勤務先別の看護師転職

看護師が大学病院から民間病院・クリニックへ転職する場合の注意点

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大学病院で働く看護師は、超急性期で非常に忙しく、多くの研修・看護研究や時には勤務時間外にも行わなければならないこともあり苦痛と感じる場合もあり、ある程度経験を積むと民間病院やクリニックへの転職を考える看護師は多いと言えるでしょう。

結論として、転職希望がすでにあり、勤務体制等も含め、民間病院へ転職出来るのであれば、まずはクリニックより民間病院で転職活動を進めたほうが無難でしょう。

大学病院から民間病院・クリニックへ転職したいと考えた場合に、「大学病院で働く場合」「転職した場合」それぞれのメリット・デメリット、転職後に覚悟しておくこと、大学病院から転職する場合の注意点を説明していきます。

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大学病院から民間病院・クリニックへ転職後に覚悟する違い

大学病院から民間病院・クリニックへ転職後に覚悟する違い

大学病院から民間病院、クリニックへ転職する場合、多くの看護師が経験する転職後に覚悟しておきたい違いについて説明していきます。

看護師の知識レベル・意識の違い

比較的規模が大きな民間病院を除き、病院・クリニックは、様々な学歴で様々な病院・施設で教育を受けてきた看護師・准看護師が集まっています。

そのため、看護師の勉強方法や教育制度の違いにより、個人で知識レベルの違いや、意識の違いに差が生まれることは、間違いありません。

大学病院に勤務する看護師は、教育制度や勉強方法が、他よりも確立しているものだと理解し、転職活動を行う必要があります。

 

看護師の体験事例

看護師の体験事例

看護師の体験事例私は民間病院へ大学病院から転職しましたが、転職先は慢性期病院であり、自分より年上の看護師しかいませんでした。
転職前は、年上の看護師が多くいるから、経験もあり、個人としても学ぶことが多いと私は思っていました。
しかし、民間病院は様々な経歴を持つ看護師の集まりのため知識レベルや意識は看護師それぞれで、患者に対する言動に倫理的配慮が欠けている看護師もおり、ショックを受けた経験があります。

医療物品の充実度・使用方法の違い

大学病院は急性期も多く、医療物品が民間病院より確実に充実しています。(クリニックでは比較にならないでしょう。)

また、その医療物品の使用方法についても違い、民間病院やクリニックは「コスト管理・コスト削減」を行わなければ、病院が運営出来なくなってしまう可能性もあり、患者のために無制限に利用できるものではありません。

そのため、病院やクリニックの運営状況によっては、大学病院から転職した場合ギャップを感じる可能性があります。

 

看護師の体験事例

看護師の体験事例

看護師の体験事例私は大学病院を離れる時に、他病院やクリニックは医療物品が揃っていないことやコスト管理がシビアであることは理解していました。
しかし、大学病院では点滴セット1つにしても新しいものを使用していたため、実際に古いタイプの点滴セットを使用する際に、戸惑った経験があります。
褥瘡に対して大学病院で使っていたようなドレッシング材はなかなか使えませんし、ガーゼも節約しながら使わなければならないことも慣れるまで苦労しました。
大学病院ではディスポーザブル(使い捨て)の物品が、転職先では消毒して使い回していたことも最初は慣れませんでした。

教育制度の違い

大学病院という名の通り教育機関に付属した病院のため、教育系には熱心な傾向があり、大学院進学や資格取得、院外研修や海外研修などの教育制度を整えており、医師だけでなく看護教育も充実していることが特徴です。

また、大学病院によっては医師だけでなく看護師も研究や症例発表などを行う場合もあります。

民間病院は、大学病院よりも教育制度が充実していることはまず「ない」と言えます。

さらに、クリニックに至っては、看護師の教育制度はOJT(職場での実務での職業訓練)のみの場合も多く、教育制度は月に数回行われる勉強会のみとなります。

当たり前のように民間病院へ転職した場合、研修制度が充実していないことを理解していたとしても、詳細を確認することが大切です。

 

