勤務先別の看護師転職

訪問診療における看護師の仕事内容とメリット・デメリット!転職する注意点

訪問診療は、外の仕事の経験がない病院・病棟勤務の看護師にとっては認知度も低く経験者も少ないため抵抗があり、「病状の重い患者ばかりだったらどうしよう、残業が多そう、休みが取れないのでは」などのマイナスのイメージを持っている方も少なくありません。

しかし、実際に訪問診療に看護師として関わることで、在宅医療に関する知識や考え方が身に付き、看護師として「やりがい」も見いだすことが可能です。

このページでは、看護師が知っておきたい訪問診療の知識、訪問診療における看護師の仕事内容、訪問診療に関わる看護師のメリット・デメリットと「やりがい」、訪問診療へ看護師転職する場合の注意点や確認事項について体験事例も含めて説明していきます。

目次

看護師の訪問診療について知っておこう!

看護師の訪問診療について知っておこう!

看護師が訪問診療に関わるうえで、知っておきたい知識を説明していきます。

訪問診療とは?

訪問診療とは?

訪問診療とは、病院へ通院することが困難な方(患者)に対し、定期的・計画的(原則:月2回の訪問)に医師が訪問し、診療や健康管理を行うサービスになります。

患者の病歴や病状、患者の希望、生活能力や身体機能を確認しながら診療計画を立て、自宅で過ごす患者の生活の質を維持・向上に努めます。

(必要に応じてリハビリ職、栄養士、薬剤師、歯科医師なども医療チームとして参加する場合があります。)

患者にとって、定期的に訪問があるため、容態悪化の予防や緊急時の対応などを行ってもらうことができ、自宅にいながら長期療養も可能となります。

この医師の訪問に看護師は同行し、訪問診療のサポートを行います。

患者層
  • 通院が困難である患者
  • 認知症の方など
  • 呼吸器やカテーテルなどを装着して移動ができない患者
  • 自宅での終末期療養を望む患者
訪問者
  • 原則として医師が訪問(1名)
  • 看護師が同行する場合が多い(1名~2名)
  • また、運転する「専属ドライバー(1名)」もいる場合がある
訪問場所
  • 個人宅
  • 高齢者施設の入居者など
診療時間
  • 20分~60分程度の場合が多い
    ※施設の場合は一斉に複数人を診る場合もある
患者の急変時
  • オンコールも含めた電話対応
  • 臨時往診
    (他の医療機関と連携している場合もある)

この訪問診療は主に、病院の「在宅部・在宅医療部」「訪問診療部」などの部署や、「クリニック、又は専門の在宅診療クリニック」などで行われています。

(※とても少ないですが、訪問看護ステーションでも行っているケースもあります。)

訪問診療と往診・訪問看護の違い

訪問診療と往診・訪問看護の違い

訪問診療と往診、訪問看護の違いは以下の通りです。

訪問診療病院へ通院することが困難な方(患者)に対し、定期的・計画的(例:2週間に1度など)に医師が訪問し、診療や健康管理を行うもの
往診突発的な病状の変化などが見られた患者の要請に対して、都度、患者宅を医師が訪問し、診療を行うもの
訪問看護看護師が、主治医が作成する訪問看護指示書に基づき、自宅で療養する利用者へ看護師が訪問しケア(健康状態のチェックや療養指導、医療処置、身体介護)を行うもの

参照:厚生労働省 在宅医療

訪問診療、往診共に、医師が患者宅へ出向くことは変わりませんが、突発的な都度の訪問か、定期的・計画的に訪問するかの違いがあります。

訪問診療における看護師の必要性

訪問診療における看護師の必要性

上記で説明したように、訪問診療には原則医師が訪問し、同行者がいない場合もあります。

しかし、看護師が一緒に同行することで、患者は相談しやすくなり、看護師が医師に同行することは患者から求められています。

訪問診療サービスを受ける患者の意見の一例としては、以下の通りです。

  • 看護師が優しかったし親切だった
  • 分からないことを聞きやすかった
  • 看護師だと(医師と比べて)気軽に相談できる
  • 看護師同行だとサポートしてくれるので(患者の)訪問診療の準備がいらない
  • オムツ交換や食事介助なども行ってくれる場合がある

出典:在宅医療助成 勇美記念財団 看護師が同席する意義とメリット

また、医師目線で見ると、看護師に求められる役割は「調整」となります。

患者から新規の依頼が来た場合や、多職種カンファレンスなどを行う場合にも、看護師がケアマネジャーや訪問看護ステーションに連絡し、確認事項や問題点を伝え、日程調整などを行う場合が多いと言えます。

