現役看護師の「なるには」ガイド

中途採用で自衛隊の看護師になるためには?

日本を守る自衛隊で、看護師として働くということは、とても名誉なことだと言えるでしょう。

災害支援や海外の仕事に魅力を感じ、国家公務員のため待遇も良いというイメージから、自衛隊で看護師として働きたいという方は多いのではないでしょうか。

中途採用の看護師が自衛隊として働くためには、下画像の年齢と経験等の募集要件を満たす必要があります

中途採用で自衛隊の看護師になるためには

以下で詳しく、中途採用で自衛隊の看護師になるための方法や、自衛隊病院、又は衛生科部隊配属を希望する場合、防衛技官(看護師)を希望する場合の流れ、自衛隊看護師に対しての良くある質問をご紹介します。

自衛隊の看護師になるためには?

一般的に看護師として自衛隊で働くためには、以下の4つの方法があります。

この中で、すでに看護師免許を保有している中途採用の場合は、以下の

  • (3)自衛隊病院又は、衛生科部隊配属の(陸・海・空)中途採用の募集に申し込む方法
  • (4)防衛省の防衛技官(看護師)の募集に申し込む方法

この2つの方法になります。

以下で自衛隊の看護師になるための、すべての方法をご紹介します。

1.防衛医科大学校の看護学科学生になる

防衛医科大学校の看護学科学生になる

年齢制限18歳以上、21歳未満
自衛隊看護師に
なるためには?
  1. 自衛官候補看護学生となり、卒業後入隊する
  2. 4年間大学で学び、看護師と保健師の国家試験を受け合格する
  3. 所定の教育訓練と新人看護職員研修を受ける
  4. 自衛隊病院または、部隊などで勤務する

防衛医科大学校の看護学科学生になり、卒業後入隊する方法です。

まだ、看護師免許を取得していない、学生の方が対象となり、すでに看護師免許を保有している方は対象外となります。

2.自衛官となり、准看護師免許を取得する

自衛官となり、准看護師免許を取得する

年齢制限18歳以上、33歳未満
自衛隊看護師に
なるためには?
  1. 自衛隊に入隊後、衛生科に配属を希望する
  2. その後、准看護師課程を受ける
  3. 2年後に自衛隊の看護師となる

こちらは、看護師免許を取得していない方が対象となり、まずは自衛隊に入隊する方法となります。

既に看護師免許を取得している中途採用の看護師は対象外となります。

3.(陸・海・空)中途採用の看護師募集に申し込む

(陸・海・空)中途採用の看護師募集に申し込む

年齢制限23歳以上、36歳未満
自衛隊看護師に
なるためには?
  1. 看護師免許と保健師、又は助産師免許を取得する
    (又は取得済み)
  2. 看護経験が2.5年~3.5年以上であること
  3. 筆記試験、口述試験及び身体検査に合格する
  4. 入隊し、自衛隊病院又は衛生科部隊で勤務する

こちらの方法は、中途採用の看護師が「自衛隊病院又は、衛生科部隊配属」になり自衛隊の看護師として働く方法です。

年齢制限と、看護経験が必要になるため注意しましょう。以下で詳しく説明していきます。

▼自衛隊病院、又は衛生科部隊配属の場合

4.防衛省の防衛技官(看護師・中途採用)

防衛省の防衛技官(看護師・中途採用)

年齢制限定めなしの場合が多い(60歳未満)
自衛隊看護師に
なるためには?
  1. 看護師免許を取得する(又は取得済み)
  2. 採用試験に合格する
  3. 駐屯地の医務室等で勤務する

