内視鏡室で働く看護師の仕事内容!未経験で転職する注意点
内視鏡看護師は皆さまの中で、どのようなイメージがあるでしょうか。テキパキして格好良く見えるけれど、なんとなく閉鎖的で「器械の操作が難しそう」「忙しそう」などの意見も少なくありません。
このページでは、内視鏡室で働く看護師の仕事内容やメリット・デメリット、やりがい、未経験で内視鏡室へ看護師転職する注意点を説明していきます。
執筆・監修- エリア:神奈川県在住
- 保有資格:看護師、がん看護専門看護師、消化器内視鏡技師、心理相談員
- 経歴:がん専門病院、総合病院、クリニック、総合病院、訪問診療クリニック
- 専門分野:消化器内科、透析室、内視鏡室、放射線治療室、泌尿器科
看護師をして20年以上になります。外来・病棟・検査室・クリニックなど、いろいろな場所での業務を経験しました。ですが、一時は看護師をやめようと思ったほど、心身共に追い詰められた時期もあります。現在は、看護師も続けつつ、ライターやカウンセラーとしても活動しています。
看護師が知っておきたい内視鏡検査について
内視鏡検査は、先端にカメラを内蔵した細長いスコープを口や鼻、肛門等から挿入し、腸管(食道・胃・十二指腸・大腸)をTVモニターで直接観察しながら行う検査ことです。
また、大腸を検査する場合は肛門から内視鏡を挿入する「大腸内視鏡検査」、口や鼻から挿入し、食道・胃・十二指腸を検査する「上部消化管内視鏡検査」等に分けられ、必要に応じて大腸ポリープを切除や、超音波内視鏡やERCP(内視鏡を使って胆管・膵管を造影する検査)など、時間がかかる検査や処置も行います。
検査や患者によって個人差はありますが、検査のみの場合、検査自体は30分程度終わる場合が一般的ですが、準備や鎮静剤等を使用した場合、患者が帰るまで2~3時間程度の時間が掛かります。
看護師が働く内視鏡室とは
内視鏡室とは、内視鏡装置や内視鏡用TVモニターが設置された内視鏡を使った検査や治療を行う部署(部屋)を指し、内視鏡外来と呼ばれる場合もあります。
また、内視鏡室に入り、作業をするスタッフとしては、医師1名、看護師1~2名(又は内視鏡技師)が一般的で、基本的に医師が内視鏡を操作し、看護師はその介助等を行います。
内視鏡室で働く看護師の仕事内容
内視鏡室で働く実際の看護師の1日のスケジュールは以下の通りです。
8:30~ |
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9:00~ |
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11:00~ |
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12:00~ |
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13:00~ |
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15:30~ |
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16:00~ |
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17:00~ |
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働く病院、施設によって違いはありますが、内視鏡室で働く看護師の仕事内容詳細について、体験事例も含めながら説明していきます。
内視鏡検査・治療の準備と介助
内視鏡室の看護師の一番の仕事は、内視鏡検査・治療の準備と介助になり、主に以下のような確認や準備を行います。
- 検査前の問診票や同意書の確認
- 薬の確認
- 前投薬の有無確認
また、検査や治療前の確認と準備が、スムーズな検査や治療に影響するため、とても重要な看護師の仕事と言えます。
内視鏡検査の介助は、ただ患者をケアするだけでなく、多くの施設は生検やポリープ切除、クリップ処置など、医師の指示のもと看護師が実施する場合も多いです。
そのため、業務に慣れるまでは内視鏡を安全に扱うことから始め、徐々に簡単な処置介助から指導を受けながら行うことになることが一般的です。