看護師の体験事例

看護師の体験事例

看護師の体験事例私は大学病院から、比較的規模が大きな総合病院、少し規模が小さめの一般病院等の民間病院へ転職した経験があります。
総合病院では、大学病院ほどではありませんが、新人や新しい入職者に対する教育システムが比較的整っており、勉強会や学会への参加もあり、学べる機会が沢山ありました。
しかし、一般病院はその病院によって大きく違うように思えました。
例えば、力を入れている専門科目があるような一般病院は、教育や勉強にも力を入れているように思いますが、内科系などの一般病院ではそこまで力を入れていないようでした。
看護師の教育については、スタッフの人数がしっかりと充足されているかどうかや、その病院の方針や看護部長や師長の考えによっても変わってくるため、注意が必要です。

キャリアアップの違い

基本的に多くの大学病院では、看護教育にクリニカルラダーを取り入れており、勉強すべき目標が明確でキャリアアップの道筋も明確です。

さらに、大学病院では認定看護師又は専門看護師、診療看護師(NP)、フライトナースなどが多数在籍しており、若手看護師のロールモデルとなっています。

転職する民間病院によっては、クリニカルラダーを取り入れていない場合もあり、ロールモデルとなる看護師はおらず、日々の生活や家庭・プライベートが優先の看護師が多く働いています。

決して環境が悪いわけではありませんが、キャリアアップへの考え方の違いや、キャリアアップ制度がない民間病院があることを理解しておきましょう。

また、クリニックでは、規模がかなり大きなクリニックや、全国展開している美容クリニック以外は、看護師としてのキャリアアップは望めないでしょう。

 

看護師の体験事例

看護師の体験事例

看護師の体験事例転職後はクリニカルラダーのようなものがなく、自分にあった明確な到達目標がなくなりました。
また、研修などに参加する機会もほとんどなかったため、キャリアアップの方法が分からなくなり困りました。
さらに、大学病院で働く元同期が部署異動をしたという話や、チームリーダーを任されているという話を聞くと、とても羨ましく思いました。
私は、「大学病院で働いていた時よりも技術や勘が落ちていることに気付く」「大学病院で行われている治療が、以前自分が働いていた時と変わっている」等、話についていけなくなり悔しくなることもありました。

給与や福利厚生の違い

大学病院は民間病院・クリニックと比較すると看護師の給与や福利厚生の待遇は、以下の点が違うと言えるでしょう。

  • 大学病院の方が給与や賞与が良い
  • 大学病院の方が育児休暇制度や産休制度が充実している
  • 大学病院の方が育児時短制度を手厚く取り入れている
  • 大学病院の方が院内保育園や託児所などが整備されている

特に国公立の大学病院の場合は公務員に近い扱いを受けており、福利厚生は充実しています。

現在、大学病院の福利厚生や待遇の有難みが分かっていない看護師でも、民間病院やクリニックへ転職すると実感する違いとなります。

 

補足説明

ただし、勤務する民間病院によっては、大学病院よりも待遇や福利厚生が充実している場合もあります。

クリニックでは、賞与がない場合もあり、さらに福利厚生も社会保険以外ほとんどない場合も多いです。

大学病院から民間病院・クリニックへ転職するメリット

大学病院から民間病院・クリニックへ転職するメリット

大学病院と比較した場合、特に民間病院へ転職した場合に感じる一般的なメリットを説明していきます。

患者とコミュニケーションが取りやすい

大学病院では、他の病院で診察を受けたうえで患者が来院することになる場合が多く、ほとんどの患者が地域の人ではなく他区域の居住地、あるいは他都道府県からの来院となります。

特に、大学病院では、医師や看護師の接遇態度について患者から注目され、看護師の接客力も問われる事でしょう。

しかし、民間病院やクリニックでは、地域密着型の医療を提供しているため、大学病院よりも患者ともアットホームで、看護師として人としての患者への接し方が求められ、患者とのコミュニケーションが取りやすい事が看護師のメリットと言えます。

