看護師が結婚を機に転職する場合の注意点!結婚前後のベストなタイミング?
看護師として転職活動を、結婚前に行うか、結婚後に行うかを悩んでいる場合、下記の画像を参照してみてください。
看護師が結婚前に転職するメリット・デメリット、結婚後に転職するメリット・デメリットをご紹介しながら、結婚前後のベストなタイミングを説明していきます。
執筆・監修当サイトを運営する株式会社pekoにて、キャリアアドバイザーとして看護師の転職支援を始め、多くの転職者のサポートを担当中。国家資格であるキャリアコンサルタント資格も取得。
- エリア:愛知県在住
- 保有資格:看護師、保健師、養護教諭第二種
- 職務経験:大学病院、有料老人ホーム、デイサービス、訪問看護
- 診療科経験:混合病棟
地方の大学病院に勤めていましたが、4年働いたところで結婚のため退職。新天地にて有料老人ホームとデイサービスに再就職しましたが、1年後に出産のため退職しました。現在は育児をしながら、色々な転職サイトを使い就職活動をしています。
- エリア:神奈川県在住
- 保有資格:看護師、保健師、3学会合同呼吸療法認定士
- 経歴:大学病院、総合病院、国際医療ボランティア、デイサービス、訪問入浴
思い立ったが吉日な性格で総合病院、大学病院、国際医療、訪問入浴やデイサービスを経験してきました。「仕事なんて行きたくない、もう嫌だ」と思いながらも、忙しい1日が終わってお酒を飲んでいると「やっぱり好きだな」と感じてしまいます。今までの経験をお伝えし、転職する看護師のお役に立てればと思います。
- エリア:神奈川県在住
- 保有資格:看護師
- 職務経験:総合病院、特別養護老人ホーム、クリニック、介護老人保健施設、デイサービス、健診センター、イベントナース、健康相談員
- 診療科経験:脳外科、神経内科、内科、皮膚科、美容皮膚科、整形外科
食べること、スポーツ観戦が好きな看護師。社会勉強と称していろいろなところで働いた経験を綴っています。派遣看護師の経験もあり、派遣では回復期の病棟業務、デイサービス、検診センターで仕事の経験があります。
看護師が結婚で転職するメリット・デメリット
看護師が結婚前に転職を行ったほうがいいのか、結婚後に転職を行ったほうがいいのか、どちらが良いか一般的なメリット・デメリットを解説していきます。
一般的な看護師転職のメリット・デメリットに関しては「看護師転職のメリット・デメリットとお金に関するリスク!」も参考にしてください。
結婚前に看護師転職する場合
メリット
一般の転職であれば、結婚前に転職をし、採用される場合でも有利にはたらくことがあります。しかし、看護師の場合は、結婚していても採用にあまり影響がなく、メリットとは言えません。
そのため、結婚前に看護師転職する場合のメリットは以下の通りです。
- 結婚後に転職するよりストレスがない
- 家庭との両立が寄りしやすくなる可能性がある
- その後の産休に入りやすく育休も取得しやすい
結婚前に転職するメリットは、生活が変わるストレスなく働ける点と、子どもを授かる場合、産休に入りやすく育休も取得できる可能性が高いことが最大のメリットです。
デメリット
看護師の場合、一番のデメリットとしては退職がしづらいことです。
特に病院勤務の場合などは、「結婚で引っ越しのため」「結婚後の夫の転勤のため」などの理由が一番円満に退職することが出来る理由の1つだからです。
また、採用側を納得させられない退職理由の場合だと、結婚前に退職意思を伝えた結果、引き止めに合うこともあり、デメリットです。
- イメージした結婚後の生活が違った場合修正が難しい
- 退職理由が伝えにくい(退職しづらい)
- 未婚のため残業や夜勤が頼みやすいと思われる可能性がある
- 急な休暇は取得しづらい可能性がある
- 婚約している場合結婚準備と転職が重なると忙しい