※施設によっては患者への前処置を行う看護師と、検査につく看護師が違い、担当別になっている場合や、特殊検査や治療は数名の看護師が介助に入ることもあります。
看護師の体験事例
看護師の体験事例
私は内視鏡室に勤務していましたが、内視鏡は大体の業務の手順は決まっていたため、一度仕事を覚えてしまえばテキパキと動けるようになる仕事だと思います。
しかし、毎回同じようにスムーズに内視鏡が行われるとは限らず、急変時の対応はもちろんですが、その他、看護師が柔軟でテキパキとした対応が必要となる場面もありました。
看護師の体験事例
内視鏡の検査中は、医師と看護師1名、又は2名しか部屋にいないことが多かったです。
私が内視鏡室に入りたての頃、治療の介助の仕事で苦手な医師の時に緊張しすぎて何も話さなかった時があり、「ちゃんと声を出して」と注意されたことがあります。
医師の性格にもよると思いますが、確認などで医師と会話しなければならないことも多くあるので、普段からコミュニケーションをとって、自分自身が仕事をしやすい環境を作っていくことが大切だと感じました。
看護師の体験事例
病棟や外来に比べて、内視鏡室は看護師などのスタッフの数は少ないです。そのため看護師間でもコミュニケーションを密にすることが大切になり、人によっては大変だと感じます。
私の勤務している病院は内視鏡室は、看護師が2人しか入らないため、スムーズに検査が進められるように、ある程度業務の分担をしておいて、お互いの動きを見ながら、検査を進めていきます。
個人的な意見ですが、内視鏡室は看護師同士仲が悪いと仕事がしづらい職場だと感じます。
患者の観察とケア
内視鏡検査は患者にとって苦痛が伴う検査となります。そのため、検査中は患者のそばについて、患者の状態を把握することが看護師の仕事内容となります。
検査内容や患者の希望によっては鎮静剤を注射することもあり、その場合には、血圧や呼吸状態に変化はないか、検査終了後のふらつきなどはどうかなどを観察し、患者さんのバイタルサインが安定したかどうかを見極める役割も看護師の仕事の一つです。
看護師の体験事例
看護師の体験事例
患者は口や鼻からカメラを入れられるわけですから、内視鏡検査をするにあたって、多くの不安を抱えている場合が多い印象でした。
また、内視鏡検査の前処置は薬剤の味などで不快な思いをする患者も多かったです。
そのため、少しでも検査の不安を和らげられるよう、看護師として説明を行い、患者に声をかけてあげることが必要になってきます。
患者の不安感が強い場合、検査が始まった時に過呼吸になる方もいて、検査中も付き添い、呼吸法などのアドバイスを行っていました。
看護師の体験事例
内視鏡室の医師は、基本的に内視鏡をもって操作しているため、看護師の介助や対応がとても重要となります。
私は、患者の声掛けや、医師に指示されなくても患者のバイタルサインのチェック、止血術を行うための機材の準備を行うことができることが内視鏡室の看護師に求められることだと感じます。
物品管理と機器管理
内視鏡検査や治療には、多くの処置器具が必要になり、内視鏡が安全に作動できる、機材が必要な時に使うことができるように、物品管理と機器管理は、看護師の大切な仕事になります。
患者の検査が始まって物品が足りない、機材が使えないということは、患者に再検査という負担を負わせることになり、正確な把握が必要となります。
また、内視鏡の洗浄も看護師が行う施設も多く、その場合には、一日洗浄係を担当する場合もあります。
看護師の体験事例
看護師の体験事例
内視鏡室で働く看護師は、検査機器についての知識も必要になると感じます。
勤務する施設によって異なりますが、私が勤務していた内視鏡室では、検査機器の準備や検査補助、検査後の機器の片づけ、メンテナンスなどを、看護師がすべて行う仕事でした。
操作自体は、取り扱いメーカーによって異なりますが、看護師が触るボタンなどは決まっており、すぐに覚えることが出来ました。
患者への説明・指導
内視鏡検査を受ける前、不安を感じている患者も多く、検査が始まるまでの少しの時間に、患者に検査の流れや、辛い時の伝え方などを説明することも看護師の仕事になります。
そのため、この看護師の声掛けが上手かどうかで、患者の状況が大きく変わり、患者の理解度に応じて簡潔に説明することが大切です。
