准看護師の平均年収・給与・賞与2024年版！30代・40代・50代の年齢別・都道府県別

2024年に発表された「厚生労働省 令和5年賃金構造基本統計調査 結果の概況」では、准看護師の平均年収は4,071,100円、平均月給は286,800円/月、平均賞与（ボーナス）は629,500円/年という結果となり、平均年齢は51.2歳、平均勤続年数は12.6年でした。

前年度と比較すると、年収は110,600円の減少が見られ、平均年齢に変化はありません。

また、准看護師の平均年収を年代別で比較した場合、以下の通りとなり、50代の准看護師が平均年収4,372,950円と最も高い結果となりました。

さらに、都道府県別の准看護師の平均年収では、東京都が最も高く平均年収4,808,200円、続いて神奈川県（平均年収4,789,900円）、千葉県（平均年収4,734,100円）となります。最も准看護師の平均年収が低い都道府県は、青森県（平均年収3,223,000円）となり、東京都と比較して約158.5万円の差があります。

以下では、2024年版として、准看護師の平均年収と平均給与・平均賞与の詳細や推移、職員数別（規模別）、年齢別・都道府県別等でご紹介していきます。

監修・執筆者

キャリアコンサルタント（国家資格）
真下彩花

登録：キャリコンサーチ（厚生労働省）

当サイトを運営する株式会社pekoにて、キャリアアドバイザーとして看護師の転職支援を始め、多くの転職者のサポートを担当中。国家資格であるキャリアコンサルタント資格も取得。

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著作・監修記事一覧

准看護師の平均年収・給与・賞与（男女別・2024年版）

2024年発表の厚生労働省「令和5年賃金構造基本統計調査 結果の概況」では、准看護師の年収には性別による差異が見られ、准看護師全体の平均年収は4,071,100円ですが、男性准看護師の平均年収は4,383,800円で、これは女性准看護師の平均年収4,032,600円と比較して約351,200円高いことが分かります。

さらに、平均月給においても、男性准看護師が307,900円であるのに対して、女性准看護師は284,200円と、男性が女性よりも平均23,700円多く受け取っています。平均賞与に関しても、男性准看護師は年間で689,000円を受け取っており、女性准看護師の622,200円と比較して66,800円多いです。

また、准看護師の中で男性の労働者数は15,190人であるのに対し、女性の労働者数は124,200人となっており、女性の准看護師の労働者数が男性の約8.2倍になります。

准看護師の平均年収の推移（2024年版）

2024年発表の厚生労働省「令和5年賃金構造基本統計調査 結果の概況」によると、2023年度の准看護師の平均年収は4,071,100円であり、これは前年度の2022年度に報告された4,181,700円から比較して110,600円の減少が見られます。

この年収の下落は、月給と賞与の動向にも反映されており具体的には、平均月給は2023年度に286,800円であり、2022年度の296,200円から9,400円減少しています。一方で、平均賞与は2023年度に629,500円となり、前年度の627,300円から若干上昇していますが、この上昇は年収全体の減少を補うには至っていません。

准看護師と看護師・看護職の平均年収比較（2024年版）

2024年発表の厚生労働省「令和5年賃金構造基本統計調査 結果の概況」によると、看護職種間での平均年収には顕著な差が見られます。准看護師の平均年収は4,071,100円であり、看護師の平均年収5,081,700円と比較すると、看護師の方が准看護師と比較して約101.0万円高いことが分かります。

さらに、年収が最も高い助産師についても注目すると、助産師の平均年収は5,669,500円となっており、これは准看護師の年収よりも約159.8万円高い結果となっています。

職員数別（規模別）の准看護師の平均年収・給与・賞与（2024年版）

2024年発表の厚生労働省「令和5年賃金構造基本統計調査 結果の概況」を基に、准看護師の職員数別（規模別）での平均年収、月給、及び賞与に着目して見ると、職員数10～99人の施設では、准看護師の平均年収は3,867,600円と全体平均の4,071,100円に比べて低く、平均月給と賞与も同様に低い数値です。

職員数100～999人の施設では、平均年収は4,137,700円と全体平均を上回り、平均月給も290,800円、平均賞与も648,100円と、規模が中程度の施設で准看護師がより高い報酬を得ていることがわかります。

職員数1,000人以上の施設では、准看護師の平均年収が最も高く4,339,000円、平均月給は304,200円、平均賞与は688,600円となり、これは施設の規模が大きいことが給与の高さに直結している結果となりました。

以下は、職員数別（規模別）かつ年齢別の准看護師の平均年収です。

年齢別の准看護師の平均年収・給与・賞与（2024年版）

2024年発表の厚生労働省「令和5年賃金構造基本統計調査 結果の概況」の結果では、全体的に准看護師の年齢が高くなるにつれて、平均年収が増加し、特定のポイントで減少する傾向が見られます。

准看護師の年齢が上がるにつれて、給与、賞与、そして年収は一貫して増加し、特に40代から50代で年収のピークに達します。例えば、50代の平均年収は約4,372,950円で、これは准看護師全体の平均年収4,071,100円を上回ります。

しかし、准看護師の年齢が60歳を過ぎると、再び年収は減少し始め、65歳～69歳では平均年収が3,393,300円に落ち込み、70歳以上では更に低下して3,284,300円となります。