 

看護師の体験事例

看護師の体験事例

看護師の体験事例私は民間病院に勤務していますが、大学病院から民間病院に転職してきた看護師がすごく丁寧な対応をしたことで逆に「よそよそしい」とクレームを言われているのを見たことがあります。
地域の住民が入院しているということから、どちらかというとお客様としての接し方よりも患者としての看護がメインです。

看護師の体験事例

看護師の体験事例民間病院は、地域に開かれた病院で、地域住民が体調不良である時にまず受診することが多いです。
また、患者だけでなく働いている看護師もその地域に住んでいる人が多くなります。
そのため、診療科にもよりますが、患者と看護師の雰囲気もアットホームなところが多く、患者と看護師で近所のスーパーの安売り情報を話し合っているなんていうこともあります。

人間関係は構築しやすい

大学病院は規模が多きため、看護スタッフの中でも人間関係が複雑になる可能性があります。

民間病院やクリニックでは、他職種連携やコミュニケーションが多く、規模も大学病院に比べれば小さいため、看護師全員知り合いだったり顔見知りだったりということもあります。

女性が多い看護職での人間関係の悩みはつきませんが、人間関係が構築しやすい規模であることはメリットと言えます。

 

看護師の体験事例

看護師の体験事例

看護師の体験事例私が勤務している民間病院では、コロナ前には業務後の病棟の飲み会なども、他の職種が全部集合してアットホームに行われていました。
また、同期も大学病院のように100人越えのようなことはなく、人数も少ないので、転職者であっても同期という感覚で仲良くなる人がいました。

看護師としてのやりがいを感じやすい

一般的な民間病院で働く看護師は、特に患者へのベッドサイドへの直接的なケアを重視している傾向があります。

そのため「患者とたくさん関わりたい」「患者へのケアの技術を上げたい」という看護師が多く働いており、大学病院と比較すると看護師としてのやりがいを感じやすいと言えます。

また、仕事とプライベートの切り分けを行っている看護師も多いため、一生懸命に働き、休むときは休むというバランスが良い労働環境のため、仕事により一層集中することも可能と言えます。

職場によっては仕事がハードではなくなる

大学病院は民間病院やクリニックと比較し、多くの診療科が急性期、又は超急性期となり、報酬制度や病院の機能の関係からほとんどの大学病院が急性期を重視しています。

また、慢性期の患者が入院している診療科でも症例研究をしていることや、疾患をどこかに抱えている、病気が悪化していないか検査のために入院しているという場合が多く、療養という目的で入院をしている患者はほとんどいません。

民間病院では、急性期だけでなく回復期や慢性期などいろいろな分野が揃っていることが特徴です。

さらに、老人保健施設や訪問看護などを提携している場合も多く、いろいろな分野の看護を学ぶことができかつ、大学病院と比較すると看護師の仕事がハードワークではなくなる可能性があり、メリットと言えます。

 

補足説明

クリニックでは、急患や医療行為が少なくなるため、確実に看護師の仕事が楽になると言えるでしょう。

ただし、民間病院の中には、大学病院並みに忙しい職場や診療科もあるため、注意しましょう。

処遇面での福利厚生が充実

看護師の給与や賞与などの金銭面での待遇は、民間病院・クリニックと比較すると大学病院が圧倒的に良いですが、民間病院の場合は処遇面での福利厚生が充実している可能性があり、看護師のメリットと言えます。

処遇面とは、例えば病児保育などが充実していることや、提携する保養所がある、レジャー施設の割引、誕生日休暇が貰えるなど、生活やプライベートを充実させるための、独自の福利厚生が多いと言えます。