また、内視鏡検査を受けた後、飲水や食事開始、薬についての注意事項なども看護師が行い、検査後の体調変化についても患者やその家族に指導する必要があります。
看護師の体験事例
看護師の体験事例
私の経験ですが、内視鏡検査を受ける患者は、病気かどうか不安に思っていたり、初めての検査では検査自体の痛みを気にしていたりと、緊張しているケースがほとんどのように感じます。
しかし、あまりにも患者が緊張していたのでは、内視鏡検査がスムーズに行われないこともあり、看護師のさりげない声掛けなどで患者をリラックスさせるのも必要でした。
看護記録・器具の洗浄と明日の準備
内視鏡室は内視鏡検査を終えた後にも看護師の仕事があり、
- 使用したすべての内視鏡の洗浄と片付け
- 処置器具の洗浄
- 周囲の環境整備
- 検査・治療に関する看護記録
など、働く施設によって異なりますが、様々な雑務があり、検査を終えてから片付けにも時間がかかります。
また、同時に、明日の検査の準備も行い、検査予約の患者の名前の入力、検査依頼書チェックなどを行いながら、事前に明日の検査がスムーズに始められるように確認作業を行います。
内視鏡室で働く看護師のメリット・デメリット
内視鏡室で働く看護師のメリット、デメリットを体験事例も含めて説明していきます。
消化管の解剖に強くなり専門知識や技術が身に付くこと
内視鏡室の看護師のメリットは、消化管の解剖に強くなり、消化管を3D画像でイメージできるようになります。
毎日、消化管粘膜を医師と一緒に観察しているため、正常か異常かの判断も、ある程度はつくようになり、患者の症状や痛みを理解ができます。
そのため、多くの内視鏡室で働く看護師は、生検すべき場所を医師に声をかけられる前に把握し、準備ができるようになっています。
看護師の体験事例
看護師の体験事例
内視鏡室で働いて感じたことは、技術が自分のものになる感覚が得られたことです。
検査の流れを覚え、内視鏡の扱い方を学び、処置器具が取り扱えるようになると、自分に自信がつくようになりました。
自分の技術に自信が持てるようになったことで、さらに、どうすれば素早く医師の介助ができるのか、患者さんの苦痛を少なくすることができるのかと、色々な事を知りたくなり身に着けたくなりました。
看護師の体験事例
内視鏡室の看護師は、慣れない医師よりも異常を素早く見つけられるようになると思います。
そのため、医師が看護師の視線や動きを気にして、看護師に見落としがあったのかどうかを確認してくることもあります。
このような体験が出来るのも内視鏡看護師のメリットだと感じます。
施設によって残業が少なく日勤のみの場合が多い
勤務する病院や施設によって異なりますが、内視鏡検査は基本的に予約制となり、日曜祝日は休みである場合が多いです。
さらに、内視鏡室で働く看護師は残業が少なく、日勤のみの働き方が可能になることがメリットと言えます。
そのため、子育て中の看護師やプライベートを優先したい看護師、夜勤が苦手な看護師には人気の職場だと言えます。
しかし、救急病院などは、緊急の内視鏡検査が入ることや、オンコール体制を行っている場合もあり、デメリットになる可能性もあるため注意しましょう。
消化器内視鏡技師の資格を取得できる
内視鏡室で看護師として2年以上働き、講習や定の基準をクリアすれば消化器内視鏡技師の認定試験を受けることができ、内視鏡看護師としてキャリアアップすることが可能です。
また、内視鏡室で自分が提供している医療処置や看護ケアを、自信をもって提供できるようになることがメリットと言えるでしょう。
消化器内視鏡技師の試験内容は、さほど難しくはありませんが、内視鏡の構造や洗浄方法、感染対策などを学ぶことが必要になります。
働く施設によって、資格取得後に手当が出る場合もあるため、取得を目指して損はない資格でしょう。
最新の内視鏡治療を学べる
内視鏡検査や、同時に行う切除などの処置は、体に比較的負担をかけずに確実に検査や治療が行えるため、医療行為として非常に重要な分野となります。
内視鏡室に看護師として勤務することで、最新の内視鏡医療を学べることがメリットとなり、最先端の医療を行っているという点にやりがいを感じる看護師も多く、人気の高い部署でもあります。
