勤務先別の看護師転職

CRA(臨床開発モニター)で働く看護師の仕事内容と未経験で転職する注意点

CRA(臨床開発モニター)という職種について知っている看護師は、まだまだ少ないと言えます。

病院や施設で勤務する看護師の方からは目立ちにくい仕事ですが、転職先としてCRAになることを選択する看護師は意外と多く、今後も需要は増えてくる可能性は高いと言えます。

このページでは、未経験の看護師がCRA(臨床開発モニター)へ転職するための情報、CRAで働く看護師の仕事内容、CRAで働く看護師のメリット・デメリット、転職する場合の注意点を説明していきます。

目次

看護師が知っておきたいCRA(臨床開発モニター)とは?

CRA(臨床開発モニター)とは?

CRAとは、「製薬会社(医薬メーカー)」又は「CRO(受託臨床試験実施機関:製薬会社から治験の実施を委任された業務の一部を代行・支援する企業)」に所属し、治験(臨床開発試験)が正しく円滑に行われているか、製薬会社側の目線で治験の進行をモニタリング(監視)する専門職のことを言います。

また、CRAは臨床開発モニター(Clinical Research Associate)の略称で、治験モニターとも呼ばれ、医薬品の治験を実施するにあたり、なくてはならない働きを行っています。

治験のモニタリング業務を行う専門職を「CRA」と呼びますが、特別な資格があるわけではありません

CRA(臨床開発モニター)とCRC(治験コーディネーター)の違い

CRA(臨床開発モニター)とCRC(治験コーディネーター)の違い

CRCCRA
役割治験業務の現場において全体を統括する治験(臨床開発試験)が正しく円滑に行われているか、製薬会社側の目線で治験の進行をモニタリング(監視)する
業務内容
  • 治験実施計画書の確認・理解
  • 被験者への対応
  • 症例報告書(CRF)作成支援
  • 治験実施計画書の作成
  • 実施医療機関の選定
  • 治験実施状況の確認
  • 症例報告書(CRF)の回収
学歴専門・短大卒・大学卒大学卒・大学院卒
平均年収CRAよりも低い傾向にあるCRCよりも高い傾向にある
新卒採用少ないCRCと比較して多い
無資格者無資格者は全体の4分の1程度全体の半数程度が無資格者
保有医療資格等看護師、検査技師、薬剤師、その他薬剤師、看護師、検査技師、MR、その他

出典:日本SMO協会データ2020JCOG CRC実態調査2018

CRC(治験コーディネーター)は、治験業務の現場において全体を統括する役割(治験を依頼する製薬企業と、治験を実施する医療機関の間に立ち、病院側のサポート)を担う仕事を行う専門職となります。

同じように治験の実質的な進行役でもあるCRC(治験コーディネーター)との違いは、CRCが治験を行う病院側に立ち、病院の医師や看護師とチームとして働くのに対し、CRAは治験を依頼する製薬会社側に立ち、CRCや病院スタッフに対して、治験の進捗状況のモニタリングと、治験が計画書通りに進行するために必要な指示や、支援を行っていく点です。

また、CRAは被験者との関わりはありません

CRCとCRAはどちらも製薬会社と病院の仲立ちとしての役割を果たし、CRCは病院側にCRAは製薬会社側にあり、どちらも高い折衝能力が求められる仕事です。

CRCに関してさらに詳しくは「看護師から治験コーディネーター(CRC)なるには?苦労とメリット・デメリット」を確認してください。

CRAの平均年収や給与

正社員平均年収:約576万円
平均月収:約48万円
アルバイト・パート平均時給:1,018円
派遣社員平均時給:1,995円

求人ボックスの給与ナビによる2022年4月23日のデータによると、CRA(臨床開発モニター)の正社員の平均年収は576万円となっており、月の給与で換算すると約48万円が相場となります。

平均年収は看護師よりも少し多いと感じるかもしれませんが、アルバイト・パートの平均時給は看護師よりも少ないことが分かります。

(※看護師の平均年収は約491万円:2021年版 厚生労働省:令和2年賃金構造基本統計調査より)

また、以下のデータはCRAの経験年数別の平均年収をグラフ化したものです。

CRAの経験年数別の平均年収

出典:Answers様より

経験年数が上がれば上がるほど、CRAの年収は高くなっていくことが分かり、病棟の看護師勤務よりも年収は高くなる傾向にあると言えるでしょう。

未経験の看護師がCRA(臨床開発モニター)へ転職するためには

未経験の看護師がCRA(臨床開発モニター)へ転職するためには

看護師が転職する場合、臨床経験や実務経験が2年から3年以上あり、4年制大学を卒業した看護師であれば、未経験のCRCの求人を見つけ、応募し、採用試験を受けることで、CRA(臨床開発モニター)として働くことが出来ます。

看護師が転職する条件をまとめると以下の通りです。

必要資格看護師免許(正看護師)
必須学歴大学卒業以上が多い
必要経験臨床経験3年以上が多い
(社会人経験2年以上の場合もある)
スキル
  • Microsoft Word/Excelの使用経験
  • ビジネスマナー
    以上が求められる場合が多い
歓迎経験・スキル
  • TOEIC 700点以上もしくはそれと同等の語学力を有している方
  • 英語力(初級レベルの会話・読み書き)※ビジネスレベル尚可
  • 文書作成能力
  • MR、CRCなどの経験
  • 医療機関の関係者へのコミュニケーション力
  • アカデミアにおける研究経験

CRAを採用する企業によって、募集要項が多少異なるため、以下で詳しく確認していきましょう。

CRAへ転職に必要な資格

CRAへ転職に必要な資格

CRA(臨床開発モニター)へ中途採用かつ未経験で転職する場合は、医療資格が必要となるケースがほとんどです。

必要な医療資格としては、看護師、薬剤師、臨床検査技師などが上げられ、正看護師の免許を持っていれば、未経験でもCRAに転職することは可能になります。

また、CRAはその仕事内容から、MR(医療情報担当者)からの転職も多いと言えます。

CRAへの転職は「大卒」の学歴が必要?