ただし、クリニックの場合、規模が小さな場合が多いため、福利厚生は圧倒的に充実していないと言えるでしょう。

大学病院から民間病院・クリニックへ転職するデメリット

大学病院から民間病院・クリニックへ転職するデメリット

大学病院から民間病院・クリニックへ看護師として転職する場合、一般的にデメリットに感じることを説明していきます。

看護師のキャリアが継続できない可能性がある

民間病院でも大学病院並みの看護師の教育制度を充実させている病院はあります。

しかし、個人病院やクリニック、施設ではクリニカルラダー制度のような教育制度を取り入れていることは少なく、今まで学び取得してきたラダーは無駄になってしまう可能性があります。

そのため、大学病院から民間病院・クリニックへ転職した場合、看護師のキャリア継続できない可能性があることがデメリットと言えます。

 

大学病院の職務経歴が配慮されない場合もある

病院や個人病院では、大学病院を経験した看護師の場合でも、待遇など含めて配慮されない場合があります。

また、中途入職者は昇進や昇給が、新卒から転職先の病院にいる看護師に比べて難しかったり、少なかったりすることもあるため注意が必要です。

看護師として勉強できる環境が不十分

大学病院で働いている間は最先端の治療を学ぶことができましたが、特に民間病院の中でも個人病院やクリニック、施設に転職すると最先端の治療を学ぶことができなくなります。

理由としては、教育制度が整っていないことや、最先端医療を実施する機会がないことが挙げられます。

また、民間病院の中でも規模が大きな病院は、看護師の教育システムは整っていますが、大学病院と比べると不十分に感じる可能性があり、デメリットと言えます。

仕事に物足りなさを感じる

超急性期で忙しい現場の大学病院から療養型病院やクリニックなどへ転職した場合、看護師としての仕事内容に物足りなさを感じる場合があり、デメリットとなります。

ゆっくりとした現場で患者の状態変化がほとんどなく、時には看取りが主になる点や、大学病院では当たり前だった「患者の病態をアセスメントしながら看護を行う」「業務はエビデンスに沿いながら行う」などが、医師に指示されたことしかせず、自身でアセスメントをしない等、業務に対する意識の低さから物足りなさを感じる看護師も少なからずいます。

 

看護師の体験事例

看護師の体験事例

看護師の体験事例大学病院での勤務経験がありますが、初めて民間病院へ転職した際に、病棟の決まり事がエビデンスに十分に沿っていないため、疑問点が出ました。
働いている他の看護師に聞くと、その疑問点に気付いていない、又は疑問点に気付いていてもこの病院のやり方だからと諦めている看護師が大半でした。
入職間もない状態で、その指摘を「なぜ改善しないのか」と、私が行ってしまったため、上手く馴染むことが出来なくなってしまったことを覚えています。
現場に馴染めず、病院や病棟のやり方に疑問を抱き、時には指摘や反発する看護師も大学病院出身の看護師多いといえ、一般的に扱いづらいと思われることがあります。

採血や点滴が出来ないと思われている

平成14年以前までは、静脈注射は医師が行うものと定められており、大学病院では研修医が採血や点滴管理を行っていました。(参照:看護師等による静脈注射の実施について

その後は、教育を受ければ看護師も静脈注射ができるようになったため、多くの大学病院で看護師が静脈注射をするようになりましたが、大学病院出身の看護師は採血や点滴ができないというイメージは今も強く残っています

そのため、一般的に大学病院出身の看護師は、採血や静脈注射ができないと思われている可能性が高く、転職するデメリットと言えます。

特にクリニックでは採血や点滴の技術で看護師としての出来を評価されるため、本当は静脈注射ができるにも関わらず、大学病院出身の看護師は使えないと勘違いされることがあり、書類選考で落ちる可能性もあるため注意が必要です。

給与・年収が下がる可能性がある

給与や賞与などいろいろな民間病院、クリニックの求人情報を比較して分かることですが、どの地域でも確実に大学病院の方が金銭的な待遇が充実していると言えるでしょう。

そのため、大学病院から民間病院、クリニックへ転職をする場合、働く看護師の年収や給与は下がる可能性が高いと言え、デメリットです。

また、看護師として勤務する継続年数からの給与の上り幅や、賞与の金額だけでなく、大学院進学や資格取得のための金銭的補助なども充実しているのは大学病院が多いと言わざるを得ません。