ただし、一人前といわれるベテラン看護師になった場合でも、現在でも常に技術革新が進んでいるため、絶えず勉強することが必要となります。
そのため、勉強が苦手、新しいことを覚えるのが苦手な看護師に取ってはデメリットになる可能性もあります。
看護師の体験事例
看護師の体験事例
内視鏡室は精密機器も扱いますし、医師との連携も密に必要となるため、内視鏡室に入りたては、看護師としてやりがいを感じる職場だと思います。
しかし、ある程度長く勤務していると、大体決まっている内視鏡業務に慣れてくるため、看護師によっては飽きてしまう方もいました。
検査中に気を抜くことが出来ない
内視鏡室で働く看護師は、職場によっては直接組織を採取したり、スネアを絞めたりする作業が発生します。
そのため、その処置が原因で穿孔を起こすのではないかという不安を感じることもあり、仕事でのストレスが高いことがデメリットとなります。
また、患者の消化管は体液で満たされており、内視鏡検査中は唾液をはじめ、体液や分泌物を扱うことが多くあるため、組織を採取した後、処置具を丁寧に扱わないと血液暴露の危険性が高まります。
ゴーグル・マスク・手袋・エプロンをきちんと身に着け、感染から身を守ることが必要であり、検査中に気を抜くことが出来ません。
看護師の体験事例
看護師の体験事例
どんなに注意をしても、内視鏡検査は体の中での操作を伴うため、穿孔や出血などを起こし、内視鏡下で対処できない場合には、緊急手術になることもあります。
一度、腹部手術歴4回という患者さんの大腸内視鏡検査の検査の最中に、最後の数センチのところで腸にテンションがかかったのか突然出血が起こり、患者さんが痛みを訴えました。
内視鏡を乱暴に扱ったわけでもなく、患者さんが動いたわけでもないのに、穿孔を起こしてしまったのです。
そのため、その後暫くは、検査につくことだけでも不安を感じた時期もありました。
しかし、この体験があったからこそ、さらに慎重に患者さんの状態を確認するようになり、勉強になった経験でした。
看護師の体験事例
内視鏡検査は、患者の苦痛を伴い、医師も組織の採取や止血などでピリピリしていることもあります。
そのため、看護師もテキパキと動けるように常に気は抜けない状況なので、毎日内視鏡室で働いていると、ストレスを抱えてしまう看護師も実際にはいました。
業務量が多く、時間に追われる
内視鏡検査は予約を時間通りにこなしていく必要があるため、内視鏡室で働く看護師は、時間に追われる感覚が常にあります。
さらに、検査が終わると患者への説明、後片付け、そして次の患者に使用する内視鏡の準備など業務量も多いことがデメリットと言えるでしょう。
施設によって異なりますが、午前中の検査が多いほど、時間に追われる感覚が大きい場合があり、注意が必要です。
また、高い集中力で仕事にのぞみたい看護師の方や、スケジュール通り仕事を行うことにやりがいを感じる方はメリットになるでしょう。
看護師の体験事例
看護師の体験事例
私は内視鏡室で勤務して一番驚いたことは、こんなに時間がないのかと思ったことでした。
特に午前中に胃内視鏡を行うのですが、患者さんへの説明に時間が掛かることや、慣れるまで後片付けや準備にもたもたしてしまい、テキパキと動くように何度も指導されたことがありました。
もちろん、仕事に慣れてしまえばスムーズにはなりますが、何かトラブルが起こった場合は時間が無くなります。
看護師の体験事例
内視鏡室は、一定の時間で次々に検査を回す必要があり、前の日から次の日の検査の準備をし、検査の流れを作っていきます。当日は、朝からいかに患者さんの不安を軽減しつつ、検査と洗浄をスムーズに行うかを考えて動きます。
そのため、あっという間に時間が流れ、「もう、こんな時間?」という感じで日々が過ぎていきます。
それは、忙しすぎて嫌というよりも、自分達が「やるべきことをやった充実感」に満たされた安堵の気持ちも含まれた感覚で、私は「もうこんな時間なんだね!」とスタッフと言葉を交わす時間が好きです。
内視鏡室看護師のやりがい!体験事例
看護師の体験事例
私は、医師の人数が少ない内視鏡室にいた時期が長かったため、医師と一緒に処置を行うことが当たり前の環境で学びました。
医師の指示でというよりも、医師と「協働」で内視鏡治療を行うことにやりがいを感じていました。
