介護・育児が必要な家族がいる
- 今後も通院や休みなどが適宜必要になる
働く上で考慮してもらう必要があることは事実を伝えておきましょう。
7.すべて本音で答えてしまう
転職面接時に全て本音で答えてしまうことは、面接で落ちる原因の1つにもなります。
例えば、以下のようなことを素直に答えてしまうことで看護師の印象を悪くします。
- 残業が多かったから、少なくしたいと思っている
- 今よりも給与や収入を上げたいと思っている
(又は給与が低かった) - 仕事が面白くなかった
- 同僚や先輩看護師と上手くいかなかった
- 労働時間や労働環境に不満があった
- 病院・施設の経営方針・看護方針が気に入らなかった
理由としては、看護師が納得いく職場環境が提供できるか不安になる点や、採用しても同じ理由ですぐに退職してしまうのではないか、と感じるためです。
面接がどれだけ穏やかな空気で、何でも話せるような雰囲気だったとしても、全て本音で答えてしまうことには注意してください。あくまでも面接の最中です。
常に「見られている」意識は忘れないようにしてください。
看護師の体験事例(1件)看護師が面接で落ちた体験事例
面接で素直に何でも答えてしまった
(30歳/茨城県)
看護師3年目の時に、まだ勉強が必要だと感じていたので、地元の大学病院を転職で応募し、試験には合格し面接を受けることになりました。
看護師志望動機、転職理由を自分なりに考えていたものの、質問に正直すぎるくらいに回答しました。
結果は不採用で理由ははっきりとは聞けませんでした。
その後、看護師転職サイト(転職支援サービス)で面接対策をしっかり行った時と比べると、新しい病院で自分がどのように貢献できるかということより、自分が辛い現状から逃げたいという思いが表れていたからだと思いました。
8.求める条件に合わない
採用条件をしっかりと確認せずに、看護師面接に臨んでも、そもそも募集条件に自分が合っていなかった場合は、落とされてしまいます。
病院でも、クリニックでも、看護師なら誰でも良いというわけではありません。
正職員だけの募集もありますし、病棟看護師のみを募集している場合や、夜勤を希望している場合もあります。
自宅から近いから、休みが多いから、給与などの条件が良いからと、自分の都合だけで求人募集に応募し面接を受けてしまうと、病院・施設側が欲しい条件とのミスマッチが起こり、採用を見送ることになります。
募集要項をしっかり確認したうえで、面接に臨むことが、自分も「落ちた」ことで傷つかないで済みますし、時間を無駄にしないで済みます。
採用側の募集要項から分かる本音
あれば尚可 | ・本当は採用したい看護師のスキル・技術・資格を指している |
---|---|
歓迎 | ・採用したい看護師像を表している |
応相談 | ・応募する看護師が少ない場合(求める人物像の看護師の応募がない場合)、妥協する可能性がある項目 |
○○が活躍する職場 | ・看護師として本当に採用したい年齢層や、働き方が記載されている |
募集要項には、何らかの形で以上のような項目が記載されている場合があり、面接を受ける看護師にも注意が必要です。
例えば、「夜勤(応相談)」となっている場合、本音は夜勤が出来る看護師を採用したいため、日勤常勤で応募すると落ちる場合があるということです。
このように、病院・施設側が求める条件を把握し、それでも応募したい場合はチャレンジすることが大切です。
看護師の体験事例(2件)看護師が面接で落ちた体験事例
自宅待機が出来ない旨を伝えたら落ちた
(愛知県/34歳)
脳神経外科専門病院で訪問看護を希望して面接を受けたときに落ちました。
脳神経外科の病棟看護師として勤務していましたが、訪問看護師は未経験だったため、職場見学兼面接という形で行いました。
業務自体は軽症な患者から先輩看護師と行い慣れていくということでしたが、10日に1回自宅待機の日があり、夜間子供の面倒を見る人がいないため、自宅待機が出来ない旨を伝えたら、面接に落ちました。
経験が足りなかった
(神奈川県/34歳)