防衛省の防衛技官の看護師は、主に駐屯地の医務室等で勤務する働き方です。

中途採用の看護師でも自衛隊で働くことが可能で、年齢制限も幅広くなっております。

指定はありませんが、看護経験が必要になる場合が多いため、注意しましょう。以下で詳しく説明していきます。

▼防衛技官(看護師)の場合

自衛隊病院、又は衛生科部隊配属の場合

自衛隊病院、又は衛生科部隊配属の場合

すでに看護師免許を保有し、中途採用で自衛隊の看護師として働く場合には、

  • 中途採用の募集(求人)を探すこと
  • 募集条件を満たしていること
  • 身体的要件を満たすこと
  • 試験に合格し自衛隊衛生学校で教育を受けること

以上のことが必要となり、以下で詳しく説明していきます。

募集内容の詳細は、年度によって変わる可能性があるため注意しておきましょう。

中途採用の募集(看護師求人)を探すこと

自衛隊の看護師として中途採用されるためには、当たり前ですが防衛省から中途採用看護師の募集を待つ必要があります。

中途採用の看護師募集求人を探すことに一番苦労し、常に「自衛官募集ホームページ」の求人をチェックしておく必要があります。

また、自衛隊病院は陸上自衛隊、海上自衛隊、航空自衛隊共に、病院を運営しています。

陸上自衛隊
  • 自衛隊中央病院(東京都世田谷区)
  • 自衛隊札幌病院(北海道札幌市)
  • 自衛隊仙台病院(宮城県仙台市)
  • 自衛隊富士病院(静岡県駿東郡)
  • 自衛隊阪神病院(兵庫県川西市)
  • 自衛隊福岡病院(福岡県春日市)
  • 自衛隊熊本病院(熊本県熊本市)
  • 自衛隊別府病院(大分県別府市)
海上自衛隊
  • 自衛隊大湊病院(青森県むつ市)
  • 自衛隊横須賀病院(神奈川県横須賀市)
  • 自衛隊舞鶴病院(京都府舞鶴市)
  • 自衛隊呉病院(広島県呉市)
  • 自衛隊佐世保病院(長崎県佐世保市)
航空自衛隊
  • 自衛隊三沢病院(青森県三沢市)
  • 自衛隊岐阜病院(岐阜県各務原市)
  • 自衛隊那覇病院(沖縄県那覇市)

看護師転職サイトにも登録しておこう

看護師転職サイト(看護師専用の転職エージェント)にも、自衛隊病院等の求人が募集されている可能性があります。

(又は、非公開求人がある可能性も高いです。)

以下の2社は、自衛隊病院の求人情報を掲載している唯一の看護師転職サイトです。

看護師転職サイトの自衛隊求人

求人の情報が入る可能性や、中途で募集している場合もあるため、必ず無料会員登録しておきましょう。

登録後に担当者に伝え、求人を紹介又は、募集があった場合に知らせてもらいましょう。

募集条件を満たしていること

看護師としての経験がある場合、募集要件を満たしている必要があります。

  • 資格:看護師免許を有し、保健師若しくは助産師免許を有する者
  • 経験年数:2.5年~3.5年以上
  • 年齢:23歳以上、36歳未満
  • 国籍:日本国籍であること

※保健師学校、助産師学校の卒業者の当該在学期間は、経験年数に算入し、看護大学(4年制)の卒業者の経験年数には1年を加算します。
※経験年数は募集要項により変更される可能性があります。

看護師免許取得後の当該業務に従事しない期間及び休務期間は、経験年数として数えないため注意しましょう。

補足説明

自衛隊法第38条第1項の規定により自衛隊員となることが出来ない看護師(懲戒免職の処分を受け2年以上経過していない方や、禁錮以上の刑に処せられ、執行が終わっていない方)は条件外となりますが、一般的に看護師を行い、普通の生活を行っていれば問題ありません。

身体的要件を満たすこと

看護師として自衛隊で働くためには、身体的要件を満たしている必要があり、試験では身体測定も設けられています。

  • 身長:男子155㎝以上、女子は150㎝以上
  • 肺活量:男子3000cc以上、女子2400cc以上のもの
  • 視力:両眼とも裸眼視力が0.6以上又は裸眼視力が0.1以上で矯正視力が0.8以上
  • 聴力:正常なもの

など、上記以外にも、胸囲・体重・血液検査などについて基準が設けられています。

一般的な看護師の方なら、基準に対してさほど問題にはならないと言えます。

試験に合格し自衛隊衛生学校で教育を受けること

自衛隊の試験は、筆記試験(小論文)・口述試験(面接)・身体検査の3つで構成されており、募集年度によっては変わる可能性があるため注意しましょう。

また、試験に合格した看護師の場合、自衛隊衛生学校に入隊することとなり、

  • 精神教育:看護陸曹として必要な精神要素
  • 服務及び防衛教養:看護陸曹として勤務するために必要な規則等
  • 戦闘戦技訓練:部隊の一員としての行動に必要な知識及び技能
  • 衛生科技術及び業務:衛生活動に必要な業務
  • 体育:体育理論及び体育実技