また、検査の流れが判るからこそ、患者さんに「あと、もう少しで終わりますよ」とか、「ここで息を止めて下さい」といった声掛けをすることもできました。そのため、検査や治療が終わった後で、「声をかけてくれたから不安がなかった」と言ってくれる患者さんもいました。
医師はどうしても、画面に釘付けになりがちです。
だからこそ、医師の傍らで処置介助を行いながら、医師が不足する患者さんへの気配りを行い、それが結果として「ありがとう」という言葉で戻ってくることにもやりがいを感じます。
看護師の体験事例
内視鏡室で働いき看護師としてやりがいを感じたことは、内視鏡処置介助の技術を高めることが、患者さんの苦痛の緩和につながることです。
例えば、大腸内視鏡検査で、内視鏡によって腸が伸びないように腹部圧迫することがあります。
医師の「押して」のタイミングに合わせると、思いっきり腹部を押さなければならなくなるため、患者さんは痛がります。
腹部圧迫の技術をマスターすると、医師の声がけを待たなくても、最小限の力で内視鏡による腸の進展を抑えることができるようになります。
「お腹を押さえてくれていたから痛くなかった」と患者さんに言われた時は、技を患者さんに認めてもらえたと感じることができました。
その経験が、検査介助につくことを楽しくさせてくれます。
看護師の体験事例
内視鏡室看護師って、患者さんに覚えてもらえないのではないかと思われると思います。私も、内視鏡室に勤務し始めたころはそう思っていました。
しかし、内視鏡室に数年勤務するうちに、患者さんは年に一回程度しか会わない私達のことを覚えていてくれることが分かったのです。
「検査は苦しいから、優しくされたここで受けたい」「前の検査のことを覚えてくれているから、安心できる」「看護師さんに会いに検査に来た」そんな言葉をくれる患者さんもいて下さり、患者さんの情報を共有したことや、私達の頑張りを見てくれている患者さんがいることがやりがいにつながりました。
患者さんにとっては、苦しい検査を楽にしてくれた看護師として記憶に残るのです。看護師冥利に尽きますよね。
看護師の体験事例
私が勤務していた内視鏡室では、患者の吐血などで緊急内視鏡検査などの際には、スタッフが一丸となって患者を救おうとする雰囲気がありました。
手が足りなくなった時や、患者の状態が変化した時には、いつでもスタッフが手を貸そうという雰囲気が、私はとても好きでやりがいを感じました。
内視鏡スタッフは、あまり「聞いてない」とか「説明して」という言葉を言う人は少なく「場を読む力」が高い人が多く在籍していた印象でした。
それは、TV画像に映し出される状況が何を意味しているか一目瞭然だからなのかも知れません。
検査を担当する医師や看護師を邪魔することなく、サポートし合う雰囲気が好きで、私はずっと内視鏡室にこだわり転職を行っていました。
看護師の体験事例
内視鏡が好きな看護師は、どちらかといえば、職人気質かもしれません。これは私が内視鏡室で働き初めて気が付いたことです。
病棟の看護師から見ると、内視鏡室の看護師は、言葉少なに“あうんの呼吸”で医師の介助につきながら機械を扱うため、格好良く見えるようです。
職人と言われたことも、私の楽しい思い出になっており、言われた際はとてもやりがいを感じました。
未経験で内視鏡室へ看護師転職する注意点
未経験で内視鏡室へ看護師転職する場合や求人を探す場合に注意したいことを説明していきます。
内視鏡室の病院とクリニック等の違いを把握する
内視鏡看護師になるためには、病院の内視鏡室、内視鏡クリニック、検診センターの内視鏡補助担当と、3つの施設選択が可能です。
各施設によって内視鏡看護師のマニュアルが違うことが多いため、未経験の場合は研修制度の充実度や、働きやすさ(勤務時間)、その他の仕事内容を軸に選択すると良いでしょう。
キャリアアップや内視鏡関連の資格取得を希望するなら、病院の内視鏡室、又は内視鏡クリニックを選択することがおすすめです。
また、病院の内視鏡室で経験を積むことで、内視鏡クリニックや検診センターの内視鏡補助担当に転職しやすくなるため、悩んだらまずは病院を中心に探しましょう。
病院・クリニック・検診センターの内視鏡室の違い
病院の内視鏡室 |
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内視鏡クリニック |