看護師転職時の面接で落ちた原因は、募集しているスキルが「病棟勤務2年以上」に対し、私は「1年しか病棟勤務経験がなかった」というものです。
私の転職の希望条件にピッタリだったため、看護師転職サイト(転職支援サービス)の担当者から「チャレンジしてみますか?」と提案されたクリニックでしたが、募集している必要なスキルが足りていなかったので、予想通り落ちてしまいました。
9.希望条件や要求が多すぎる
看護師は不足しているので採用されやすい、希望条件通りに転職しやすいと考えている看護師も少なくありません。
そのため、転職する際の希望条件や要求が多くなる傾向にあります。さらに面接ではっきりと働くための条件を伝える看護師もいますが、面接ではあまり印象を持たれません。
例えば、「訪問看護には興味があります」と言いながら、子供が小さいから残業はできない、家庭の協力が得られないからオンコールは無理、月給40万以上は欲しいなど、「働いてやるから、好条件で雇ってほしい」といった考えでは、本当に看護師の人手不足であったとしても、落ちる対象になります。
看護師はチームで仕事をする職種です。
チームを乱す要求を呑んでしまうと、そのことがきっかけで前から頑張っているスタッフの不満が募ることになります。
「求人=人手不足=要求が通りやすい」とは限らず、他のスタッフに対して配慮ができそうにない看護師は面接で落とされる理由の1つです。
看護師の体験事例(3件)看護師が面接で落ちた体験事例
考えられる全ての希望条件を伝えた
(埼玉県/39歳/看護師)
面接に落ちた理由は、条件が多過ぎて看護師の転職面接に落ちたと思います。転職では失敗したくないと思い、考えられる全ての希望条件を面接時に伝えました。
例えば、「この曜日は出たくない」「夜勤は準夜だけがよい」などです。「この度は貴方と条件が一致しませんでしたので」というお断りの通知が来ました。
おそらく条件を伝え過ぎた
(大阪府/33歳/看護師)
私が転職面接で落ちた病院は、入職希望時期が半年以上先であり、通勤時間が1時間半を超える職場でした。夜勤の回数を減らしてほしい旨や、入職時期を限定したため、落ちました。
おそらく直近で勤務可能な看護師が採用されたのではないでしょうか。
突然休まれると思われました
(東京都/36歳/看護師)
当時、小児科のクリニックに面接をしたときに一度面接に落ちました。その時、私はまだ子供たちが幼く、母子家庭のため子供が病気になったら仕事を休まなくてはならなかったことが理由だったようです。
クリニックは看護師の人数も少なく、子供が具合悪くなってしまったなどで突然休まれると困ってしまうのもあるので、子供が小さい時には働くのが難しいなと感じてしまいました。
10.採用人数が少ない、又は人気の職場
看護師転職時に面接対策を行っていた場合でも以下の条件に当てはまれば、不採用となる場合があります。
- 採用人数に対し、応募する看護師が多かった場合
- 看護師に人気がある病院・施設の場合
- 待遇が他と比較して良い病院・施設の場合
上記の場合は、他に応募している看護師と比較して面接官が判断するため、面接でとても落ちやすくなります。
そのため、面接対策や求めている看護師像を確認し、採用面接に挑む必要があります。
このケースで面接に落ちる看護師は多く、人気がある職場の場合は看護師転職サイト(看護師専用の転職エージェント)を利用して対策するように心がけましょう。
看護師の体験事例(4件)看護師が面接で落ちた体験事例
倍率が高いクリニックだった
(東京都/36歳/看護師)
転職した際に倍率が高く人気のクリニックでした。
他のスタッフの勤続年数も長く、年齢層が大きく違うことを面接で何度も言われたので、求めている年齢層や経験年数ではなかったのだと思います。そのため、見事面接で落ちました。
小児専門病院で落ちました
(29歳/東京都/看護師)
総合病院の小児科で働き、もっと専門的な知識を高めたいと思い、小児専門(こども)病院への転職活動をしました。小児専門病院は人気があることは、もちろん、医療技術も特化しているため、応募する看護師も多かったようです。