CRAへの転職は「大卒」の学歴が必要?

前段で説明しましたが、CRA(臨床開発モニター)は、CRC(治験コーディネーター)よりも、勤務している方の学歴が高い傾向にあり、多くの未経験者可能なCRAの募集要項では、必須学歴は「大学卒業(大卒)」以上となっている場合が多いと言えます。

そのため、短大卒や専門卒の正看護師は、大卒以上の縛りがない企業を探すこととなり、転職することは不可能ではありませんが、狭き門となります。

また、CRAとして勤務する方は、大卒、大学院卒の学歴を持った方が多いと言えます。

CRAへ転職する看護師に必要な経験・スキル

CRAへ転職する看護師に必要な経験・スキル

看護師がCRA(臨床開発モニター)へ転職する場合、実務経験3年以上が一番多く、その他は社会人経験2年以上などもあります。

この実務経験とは、看護師の臨床経験(病棟での勤務経験)を指している場合が多いため注意しましょう。

その他、勤務先によって看護師が求められる経験やスキルは以下の通りです。

  • 基本的なビジネスマナーが身に付いている方
  • Microsoft Word/Excelの使用経験

看護師以外の医療職の場合、理系大学卒の学歴や、英語力、CRC(治験コーディネーター)の経験が求められる場合もあるため、優遇されていると言えるでしょう。

CRA転職時に歓迎される経験やスキル

CRA(臨床開発モニター)へ転職する場合、歓迎される経験やスキル経験は以下の通りです。

  • TOEIC 700点以上もしくはそれと同等の語学力を有している方
  • 英語力(初級レベルの会話・読み書き)※ビジネスレベル尚可
  • 文書作成能力
  • MR、CRCなどの経験
  • 医療機関の関係者へのコミュニケーション力
  • アカデミアにおける研究経験

特に英語ができる看護師の方や、CRCなどの経験がある看護師の場合は優遇される可能性が高いと言えます。

また、医療関係者へのコミュニケーション能力が優れているため、看護師を採用する1つのポイントとしている企業が多いと言えます。

CRA(臨床開発モニター)で働く看護師の仕事内容

CRA(臨床開発モニター)で働く看護師の仕事内容

CRA(臨床開発モニター)の仕事は協力医療機関との治験契約を行い開始し、治験中のモニタリングやデータの回収(CRF:症例報告書)、治験終了の手続きなどを行います。

治験には多くの人が関わりますが、治験を上手く進めるのも駄目にしてしまうのもCRAの力量にかかっているといっても過言ではない大切な仕事です。

医療機関の選定

医療機関の選定

治験を進める上で協力医療機関は必ず必要となり、また被験者は誰でも良いというわけではありません。

治験実施計画書(プロトコール)に則り、

  • 本治験に該当する疾患や条件を有した患者が多くいるか
  • 治験に協力できる医師がいるか
  • その医療機関が治験を実施する設備や環境が整っているか

などの確認をCRA(臨床開発モニター)が行い、医療機関を選定し、契約することが仕事となります。

看護師の体験事例

看護師の体験事例

看護師の体験事例私が勤務していた製薬会社では「CRAは治験の花形である」と言う人が多くいました。
CRAとして第3相試験(第3相試験とは実際に患者様に投与して、薬の安全性と薬効を確認するための試験)を経験しました。
実際には私は4つの協力医療機関を担当していました。

スタートアップミーティング

スタートアップミーティング

医療機関との契約後、治験に関わる医療従事者を対象に治験内容の説明を医療機関にCRA(臨床開発モニター)が行います

協力医療機関へプレゼンテーションすることがCRAの仕事となり、パワーポイントを使用して治験概要の説明後、質疑応答などを行います。

看護師の体験事例

看護師の体験事例

看護師の体験事例医療機関によって異なりますが、スタートアップミーティングには30人~50人位の医療従事者が参加しますので、とても緊張しました。
私は看護師として病院勤務時代に製薬会社主催の勉強会が頻繁にあり、参加するとお弁当がもらえるからと気軽な気持ちで行っていましたが、「説明する側はこんなに緊張していたのか…」と思う程緊張しました。

看護師の体験事例

看護師の体験事例私は協力医療機関でプレゼンを行う前に、社内でプレゼンの練習をする機会が何度もありました。会社の上層部の方にプレゼンを実施し、質疑応答に対応できないとCRAとしてデビューできなかった経験があります。
プレゼンは相手に概要を伝え理解してもらう必要があるので、とても難しく緊張もします。