以上が、結婚前に看護師転職する場合のデメリットです。
結婚後に看護師転職する場合
メリット
結婚後に看護師転職する場合、一番のメリットは生活に合わせた希望条件に合う職場が探せることです。
そのため、以下が結婚後に看護師転職メリットとなります。
- 現状の生活に合わせた職場が選べる
- 転職先に希望する条件が明確
- 現在の勤務先を退職しやすい(引き止めに合いにくい)
看護師では、結婚後に引っ越しする、夫の転勤が伴う等、今の勤務先に通勤することが事実上不可能になることがあります。そのため、そのタイミングで退職、転職する場合が多く、退職したい旨を伝える場合もスムーズに伝えることができるでしょう。
デメリット
- すぐに産休を取る場合、印象が悪い
- 出産の予定を気にする病院・クリニックなどがある
- 転職後の1年以内は育休の取得が出来ない場合が多い
結婚後に転職するデメリットは以上の通りです。
転職から1年以上、出産の予定がない場合は、デメリットにはなりにくいことばかりです。
婚約期間中に看護師の転職活動は避けよう
婚約中は、以下で説明する結婚準備などが多く、転職先を選びながら、仕事も行い、結婚準備をすると、かなり多忙になります。
- 両家への挨拶、結納・顔合わせ
- 新居の選択
- 式場選び
- 結婚式に関する雑務
- ウェディングドレス等の選択
- 新婚旅行の予定調整と選択等
以上で挙げた他に、様々な結婚の準備があります。
そのため、転職先を冷静に判断する余裕も、新しい職場を探す時間もありません。したがって、婚約期間中に転職活動を行うことを避けましょう。
結婚前後の看護師転職のベストタイミング
結婚前後のベストな転職のタイミングについては以下の通りです。
- 子どもを早く授かる希望があるなら結婚前がおすすめ
- 予定がない場合、パートナーに合わせ結婚後がおすすめ
以上がおすすめのタイミングです。以下で詳しく説明していきます。
育休取得を考えると結婚前の看護師転職がおすすめ!
産休(産前・産後休業)に関しては、母体保護を目的としているため、無条件で取得することが可能です。
しかし、育休(育児休業)取得に関しては「労使協定」で定められている場合が多く、「入社後1年以上勤務すること」などが定められている場合が多いと言えます。
労使協定は、病院・施設の使用者と、労働者の過半数による労働組合(組合がない場合、労働者の過半数代表者)との間で結ばれる、書面による協定のことをいいます。(Wikipedia)
また、育児休業を取得することで「育児休業給付金」も受給条件に合えば、貰うことが可能です。そのため、金銭面での差が大きいです。
そのため、子どもを早く授かりたい、出産の予定を考えているなどの場合は、結婚前に転職する、又は転職せずに現在の職場で働き続けることが良いでしょう。
育児休業の目安条件
育児休業を取得できる方の範囲
- 同一の事業主に引き続き1年間以上雇用されていること
- 子どもの1歳の誕生日以降も引き続き雇用されることが見込まれること
- 子どもの2歳の誕生日の前々日までに労働契約の期間が満了しており、かつ、契約が更新されないことがあきらかでないこと
育休を取得できない方
- 雇用された期間が1年未満の場合
- 1年以内に雇用関係が終了する場合
- 週の所定労働日数が2日以下の場合
- 日々、雇用される方の場合
パートナーに合わせるなら結婚後の転職もOK
看護師は女性が多いため、以下の理由から結婚後に転職や退職を行う場合があります。
- 家庭と仕事を両立するため
- 引っ越しをするため
- 夫の扶養に入るため
今後の生活を考えながら、パートナーと一緒に歩む道を考えることも良いでしょう。
上記でも説明しましたが、子どもを授かるタイミングだけは注意しておきましょう。
また、圧倒的に結婚後の退職、転職が多いことも事実です。
結婚後、あなた(看護師)は夜勤を続けますか?