小論文や面接に対する対策があまり出来ていなかったため、落ちてしまったのではないかと思います。
採用枠が1名だった
(北海道/32歳/看護師)
CRAへの転職を希望しました。病院への応募ではなく、企業への応募だったので、履歴書や職務経歴書、志望動機書など、一般職のライバル達と採用枠を争うための書類の準備や面接対策を取って挑みましが、結局ダメでした。
採用枠1名に対して何名かの応募があった様なので、他に良い人材がいたのだと思います。職種によっては若い年齢を特に好むこともありますので、希望する職種と早くに出会える縁も必要なのだなと思った出来事でした。
人気がある職種だった
(東京都/33歳/看護師)
私は一度、産業看護師への転職を考えていた時期がありました。たまたまある企業が募集していたので応募し、企業側は採用する場合、来週から働いてほしいという希望があり、私は現職のこともあるため、すぐには辞められないことを伝えると不採用という結果になりました。
産業看護師は求人が少なく、募集があった場合でも倍率が非常に高く、急な募集であることも多いです。速やかな転職準備が求められるのだとこの時に学びました。
11.看護経験や専門分野の経験が浅い・無い
病院・施設側は、多くの看護師に応募してもらいたいと思い、ある程度の条件(看護経験やスキル等)を緩和して募集要項には記載する場合があります。
そのため、採用する看護師像に合っていない場合は、面接で落ちる場合があります。
例えば、募集要項の条件に合っていたとしても実際に採用される看護師は未経験ではなく、経験がある看護師を採用しようとしている場合もあり、注意が必要です。
対策としては、看護師転職サイト(看護師専用の転職エージェント)を利用し、採用したい看護師の条件に当てはまっているかを確認してもらうことです。
看護師の体験事例(5件)看護師が面接で落ちた体験事例
急性期の外科は経験が浅いと難しいと言われた
(東京都/24歳/看護師)
私は新人看護師(1年目後半)の時、転職面接で落ちました。その病院は急性期で有名な三次救急病院で、付属の学校の学生が多く入職する病院でした。
その病院の急性期の外科、ICUなどを希望していることを、面接の際に伝えましたが病院側としては、経験がない転職の場合、付属出身の看護師しかその部署に入れないことを伝えられ、希望していない診療科(老年内科系)であれば入職できるだろうといわれました。私は、その科を希望しないことをはっきりと伝えたので面接の際には良い顔をされず、そのまま不合格となりました。
経験やスキルが見合わなかった
(神奈川県/23歳/看護師)
新人看護師の後半の1月頃にクリニックに転職しました。その中で、面接を受けたクリニックが人気だったようで、落ちました。
おそらくですが、私より経験がある方が採用されたのだと思います。
病棟経験がなかったため
(埼玉県/33歳/看護師)
消化器内科の病院への転職面接で落ちました。
緩和ケア病棟を新設するとのことで、即戦力となれる看護師が欲しかったようですが、当時手術室の経験しかなく、病棟経験のなかった私は即戦力となることはできず、ご縁がない結果となりました。
未経験では採用が出来ないと言われた
(愛知県/38歳/看護師)
看護師としてICU経験しかありませんでしたが、未経験でも応募可能だったため、手術室看護師を希望し、大学病院へ面接に行きました。
しかし、面接に行いくと、経験のあるICU勤務なら即採用できるけれど、手術室の未経験者は募集していないので、採用はできないとのことでした。
自分の能力や、人格が原因で落ちたわけではなかため、特に落ちたことに対して不満はありません。
経験者以外は困ると言われた
(神奈川県/34歳/看護師)
透析技術を学び、新たな経験を積みたかったため透析クリニックの面接を受けました。
透析クリニックの中途採用は経験者を募集しているところがほとんどですが、「未経験可」であったため、応募しました。