治験薬の搬入

治験薬の搬入

治験薬は製薬会社にあり、手続きを踏んで医療機関へ持っていくこと(治験薬の搬入)もCRA(臨床開発モニター)の仕事となります。

治験薬の搬入は、量が多ければ多いほど、製薬会社から距離が遠ければ遠いほど大変な業務となります。

看護師の体験事例

看護師の体験事例

看護師の体験事例私がCRAとして働いていた際に、担当していた治験の治験薬は量が多くとても大きい箱だったので持っていくのが大変でした。
製薬会社から近い所に医療機関があれば、タクシー等を利用するため、それ程大変ではありませんでしたが、新幹線や飛行機での移動の際は本当に大変だったことを覚えています。

看護師の体験事例

看護師の体験事例CRAは、治験に参加している被験者と接することは認められていません。これは治験報告書の作成にあたり、何らかのバイアス(偏りを生じさせること)がかかる恐れを防ぐためだそうです。
基本的にCRAがモニタリングするのはデータのみであり、治験薬について被験者から何らかのヒアリングを行うことはありませんでした。

原資料の直接閲覧(SDV)

原資料の直接閲覧(SDV)

実際に被験者が登録され、新薬の投薬が始まると協力医療機関にはCRC(治験コーディネーター)が居り責任をもって業務を遂行してくれますが、最終的な知見の責任はCRA(臨床開発モニター)にあります

そのため、CRAは都度協力医療機関へ出向き、被験者のカルテを確認し、

  • 被験者として問題はないのか
  • 治験期間中の検査等に問題はないのか
  • 被験者の安全性に問題はないのか

などを確認する必要があり仕事となります。

これらのことを「原資料の直接閲覧(SDV)」といいます。

看護師の体験事例

看護師の体験事例

看護師の体験事例私がCRAとして勤務していた時は、協力医療機関でのSDVは一日当たり大体5~6時間でした。
被験者は一協力医療機関に大体10人前後、多い時には20人程いることもあるので、しっかりとSDVをするためには自分ひとりで行うことはできません。
そのため、同じグループの方にお願いして一緒に行ってもらっていました。また、その逆もあり、担当以外の協力医療機関で行うことも多くありました。

看護師の体験事例

看護師の体験事例私はCRAに転職した際に「病院では沢山の先生のカルテを読んできたでしょ?」「カルテを読むことは慣れているよね」といったことをよく言われた経験があります。
また、看護師資格を保有していないCRAから、カルテに何が書かれているのか質問されることも多くありました。

被験者登録の進捗状況を把握

被験者登録の進捗状況を把握

被験者登録の進捗状況を把握し、被験者の確保を促すことはCRA(臨床開発モニター)の重要な仕事の1つです。

理由として、順調に被験者が登録されていれば良いですが、そのようにならない協力医療機関がほとんどのためとなります。

CRAは、基本的にCRC(治験コーディネーター)に確認してもらった上で、医療機関の選定を行っています。

しかし、実際に検査を行った場合、

  • 治験実施計画書(プロトコール)に記載されている被験者の要件に合わない
  • 被験者の要件に合っても治験に協力できない

以上のような患者も見受けられます。

決められた被験者数が集まらなければ、試験自体の有意性を証明することができません。

そのため、CRAにとって被験者確保は、とても重要で大切な仕事となります。

看護師の体験事例

看護師の体験事例

看護師の体験事例私達CRAが被験者以外の患者のカルテを見て、治験の要件に合った人を探すわけにはいきません。
そのため、治験に関わっている医師やCRC(治験コーディネーター)に、CRAはひたすらお願いに伺い、病院勤務の頃には味わったことのない「営業」に近いものでした。
最初はどのようにお願いしたらいいのか戸惑いましたが、医師やCRCとの信頼関係も出来上がってくるので、それ程抵抗なく行うことができました。

治験終了後のデータ回収

治験終了後のデータ回収

治験が無事終了したらCRA(臨床開発モニター)が全てのデータを回収し、医療機関へ治験終了の書類を提出します。

このデータには、臨床試験を行った際の患者の検査データ・副作用等の情報が入っており、CRF(症例報告書)と呼ばれます。

この後の手続きはCRAの仕事ではありませんが、データを解析後に厚生労働省へ提出し結果を待ちます。

提出後に厚生労働省等からヒアリング等があり、CRAのグループリーダーや上層部が対応することが一般的で、現場のCRAは対応を行いません。

新医薬品の承認等の結果が分かり次第、挨拶を兼ねて担当医療機関の医師やCRC(治験コーディネーター)を訪ねることもCRAの仕事となります。

看護師の体験事例

看護師の体験事例

看護師の体験事例私が勤務していた製薬会社でCRAとして働いていた方の資格は、薬剤師、獣医など、医療系の資格がない方々でした。
そのため、疾患や検査データの読み方などの知識はあまりないので、専門的なことは質問されることが多かった印象です。

看護師の体験事例

看護師の体験事例治験の成功は製薬会社にもそして治験を実施した病院側にも多額の報酬をもたらすものであり、関わる人すべてに大きなプレッシャーを与えるものとなります。
私にとってCRAは、雇い主である製薬会社と、治験を実施してくれる病院との間に挟まれやすく、余計にプレッシャーがかかる役割でもありました。
しかし、正しいデータに基づき社会に必要とされる薬の開発のために、CRAとして、また人として非常に高いモラルと人間性が求められ、何よりも必要な患者のところへ必要な薬を届けるという高い使命感が伴う仕事でもあると感じています。