看護師として結婚後に問題となりやすいことが「夜勤」です。
以下で、夜勤で起こりうる問題や、夜勤を続ける方や、やめる方の特徴をご紹介します。
結婚後に夜勤を続けるかどうかを判断しておきましょう。
結婚後の看護師が夜勤をすることで起こりうる問題
結婚後に夜勤を続けている看護師は皆さまの職場には過半数ぐらいでしょうか。
夜勤を続ける理由として、
- 結婚しても職場を変えないために必然的に夜勤も継続になっていた
- 勤務条件が夜勤必須なので夜勤をせざるを得ない
以上の理由など、自分の意思ではなく病院側の都合によって夜勤を継続せざるを得ないという看護師が圧倒的に多いようです。
しかし、夜勤を続けていると以下のような問題やトラブルに直面し、夜勤の継続を思い悩む看護師が多いようです。
パートナーとの時間のすれ違いによる問題
看護師として結婚後に夜勤を行った場合、1番多い意見はパートナー(夫)とのすれ違いです。
夜勤を行った場合、どうしても昼に出勤し、朝に帰宅するという生活になります。
(夜勤に備えてぎりぎりまで寝ていたいという看護師も多いでしょう。)
そのような場合、パートナーと一緒に住んでいても丸1日以上会わなくなってしまいます。
熟年の夫婦や、ある程度夫婦で過ごした時間が長ければ、夜勤の生活スタイルでも問題はなさそうですが、結婚したばかり(新婚)で離れている時間が長いのは辛いものです。
看護師は離婚が多い職業としても噂されますが、多くは夜勤など勤務による時間のすれ違いから離婚に至っているというケースが多く、パートナーとのすれ違いによる問題があります。
家事分担の問題
看護師が夜勤を続けることで、家事分担の問題がでてきます。そのため、夫(パートナー)の家事能力に左右される場合があります。
もともと家事が得意なパートナーや、1人暮らしの経験がある場合は問題ありませんが、まったく家事が出来な場合、妻(看護師)への負担は大きいものです。
特に新婚の場合は、結婚前に同棲を行っていなければ、お互い生活を探りあっている時期となります。
主観ですが、家事に関して特に日常から人の世話をしている看護師は職業柄、家事を何でもやってあげてしまう人が多くいるように思われます。
夜勤前に人の夕飯を作ったり洗濯掃除をしたりという家事は、かなり負担にもなるものです。
夫が家事をできるかどうかは夜勤を続ける上での大きな問題です。家事分担をそもそも行ってくれない場合などは、夜勤を続けることは危険です。
結婚後も夜勤を続ける看護師の特徴
結婚してもバリバリと夜勤を続ける看護師にはどういった特徴があるのでしょうか。
夜勤を続ける看護師の共通点をご紹介します。
両親や身内などに夜勤をしていた人がいる方
- 母親が看護師・医療職であった
- 母親が夜勤をする職業だった
以上の場合、幼い頃から母親が夜勤で、夜家にいない環境が当たり前と捉えています。
そのため、結婚後もあるいは出産後も夜勤をバリバリと夜勤を続けている看護師は多い傾向にあります。
身近に夜勤をしながら結婚生活、育児をやり抜いた良き見本が家族にいると、パートナーの理解も得やすいでしょう。
パートナーも夜勤のある職業の方
パートナーが医療職や介護職で夜勤を行っている場合、夜勤に対して理解があり、看護師も夜勤を続けやすい傾向にあります。
また、夜勤の辛さを分かってくれる場合が多く、自分が夜勤時の家事などを協力して行ってくれる傾向にあります。そのため、夜勤を続けやすい環境になるよう協力してくれます。
同業者での結婚することのメリットかもしれません。
収入面を優先する方
「子どもが生まれたら働けなくなり収入が落ちる可能性があるため、今のうちに稼いでおこう」という考えから夜勤を継続する看護師もいます。
確かに、夜勤をすれば収入も上がり、夜勤をするなら子どものいない身軽な今しかないと思うかもしれません。
また、結婚すると何かとお金がかかります。
そのため、パートナーに理解してもらいながら収入のために夜勤を継続する方も多く、結婚してから夜勤を増し、稼いでいる看護師もいます。
結婚後に夜勤をやめる看護師の特徴
次に、結婚後に夜勤をやめる看護師の特徴をご紹介します。
また、夜勤が好きだという看護師や、収入面から夜勤を継続したいという場合、結婚後のタイミングで、夜勤をしながら家庭と両立しやすい職場への転職を検討する人が多くなります。
家庭と仕事を両立させたいと強く思う方
結婚してすぐに夜勤をやめる看護師の多くは、家庭と仕事を両立させたいと強く思っている方です。