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検診センター |
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以上のような違いがあり、内視鏡室未経験であれば、健診センターを選択しないことがおすすめです。
また、いずれの施設も転職前に内視鏡室の見学に行くと良いでしょう。
内視鏡室専任か兼任かを確認する
上記で説明した、病院、クリニック、検診センターの内視鏡室では、いずれも専任か兼任かの仕事内容となる場合が多いと言えます。
そのため、転職する場合の仕事内容の詳細や、内視鏡室は専任か兼任かを明確に確認した方が良いでしょう。
特に看護師やスタッフが多い内視鏡室勤務の場合は注意しておきましょう。
研修制度の有無を確認する
未経験で内視鏡室へ転職を考える場合、研修制度の有無や充実度をまずは確認して転職することをおすすめします。
例えば、以下のようなことを確認しておきましょう。
教え方 | プリセプター制度、ラダーやOJTなどの教育制度を確認する |
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マニュアル | マニュアルなどの有無を確認する |
研修の有無 | 未経験の看護師に向けて用意されている研修制度の有無と内容を確認する |
自立時期 | 入職後3ヶ月や6ヶ月間などの期間を確認する |
キャリア | 資格取得支援などを行っているか確認する |
病院、クリニック、検診センター等の勤務する施設や、各施設によって大きく異なるため、注意しておきましょう。
また、病院の内視鏡室の場合は、中途採用で内視鏡室に勤務した場合6ヶ月間程度の研修を経て、自立させる場合が多いと言えるでしょう。
緊急の内視鏡検査の有無を確認する
病院の内視鏡室や、有床の内視鏡クリニックへ転職を希望する場合、緊急の内視鏡検査の有無を確認しておくことをおすすめします。
(緊急の内視鏡検査は、吐血対応、食道静脈瘤破裂、異物誤嚥の消化管治療などが内視鏡で実施されます。)
緊急の内視鏡検査の場合、検査業務ではなく、緊急の治療となり、看護スタッフが呼び出されることや、残業を余儀なくされる場合があります。
特に、日勤のみの勤務や、残業時間の少なさを希望して看護師転職を検討している場合には、必ず確認しておきましょう。
オンコール体制を確認する
病院の内視鏡室勤務の場合や有床の内視鏡クリニックの場合、看護師のオンコール体制を行っている場合があります。
例えオンコール体制があった場合でも、内視鏡室に働く看護師のスタッフが多い場合は、呼び出される割合も少ない傾向にありますが、常勤の看護師が1名~2名の場合などは、オンコールで呼び出される確率が飛躍的に上がるため、注意が必要です。
こちらも、家庭との両立やプライベートを重視して内視鏡室を選択した場合は、働くことが難しくなる可能性もあるため、事前に確認しておきましょう。
また、オンコール体制の場合は、オンコール手当が一般的には支給されるため、給与は高くなります。
求人数が少ないため看護師転職サイトを活用する
病院の内視鏡室や、内視鏡クリニックに限定した看護師求人は全国的にも求人数は他と比較して少ないと言えます。
そのため、個人で働く看護師の希望条件を満たす、求人を探すことは難しい場合が多く、看護師転職サイト(看護師専用の転職エージェント)を活用しましょう。
看護師転職サイトであれば、働きたいエリアや、看護師の希望条件に合わせて求人をピックアップしてくれますし、履歴書・職務経歴書の添削や、見学・面接のアポイント設定なども代行してくれます。
特に内視鏡室が未経験の看護師の場合は、面接前に未経験であることを担当者が説明してくれるため、転職がスムーズになり、より内定する確率も高くなります。
内視鏡室の看護師求人が豊富な転職サイト
病院の内視鏡室や、内視鏡クリニック、検診センターの内視鏡担当の看護師求人が豊富にある看護師転職サイト(看護師専用の転職エージェント)をご紹介します。
以下でご紹介する看護師転職サイトは、看護師の転職支援サービスも充実しているため、丁寧な担当者とやり取りしながら、転職の相談から転職完了後まで、完全にサポートしてくれます。