しかし「未経験可」の募集はクリニックの院長が現場の看護師に相談せずに出したものらしく、面接に同席した看護師の方は「経験者じゃないと困るのよね」と。
人手不足で教育をできる人はいない、即戦力で働いてくれる人でないと難しいとのことで、面接に落ちました。
面接で一度も落ちたことがない看護師の意見
自分のアピールポイントを明確にした
(東京都/32歳/看護師)
自分のアピールポイントを考えて面接に臨むことだと思います。
例えば、新人看護師の場合などは、「若さと覚えの良さ」が評価のポイントになり、(新人看護師の場合)後ろ向きの転職になりますが、面接は新しい職場で働けるイメージで、前向きにやり直す話を一生懸命することで内定をもらいやすいと思います。
職務経歴書と下調べを忘れずに
(大阪府/39歳/看護師)
私は、面接を受ける前にその職場で必要とされるスキルなどを確認し、自分に経験がある職場を選ぶことや、全くの経験がなくても問題ない職場を選んで面接に臨んでいます。
また、条件に関しても可能な通勤時間や交通手段であるかを確認し、勤務時間や残業についても下調べしているため、面接を受けた職場と意見が相違するなどの問題が起きることがなくスムーズに転職できています。
履歴書には必ず、職務経歴書を記載し、細かなことでも経験していることは記入し、アピールするように心がけてください。
ネガティブな話をしてもアピールは忘れない
(東京都/29歳/看護師)
面接でどうしてもネガティブな発言をする時は、事細かに事情を話すのでなく簡潔に話すことを重視してください。
そのことを踏まえて、今後はどうしたいかと前向きな発言になるように心がけることで印象は変わります。
また、新たな病院(転職先)で自分がどのように働いていきたいかをもっとアピールしてみてください。
自己分析を徹底すること
(神奈川県/33歳/看護師)
私が面接で落ちたことがない理由としては、転職前に徹底した自己分析を行っていることです。看護師としての自分の強みと弱みに向き合い、言葉として表現できるようにすることで、初めて面接で「自分をアピールすること」が出来ると考えています。
自己分析をしたことがない看護師は一度行ってみてください。
看護師転職サイトのサポートを受ける
(愛知県/29歳/看護師)
私は、転職する場合、必ず看護師転職サイト(転職支援サービス)のサポートを受けるようにしており、一度も面接に落ちたことがありません。
例え条件が厳しくても、面接対策や面接の同行なども行ってくれるため、堂々と落ち着いて受けることが出来るからです。
また、履歴書の添削なども間違っている場合が多いので、必ずチェックしてもらいます。
何を聞かれるか情報を仕入れる
(東京都/36歳/看護師)
私は、求人探しから面接に合格するかどうか、希望の求人に転職できるかどうか決まると考えています。
そのため、看護師転職サイトを必ず利用し、面接で何を聞かれるか確認します。(担当者は一度紹介したことがある病院であれば情報を持っています。)
面接などに自信がない場合でも、面接対策も行ってくれます。
今後の面接で看護師が落ちないために出来ること
一度、面接で落ちた場合に、看護師が今後落ちないためにできる対策をご紹介していきます。
面接に落ちるNGフラグを立てないこと
上記で説明した「ビジネスマナーが守れていない」ことで、看護師が面接で落ちるNGフラグを立てることになります。
そのため、面接一つ一つに以下のことを注意して望むことを心がけましょう。
- 見た目に清潔感が感じられるか
- 時間にルーズ・だらしなくないか
- 顏の表情は明るいか
- 面接で感情を出しすぎていないか
- 滑舌が悪くないか・声が小さくないか
- 話が極端に短くないか、又は長くないか
- 面接を受ける態度は悪くないか
- すべて本音で答えていないか
- 質問に答えられない、詰まることはないか
以上は面接を受ける看護師としてのマナーです。看護師の職務経歴や、スキルの有無に関わらず、落ちる可能性が高くなるため、落ちるNGフラグを立てないように注意しましょう。
本音を伝えすぎる看護師は注意!