完璧主義な方が当てはまる場合が多く、仕事もきちっとこなしたいけど家事もぬかりなくこなしたい。
そのためには、昼間しっかり働いて夜は家にいて家事をこなしたい。
でも、仕事は辞めたくないから活動時間のバラバラな変則勤務をなくしたいと思っている看護師が多いです。
パートナーが規則的な休み、もしくは休みが全くない多忙な方
両極端な理由となりますが、パートナーが規則的な休みであることや、全く休みがないような多忙な方の場合、看護師が夜勤をセーブして家庭のことをやるようになる場合が多いです。
パートナーが規則的な休みである場合、当然平日の夜は帰ってきて家にいるようになります。
看護師を妻に持つ男性側の意見を聞くと、看護師という仕事は尊敬しているし夜勤があるのも理解できるが、やはり自分が仕事で疲れて家に帰ってきた時には家にいてほしいというのが本音だそうです。
このような思考を持っているパートナーを持つ看護師は夜勤から退くケースが多いようです。
また、逆にパートナーの仕事が多忙である場合は、パートナーに変わり自分が家のことを色々としなくてはなりません。
どちらも忙しくしていると家のことがおろそかになり、結果的に家庭が崩壊してしまうなんていうこともあるようです。
そのため、看護師である妻側が仕事をセーブして家のことをする、そのために夜勤をセーブすることもあるそうです。
夜勤が忙しい環境にいる方
急性期などの夜勤が忙しい部署である看護師は、結婚を機に夜勤を退くこともあります。
夜勤でエネルギーを使い果たしてしまい、家のことが何もできなくなってしまうということも一因となるようです。
結婚での看護師転職におすすめの職場4選
看護師は女性が多く、女性は結婚すると、家事の負担が増え、さらに出産や育児をするとなれば働きづらくなります。
看護師という資格は一度手にすれば、どの職場も人手不足ということもあり、就職先には不自由はないことが現状です。
そこで、結婚した後もワークライフバランスを崩さずに働くことができる職場はどこなのか、特に「これから子どもは欲しいけどもまずはお金を稼ぎつつ、夫婦2人の生活を楽しみたい」という、新婚の看護師にオススメの職場を正社員(正職員)という条件で、説明していきます。
1.今まで勤務していた職場が一番おすすめ
結婚後も働き続けられる職場として、一番のおすすめは「今まで働き続けてきた職場」となります。
おすすめする理由を説明していきます。
環境の変化がなくストレスが少ない
結婚という家庭やプライベートの環境が一気に変わる中で、いきなり職場まで転職で変えてしまうと、両方のリズムに慣れることが必要であり、ペース配分を考えなければならず、心身ともに疲れ切ってしまいます。
特に、新しい職場に変えてしまうことで、人間関係も構築しなければならず、働く看護師の精神的な負担は相当のものとなります。
同僚の理解が得られやすい
今まで働いた職場で働き続ければ、職員は顔見知りのため同僚の理解は得られやすく、息抜きにもなります。
また、新婚の場合(苗字が変わることなどでスタッフ全員に知れ渡っているため)、特に既婚の同僚(看護師)は「新婚なのだから早く帰りなよ」など、気をきかせてくれる方も多いのではないでしょうか。
職場によっても違いますが、独身時代よりも早く帰れる可能性は高くなるでしょう。
休みの融通が利きやすい
看護師として今まで働いてきた実績があるため、休みなども融通が利きやすいでしょう。
結婚式や新婚旅行などの長期休暇を取りたい場合は、新しい職場と比較するとはるかに休みやすいです。
また、子育て中で子供の急な発熱で早退する際にも融通を利かせてくれやすいでしょう。
2.ワークライフバランスを重視するなら介護施設
結婚後に現在の職場を退職し、ワークライフバランスを維持したい、という看護師におすすめする職場が介護施設です。
看護師が介護施設で勤めるおすすめポイントをご紹介していきます。
身体の負担が少ない
介護施設は介護士が主体となるため、看護師が率先して何かをするということが極めて少なくなります。
そのため、利用者に対しての直接的なケアは病院時代よりも圧倒的に少なくなります。どちらかというと医療処置がメインになることから、夜勤をしていても体力的な負担は相当軽くなります。
帰ってから家事が待っていても、その体力を存分に残しておくことができますし、実際に私は介護施設に勤務して、仕事と家事を両立していた時もあります。
手当が高い施設が多い