20歳代の准看護師の平均年収・給与・賞与（2024年版）

2024年発表の厚生労働省「令和5年賃金構造基本統計調査 結果の概況」の結果では全体的に、20代の准看護師全体の平均年収は3,276,100円、月給は243,300円、平均賞与は356,500円です。勤続年数は平均で3.1年と比較的短く、残業時間は平均3時間となっており、キャリア初期の准看護師に典型的な勤務パターンを反映しています。

これらの数字から、20代の准看護師が経験を積むにつれてその給与が増加することがわかり、若年層の准看護師がキャリアを積み重ねるにつれてより高い報酬を得る可能性がある結果となりました。

以下は、職員数別（規模別）でかつ、年代別に分けた年収データとなります。

30歳代の准看護師の平均年収・給与・賞与（2024年版）

2024年発表の厚生労働省「令和5年賃金構造基本統計調査 結果の概況」によると全体的に、30代の准看護師の平均年収は3,777,350円で、平均月給は269,250円、賞与は546,350円です。

また、勤続年数は平均で6.15年となっており、この年代は職場における中核を担う重要な時期と言えます。

以下は、職員数別（規模別）でかつ、年代別に分けた年収データとなります。

40歳代の准看護師の平均年収・給与・賞与（2024年版）

2024年発表の厚生労働省「令和5年賃金構造基本統計調査 結果の概況」によると40代の准看護師においては、30代と比較して年収がさらに増加します。

全体的に、40代の准看護師の平均年収は4,159,800円、月給は294,450円、賞与は626,400円で、平均勤続年数は9.95年、残業時間は平均4.5時間という結果となりました。

以下は、職員数別（規模別）でかつ、年代別に分けた年収データとなります。

50歳代の准看護師の平均年収・給与・賞与（2024年版）

2024年発表の厚生労働省「令和5年賃金構造基本統計調査 結果の概況」では、50代の准看護師の年収・給与はキャリアの頂点に達しています。

50歳～54歳の准看護師は平均年収が4,375,400円であり、平均月給は304,400円、平均賞与は722,600円です。この年齢層での勤続年数は平均12.4年と長く、その長い勤務期間が高い給与に反映されています。

55歳～59歳では、平均年収がわずかに下がる4,370,500円ですが、賞与は760,900円とこの年代で最高となる結果となりました。

以下は、職員数別（規模別）でかつ、年代別に分けた年収データとなります。

60歳代の准看護師の平均年収・給与・賞与（2024年版）

2024年発表の厚生労働省「令和5年賃金構造基本統計調査 結果の概況」によると、60代の准看護師においては、年齢が上がるにつれて年収が減少する傾向がみられます。

60代平均で見ると、平均年収は3,728,650円、月給は268,200円、賞与は510,250円となっており、勤続年数は平均16.55年、残業時間は平均3時間です。また、60歳代の准看護師は、定年退職後も継続して勤務することが多いでしょう。

以下は、職員数別（規模別）でかつ、年代別に分けた年収データとなります。

都道府県別の准看護師の平均年収・給与・賞与（2024年版）

2024年発表の厚生労働省「令和5年賃金構造基本統計調査 結果の概況」より、准看護師の都道府県別平均年収を比較した場合、以下の都道府県が高年収のベスト5です。

一方、准看護師の年収が全国平均より低く、ワースト5の都道府県は以下となります。

1位の東京都と、再開の青森県の准看護師の平均年収を比較した場合、差は約158.5万円という結果となりました。各県の経済状況、医療施設の数や規模、そして地域ごとの生活コストの違いが反映されていると考えられます。

准看護師の平均年収を上回る求人探しには転職サイトが便利です！

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まとめ

2024年の厚生労働省による「令和5年賃金構造基本統計調査 結果の概況」から得られる准看護師の年収・給与・賞与データには、都道府県別、年代別、職員数別の詳細な分析が含まれています。全国平均で准看護師の平均年収は4,071,100円、平均月給は286,800円、平均賞与は629,500円です。

また、最高の平均年収を記録したのは東京都の4,808,200円であり、最低は青森県の3,223,000円という結果でした。

年齢別では、准看護師の若年層の20代平均年収は3,276,100円で、経験を積むにつれて増加し、40代で4,159,800円、50代ではさらに高く4,372,950円となり、経験と専門性が報酬に反映されています。しかし、60代では平均年収が3,728,650円に減少し、特に65歳以上ではさらに低下して3,393,300円になる結果となっています。

職員数別では、大規模施設（1,000人以上の職員）で勤務する准看護師の年収が最も高く、平均で4,339,000円でした。対照的に、小規模施設（10〜99人の職員）では平均年収は3,867,600円という結果となっています。

このことから、より大きな施設で働く准看護師の方が、年収や給与が高くなる傾向があります。

この記事が准看護師の方のキャリア形成において、少しでもお役に立てたら幸いです。

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参考文献等

• 厚生労働省：探検・発見・看護！
• 日本看護協会：看護師のワーク・ライフ・バランス
• 厚生労働省：看護職員の現状と推移
• 厚生労働省：看護職員就業状況等実態調査結果
• 厚生労働省：看護師のキャリアと働き方支援サイト
• 厚生労働省：いきいき働く医療機関サポートWebいきサポ
• 職業紹介優良事業者認定制度
• 適正な有料職業紹介事業者の認定制度
• 労働基準法 | e-Gov法令検索
• 職業安定法 | e-Gov法令検索