地域医療は、病院のように医師・看護師だけで話が進むことはなく、ご家族をはじめ、ケアマネジャーや訪問看護師、訪問リハビリ、薬剤師、市役所などの人達が関わり、その人の生活を支えています。

その中で、一番、医師の指示を聞くことが可能な訪問診療に関わっている看護師が、調整を担うことになります。

さらに、医師は医学的な視点で患者を診察することに対し、同行する看護師は、患者に寄り添い、近い視点で周囲と連携しながら療養する環境を整備していく役割もあります。

訪問診療の件数は年々大幅に増加している

在宅患者訪問診療・往診の件数

出典:厚生労働省 在宅医療の現状について

上画像は厚生労働省の2020年までの在宅患者訪問診療料、往診料の件数の推移です。

訪問診療の件数が年々、大幅に増加していることが分かります。

今後、さらに地域医療が必要になり、皆様が住む地域でも訪問診療を行うクリニックが次々と開院しているはずです。

そのため、訪問診療を行う病院やクリニックも増加傾向となっており、訪問診療を行う看護師求人も増えてきていると言えるでしょう。

訪問診療における看護師の仕事内容

訪問診療における看護師の仕事内容

訪問診療における看護師の仕事内容は大きく2つに分類され、

  • 訪問診療での医師に同行する仕事
  • 同行以外のその他の仕事

以上に分けられます。

また、訪問診療の流れは一般的に下画像の通りです。

訪問診療の一般的な流れ

訪問診療を行っている病院、クリニックに勤務する看護師の仕事内容を説明していきます。

勤務する病院、クリニックより仕事内容が異なるため注意してください。

訪問診療の準備・スケジュール調整

訪問診療の準備・スケジュール調整

訪問診療に同行するための準備は、看護師の大切な仕事になり、訪問診療を行うための器材や処方箋、必要物品を準備します。

主に準備で行うこととしては、以下の通りです。

  • 訪問診療スケジュールの確認・調整
  • 物品の手配
  • 患者やその家族との電話対応

訪問診療を行っている病院やクリニックによって異なりますが、看護師がその日の訪問スケジュールを組み立てる場合もあり、訪問時間が遅れてしまうことが予想された場合、訪問先に連絡することも看護師が行います。

個人宅や施設までの運転を担当

個人宅や施設までの運転を担当

訪問診療を行うクリニックや病院では、医師を乗せて看護師が運転することが多く、ドライバーも兼ねている場合があり、仕事の一つとなります。

病院やクリニックによっては、専属ドライバー(運転手)を別に手配している場合もありますが、多くは看護師が同行する形で、医師を乗せて運転することになります。

上記で説明した、スケジュール調整を看護師が行いながら、効率よく、手順よく、道順・時間帯などを把握し、医師を訪問先まで連れていき、診療を行う流れとなります。

訪問診療時の医療行為・診療介助

訪問診療時の医療行為・診療介助

訪問診療時に行われる医師、看護師の医療行為は、診療に従事する医師の考え方や、病院・クリニックによって大きく異なります

(※自宅に持ち込むことができる器材によっても変わります。)

一般的には、以下のような医療行為を行う場合が多く、

  • 身体診察
  • バイタルサインの測定
  • 内服薬の処方・管理・指導
  • 注射・点滴治療
  • 血液検査・尿検査等
  • 各種医療処置・各種医療機器の管理や指導
  • 疼痛のケア、褥瘡、創傷処置などの指導
  • ターミナルケア

医師の指示により同行している看護師が行う場合もあります。

診療訪問に同行する看護師は、患者のバイタルサイン計測や採血、尿カテーテル、胃瘻(いろう)の交換などの診療補助や処置を行うことが一般的です。

そのため、看護師として採血や点滴、心電図や簡単な問診・検査説明などは一般的に行える必要があります

また、医師が患者や家族に説明をする内容も一緒に聞き、看護師が隣でメモを取りながら医師の診療介助を行い、家族からの相談に応じて看護師の視点で療養に関してのアドバイスも行います。