介護施設は、諸手当も多い職場があり、特にお金が必要となる新婚時期にはかなりありがたい職場です。
もちろん、施設により手当てが異なりますので、給与を重視している方は事前に確認が必要です。病棟で夜勤をした方が稼げる場合も多いかもしれません。
定時で帰ることが可能
介護施設は病院など医療施設と違い、利用者が急変することがほとんどなく、その急変がなければ、間違いなく定時で帰ることができます。
そのため、ワークライフバランスはしっかりととることが出来る、おすすめの職場です。
雰囲気が良い主婦スタッフが多い
病院などの医療施設と比較し、介護施設の方が他の職場よりも年配の主婦の方が多く働いている傾向にあり、雰囲気の良いスタッフが多い印象です。
もちろん、職場によって異なりますが、病院勤務のスタッフと比較して慌ただしさが少ない分、ゆったりと働くことが可能です。
3.カレンダー通りの休みが取得できるクリニック
結婚や子育てをしている女性看護師は、皆クリニックへ転職する傾向にありますが、クリニックは結婚した看護師(女性)にとって働きやすい環境なのでしょうか。
クリニックに勤務する場合のおすすめポイントをご紹介します。
カレンダー通りの休みなので予定が立てやすい
クリニックはまず、カレンダー通りの休みのところがほとんどです。
(土曜日のみ午前中診療が多いです。)
そのため、夫(パートナー)が会社員などカレンダー通りの休みの方であれば、出かける予定も立てやすいので、新婚家庭には良い職場でしょう。
結婚すると盆正月に帰省をすることも出てくるため、連休が取れるのもクリニックの強みです。
ただし、連休の取得に関しては、スタッフ数が極端に少ないクリニックの場合などは、休むことが出来ない可能性があるため、注意が必要です。
昼休みの時間を有効活用できる
働くクリニックにもよりますが、基本的に昼休みが2時間~3時間程度あることがクリニックの特徴です。
デメリットにもなりますが、昼休みを利用して夕食の買い物に行くことや、近場の人ではいったん家に帰って家事を済ませてくるなんていう人もおり、主婦が働きやすい環境ではあるように感じます。
そして、クリニックに勤めている看護師、スタッフの大半は結婚していて子育て真最中又は、子育てが終了しているいわば主婦の先輩看護師たちが多く、同じ環境のため、仕事が行いやすいでしょう。
クリニック転職での注意点
看護師として結婚後にクリニックに転職する場合、注意したいことは以下の2点です。
- 帰宅時間が遅くなる可能性があること
- 突然の休みが難しくなること
接客業の色が濃いクリニックは、患者がみんな帰るまで、看護師は帰ることができません。
そのため、特に診療科特有の繁忙期では、病院よりも帰宅時間が遅くなる場合があります。
また、病院で勤務した場合の定時は、「17時30分」が一般的となりますが、クリニックでは18時以降となることが多く、帰宅時間が遅くなる原因になります。
さらに、クリニックは看護師の数が限られているため、突然の休みは難しく、休んだ場合には一緒に働いている看護師たちに迷惑をかけることになります。
4.休みの取りやすさや待遇改善のために病院へ
休みがとりやすいことを重視する看護師であれば、病院がおすすめです。
また、夜勤の有無や看護師の待遇改善などを見直すチャンスだといえるでしょう。
デメリットももちろんありますが、気にならなければ病院勤務は結婚後の看護師にとっておすすめの職場です。
休みが比較的取り易い
働く看護師の人数比は、介護施設やクリニックよりも圧倒的に多いため、希望休みは通りやすいことが病院の良い点です。
そのため、今まで勤務していた病院で日勤常勤に切り替え、夜勤をせずに働き続けている看護師も多いでしょう。
しかし、日勤常勤に切り替えにくい病院も多くあり、転職活動を行い新しい病院で働く看護師もいます。
自身のスキルアップ・キャリアアップになる
病院は他で学べないことが多く学べる環境のため、看護師のスキルアップやキャリアアップに繋がります。
病院で働いていた看護師が退職し、クリニックなどを経て、もう一度病院で働きたい場合は、看護技術や知識などを含め、努力や学びなおしが必要です。
そのため、結婚後も病院へ転職し、勤務を続けることで、看護師としてのキャリアを継続することもできるため、おすすめです。
病院へ転職する注意点
結婚する以前から働いていた病院と違い、結婚後に病院へ転職して勤務をする場合、また沢山のことを覚えなければならず、かなりの負担がかかります。