また、上記で説明したように、内視鏡関連の看護師求人数は全国的に少ないため、ご紹介する看護師転職サイトを3社とも無料会員登録を行い、まずは希望条件に合う看護師求人を探すことが、転職活動をスムーズに運ぶのコツです。
内視鏡看護師求人が豊富!看護師のお仕事
転職相談 | 面接対策 | 条件交渉 | 退職相談 |
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サイト名 | レバウェル看護(旧:看護のお仕事) |
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運営会社 | レバレジーズメディカルケア株式会社 |
公開求人数 | 140,163件 (2024年12月2日時点) |
非公開求人 | 豊富 |
対応職種 | 正看護師、准看護師、助産師、保健師 |
対応 雇用形態 | 常勤(夜勤有り)、日勤常勤、夜勤専従常勤 |
対応施設 | 総合病院、一般病院、クリニック、特別養護老人ホーム(特養)、訪問看護、有料老人ホーム、デイサービス、重症心身障害者施設、保育園、検診センター |
対応 診療科目 | 内科、精神科、心療内科、小児科、外科、整形外科、皮膚科、産婦人科、眼科、歯科、美容外科、美容皮膚科 |
対応配属先 | 病棟、外来、施設、訪問、手術室(オペ室)、透析、内視鏡 |
対応エリア | 北海道、青森県、岩手県、宮城県、秋田県、山形県、福島県、茨城県、栃木県、群馬県、埼玉県、千葉県、東京都、神奈川県、新潟県、富山県、石川県、福井県、山梨県、長野県、岐阜県、静岡県、愛知県、三重県、滋賀県、京都府、大阪府、兵庫県、奈良県、和歌山県、鳥取県、島根県、岡山県、広島県、山口県、徳島県、香川県、愛媛県、高知県、福岡県、佐賀県、長崎県、熊本県、大分県、宮崎県、鹿児島県、沖縄県 |
特徴 | ・看護師の転職求人が豊富 ・転職支援サービスが手厚い ・転職の相談から行える ・院内・施設内情報に強い |
レバウェル看護(旧 看護のお仕事)は、看護師転職サイトの中でも断トツに看護師求人数が豊富で、ハローワークの看護師求人もカバーしています。
そのため、病院の内視鏡室や、内視鏡クリニック、検診センターの内視鏡担当の看護師求人を探す場合には利用が必須の転職サイトです。
また、転職支援サービスも充実しており、担当者も丁寧、親切なため、利用する看護師に定評があり、未経験でも分かりやすくサポートしてくれます。
内視鏡看護師へ転職する場合は必ず利用しておきましょう。
公式サイト:https://kango-oshigoto.jp/
内視鏡室の看護師求人なら!マイナビ看護師
転職相談 | 面接対策 | 条件交渉 | 退職相談 |
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サイト名 | マイナビ看護師 |
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運営会社 | 株式会社マイナビ |
公開求人数 | 82,343件 (2024年12月2日時点) |
非公開求人 | とても豊富(保有求人全体の約40%非公開) |
対応職種 | 正看護師、准看護師、助産師、保健師、ケアマネジャー |
対応 雇用形態 | 正社員、契約社員、パート・アルバイト、業務委託その他 |
対応 勤務形態 | 常勤(二交替制)、常勤(三交替制) 、夜勤なし、夜勤専従 |
対応施設 | 病院、クリニック・診療所、美容クリニック、施設、訪問看護ステーション、看護師資格・経験を活かせる一般企業、治験関連企業(CRA、CRCなど)、保育施設 、その他 |
対応 診療科目 | 美容外科、小児科、産科、婦人科(レディースクリニック)、整形外科、循環器内科、心療内科、消化器外科、心臓血管外科、スポーツ整形外科、脳神経外科、眼科、形成外科、消化器内科、歯科、精神科、血液内科、外科、内科、神経内科 |
対応配属先 | 病棟、外来、手術室、内視鏡室、ICU、透析、救急外来、訪問看護、管理職の仕事 |