看護師の体験事例

看護師の体験事例

看護師の体験事例私が勤務している訪問診療クリニックでは、緩和ケアが必要ながん患者、高齢者の方、筋ジストロフィーなどで人工呼吸器などを使用している方などの訪問診療をしています。
訪問診療クリニックによっては、介護施設に訪問している場合もあり、看護師としてのケアは採血や点滴などになる場合もあります。
行うケアが異なるため注意が必要だと感じました。

新規患者への契約書の説明

新規患者への契約書の説明

訪問診療を行う場合は、患者と病院・クリニックの間で契約書が交わされます。

契約前に、医師と患者が面談を行い契約に至ります。

勤務する職場によっても異なりますが、その後の契約書の説明と患者やその家族の細かな情報を収集することが看護師の仕事となります。

看護師の体験事例

看護師の体験事例

看護師の体験事例私が勤務している訪問診療クリニックでは、がん末期の方や高齢者施設に入る患者の契約が多く、初回面談で契約書作成まで進むことになります。
そのため、この時間にご本人・ご家族の状況や気持ちを確認しなければ、後で「こんなはずじゃなかった」ということになりかねません。
看護師の情報収集力と傾聴力が試される大切な仕事でした。

看護師の体験事例

看護師の体験事例私が勤務している訪問診療クリニックは少人数のため、訪問看護指示書などの郵送も、看護師が行っています。
結構、事務系の仕事が多いのが実情です。
書類を作るために残業をするといったこともあり、気持ちの重い業務です。

外部との連絡調整・連携

外部との連絡調整・連携

訪問診療に関わる看護師は、訪問看護師、ケアマネジャー、リバビリ専門職、薬剤師、ヘルパー、市役所、薬局などの他の外部スタッフとの連絡・調整や連携を行うことも、看護師の仕事となります。

地域医療は、病院のように医師・看護師だけで話が進むことはなく、外部施設との連携やコミュニケーションを看護師が取ることにより、様々な人たちが関わることで患者の生活を支えています。

そのため、看護師としてはコミュニケーション能力が求められ、訪問診療に関わっていく上では大切になります。

ただし、訪問診療を行う病院・クリニックによって、看護師の対応する範囲が異なるため、注意してください。

看護師の体験事例

看護師の体験事例

看護師の体験事例訪問診療で一番大変なことは、外部との連携と処方箋の管理でした。
私が勤務した訪問診療クリニックでは、薬局などの外部との調整は看護師の仕事となり、処方箋の管理も看護師が行っていました。
例えば、薬局や患者の家族から「お願いした薬が出ていない」「手書きで書いた薬の単位が違う」などの問い合わせがあり、また、在宅酸素療法(HOT)についても看護師が連絡調整していました。

オンコールへの対応

オンコールへの対応

訪問診療を行っている病院、クリニックでは24時間体制で患者の急変時に備えて対応している場合があります。

その場合、看護師は夜勤を行うのではなく、オンコールへの対応を行う場合があり、仕事の一つとなります

また、病院の訪問診療部等で仕事を行う場合、他の診療科と兼務している場合は、夜勤も兼ねて、オンコール対応を行うケースもあります。

看護師の体験事例

看護師の体験事例

看護師の体験事例私が勤務している訪問診療クリニックでは、医師がオンコール対応をメインで行っており、私(看護師)は医師がオンコール対応出来ないときのみ対応していました。
もちろん、オンコール対応を行った際は、オンコール手当を受け取ることができました。
24時間対応を行っている訪問診療クリニックや病院では、医師の訪問が必要な呼び出しには、看護師が夜間でも同行することが一般的となります。

訪問診療に関わる看護師のメリット・デメリット

訪問診療に関わる看護師のメリット・デメリット

病院や病棟勤務の看護師と比較した場合、訪問診療に関わる看護師の一般的なメリットやデメリットを看護師の体験事例も含めて説明していきます。

医師との距離が近く指示がすぐに確認でき勉強になる

医師との距離が近く指示がすぐに確認でき勉強になる

訪問診療は医師と、看護師と専任のドライバーの3~4名で行動を共にしますが、常に医師が隣にいるため、何を行うにしても相談しやすいと言えます。

そのため、医師の指示がすぐに確認できることがメリットとなり、タイムリーに対応できるため看護師の精神的なストレスが少なくて済みます。

特に「訪問看護師を行いたけど1人で訪問するのはちょっと」と感じている方には訪問診療の同行が向いていると言えるでしょう。

また、医師から直接エビデンスを確認することで、看護師の知識も高まります。

看護師の体験事例

看護師の体験事例

看護師の体験事例訪問診療では、医師と行動が一緒になるため、指示もすぐにもらうことができ、その場で診療情報提供書の作成を依頼することもできました。
私が勤務していた訪問診療クリニックには複数の医師がおり、医師によって、治療に対する考え方は様々で使う薬や、治療方針も多様だったため、とても勉強になりました。