CRA(臨床開発モニター)で働く看護師のメリット・デメリット

CRA(臨床開発モニター)で働く看護師のメリット・デメリット

看護師が勤務する病院や施設と比較した場合、CRA(臨床開発モニター)で働く看護師のメリット・デメリットを体験事例も含めて説明していきます。

病院・施設とは違う環境で仕事ができ、一般常識も学べる

病院・施設とは違う環境で仕事ができ、一般常識も学べる

病院や施設に勤務する看護師と比較した場合、CRA(臨床開発モニター)は企業に勤務するため、違う環境で看護師資格を活かして仕事ができることがメリットとなります。

また、会社勤務となるため、電話対応のやり方やメールの書き方、言葉遣いなど、多くの一般常識やビジネスマナーを学ぶことが可能で、ビジネスパーソンとして必要なスキルが身に付きます。

さらに、病院・施設勤務のみの経験しかない看護師にとって、会社での勤務はとても新鮮に感じるでしょう。

看護師の体験事例

看護師の体験事例

看護師の体験事例CRAとして転職しましたが、会社勤務はとても新鮮でOLさん達は本当におしゃれでいつも綺麗な服装をしていました。
私も病院勤務時代はジャケットを着ることはほとんどありませんでしたが、会社勤務ではよく着ました。今まで着たことのない洋服が増え、楽しかったです。
また、会社勤務だと昼食・夕御飯に近所の美味しいレストランやカフェへも行き、とても世界が広がったような気分でした。

医薬品や治験についての知識が増える

医薬品や治験についての知識が増える

CRA(臨床開発モニター)は、様々な分野の治験薬やその薬に関する科学的データを仕事で取り扱います。

例えば、最先端のがん治療薬や、高血圧、糖尿病治療薬といった一般に広く使用されている薬、また不眠症や抗うつ薬といった精神科領域の薬など、現在世に出ている、あるいは研究開発が進められているすべての医薬品について関わっていく可能性があります。

そのため、医薬品の名称や効能などの知識だけではなく、どのような作用機序で人体組織に影響を及ぼすのかなど、深い知識も身につきます。

さらに、科学的根拠に基づいた治療の必要性について、深く学ぶことができメリットに感じやすいと言えます。

看護師の体験事例

看護師の体験事例

看護師の体験事例病院勤務時代にも治験を受ける被験者(患者)が入院してきたこともあり、治験というものを全く知らなかったわけではないのですが、実際に治験に関わり薬が誕生するまでには長い期間と費用、多くの人の力が詰まっているのだと感じました。
また薬効についても学ぶことができたので、今でも役に立っています。

看護師の体験事例

看護師の体験事例私はCRAとして勤務して、薬や治験の知識も増えましたが、看護師の知識を生かすことができるとも感じました。
例えば、疾患の理解やカルテの閲覧など、病院勤務で得た知識を病院とは別の分野で生かすことができ、看護師だからこそ分かる事も多い印象でした。
働きながら自分自身が少しでも会社の役に立っていると実感できることも多くありました。

夜勤はなく、基本的に土日祝日や年末年始は休み

夜勤はなく、基本的に土日祝日や年末年始は休み

勤務する企業によって多少異なりますが、CRA(臨床開発モニター)として働く看護師は、病院のように夜勤がなく、基本的に土日祝日や年末年始が休みとなることがメリットと言えます。

例えば、不眠症の治験で、入院を伴う夜間のモニタリングを行うことがある場合でも、被験者とは関わらないため、CRAは付き添う必要がありません。

また、カルテ等も病院外に持ち出すことは出来ないため、その病院の外来診療時間内のみがモニタリング作業できる時間となるため、9:00~16:00頃にCRAが病院内での作業時間となり、土日祝日は原則休みとなる場合がほとんどです。

一般企業に勤めているサラリーマンと同じように、ゴールデンウィークやお盆休み、お正月休みが取れ、暦通りに休むことができるため、家族や友人と休みを合わせることも可能となります。

海外勤務や海外出張の可能性もある

海外勤務や海外出張の可能性もある

勤務する製薬会社やCRO(受託臨床試験実施機関)によっては、海外に支店や本社がある場合もあり、外資系企業も多いと言えます。

そのような外資系企業の場合は、海外出張や海外での長短期勤務の可能性があり、海外が好きな看護師にとっては大きなメリットと言えます。

看護師の体験事例

看護師の体験事例

看護師の体験事例私はCRAとして勤務している際に、海外出張や、2ヶ月ほど海外に勤務する機会がありました。
理由としては、日本は欧米諸国やその他諸外国と比較して、治験にかける時間が非常に長いと言われているためです。
その為に海外で治験を実施したり、また海外での治験データを日本で運用したりするなど、スピーディーにしかも安全な治験の実施が模索されており、海外に勤務することになりました。
今後、治験はますますグローバル化していき、海外勤務や海外学会への参加、英語論文の査読など、語学力が養われる機会も多く得られると思われます。

看護師の体験事例

看護師の体験事例私は、海外勤務はありませんでしたが、協力医療機関は北海道から沖縄までありました。
私が担当していた協力医療機関は飛行機や新幹線を使用する所だったため、小旅行気分になれました。
しかし、ほとんどは日帰りのため、朝早い飛行機に乗り10時から16時までSDV(原資料の直接閲覧)、18時頃の飛行機で帰ってきていたのでもちろん観光をする時間はありませんでした。
それでもその地方の美味しいものを食べたりお土産を買ったりと、外勤では比較的時間を自由に使えるので気分転換にもなりました。
また、協力医療機関先によっては前泊や連泊することもあり、ビジネスホテルに泊まりますが、これも病棟勤務しか経験がない私にとって、今までに経験したことのないことだったため、とても新鮮でした。