大学病院から民間病院・クリニックへ転職する注意点

大学病院から民間病院・クリニックへ転職する注意点

もしも、大学病院から民間病院・クリニックへの転職を悩んでいる場合、以下に該当する看護師は、大学病院の看護師をもう少し続けてみても良いかもしれません

  1. 患者への直接的なケアよりも教育系に従事したい看護師
  2. 今後、行いたいことのビジョンが明確な看護師で準備が必要な方
  3. とにかくお金を貯めたいという看護師

上記のいずれかに該当する場合、大学病院に勤務していたほうが、有利になります。

特に認定看護師や専門看護師の資格を取得したい、看護学校の講師になりたいなどの将来のビジョンが明確な看護師には大学病院への勤務を継続した方が良いでしょう。

転職希望があり、上記に該当しない場合は、以下の民間病院・クリニックへの注意点を確認していきましょう。

待遇・福利厚生は詳細を細かく確認する

待遇・福利厚生は詳細を細かく確認する

大学病院と民間病院、又はクリニックは、待遇と福利厚生が違うため、転職(入職)を決定する前に細かく確認しておきましょう。

 

民間病院の場合

民間病院は、規模が大きな病院と、規模が小さな病院では、看護師の待遇、福利厚生に大きな差があります。

特に注意したいこととしては、「当たり前の福利厚生や、当たり前の待遇だと思っていた」と転職後に気づくことです。

そのため、

  • 給与・賞与
  • 休日休暇(年間休日)
  • 各種手当の確認(残業手当)
  • 勤務時間・勤務体系・時間外労働
  • 昇給制度
  • 試用期間
  • 加入保険
  • 退職関連(定年制・再雇用制度)
  • 産休・育休実績

以上のことは、特に細かくチェックしておきましょう。

 

クリニックの場合

大学病院からクリニックへ転職する場合は、まず社会保険(健康保険、厚生年金保険、介護保険、雇用保険、労災保険)の適用を受けることが出来るのかを、必ず確認しておきましょう。

福利厚生が整っていないクリニックの方が多いため、民間病院以上に看護師の待遇には注意をしておきましょう。

仕事内容の詳細を把握しておく

仕事内容の詳細を把握しておく

看護師の仕事内容は、病棟やクリニックではある程度確立した仕事内容ではありますが、勤務先によって違いが必ずあるものなので注意しましょう。

 

民間病院の場合

大学病院から民間病院に転職する場合、以下の部分は必ず押さえておきましょう

  • 看護配置基準(例:7対1など)
  • 看護方式(チームナーシングなど)
  • 看護記録方式(POSなど)
  • 夜勤体制(看護師の人数など)
  • 1つの病棟でのスタッフの人数と受け持つ患者数など
  • 看護記録のパソコンの台数等

すべて受け持ち看護方式で行っている場合もあれば、チームナーシングや、PNSのようなペアでの看護方式もあり、多種多様です。

大学病院で行っていたことは「すべて民間病院では違う」という認識で確認しておきましょう。

 

クリニックの場合

クリニックの場合、注意すべき仕事内容としては以下の2つになります。

  • 出来ないことは出来ないと面接で伝えること
  • 看護業務以外の雑務(受付、掃除、薬剤の管理等)などがどこまであるか知ること

以上の2点は必ず確認する必要があり、勤務するクリニックによって大きく違います

また、大学病院に勤務しているからと言って看護師の仕事がスムーズに行えると思われている場合もあり、十分な教育を受けることが出来ない可能性もあるため、出来ないことは出来ないと伝えることが大切です。

教育方針・教育体制を調べておく

教育方針・教育体制を調べておく

教育方針・教育体制は、民間病院、クリニック共に各施設で大きく違いがあります。

転職を希望する病院・クリニックが見つかった場合、教育方針や教育体制を詳しく調べると共に、面接等で実際に質問してみると良いでしょう。

 