看護師の体験事例

看護師の体験事例訪問診療は車で移動して個人宅を回りますが、途中時間があいた時には医師やドライバーみんなでお茶をしに行ったり、ランチを食べに行ったり、結構出歩くこともありました。
スケジュールによっては時間が空いてしまうこともありました。
もちろん忙しい時もありましたが、多くの時間を医師やスタッフで共有したことにより、信頼関係が深まり、結果としてとても良いチームワークで働くことができたと感じます。

様々な高齢者を診ることができる

様々な高齢者を診ることができる

勤務する病院やクリニックによっても異なりますが、訪問診療の患者は高齢者施設(有料老人ホームやグループホームなど)の入居者である場合も多いと言え、病棟勤務のみの経験しかない看護師の場合は、関わることがない高齢者施設を一気に訪問することが可能です。

そのため、様々な高齢者を診ることができ、今後の看護師としての仕事の幅が広がることがメリットと言えます。

また、患者は介護度や認知症の有無などによって入居先が変わり、看護師として地域の施設にとても詳しくなり、高齢者の転居の時にはケアマネジャーと一緒に家族の相談に乗ることもあります。

看護師の体験事例

看護師の体験事例

看護師の体験事例私が勤務している訪問診療クリニックでは、高齢者施設に訪問する場合も多いです。
高齢者施設には多様な特徴があり、看護師が常在していない施設もあり、医療関係者ではない施設長や介護スタッフが担当になると、なかなか話が思う様に伝わらなかったり、医師の指示通り薬の管理ができていなかったり、報告の仕方がわかりづらかったりとほぼ素人相手の仕事になるのでこちらも情報の抜けがないか気を張って対応しなくてはなりません。
ただ、様々な施設を見ることができ、次の転職で有料老人ホームに私は転職しました。

とても忙しいスケジュールの場合も多い

とても忙しいスケジュールの場合も多い

訪問診療を行う病院、クリニックによりますが、訪問エリアが広範囲となる場合は、とても忙しいスケジュールになる場合も多いです。

また、患者が多い場合などは、医師も看護師もとても忙しくなってしまいデメリットとなります。

特にクリニックの場合、患者からの依頼を断れない医師も多く、スタッフの人数と訪問する患者の人数が合わない場合があるため、注意しましょう。

看護師の体験事例

看護師の体験事例

看護師の体験事例私が勤務している訪問診療クリニックでは、医師が複数人在籍しており、訪問診療をする医師はとても忙しい印象でした。
3名の医師がいましたが、1人の医師が500人の患者を抱えている時もありました。
完全にオーバーワークになってしまい、採用が進むまで看護師も大変でした。

車の運転を看護師が行う場合がある

車の運転を看護師が行う場合がある

特に地方の訪問診療クリニックや病院の場合、訪問診療の同行看護師はドライバーの役目も兼ねている場合があります。

そのため、約束した時間に個人宅や施設にたどり着けるように、運転しなければならず、運転が苦手な看護師に取ってはデメリットとなります。

病院、クリニックによっては専属ドライバーが在籍している場合もあり、転職時には確認すると良いでしょう。

看護師の体験事例

看護師の体験事例

看護師の体験事例私が勤務していた訪問診療クリニックでは、訪問先にはクリニックのすぐ近所の場所もありましたが、遠い場所だと車で1時間かかる施設もありました。
また、専属のドライバーが在籍していたため楽でしたが、30分以上の乗車時間がある場合、車酔いを常にしており、毎回酔い止めを内服していました。

夜間対応(オンコール)がある

夜間対応(オンコール)がある

訪問診療では、勤務する病院やクリニックによって、24時間365日の対応を行っている場合もあります。

そのため、訪問診療に関わる看護師は、夜間や休日でも電話で問い合わせが来ることに待機し、必要に応じてする臨時往診するオンコールがあります。

病院やクリニックによって異なりますが、看護師が対応する場合も多く、掛かってくる件数が多い場合は、看護師にとってデメリットになるでしょう。

看護師の体験事例

看護師の体験事例

看護師の体験事例私が勤務していた訪問診療クリニックの受付終了が17:30だったため、それ以降の電話は全て当番の看護師の携帯電話(支給されたもの)へ転送されました。
移動中や自宅で家族と過ごしていても、しっかりと電話対応をしなくてはなりませんでした。
そして、いざとなったら出動して点滴などをする可能性もあるため、当番の時は予定を入れることや、飲酒はできませんでした。
しかしその分、オンコール手当を貰えるため、当番にやりがいを感じる看護師もいました。
私自身、当時は独身だったこともあり、積極的にオンコール当番を行っていました。