出張が多く、心身ともにストレスが大きい

出張が多く、心身ともにストレスが大きい

CRA(臨床開発モニター)の仕事で最も大きな特徴は、治験期間中の出張が非常に多いということが挙げられます。

治験期間の始め、中間、終盤では訪問回数も異なりますが、一つの担当病院に一般的に月1~2回は訪問します。

そのため、毎週のように出張する必要が出てくるため、体力的にも辛く、心身ともにストレスが大きいことがデメリットとなります。

看護師の体験事例

看護師の体験事例

看護師の体験事例製薬会社が治験を依頼する病院は全国各地にあり、出張の期間や回数も様々です。
初めは仕事をしている感じで楽しかったですが、飛行機を使った移動も多く、繰り返し行っていると心身に不調を来す場合もありました。

看護師の体験事例

看護師の体験事例病院内でカルテなどを閲覧できる時間は限られており、予定していた仕事が時間内に終わらなければ、出張期間を延長することや、また日を改めて訪問日を設定することもありました。
そのため、仕事が進まず、病院外で行う作業が滞ってしまい、社内や出張中のホテルなどで、様々な報告書を書いたり、データをまとめたりする必要があり、大変でした。

看護技術を使う機会がなくなる

看護技術を使う機会がなくなる

CRA(臨床開発モニター)は被験者と関わることが無いため、これまで覚えてきた看護師としての手技的な技術を使う場面が一切なくなってしまうことがデメリットです。

採血や血圧測定なども、もちろん行うことがなく、あくまでも電子カルテや報告書等でしか被験者を知ることはできません。

看護師経験が長いほど、対象者とコミュニケーションが取れないことに、不満やストレスを感じる場合もあり、注意が必要です。

看護師の体験事例

看護師の体験事例

看護師の体験事例これは看護師によって違うと思いますが、私はSDV(原資料の直接閲覧)でカルテなどを見ているうちに、その被験者(患者)に会いたくなってしまいました。
会って、体調はどうなのか、治験に参加することのストレスはないのか等聞いてみたいことが山ほどありました。
実際に私がCRAを辞めようと思ったきっかけは、患者と直接関わりたい、やっぱり看護師として臨床に戻りたいと思うようになったからでした。

看護師の体験事例

看護師の体験事例CRAをしている間は看護技術を使う機会は一切なくなりますが、長年の経験で身についた技術は、また現場に戻って仕事に慣れれば思い出してくるものだと私は考えていました。
しかし、実際に看護師として病院や施設に転職した際に、なかなか現場に適応できず苦労しました。
そのため、看護現場から離れている期間が長いほど、病院勤務に変更することは難しくなると感じます。

CRA(臨床開発モニター)へ未経験の看護師が転職する注意点

CRA(臨床開発モニター)へ未経験の看護師が転職する注意点

CRA(臨床開発モニター)は病院・施設で働く看護師の世界と全く違います。

そのため、転職活動や情報収集、企業の福利厚生や仕事内容の詳細確認などには時間を掛けることを心がけましょう。

以下では、CRA未経験の看護師が転職する場合に注意したいことやポイントを説明していきます。

長期・短期の出張は必ずある

長期・短期の出張は必ずある

治験は全国の病院等の医療機関で行われます。

そのため、CRA(臨床開発モニター)は治験の説明や契約、進捗状況の確認、治験報告書の回収といったそれぞれの場面で頻回に治験実施病院を訪問することになり、必然的に出張があり、日帰りや長短期の出張、時には単身赴任なども多くなります

勤務先によっても異なりますが、担当施設が複数の県にまたがる場合もあり、治験期間中は毎日のように出張が続く場合もあります。(勤務する企業により異なりますが、週のほとんどが出張になってしまうことも珍しくありません。)

看護師が働くことが可能な勤務先の多くは、「出張」や「単身赴任」という概念があまりない職場がほとんどであり、自分の生活スタイルや体力に合わせて選択する必要があります。

つまり、「出張」が無理であれば、CRAは辞めておいた方が良いでしょう。

 

補足説明

単身赴任等が無理な場合は、地域総合職(原則、転居や転勤がない総合職)で採用は行っていないか、又は面接時に転勤が難しい旨を伝えておきましょう

勤務する会社によっては、ある程度考慮してくれる場合もあります。

 

男性看護師にも転職先として向いている

CRA(臨床開発モニター)では、病院で働く看護師とは違い、多くの男性が勤務しています。

出張が多く、短期の単身赴任もあることから子どもを持つ女性看護師と比較した場合、体力的な面を見ても男性看護師の方働きやすい傾向にあります。

製薬会社とCRO(受託臨床試験実施機関)の違いを知っておく

製薬会社とCRO(受託臨床試験実施機関)の違いを知っておく

看護師がCRA(臨床開発モニター)に転職を考える場合、勤務先は「製薬会社(製薬メーカー)」又は「CRO(受託臨床試験実施機関※)」の選択となります。

(※CROは製薬会社から治験の実施を委任された業務の一部を代行・支援する企業です。)