対応エリア | 北海道、青森県、岩手県、宮城県、秋田県、山形県、福島県、茨城県、栃木県、群馬県、埼玉県、千葉県、東京都、神奈川県、新潟県、富山県、石川県、福井県、山梨県、長野県、岐阜県、静岡県、愛知県、三重県、滋賀県、京都府、大阪府、兵庫県、奈良県、和歌山県、鳥取県、島根県、岡山県、広島県、山口県、徳島県、香川県、愛媛県、高知県、福岡県、佐賀県、長崎県、熊本県、大分県、宮崎県、鹿児島県、沖縄県 |
特徴 | ・転職の相談から行える ・キャリアアドバイザー親切丁寧 ・退職交渉も可能 ・企業系のレア求人を豊富に保有 |
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転職相談 | 面接対策 | 条件交渉 | 退職相談 |
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サイト名 | 看護roo! |
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運営会社 | 株式会社クイック |
公開求人数 | 94,740件 (2024年12月2日時点) |
非公開求人 | 豊富 |
対応職種 | 正看護師、准看護師、助産師、保健師、看護学生 |
対応 雇用形態 | 正社員、パート・アルバイト、一般派遣 |
対応 勤務形態 | 常勤(夜勤あり)、常勤(日勤のみ)、非常勤 |
対応施設 | 一般病院、大学病院、一般+療養、療養型病院、精神病院、クリニック、訪問看護、介護施設、健診センター、保育園・学校、その他施設 |
対応配属先 | 病棟、外来、オペ室(手術室)、救急外来、ICU系、透析、訪問看護、介護・福祉系、健診・検診、保育園・学校、訪問診療、内視鏡、その他 |
対応エリア | 北海道、青森県、岩手県、宮城県、秋田県、山形県、福島県、茨城県、栃木県、群馬県、埼玉県、千葉県、東京都、神奈川県、新潟県、富山県、石川県、福井県、山梨県、長野県、岐阜県、静岡県、愛知県、三重県、滋賀県、京都府、大阪府、兵庫県、奈良県、和歌山県、鳥取県、島根県、岡山県、広島県、山口県、徳島県、香川県、愛媛県、高知県、福岡県、佐賀県、長崎県、熊本県、大分県、宮崎県、鹿児島県、沖縄県 |
特徴 | ・転職支援ツールの提供が豊富 |
看護roo!は、病院の内視鏡室の看護師求人を始め、内視鏡クリニックの看護師求人も豊富です。
上記で説明した看護師転職サイトとは、違う求人を保有している可能性があるため、こちらも合わせて登録しておきましょう。
地域によって担当者の良し悪しがありますが、利用する看護師には人気があります。
公式サイト:https://www.kango-roo.com/
まとめ
内視鏡看護師は難しそうなイメージがあり、未経験の場合で入職・転職を行い、内視鏡室で働きはじめた場合、当初は機械に触ることだけでもストレスがかかるでしょう。
しかし、実際に機器に触れることや、医師や患者と関わりながら検査に携わっていくことで、自分の技術やケアが向上していくことを実感できる部署であり、やりがいを感じ、学べる仕事であると言えます。
内視鏡に興味がある看護師の方は、医師と協働して仕事をする特殊な部署に是非チャレンジしてみてください。
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運営会社 | 株式会社peko |
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会社ホームページ | https://peko.co.jp/ |
所在地 | 〒107-0052 東京都港区赤坂3丁目1-16 BIビル6F |
代表取締役 | 辻󠄀 昌彦 |
設立 | 2015年6月 |
資本金 | 14,000,000円 |
事業内容 |
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厚生労働大臣許認可 | 有料職業紹介事業許可番号:13-ユ-314509 (厚生労働省職業安定局: 職業紹介事業詳細) 特定募集情報等提供事業:51-募-000760 |
連絡先 | 03-5324-3939 (受付時間:休日、祝日を除く10:00~17:00) |
お問い合わせ | https://peko.co.jp/inquiry |
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