最初は、仕事のペースも自分のペースでなく、病棟のペースに合わせざるを得なくなり、負担はかなりのものです。
さらに、結婚する前までは急性期で働いていた場合、結婚後に負担を軽くするために回復期や慢性期、ホスピス等へ転職する看護師が多くいますが、かえってそのような病棟の方が患者への日常生活援助などが多くあり、体力的な負担は相当のものです。
そのため、結婚後も病院へ転職したい場合は、自分に合う職場をゆっくりと探すことをおすすめします。
看護師転職前にパートナーと話し合うこと
結婚をする前や、結婚後でも、あなた(看護師)の転職は1人で決めることは辞め、パートナーと以下のことを話し合い、転職を決めましょう。
今後看護師の仕事を行っていく上で、すれ違いが起こらないように話し合うべきことです。
パートナーと一緒に決めた(相談した)転職条件であれば、後々トラブルが起こった場合でも納得しやすく、より良い夫婦生活をおくれるようになります。
転職先の勤務地や今後の居住地
看護師として夜勤・準夜勤を行う場合などや、オンコールがある施設などの場合、なるべく病院・施設から近い方が便利です。
しかし、パートナーの職場も考慮する必要があり、
- 引っ越しの予定があるのかどうか
- 今後の居住地はどうするのか
- パートナーの転勤の可能性があるのか
- 転勤があった場合、(毎年)何月頃に辞令があるのか
以上のことを話し合う必要があります。
すでに引っ越しが決まっている場合などは、そのエリアから考えて転職先を探せば良いでしょう。
世帯年収をお互い確認する
結婚前に確認をしている看護師も多いですが、羽振りが良いパートナーの場合、実際の年収を聞きそびれてしまうこともあります。
そのため、お互いの年収を話し合い、世帯年収がどれぐらいになるのかを話し合いましょう。
この話し合いにより、
- パート勤務でも良いのか
- パートナーの扶養に入ったほうが良いのか
- 夜勤を続けるべきか
以上のことがある程度見えてくるはずです。
勤務時間と夜勤の有無
結婚後に看護師を続けるうえで、一番の問題(気になる部分)がパートナーとのすれ違いです。
そのため、
- 夜勤を行っても問題がないかどうか
- お互いの生活のサイクルはどうなのか
以上のことを話し合いましょう。
新婚当初は気遣ったり、遠慮したりすることもありますが、女性も男性も結婚すると次第に自己主張が激しくなっていくものです。「晩御飯は家族で食べるものだ」「夜遅く帰宅する仕事は心配だ」など、様々な問題が出てきます。
お互い歩み寄る気持ちを忘れずに、なるべく両者の希望に沿うように、勤務時間や夜勤の有無を決めましょう。
家事の分担
看護師として仕事を続けることを決め、特に結婚前であれば家事の分担について話し合っておきましょう。
お互い仕事を行っているため、家事は分担すべきであり、最近では理解してもらうことが出来る男性も多いです。
ポイントは、気になってしまう部分は自分で行い、気にならない部分をパートナーに任すことが大切です。
さらに、家事をあまり行っていない場合は、出来ないことには一切触れることなく、出来たことに対して褒めてあげると、家事の分担が長続きします。
そのため、夫(パートナー)の家事は褒めて伸ばすことを行いましょう。
看護師が結婚を機に転職する場合の進め方
パートナーとの話し合い(1ヶ月)
転職する場合は、結婚前でも結婚後でもパートナーの話し合いに時間を取りましょう。
転職を考える上で、軸になる話し合いとなります。
転職活動(3ヶ月~)
step1 | 事前準備(1週間程度) |
---|---|
step2 | 情報収集・求人探し(2週間程度) |
step3 | 書類作成・応募(1週間程度) |
step4 | 面接・見学・選考(2週間から3週間程度) |
step5 | 内定・意思決定(1週間程度) |
step6 | 退職する意思決定・報告(1週間程度) |
step7 | 退職準備・引継ぎ(4週間から8週間程度) |
step6 | 入職準備(1週間程度) |
働きながら看護師として転職する場合は3ヶ月以上の時間が掛かることを理解しておきましょう。
結婚前の場合は、結婚予定日の1年前ぐらいから転職活動を開始した方が良いでしょう。
看護師転職サイトを使い倒そう
結婚前・結婚後の看護師転職は、パートナーと話し合っているため、転職時に希望する条件が複数出てきます。
そのため、希望条件に合わせて求人を紹介してくれる看護師転職サイト(看護師専用の転職エージェント)を使い倒しましょう。