転職する際に、自身の体調のことや介護・育児など、勤め始めた後で他のスタッフにも迷惑がかかる可能性がある事柄については、面接時に必ず説明が必要です。
しかし、自分の大変さを伝え、今までの職場での不満などを口にし、「だから、理解した上働かせて欲しい」と訴えても、相手は重荷に感じるだけです。
また、給与や勤務体制・休み希望などについても、質問しすぎないことが大切です。
職場は、あなた自身の事情を理解しなければならない場所ではありません。
仕事として「やりたい」希望は伝えても、「やりたくない」希望や「自分を受け入れて欲しい」思いは最小限に抑えることが面接で落とされないためのコツです。
事前準備をしっかりと行うこと
次の面接までに、以下のような事前準備を行うことを心がけましょう。
面接対策 | ・面接で予想される質問への回答準備 ・退職理由の伝え方の確認 ・長所と短所の説明 ・面接時の逆質問への準備 ・模擬面接の実施 |
---|---|
応募先の調査 | ・応募先の病院・施設の特徴や理念、力を注いでいることを把握する ・求めている看護師像を把握する |
面接時の服装 | ・面接時の看護師の服装チェック項目を確認する |
書類の見直し | ・履歴書 ・職務経歴書 等の見直しを行う |
応募条件の確認 | ・改めて応募条件を確認する ・質問時に応募条件に記載があることは聞かないようにする |
選んでもらう意識を持とう!
看護師面接は、お互いの希望条件をマッチさせる、お見合いの場でもあります。
しかし、相手を値踏みしようとする態度や視線・質問は、面接を繰り返している面接官は簡単に見抜きます。
本当にその職場に入りたいと考えているのなら、ホスピタリティに配慮した態度・表情・言葉遣いで、面接に臨むことが落とされないコツの一つです。
「この職場で働きたい自分の気持ち」と、面接官の「この職場で働いて欲しい気持ち」がマッチした上で、諸条件は変化するものです。
まずは、看護師面接で落ちる場合は、選んでもらうことを意識して、人から見える自分の表情や態度を見直してみましょう。
自分を気に入ってもらえた職場が多いことは、自分の自信にもなります。
また、転職先を選ぶことは、面接に受かってから考えても遅くありません。
面接で失敗した理由を振り返ること
看護師として面接で失敗した場合、落ち込む気持ちは分かりますが、失敗した理由を振り返り、次につなげることに注力しましょう。
面接で看護師が失敗する理由は様々ですが、主に以下の理由が挙げられますので、対策案を確認しておきましょう。
失敗理由 | 対策案 |
---|---|
緊張・プレッシャー | ・模擬面接を行う ・緊張した理由を挙げ、対策する |
準備不足 | ・何の準備が不足していたか明確にする ・自己分析も改めて行う |
マナー | ・他人に見てもらい不快ではないかを確認する ・ビジネスマナーを確認する |
転職書類 | ・志望動機の見直し ・職務経歴書の見直し |
話せない | ・要点をまとめて繰り返し練習する ・想定質問を確認し準備する |
転職条件 | ・希望条件の見直しを行う |
面接で失敗した理由を確認しながら対策を行いましょう。
看護師転職サイトをフル活用しよう
看護師が、求人サイトや直接応募などで面接に落ちた場合、看護師転職サイトをフル活用することをおすすめします。
理由として、以下のことが挙げられます。
- 看護師の転職面接で落ちた理由が明らかになり対策が行える点
- あらかじめ病院・施設側の詳細な看護師に求める条件が明確であること
- 応募書類の添削や模擬面接も実施してくれること
- 面接での同行も可能で緊張がほぐれやすくサポートしてくれること
- 第三者目線からアドバイスが貰えること
また、自分で調べて行う方法もありますが、自分ひとりで情報収集できる量には限界があります。そのため、完全無料で転職をサポートしてくれる看護師転職サイトを利用することで、病院・施設が看護師に求める条件が明確になるため、落ちにくくなるでしょう。