民間病院の場合

大学病院から民間病院へ転職する場合で、特に看護師としてのキャリアを継続させたい際は、以下の確認をしておきましょう。

  • クリニカルラダーが継続できるのかどうか
  • 師長又は看護部長等の考え方や教育方針はどうなのか
  • 研修や勉強会はどれぐらいの頻度で行われるのか
  • 研修・勉強会は勤務時間外に行われるのか、又は残業手当となるのか
  • 資格取得に関する支援制度はあるのか

キャリア継続を希望する場合は、条件をいくつかピックアップしながら求人を探したほうが良いでしょう。

 

クリニックの場合

クリニックでは、教育制度が充実していない場合がほとんどといえますが、入職後の教育体制はとても気になることです。

特に、一番確認したいことは院長の看護師教育に対する考え方を聞いておきましょう。

院長が基本的に上司になるクリニックがほとんどであり、院長の考え方によって看護師の教育体制が左右されます。

面接などでどのように考えているか、確認しておきましょう。

子育て出来る環境かどうかを確認する

子育て出来る環境かどうかを確認する

大学病院では、院内保育や育児休業・産後休業実績が多くあり、充実していると言えます。

子どもを産む予定がなくても、子育てが出来る環境かどうか、今後のライフプランも含めて確認しておきましょう。

 

民間病院の場合

民間病院の場合、出産から子育てを行いながら働ける環境が整っている病院と、そうではない病院の二極化が進んでいます。

そのため、院内に保育施設が完備され、保育園や学童保育施設が近隣にある病院もあり、条件にあった病院を探すことで解決します。

一番確認したいことは、産休・育休後の看護師の復帰率です。

産休・育休制度は、民間病院では使えるものの、実態として看護師が退職するケースもあります。

そのため、育休実績・産休実績は、子供を産む予定がなくても確認しておくことで、看護師が働きやすい環境かどうかを見極めることが可能です。

 

クリニックの場合

多くのクリニックの場合、看護師に欠員が出た場合、クリニック内での仕事が行えなくなってしまう可能性が高いと言えます。

勤務時間等を考慮すると、子育てをしながら働ける環境は整っていますが、子どもを産む環境は整っていない場合が多いと言えます。

そのため、育休実績・産休実績は、参考程度に確認しておくと良いでしょう。

民間病院・クリニック求人が多い看護師転職サイト

民間病院・クリニック求人が多い看護師転職サイト

大学病院から、民間病院・クリニックへ転職を考える場合、求人数が多い看護師転職サイト(看護師専用の転職エージェント)を活用しましょう。

理由としては、求人数が多ければ、希望条件が細かくても選択肢が増えるためです。

また、利用した看護師に人気がある看護師転職サイトであれば、

  • 院内情報の把握
  • 看護スタッフの人間関係の把握
  • 教育制度の把握
  • 入職・退職者の情報

以上のことを保有しており、大学病院からの看護師転職をスムーズにサポートしてくれます。

以下のおすすめする看護師転職サイトを2つ程度登録し、活用しておきましょう。

民間病院・クリニックならココ!レバウェル看護(旧 看護のお仕事)

レバウェル看護(旧 看護のお仕事)