など、約7週間自衛官として必要な教育を受けます。

教育終了後に、自衛隊病院で勤務する看護師が圧倒的大多数で、場合によっては衛生科部隊に配属になることもあります。

防衛技官(看護師)の場合

防衛技官(看護師)になるためには

防衛技官の場合、駐屯地の医務室で診察の補助業務や看護師業務、隊員の健康管理、健康指導、健康相談が主な仕事内容となります。

防衛技官(看護師)になるために、以下詳細を説明していきます。

中途採用の募集(求人)を探すこと

自衛隊病院と同様に、求人を探すことが大切ですが、陸上自衛隊だけではなく、航空自衛隊や海上自衛隊などからも求人が出ます

そのため、自衛隊関連のホームページを常にチェックしておくことが大切です。

募集例としては、

  • 防府南基地
  • 陸上自衛隊関西補給処桂支処
  • 陸上自衛隊高射学校

などの看護師求人が過去に出ているため参考にしてください。

※こちらの求人募集は看護師に人気があり、募集人数も1名程度と少ないため、倍率が高いと言えます。

募集条件を満たしていること

募集要項は、陸上自衛隊・航空自衛隊・海上自衛隊によって多少異なりますが、一般的な例として確認しておきましょう。

  • 資格:正看護師免許(「保健師」資格も保有している者が望ましい場合がある)
  • 年齢制限:設けていない、又は定年制を採用
  • 国籍:日本国籍であること

など、自衛隊病院より規定が緩くなっています。

試験に合格すること

試験内容も陸上自衛隊・航空自衛隊・海上自衛隊によって多少異なります。

事例としては、

  • 教養試験:公務員として必要な一般的な知識及び知能についての筆記試験
  • 専門試験:看護師業務に関する専門試験
  • 作文試験:職務に必要な思考力、表現力についての試験
  • 口述試験:人柄、知識等についての個別面接
  • 身体検査:勤務に支障があるか否かについての医学的検査

などの試験が一般的で、教養試験を設けていない場合もあります。

また、身体検査では、自衛隊病院のような基準があるわけではなく、医学的検査、尿、その他一般内科系検査となります。

自衛隊看護師に良くある質問

自衛隊看護師に良くある質問

中途採用で自衛隊の看護師になるために、良くある質問を以下でまとめています。

転職を希望する方は是非参考にしてみてください。

自衛隊で働く看護師は「特別職の国家公務員」となります。

国家公務員の場合、特別職と一般職に分けられ、自衛隊看護師は特別職となり、違いとしては特別職の国家公務員には、国家公務員法が適用されません。

国家公務員法に定める成績主義の原則などを適応するべきではないと判断される内閣総理大臣、国務大臣などの政治的な国家公務員や、三権分立の観点や職務の性質から国家公務員法を適用することが適当ではない司法機関・立法機関などの国家公務員が当てはまり、総理大臣や国務大臣・人事官及び検査官・内閣総理大臣秘書官・裁判官・裁判所職員・国会職員・防衛省の職員などが特別職となります。(引用:公務員総研様より)

一般的に自衛隊看護師に求められることは、

  • 隊員の健康管理
  • 大震災などの各種事態への対応
  • 国際的な安全保障環境の改善のための活動
  • 人道的な貢献

などの4種類となります。

また、自衛隊病院に勤務する場合は、通常の病院の仕事内容とあまり変わらないと言えます。

しかし、自衛隊員として、

  • 災害時には救命活動に派遣される
  • 海外の紛争地域に派遣されることもある
  • 施設・設備が満足にない状況で手術補助や治療にあたる
  • 自衛隊員たちの健康管理や衛生環境の整備をする

などのことは実際にあります。

そのため、転勤や災害派遣、海外派遣などは覚悟する必要があります。

新卒から働いている看護師は多いです。

自衛隊病院勤務の看護師は、基本的に防衛医科大学校の看護学科学生となります。

そのため、働く看護師のほとんどが新卒から働いている看護師になります。

自衛隊の看護師として働き始めは「陸曹長」となり、4年目には、幹部になる試験を受けることができます。

例えば陸上自衛隊の場合、この試験に合格すると、3等陸尉として階級が上がり、その後も試験などを行うことで、昇進していきます。

自衛隊の階級は防衛省の「陸上自衛官の階級表」を参照指摘ください。

自衛隊のため、一般の看護師よりハードと言えます。

自衛隊衛生学校の教育では、戦闘戦技訓練もあり、徒歩行進やほふく前身、射撃訓練などが教育プログラムとして実施される場合もあります。

また、災害を想定して、野外病院のデモンストレーションなども行う場合があります。

防衛技官(看護師)の場合は、自衛隊衛生学校の教育はありません。

初任給や給料は勤務する地域によって地域手当が出るため、多少異なります。

例としては以下の通りです。

(例)自衛隊病院の場合
  • 階級:陸曹長
  • 号棒:4号棒
  • 棒給月額:230,400円
(例)防衛技官(看護師)の場合
  • 一般職俸給表「医療職俸給表(三)」が適用
  • 号棒:2級1号棒
  • 正看護師:月額190,500円以上+地域手当等=給与金額
    (採用時の給与は、経験等によって異なります)

自衛隊病院等に勤務する場合と、防衛技官(看護師)とは異なるため注意が必要です。

どちらも、職員の身分は特別職国家公務員となります。

まとめ

自衛隊看護師は国家公務員としての扱いとなるため、賞与・昇給や福利厚生といった待遇面が安定しているともいえます。

自衛隊は防衛省の管轄のため、自衛隊の一員として働く看護師は国内外の災害支援にも派遣されることがあり、災害支援や海外での仕事に興味を持っている看護師の方には適した環境であるといえます。

そのため、看護師として自衛隊で働きたい、という方は多く、求人倍率も高くなっています。また、可能性として、危険が伴うこともありますので自身の意志や適性を改めて確認しましょう。

参考文献等

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