看護師の体験事例

看護師の体験事例病棟勤務などから、訪問診療クリニックに転職した場合、夜勤手当がなくなるので給与が安くなると心配をしていました。
基本給だけを見ると病棟勤務の頃の方が高かったのですが、訪問診療クリニックでは「オンコール手当」「休日当番手当」「時間外出動手当」というものがあり、夜間や休日に対応した分だけお給与に加算されていくしくみなっていました。この3つの手当だけで月に8万円ほどありました。
手当の部分は病院・クリニックによって様々ですので、転職の際にはよく確認する様にした方が良いと思います。

訪問診療における看護師のやりがい体験事例

訪問診療における看護師のやりがい体験事例

看護師の体験事例

看護師の体験事例私が勤務した訪問診療クリニックでは、医師と患者の間に看護師が立つことが多かったです。
患者の思いも、医師の考えも、両方そばにいてわかるからこそ、お互いの認識のずれを解消できる仕事に、私はやりがいを感じました。
患者さんの代弁者になりたい、そんな看護師は訪問診療に向いているのではないでしょうか。

看護師の体験事例

看護師の体験事例看護師や医師を必要としてくれる方の元へ行き、医療を提供できたことが私のやりがいでした。
訪問診療で個人宅へ訪問するときは、家族の方がみなさん暖かく迎えてくれて、とても歓迎されました。
みなさん介護疲れもあり、我々医療スタッフにはかなり色々聞いて欲しい話もあるようで、つい長居してしまうことが多かったです。
お茶菓子まで用意してくれて、とても優しい家族の方ばかりで、個人宅へはいつも行くのが楽しみでした。

看護師の体験事例

看護師の体験事例夜間や休日の対応は少し大変ですが、その分やりがいもあり「看護師がいないと、自分ひとりでは回りきれない」と、医師からもとても頼りにされる仕事です。
外来のみのクリニックとは違い、訪問診療クリニックの場合は患者一人ひとり、しっかりと情報収集をして施設のスタッフや家族と連携していくことが重要になります。
沢山の施設スタッフと関わるため社会人としてのマナーも磨かれますし、長期で関わる患者さんへのコミュニケーション力も必要になってきます。

看護師の体験事例

看護師の体験事例私は病院でも相談室(退院調整室)にいたため、地域の流れは知っているつもりでした。
しかし、地域で訪問診療に携わってみると、訪問マッサージや訪問薬剤師さんの活動を知ることができました。
その活動の一端を知ることができたことや、一緒に患者をサポートできることが訪問診療で働いて良かったと思うことであり、私のやりがいになっています。
本当に地域には、地道に活動を続けている業種、職種の方がいます。色々な情報や仕組みを知ったことで、違う患者や家族、地域スタッフに役立つ情報を得ることができました。

訪問診療へ看護師転職する場合の注意点・確認事項

訪問診療へ看護師転職する場合の注意点・確認事項

初めて訪問診療へ看護師として転職する場合や看護師求人を探す場合の注意点や確認事項について説明していきます。

訪問診療を行っている運営施設を確認する

訪問診療の運営施設と種類

訪問診療は、主に以下のようなクリニック、病院が行っています。

病院
  • 院内の在宅部、在宅医療部、訪問診療部などで行っている場合
    その中でも「在宅療養支援病院」は365日24時間対応となる
クリニック
  • 一般診療のクリニックの中で在宅診療を行っている場合
  • 訪問診療クリニック(又は、在宅クリニック)として、訪問診療を専門で行っている場合
  • 複数名の医師で訪問診療クリニックを運営している「機能強化型在宅支援診療所」
    その中でも「在宅療養支援診療所」は365日24時間対応となる

運営施設が病院かクリニックかでも違い、特にクリニックであれば、「機能強化型在宅支援診療所」で働く看護師は忙しい傾向にあります。

また、在宅訪問患者に対して365日24時間対応の医療機関は、「在宅療養支援診療所」「在宅療養支援病院」と呼ばれ、施設の基準が決められています。

以下の在宅療養支援診療所・病院の種類を確認しながら、希望の病院・クリニックを選択しましょう。

 