転職相談面接対策条件交渉退職相談
2重丸2重丸2重丸2重丸
サイト名レバウェル看護(旧:看護のお仕事)
運営会社レバレジーズメディカルケア株式会社
公開求人数140,163件
(2024年12月2日時点)
非公開求人豊富
対応職種正看護師、准看護師、助産師、保健師
対応 雇用形態常勤(夜勤有り)、日勤常勤、夜勤専従常勤
対応施設総合病院、一般病院、クリニック、特別養護老人ホーム(特養)、訪問看護、有料老人ホーム、デイサービス、重症心身障害者施設、保育園、検診センター
対応 診療科目内科、精神科、心療内科、小児科、外科、整形外科、皮膚科、産婦人科、眼科、歯科、美容外科、美容皮膚科
対応配属先病棟、外来、施設、訪問、手術室(オペ室)、透析、内視鏡
対応エリア北海道、青森県、岩手県、宮城県、秋田県、山形県、福島県、茨城県、栃木県、群馬県、埼玉県、千葉県、東京都、神奈川県、新潟県、富山県、石川県、福井県、山梨県、長野県、岐阜県、静岡県、愛知県、三重県、滋賀県、京都府、大阪府、兵庫県、奈良県、和歌山県、鳥取県、島根県、岡山県、広島県、山口県、徳島県、香川県、愛媛県、高知県、福岡県、佐賀県、長崎県、熊本県、大分県、宮崎県、鹿児島県、沖縄県
特徴・看護師の転職求人が豊富
・転職支援サービスが手厚い
・転職の相談から行える
・院内・施設内情報に強い

レバウェル看護(旧 看護のお仕事)は、看護師転職サイトの中でも一番看護師求人数が多く、特にどの地域でも民間病院、クリニックの求人が豊富で充実しています。

また、利用した看護師の評判も良く、今後の看護師のキャリアやライフスタイルを相談しながら、転職を完全無料で支援してくれ、院内情報も詳しく知っているため、頼りになります。

大学病院から民間病院やクリニックへ転職を考える看護師の方は、利用が必須の看護師転職サイトだと言えます。

公式サイト:https://kango-oshigoto.jp/

規模が大きな病院なら!マイナビ看護師

マイナビ看護師

転職相談面接対策条件交渉退職相談
2重丸2重丸2重丸2重丸
サイト名マイナビ看護師
運営会社株式会社マイナビ
公開求人数82,343件
(2024年12月2日時点)
非公開求人とても豊富(保有求人全体の約40%非公開)
対応職種正看護師、准看護師、助産師、保健師、ケアマネジャー
対応 雇用形態正社員、契約社員、パート・アルバイト、業務委託その他
対応 勤務形態常勤(二交替制)、常勤(三交替制) 、夜勤なし、夜勤専従
対応施設病院、クリニック・診療所、美容クリニック、施設、訪問看護ステーション、看護師資格・経験を活かせる一般企業、治験関連企業(CRA、CRCなど)、保育施設 、その他
対応 診療科目美容外科、小児科、産科、婦人科(レディースクリニック)、整形外科、循環器内科、心療内科、消化器外科、心臓血管外科、スポーツ整形外科、脳神経外科、眼科、形成外科、消化器内科、歯科、精神科、血液内科、外科、内科、神経内科
対応配属先病棟、外来、手術室、内視鏡室、ICU、透析、救急外来、訪問看護、管理職の仕事
対応エリア北海道、青森県、岩手県、宮城県、秋田県、山形県、福島県、茨城県、栃木県、群馬県、埼玉県、千葉県、東京都、神奈川県、新潟県、富山県、石川県、福井県、山梨県、長野県、岐阜県、静岡県、愛知県、三重県、滋賀県、京都府、大阪府、兵庫県、奈良県、和歌山県、鳥取県、島根県、岡山県、広島県、山口県、徳島県、香川県、愛媛県、高知県、福岡県、佐賀県、長崎県、熊本県、大分県、宮崎県、鹿児島県、沖縄県
特徴・転職の相談から行える
・キャリアアドバイザー親切丁寧
・退職交渉も可能
・企業系のレア求人を豊富に保有