一般的に考えられる違いは以下の通りです。

製薬会社
(製薬メーカー)
CRO
(受託臨床試験実施機関)
仕事内容
  • 特定領域の臨床開発に深く携わる傾向が多い
  • モニタリング業務以外の仕事も多い
  • 広い領域の臨床開発に携わる傾向が多い
  • モニタリング業務が仕事の中心
担当機関数1~51~2
転職難易度とても高い高い
男女比男性の方が多い傾向女性の方が多い傾向
未経験の有無中途での未経験で採用するケースは少ない未経験での中途採用者も多い
待遇大手製薬会社の場合、待遇や福利厚生、将来性、安定性も高い可能性がある企業によって様々
勤務地東京都や大阪府などの大都市に限られる場合が多い地方都市にも会社がある場合が多い
出張全国出張が多くなる傾向がある長距離の出張は少ない傾向にある

製薬会社を選択する場合、大手であればあるほど待遇や福利厚生、将来の安定性も高くなります。

しかし勤務地は東京などの大都市に限られてしまう場合がほとんどであり、求人数も少なく治験が実施される全国各地の病院への出張も多くなります

一方、CRO(受託臨床試験実施機関)の場合、会社によってはそれぞれの地方都市に設置されていることも多く、その地域で行われる治験に関わるため、長距離の出張は少ない傾向にあります。

看護師として未経験でCRAに転職する場合は、CRO(受託臨床試験実施機関)を中心に求人を探すことがおすすめです。

 

補足注意点!

注意点としては、製薬会社でもCROでも、CRAとしての働き方や待遇などは各企業によって様々のため、注意してください。

また、製薬会社の場合、新薬を開発できるほどの規模が必要となるため、いわゆるジェネリック製薬メーカーでなく、大手の先発品メーカーとなります。

求人を探す場合は、長いキャリアで見た際に、メリット・デメリット、会社の特徴をよく確認した上で選択してください。

未経験可の場合でも基礎知識の準備は必要

未経験可の場合でも基礎知識の準備は必要

CRA(臨床開発モニター)は他の業種からの転職が多く、CRAになるために必須の資格がないため、「未経験可」の募集要項をよく見かけることがあります。

また、このような求人はCRAとして働くための研修やOJT(職場の上司や先輩が、部下や後輩に対して、実際の仕事を通じて指導し、知識、技術などを身に付けさせる教育方法)などが行われるため、未経験でもCRAの仕事を覚えることが可能です。

このことにより、未経験の看護師でもCRA(臨床開発モニター)へ転職することもできますが、看護師以外から転職してくる職種に差があります

例えば多くの場合、CRAに転職する方は、薬剤師の資格を持っていたり、大学や大学院で薬理学や化学を学んだ経験があったりする方ばかりが多いと言えます。

さらに、製薬会社のMR(メディカル・レプリゼンタティブ)からの転職も多く、看護師からの転職と比較して、スタートの時点で医薬品に関する知識には相当な差があること現実です。

そのため、看護師からの転職を考える場合は、転職先が決まった段階で基礎知識の勉強や準備は必ず行っておきましょう。

 

補足説明

製薬会社やCRO(受託臨床試験実施機関)側にとって看護経験者である看護師を雇うメリットはあり、以下のことが挙げられます

  • 医師や病院スタッフとのコミュニケーション能力・折衝能力に優れていること
  • カルテを正確に読むことが可能なこと
  • 疾患への理解があること

薬理学の知識などは転職してからでも学ぶことができますが、まずは看護師としての経験で培ったコミュニケーション能力等を十分に発揮することが、看護師からのCRA転職で最も大事な強みとなります。

CRAのキャリアステップを考えておく

CRAのキャリアステップを考えておく

看護師として病院に勤務している場合、看護主任、看護師長、看護部長と役職があがるキャリアは容易に想像がつくと思います。

CRA(臨床開発モニター)でも転職する前に、どのようなキャリアステップがあるのかを知っておいた方が、仕事を取り組む場合にイメージが付きやすいと言えるでしょう。

各社CRAの管理職として統括マネージャーや、リーダーなどのキャリアパスを設けています。

一般的にはCRAのリーダーを目指し、将来的には、開発企画やPV・ファーマコヴィジランス(安全性情報管理)へ仕事を変える方も多いでしょう。

看護師からのCRAは転職サイトを必ず活用する

看護師からのCRAは転職サイトを必ず活用する

看護師からCRA(臨床開発モニター)へ転職を考える場合、看護師転職サイト(看護師専用の転職エージェント)又は、転職サイト(転職エージェント)を必ず活用してください。

※転職エージェントは、専任の担当者が付き転職支援サービスを行っている転職サイトのことを指します。

理由としては、以下のことが挙げられます。

  • 履歴書・職務経歴書の対策が必要であること
  • 面接時等にビジネスマナーが見られること
  • 語学力やITスキルも確認されるため面接対策が必要なこと

一般企業へ転職することになるため、一般的なビジネスパーソンとしての振る舞いを行う必要があり、慣れている看護師は少数でしょう。

そのため、転職エージェントに転職支援のサポートを行ってもらうことが一番の転職方法です。

CRA(臨床開発モニター)の看護師求人が多い転職サイト

CRA(臨床開発モニター)の看護師求人が多い転職サイト

CRA(臨床開発モニター)の看護師募集の求人が多い看護師転職サイト(看護師専用の転職エージェント)、一般の転職エージェントをご紹介します。

まず、看護師の職業を理解している、看護師専用の転職エージェント2社の複数登録を行い活用してください。

(看護師の職業を理解していない場合、転職が出来ない、転職が難しい人だと思われ、一般の転職エージェントでは、門前払いされる場合もあります。)