面接対策に悩んだら「プロ」に相談しよう
看護師の転職で面接に不安がある場合や、履歴書・職務経歴書に不安がある場合、面接対策は独自で行うのではなく、「プロ」である看護師転職サイトの担当者に相談することをおすすめします。
「看護師転職サイト(看護師専門の転職エージェント)」は求人を紹介してもらうだけの媒体だと思っている看護師も多いのではないでしょうか。
看護師転職サイトでは面接対策の相談も可能です。
面接時の「質疑応答」に関わること以外にも、以下のようなアドバイスをうけることができます。
- 面接時の服装や対応
- 面接時の質問への回答例の対策
- 面接での同行、同席
- 履歴書や職務経歴書の添削
- 履歴書・職務経歴書に基づく面接対策の実施
- 模擬面接の実施
転職サイトでは病院や施設をマッチングすることが仕事となるため、あらかじめ予想される面接での質問も教えてくれる場合があります。
また、初めての看護師転職で、看護師1人で面接対策を行うのは、基本的に危険な場合が多いです。
その理由は「看護職を追求する看護師は、看護分野の知識はあるものの、一般常識やビジネスマナーを理解せず、面接に挑んでいる可能性が高い」ためです。
新卒の就職面接では多少「常識がないな」と面接官に思われても、「まだ若いから」と、大目に見てもらえる可能性が高いです。
しかし、中途看護師の場合は、そうはいきません。
面接官から「年齢のわりに常識がない」と思われてしまうことは、採用にあたって大きなダメージとなります。
そのため、転職先に入りたい希望があるのであれば「プロ」に相談して、客観的にアドバイスを貰いましょう。
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対応 雇用形態 | 常勤(夜勤有り)、日勤常勤、夜勤専従常勤、夜勤専従パート、非常勤、派遣、紹介予定派遣 |
対応施設 | 総合病院、一般病院、クリニック、特別養護老人ホーム(特養)、訪問看護、有料老人ホーム、デイサービス、重症心身障害者施設、保育園、検診センター |
対応 診療科目 | 内科、精神科、心療内科、小児科、外科、整形外科、皮膚科、産婦人科、眼科、歯科、美容外科、美容皮膚科 |
対応配属先 | 病棟、外来、施設、訪問、手術室(オペ室)、透析、内視鏡 |
対応エリア | 北海道、青森県、岩手県、宮城県、秋田県、山形県、福島県、茨城県、栃木県、群馬県、埼玉県、千葉県、東京都、神奈川県、新潟県、富山県、石川県、福井県、山梨県、長野県、岐阜県、静岡県、愛知県、三重県、滋賀県、京都府、大阪府、兵庫県、奈良県、和歌山県、鳥取県、島根県、岡山県、広島県、山口県、徳島県、香川県、愛媛県、高知県、福岡県、佐賀県、長崎県、熊本県、大分県、宮崎県、鹿児島県、沖縄県 |
特徴 | ・看護師の転職求人が豊富 ・転職支援サービスが手厚い ・転職の相談から行える ・院内・施設内情報に強い |
「レバウェル看護(旧 看護のお仕事)」は全国対応で看護師の利用者数が40万人を突破しているため、看護師転職に関するノウハウが豊富で、履歴書・職務経歴書の添削に長けています。
さらに、年間5000を超える病院・施設へのインタビューを実施し院内情報を収集しているため、どのような履歴書や職経歴書がその病院・施設に合っているかアドバイスしてもらうことが可能です。
そのため、病院・施設の面接時の際に面接対策をスムーズに行うことが可能です。
希望する場合、模擬面接の実施や面接同行なども快く受けてくれるので、とても利用がおすすめです。
公式サイト:https://kango-oshigoto.jp/
マイナビ看護師「丁寧なアドバイス!」
履歴書添削 | 模擬面接 | 面接同行 | 退職相談 |