在宅療養支援診療所・在宅療養支援病院の種類

在宅療養支援診療所・在宅療養支援病院の場合、主に以下の3つ分類があり、施設基準が以下のように決められています

機能強化型在支診
(単独型)
  • 在宅診療の医師3名
  • 病院・クリニックにおいて24時間の連絡体制・往診体制・看護体制・緊急入院体制が整っている
  • 看取りについて報告や実績がある(年4件以上)
  • クリニックの場合、有床、無床でも構わないが、無床の場合は他院との連携が必要
  • 緊急往診の実績:10件/年 以上
    (医療機関に認可されている)
機能強化型在支診
(連携型)
  • 在宅診療の医師3名(連携医療機関内を含む)
  • 各医療機関と連携することにより、24時間の連絡体制・往診体制・看護体制・緊急入院体制が整っている24時間の連絡体制・往診体制・看護体制緊急入院体制が整っている
  • 看取りについて報告や実績がある
    (自院の場合は年2件以上、連携医療機関は年4件以上)
  • 緊急往診の実績:自院の場合は年2件以上、連携医療機関は年4件以上
    (医療機関に認可されている)
従来型在支診
  • 在宅診療の医師1名
  • 病院・クリニックにおいて24時間の連絡体制・往診体制・看護体制・緊急入院体制が整っている
    (緊急入院に関しては他院との連携可)

特に、「機能強化型在支診(単独型)」と「機能強化型在支診(連携型)」の場合は、仕事内容に「看取り」も入るため、看護師としては注意してください。

初めて訪問診療を行う場合は、「従来型在支診」を行っている病院やクリニック、又は365日24時間対応を行っていない訪問診療クリニックや病院を選択することがおすすめです。

ただ、経験値を積みたい看護師の場合は、「機能強化型在支診」を選択した方が良いでしょう。

(病院の訪問診療部などは、その病院で病棟経験や退院調整室を行った方が異動するケースがほとんどであり、求人はあまり出ていないため注意してください。訪問診療を行っている施設割合は、病院がクリニックよりも少し多いい印象ですが、コロナ渦の影響もあり、在宅診療クリニックはとても増えています。)

在宅療養支援診療所・在宅療養支援病院の推移

在宅療養支援診療所・在宅療養支援病院の推移

365日24時間対応で行っているクリニックは近年横ばいとなっており、病院は増加傾向にあります。

訪問診療の専任・兼務の確認と仕事内容の確認する

訪問診療の専任・兼務の確認と仕事内容の確認する

上記で説明した、病院やクリニックによっては、以下のような兼務があるケースがあります。

  • 病院の場合:訪問診療 + 外来又は病棟と兼務
  • クリニックの場合:訪問診療 + 一般診療の看護師としても勤務

特にクリニックの場合は、一般診療と訪問診療を行っている場合は兼務となる可能性が高いです。(さらに、訪問看護を行っている場合もあり、訪問看護も兼務する場合もあります。)

クリニックへの勤務経験があれば、問題ありませんが、病院の経験のみの看護師の場合、こちらもクリニックの中でも「訪問診療クリニック」として専門で行っているクリニックをおすすめします。

また、仕事内容でも説明しましたが、訪問診療は訪問する医師によって看護師の仕事内容が大きく異なる場合が多いです。

そのため、初めて訪問診療へ転職を考えている場合は、必ず仕事内容の詳細を確認しておきましょう。

(※補足:訪問診療で看取り(ターミナルケア)を行っているところは少なく、連携医療機関に依頼している場合も多いと言えます。)

訪問診療を行う患者層等を確認する

訪問診療を行う患者層等を確認する

初めて看護師が訪問診療へ転職する場合、以下のことを確認しておきましょう。

  • 訪問診療に行く患者の疾患
  • 認知症患者の有無
  • 必要な看護技術の有無
  • 個人宅と施設の訪問比率

看護師として気になる患者層は確認しておきましょう。

また、病院、クリニックによっては、有料老人ホームやグループホーム、サービス付き高齢者向け住宅などの高齢者施設と契約しており、一度の訪問で複数人の患者を診察することになります