そこで、CRAの詳細情報や、転職が行えるかの可能性、履歴書や職務経歴書のアドバイスなど、転職をサポートしてもらいましょう。

治験業界やCRAの理解が進めば、一般の転職エージェントも合わせて活用してみてください。

CRAの看護師求人が豊富!マイナビ看護師

マイナビ看護師

転職相談面接対策条件交渉退職相談
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サイト名マイナビ看護師
運営会社株式会社マイナビ
公開求人数59,647件
(2022年6月08日時点)
非公開求人とても豊富(保有求人全体の約40%非公開)
対応職種正看護師、准看護師、助産師、保健師、ケアマネジャー
対応 雇用形態正社員、契約社員、パート・アルバイト、業務委託その他
対応 勤務形態常勤(二交替制)、常勤(三交替制) 、夜勤なし、夜勤専従
対応施設病院、クリニック・診療所、美容クリニック、施設、訪問看護ステーション、看護師資格・経験を活かせる一般企業、治験関連企業(CRA、CRCなど)、保育施設 、その他
対応 診療科目美容外科、小児科、産科、婦人科(レディースクリニック)、整形外科、循環器内科、心療内科、消化器外科、心臓血管外科、スポーツ整形外科、脳神経外科、眼科、形成外科、消化器内科、歯科、精神科、血液内科、外科、内科、神経内科
対応配属先病棟、外来、手術室、内視鏡室、ICU、透析、救急外来、訪問看護、管理職の仕事
対応エリア北海道、青森県、岩手県、宮城県、秋田県、山形県、福島県、茨城県、栃木県、群馬県、埼玉県、千葉県、東京都、神奈川県、新潟県、富山県、石川県、福井県、山梨県、長野県、岐阜県、静岡県、愛知県、三重県、滋賀県、京都府、大阪府、兵庫県、奈良県、和歌山県、鳥取県、島根県、岡山県、広島県、山口県、徳島県、香川県、愛媛県、高知県、福岡県、佐賀県、長崎県、熊本県、大分県、宮崎県、鹿児島県、沖縄県
特徴・転職の相談から行える
・キャリアアドバイザー親切丁寧
・退職交渉も可能
・企業系のレア求人を豊富に保有

マイナビ看護師は、CRC(治験コーディネーター)やCRA(臨床開発モニター)の求人が豊富にあり、かつ会員登録を行わなければ、担当者から提案されない非公開求人も豊富です。

さらに、看護師専用の転職エージェントのため、担当者は親切丁寧にアドバイスを行ってくれます。

看護師として未経験でCRA(臨床開発モニター)に転職する場合、必ずマイナビ看護師を活用しておきましょう。

公式サイト:https://kango.mynavi.jp/

キャリアの相談も可能!ナースではたらこ

ナースではたらこ

転職相談面接対策条件交渉退職相談
まる2重丸2重丸三角
サイト名ナースではたらこ
運営会社ディップ株式会社
公開求人数94,502件
(2022年6月08日時点)
非公開求人豊富
対応職種正看護師、准看護師、助産師、保健師
対応 勤務形態常勤、非常勤、日勤のみ、夜勤専従
対応施設病院、クリニック、介護施設、デイサービス、訪問看護、企業その他
対応エリア北海道、青森県、岩手県、宮城県、秋田県、山形県、福島県、茨城県、栃木県、群馬県、埼玉県、千葉県、東京都、神奈川県、新潟県、富山県、石川県、福井県、山梨県、長野県、岐阜県、静岡県、愛知県、三重県、滋賀県、京都府、大阪府、兵庫県、奈良県、和歌山県、鳥取県、島根県、岡山県、広島県、山口県、徳島県、香川県、愛媛県、高知県、福岡県、佐賀県、長崎県、熊本県、大分県、宮崎県、鹿児島県、沖縄県
特徴・非公開求人が豊富
・希望条件に合う求人が見つかりやすい
・希望する病院・施設へ転職可能な逆指名転職がある

ナースではたらこは、看護師専用の転職エージェントであり、CRA(臨床開発モニター)の求人も保有しています。

さらに、ほとんどが非公開求人となるため、会員登録後に担当者からに希望条件を伝え、紹介して貰うことが必要です。

また、ナースではたらこは、看護師のキャリアの相談から可能であり、情報収集や転職の相談のみでも会員登録し、利用することを認めています

そのため、転職活動が不安な方は特に、マイナビ看護師と合わせて利用しておきましょう。

公式サイト:https://iryo-de-hatarako.net/

CRA・CRO求人を提案!DODA(デューダ)

DODA(デューダ)