また、出産を希望する場合などは、就業規則や労使協定などを確認しなければ、分からない育児休業のことも、看護師転職サイトの担当者を通じて聞いてもらうことが可能です。さらに、事前に転職の条件として盛り込んでおけば、希望の職場が見つかりやすいでしょう。
転職サービス内容として、以下のことが完全無料でサポートしてもらうことが可能です。
- 希望条件のヒアリングから求人の提案
- 履歴書や職務経歴書の添削・アドバイス
- 面接の設定や施設見学の設定
- 内定後の入職手続き代行
- (現職の)退職の相談やアドバイス
以下で3つのおすすめの看護師転職サイトをご紹介しますので、2つ程度を無料会員登録し、サービスや提案される求人内容を比較しながら利用してください。
1.レバウェル看護(旧 看護のお仕事)「院内・施設内情報に強い!」
転職相談 | 面接対策 | 条件交渉 | 退職相談 |
---|---|---|---|
サイト名 | レバウェル看護(旧:看護のお仕事) |
---|---|
運営会社 | レバレジーズメディカルケア株式会社 |
公開求人数 | 159,146件 (2024年10月1日時点) |
非公開求人 | 豊富 |
対応職種 | 正看護師、准看護師、助産師、保健師 |
対応 雇用形態 | 常勤(夜勤有り)、日勤常勤、夜勤専従常勤、夜勤専従パート、非常勤、派遣、紹介予定派遣 |
対応施設 | 総合病院、一般病院、クリニック、特別養護老人ホーム(特養)、訪問看護、有料老人ホーム、デイサービス、重症心身障害者施設、保育園、検診センター |
対応 診療科目 | 内科、精神科、心療内科、小児科、外科、整形外科、皮膚科、産婦人科、眼科、歯科、美容外科、美容皮膚科 |
対応配属先 | 病棟、外来、施設、訪問、手術室(オペ室)、透析、内視鏡 |
対応エリア | 北海道、青森県、岩手県、宮城県、秋田県、山形県、福島県、茨城県、栃木県、群馬県、埼玉県、千葉県、東京都、神奈川県、新潟県、富山県、石川県、福井県、山梨県、長野県、岐阜県、静岡県、愛知県、三重県、滋賀県、京都府、大阪府、兵庫県、奈良県、和歌山県、鳥取県、島根県、岡山県、広島県、山口県、徳島県、香川県、愛媛県、高知県、福岡県、佐賀県、長崎県、熊本県、大分県、宮崎県、鹿児島県、沖縄県 |
特徴 | ・看護師の転職求人が豊富 ・転職支援サービスが手厚い ・転職の相談から行える ・院内・施設内情報に強い |
どの転職会社よりも公開している求人が豊富で、公開されている看護師も定期的に更新されています。病院やクリニック・美容クリニック、介護施設に看護師転職を考える場合は必ず利用しておきましょう。
公式サイト:https://kango-oshigoto.jp/
2.マイナビ看護師「丁寧な転職のプロ!」
転職相談 | 面接対策 | 条件交渉 | 退職相談 |
---|---|---|---|
サイト名 | マイナビ看護師 |
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運営会社 | 株式会社マイナビ |
公開求人数 | 81,585件 (2024年10月1日時点) |
非公開求人 | とても豊富(保有求人全体の約40%非公開) |
対応職種 | 正看護師、准看護師、助産師、保健師、ケアマネジャー |
対応 雇用形態 | 正社員、契約社員、パート・アルバイト、業務委託その他 |
対応 勤務形態 | 常勤(二交替制)、常勤(三交替制) 、夜勤なし、夜勤専従 |
対応施設 | 病院、クリニック・診療所、美容クリニック、施設、訪問看護ステーション、看護師資格・経験を活かせる一般企業、治験関連企業(CRA、CRCなど)、保育施設 、その他 |
対応 診療科目 | 美容外科、小児科、産科、婦人科(レディースクリニック)、整形外科、循環器内科、心療内科、消化器外科、心臓血管外科、スポーツ整形外科、脳神経外科、眼科、形成外科、消化器内科、歯科、精神科、血液内科、外科、内科、神経内科 |
対応配属先 | 病棟、外来、手術室、内視鏡室、ICU、透析、救急外来、訪問看護、管理職の仕事 |
対応エリア | 北海道、青森県、岩手県、宮城県、秋田県、山形県、福島県、茨城県、栃木県、群馬県、埼玉県、千葉県、東京都、神奈川県、新潟県、富山県、石川県、福井県、山梨県、長野県、岐阜県、静岡県、愛知県、三重県、滋賀県、京都府、大阪府、兵庫県、奈良県、和歌山県、鳥取県、島根県、岡山県、広島県、山口県、徳島県、香川県、愛媛県、高知県、福岡県、佐賀県、長崎県、熊本県、大分県、宮崎県、鹿児島県、沖縄県 |