マイナビ看護師は、規模が大きな民間病院や有名なクリニックの看護師求人が多いと言えます。

さらに、非公開求人も多く好条件の求人を多数保有していることが特徴です。

大学病院から転職を行い、看護師のキャリアをなるべく継続したいと考える場合は、必ず利用しておきましょう。

公式サイト:https://kango.mynavi.jp/

希望する病院・クリニックなら!ナースではたらこ

ナースではたらこ

転職相談面接対策条件交渉退職相談
まる2重丸2重丸三角
サイト名ナースではたらこ
運営会社ディップ株式会社
公開求人数95,367件
(2024年12月2日時点)
非公開求人豊富
対応職種正看護師、准看護師、助産師、保健師
対応 勤務形態常勤、非常勤、日勤のみ、夜勤専従
対応施設病院、クリニック、介護施設、デイサービス、訪問看護、企業その他
対応エリア北海道、青森県、岩手県、宮城県、秋田県、山形県、福島県、茨城県、栃木県、群馬県、埼玉県、千葉県、東京都、神奈川県、新潟県、富山県、石川県、福井県、山梨県、長野県、岐阜県、静岡県、愛知県、三重県、滋賀県、京都府、大阪府、兵庫県、奈良県、和歌山県、鳥取県、島根県、岡山県、広島県、山口県、徳島県、香川県、愛媛県、高知県、福岡県、佐賀県、長崎県、熊本県、大分県、宮崎県、鹿児島県、沖縄県
特徴・非公開求人が豊富
・希望条件に合う求人が見つかりやすい
・希望する病院・施設へ転職可能な逆指名転職がある

ナースではたらこは、他の看護師転職サイトにはない、逆指名転職サービスがあり、看護師が希望する病院・施設へ入職交渉してくれるサービスがあります。

そのため、看護師の求人募集を行っていない民間病院や、勤務を希望する民間病院がある場合、利用しておきましょう。

また、ナースではたらこは、担当者が看護師のキャリアの相談から行ってくれる優秀な担当者が多い転職会社です。

公式サイト:https://iryo-de-hatarako.net/

まとめ

大学病院から民間病院、クリニックへ転職する場合、不安を覚える看護師も少なくないでしょう。

しかし、一般的な転職面接や求人の探し方の考え方としては、「病院・施設と看護師のマッチングをする場」と言う認識のため、病院・施設が求めている看護師と、あなたが病院・施設に求めていることがマッチしている職場を探すことが転職活動のポイントです。

大学病院から看護師として転職する理由は人それぞれですが、大学病院以外の職場でも考え方ひとつで勉強できる環境やプライベートを充実させる環境、キャリアを継続させる環境を探すことが可能です。

ただし、大学病院の場合は1分野の看護を極めたい看護師にとっては最適な職場となるため、今後のライフプランやキャリアプランを検討しながら転職活動を行いましょう。

このサイトの運営者情報

運営会社株式会社peko
会社ホームページhttps://peko.co.jp/
所在地〒107-0052 東京都港区赤坂3丁目1-16 BIビル6F
代表取締役辻󠄀 昌彦
設立2015年6月
資本金14,000,000円
事業内容
  • 有料職業紹介事業
  • キャリアメディア事業
  • インターネット広告事業
  • SEOコンサルティング事業等
厚生労働大臣許認可有料職業紹介事業許可番号:13-ユ-314509
(厚生労働省職業安定局: 職業紹介事業詳細
特定募集情報等提供事業:51-募-000760
連絡先03-5324-3939 (受付時間:休日、祝日を除く10:00~17:00)
お問い合わせhttps://peko.co.jp/inquiry
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参考文献等

総合監修者

キャリアコンサルタント(国家資格)真下彩花

キャリアコンサルタント(国家資格)真下彩花

新卒で東証スタンダードに上場している会社に入社し、個人事業主・税理士などの経理・税務サポートを担当後、半導体・電子部品等の最大手(東証プライム上場)に転職し、営業支援に従事する。その後、ベンチャー企業での経理・採用経験を経て、2019年から株式会社pekoにて、キャリアアドバイザーとして看護師の転職支援を始め、多くの転職者のサポートを担当中。

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株式会社peko

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株式会社pekoは、厚生労働大臣より有料職業紹介事業の許可うけ、人材紹介・転職支援サービス関連等を提供している企業です。

職業紹介事業者許可番号:13-ユ-314509

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