サイト名DODA(デューダ)
運営会社パーソルキャリア株式会社
公開求人数約10万件
非公開求人とても豊富

DODA(デューダ)は一般の転職エージェントとなりますが、CRA(臨床開発モニター)の転職説明会を行っているほど、求人には力を入れています。

看護師専用ではありませんが、看護師が応募できる求人も多数あり、まずは会員登録後を行い、担当者からのカウンセリングを受けることをおすすめします。

CRAの業界や看護師として転職が可能かどうかを質問していきましょう。

公式サイト:https://doda.jp/

非公開求人が豊富!マイナビエージェント

マイナビエージェント

サイト名マイナビエージェント
運営会社株式会社マイナビ
公開求人数約4万件
非公開求人とても豊富

マイナビエージェントは、上記で説明したマイナビ看護師と同じマイナビグループの転職エージェントです。

CRA(臨床開発モニター)の求人が一定量掲載しており、その10倍以上の求人が非公開求人となります。

そのため、DODA(デューダ)に会員登録後に、担当者に求人を紹介して貰う必要があります

また、CRAの未経験の求人は約半分ぐらいとなり、経験者を求めている求人も多いため、上記の看護師転職サイトを利用した上で、求人が見つからなかった場合には利用しましょう。

公式サイト:https://mynavi-agent.jp/

CRAへの看護師転職で良くある質問

CRAへの看護師転職で良くある質問

CRA(臨床開発モニター)で看護師経験を活かせることは、大きく3つあります

  1. 医療関係者とのコミュニケーション能力
  2. 疾患の理解と知識
  3. カルテを正確に読むことが出来ること

CRAがSDV(原資料の直接閲覧)の際に閲覧する主な資料はカルテとなり、疾患とある程度の治療方針の検討がついていないと、カルテに書かれた医師の考えを読み取ることはできません。例えば「採血データの異常値から何を疑っていて、次回どのような検査を実施しようと考えているのか」といった流れをつかむことは、医療に従事したことないCRAには難しいことであり、看護師としての強みが活かせるでしょう。

勤務する企業によっても異なりますが、CRA(臨床開発モニター)に求められる最大のスキルは、コミュニケーション能力だと言われます。

CRAの仕事柄、以下のような人とコミュニケーションを取ります。

  • 製薬会社側の人
  • 治験を行う医療機関の医師やスタッフ
  • CRC(治験コーディネーター)

CRAは様々な専門職の方と専門的な話し合いをしなければならず、その際には患者の命に関わることから、決して聞き間違いや言い忘れ、勘違いなどは許されないため、非常に高いコミュニケーション能力が求められると言えます。

勤務する企業によっても異なりますが、パソコンのスキルは共通して必須となり「Microsoft Word・Excel・PowerPoint」などは利用する場合が多いと言えます。

ただ、勤務先企業によっては入社してから、ある程度は教えてくれるため、タイピングさえできれば問題ない場合もあります。

CRA(臨床開発モニター)はパソコンが使えないと仕事にならないため、苦手な方は練習しておきましょう。

勤務する企業よって異なりますが、CRA(臨床開発モニター)として転職後すぐに、英語力が必要になることは少なく、募集要項にも必須スキルではない場合が多いです。

(英語ができなければCRAになれないというわけではありません。しかし、英語力がある看護師は採用されやすいとも言えます。)

また、転職後すぐに必要な場合は、「英語」や「TOEICの点数」などの条件が決められています。

ただし、新薬に関する情報は英文で書かれていることが多く、またCRAの中には読み書きレベルの英語は完璧な人も多いことから、英語ができれば仕事の幅が広がるのは確実であり、CRAの世界では、英語ができないとキャリアアップできない可能性があります。(TOEIC700点以上あれば、優遇されるケースが多いです。)

プレゼンテーションが苦手な場合でも、やる気があれば問題ないと言えるでしょう。

「人前で話すこと」「うまく伝え、説明すること」などは、練習・経験でプレゼンテーションも上手くなるためです。さらに、良いプレゼンテーションは事前準備がすべてとなります。

また、CRA(臨床開発モニター)として多数相手にプレゼンテーションをする機会はスタートアップミーティングなどとなりますが、プレゼンテーションと比較して、個人相手に説明する機会はとても多いと言えます。

そのため、対人折衝能力が高い看護師の方が有利と言えるでしょう。

疾患の理解や看護経験については、臨床経験が3年以上あれば、問題ないと言えるでしょう。

実際に、看護経験3年以上を求めているCRA(臨床開発モニター)求人がほとんどです。

ただ、疾患の全てを正確に回答できる必要はありませんが、入社前までに勉強・復習し、看護師としてある程度の知識を備えておいたほうが良いでしょう。

看護師からCRA(臨床開発モニター)へ転職した場合、未経験となるため年収や給料は下がることが多いと言えるでしょう。

しかし、製薬会社等のCRAは実力重視である企業が多く、経験を積んで認められることで、看護師以上の年収になる可能性も十分にある業界です。

例えば、CRA経験10年目の方の年収は800万円弱となる場合も多い業界です。

まとめ

新薬の開発には非常に長い年月と、莫大なお金、そしてそれに携わる多くの人が必要です。

治験そのものは今後も必要であり、さらに質の高い治験を実施していくために、より質の高いCRA(臨床開発モニター)が求められていくでしょう。

治験を行う上で大切なことは、

  • すべての作業を正確に行うこと
  • 治験の過程で起こったすべての出来事を正直に報告すること

以上のことが大切であり、実際現場でのデータの処理はCRAに依存している部分も大きいと言えます。

看護師からの転職は、薬剤師や他の化学系大学出身者との競争で、ややハードルは高くなりますが、看護師が持つ病院内でのコミュニケーション能力の高さや、疾患への理解、カルテを正確に読む力などは、非常に強みとなります。

メリット・デメリットについて良く理解し、多くの看護師がCRAとして治験業界内で活躍できるように取り組んでみてください。

参考文献等

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