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サイト名 | マイナビ看護師 |
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運営会社 | 株式会社マイナビ |
公開求人数 | 81,585件 (2024年11月1日時点) |
非公開求人 | とても豊富(保有求人全体の約40%非公開) |
対応職種 | 正看護師、准看護師、助産師、保健師、ケアマネージャー |
対応 雇用形態 | 正社員、契約社員、パート・アルバイト、業務委託その他 |
対応 勤務形態 | 常勤(二交替制)、常勤(三交替制) 、夜勤なし、夜勤専従 |
対応施設 | 病院、クリニック・診療所、美容クリニック、施設、訪問看護ステーション、看護師資格・経験を活かせる一般企業、治験関連企業(CRA、CRCなど)、保育施設 、その他 |
対応 診療科目 | 美容外科、小児科、産科、婦人科(レディースクリニック)、整形外科、循環器内科、心療内科、消化器外科、心臓血管外科、スポーツ整形外科、脳神経外科、眼科、形成外科、消化器内科、歯科、精神科、血液内科、外科、内科、神経内科 |
対応配属先 | 病棟、外来、手術室、内視鏡室、ICU、透析、救急外来、訪問看護、管理職の仕事 |
対応エリア | 北海道、青森県、岩手県、宮城県、秋田県、山形県、福島県、茨城県、栃木県、群馬県、埼玉県、千葉県、東京都、神奈川県、新潟県、富山県、石川県、福井県、山梨県、長野県、岐阜県、静岡県、愛知県、三重県、滋賀県、京都府、大阪府、兵庫県、奈良県、和歌山県、鳥取県、島根県、岡山県、広島県、山口県、徳島県、香川県、愛媛県、高知県、福岡県、佐賀県、長崎県、熊本県、大分県、宮崎県、鹿児島県、沖縄県 |
特徴 | ・転職の相談から行える ・キャリアアドバイザー親切丁寧 ・退職交渉も可能 ・企業系のレア求人を豊富に保有 |
「マイナビ看護師」は、全国対応であり、どのエリアで利用しても担当者が丁寧であり、利用した看護師の評判が良い転職サイトです。
履歴書や職務経歴書の添削・アドバイスはもちろんのこと、転職時には対策を行った上で面接に同行してもらうことも可能です。
また、看護師の方へ情報を提供しながら、希望する病院・施設へ転職するメリット・デメリットも詳しく伝えてくれ、看護師としても面接対策を行いやすいでしょう。
公式サイト:https://kango.mynavi.jp/
良くある質問
まとめ
看護師面接では、ライフワークバランスを保ちたい思いや、希望条件通りに転職したいために、自分の要求や考えばかりを伝えてしまう場合も少なくありません。
看護師面接で落とされる理由や原因としては、
- 面接時のビジネスマナーが守られていないこと
- 態度や言葉遣いが悪いこと
- 志望動機や退職理由に一貫性がないこと
- 転職理由がネガティブなこと
- 質問に答えられない、詰まること
- 面接で感情を出しすぎること
- すべて本音で答えてしまうこと
- 求める条件に合わないこと
- 希望条件や要求が多すぎること
- 採用人数が少ない、又は人気の職場であること
- 看護経験や専門分野の経験が浅い・無いこと
以上のことが挙げられ、気を付ければ対処できることもあれば、事前準備が必要なこともあります。
看護師面接を成功させるために、ホスピタリティのある言葉や態度で、一期一会の場面である面接に臨むようにしましょう。
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設立 | 2015年6月 |
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事業内容 |
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