特徴 | ・転職の相談から行える ・キャリアアドバイザー親切丁寧 ・退職交渉も可能 ・企業系のレア求人を豊富に保有 |
看護師転職サイトの中でも担当者(キャリアアドバイザー)が「転職が良く分からない」「悩みがある」などの転職の相談から受けてくれることが一番の特徴です。また、情報収集に利用するだけでも現在の看護師市場の説明を行ってくれます。
公式サイト:https://kango.mynavi.jp/
3.ナースではたらこ「希望条件の求人が見つかる」
転職相談 | 面接対策 | 条件交渉 | 退職相談 |
---|---|---|---|
サイト名 | ナースではたらこ |
---|---|
運営会社 | ディップ株式会社 |
公開求人数 | 95,614件 (2024年10月1日時点) |
非公開求人 | 豊富 |
対応職種 | 正看護師、准看護師、助産師、保健師 |
対応 勤務形態 | 常勤、非常勤、日勤のみ、夜勤専従 |
対応施設 | 病院、クリニック、介護施設、デイサービス、訪問看護、企業その他 |
対応エリア | 北海道、青森県、岩手県、宮城県、秋田県、山形県、福島県、茨城県、栃木県、群馬県、埼玉県、千葉県、東京都、神奈川県、新潟県、富山県、石川県、福井県、山梨県、長野県、岐阜県、静岡県、愛知県、三重県、滋賀県、京都府、大阪府、兵庫県、奈良県、和歌山県、鳥取県、島根県、岡山県、広島県、山口県、徳島県、香川県、愛媛県、高知県、福岡県、佐賀県、長崎県、熊本県、大分県、宮崎県、鹿児島県、沖縄県 |
特徴 | ・非公開求人が豊富 ・希望条件に合う求人が見つかりやすい ・希望する病院・施設へ転職可能な逆指名転職がある |
ナースではたらこはバイトルなどで有名なディップ株式会社が運営している看護師専用の転職エージェントです。非公開求人がとても豊富で、看護師の希望条件を満たす求人が見つかりやすいと言えます。
公式サイト:https://iryo-de-hatarako.net/
まとめ
結婚しても看護師を続けたい、子どもが生まれるまでは正社員で頑張りたいという看護師が多い一方、家事など家仕事の負担から看護業界を離れざるを得ない看護師も多くいることは事実です。
潜在看護師が年々増えてきている今、自分の働きやすい職場を見つけ、家庭と仕事とうまく両立しながらできるだけ長く働き続けたいものです。
結婚後、働き方について悩んでいる看護師に知っておいてほしいポイントを以下にまとめました。
- 出産をすぐに希望している場合は結婚前に転職を行う
- 婚約中は多忙になるため転職活動は控える
- 転職は1人で決めずにパートナーとよく話し合って決める
- 自分の結婚後の状況が夜勤をするかしないかの分かれ目となる
- 相手が夜勤という仕事を理解してくれているかどうかを知ることが大切
- 結婚後の新婚生活は今しかない
- 看護師という仕事は免許があればどこでも続けられる
- 夜勤をしなくても正社員として雇用してくれる場合もある
- 看護師転職サイトは良き相談相手になってくれる
このようなポイントを頭にいれた上で、もし結婚後看護師としての働き方に悩んでいる場合は、上司や同僚、家族へ相談すると良いでしょう。
また、職場を変更(転職)することも多く、産休明けで少し職場に復帰し退職を希望する看護師もいます。
是非、自分が看護師として家庭と両立し、個人としても円満な夫婦生活をみんなでおくりましょう。
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会社ホームページ | https://peko.co.jp/ |
所在地 | 〒107-0052 東京都港区赤坂3丁目1-16 BIビル6F |
代表取締役 | 辻󠄀 昌彦 |
設立 | 2015年6月 |
資本金 | 14,000,000円 |
事業内容 |
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厚生労働大臣許認可 | 有料職業紹介事業許可番号:13-ユ-314509 (厚生労働省職業安定局: 職業紹介事業詳細) 特定募集情報等提供事業:51-募-000760 |
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