移動時間も短く、看護師としては仕事が楽になりますが、個人宅へ訪問した方が訪問診療としての仕事は味わいやすいと言えます。

休日当番や夜間対応の有無を確認する

休日当番や夜間対応の有無を確認する

先ほど説明した「在宅療養支援診療所」「在宅療養支援病院」と呼ばれる医療機関の場合は、365日24時間対応となるため、看護師はオンコールを受けることになります。

そのため、転職を決める前にオンコール対応の有無や、休日当番・夜間対応について詳しく確認しておきましょう。

また、オンコールの場合、確認したいことは以下の通りです。

  • 持ちまわる人数と月の回数を確認
  • オンコール勤務時のルールや規制などの確認
  • オンコールの頻度の確認
  • どのような相談内容が多いのか
  • 臨時訪問する場合の対応
  • オンコール手当の詳細確認

特に初めてのオンコールを行う看護師は詳しく確認しておきましょう。

給料・手当、福利厚生・交通手段や交通費などの確認する

給料・手当、福利厚生・交通手段や交通費などの確認する

病院勤務でもクリニック勤務でも、福利厚生や給与・手当は必ず確認しておきましょう。

在宅診療クリニックの場合、開院したばかりで福利厚生が整っていない場合や、少人数のスタッフの場合は社会保険などがない場合もあり、注意が必要です。

当たり前だと思わずに、細かく確認してください。

また、訪問診療で移動する場合の交通手段や交通費などの説明も詳しく確認しておきましょう。

看護師転職サイトを活用する

看護師転職サイトを活用する

訪問診療の看護師求人を探す場合、看護師転職サイト(看護師専用の転職エージェント)を活用しておきましょう。

上記で説明した条件に加え、看護師自身の希望条件を伝えるだけで、訪問診療の求人をピックアップしてもらうことが可能です。

特に、訪問診療専任になるか、他の業務との兼任になるかなどは、しっかりと依頼しましょう。

ただし、新しく開院したクリニックの場合、看護師転職サイトの担当者側も情報を把握していない可能性が高いため、看護師自身でも調べることは忘れないようにしましょう。

訪問診療の看護師求人が多い転職サイト

訪問診療の看護師求人が多い転職サイト

訪問診療の看護師求人が多い看護師転職サイト(看護師専用の転職エージェント)をご紹介します。

また、以下の看護師転職サイトは、利用する看護師に人気があり、訪問診療の看護師求人もとても豊富です。

しかし、看護師の希望条件が多い場合は、訪問診療の求人が少なくなってしまうため、以下で紹介する3社に複数登録を行い、まずは希望に合った求人を探すことに注力してください。

看護師求人数No.1!看護のお仕事

看護のお仕事

転職相談面接対策条件交渉退職相談
2重丸2重丸2重丸2重丸
サイト名看護のお仕事
運営会社レバレジーズメディカルケア株式会社
公開求人数134,284件
(2022年6月08日時点)
非公開求人豊富
対応職種正看護師、准看護師、助産師、保健師
対応 雇用形態常勤(夜勤有り)、日勤常勤、夜勤専従常勤、夜勤専従パート、非常勤、派遣、紹介予定派遣
対応施設総合病院、一般病院、クリニック、特別養護老人ホーム(特養)、訪問看護、有料老人ホーム、デイサービス、重症心身障害者施設、保育園、検診センター
対応 診療科目内科、精神科、心療内科、小児科、外科、整形外科、皮膚科、産婦人科、眼科、歯科、美容外科、美容皮膚科
対応配属先病棟、外来、施設、訪問、手術室(オペ室)、透析、内視鏡
対応エリア北海道、青森県、岩手県、宮城県、秋田県、山形県、福島県、茨城県、栃木県、群馬県、埼玉県、千葉県、東京都、神奈川県、新潟県、富山県、石川県、福井県、山梨県、長野県、岐阜県、静岡県、愛知県、三重県、滋賀県、京都府、大阪府、兵庫県、奈良県、和歌山県、鳥取県、島根県、岡山県、広島県、山口県、徳島県、香川県、愛媛県、高知県、福岡県、佐賀県、長崎県、熊本県、大分県、宮崎県、鹿児島県、沖縄県
特徴・看護師の転職求人が豊富
・転職支援サービスが手厚い
・転職の相談から行える
・院内・施設内情報に強い

看護のお仕事は、看護師転職サイトの中で、断トツで看護師求人数が多く、訪問診療の看護師求人も一番多く保有している転職サイトです。

また、看護師求人はハローワーク求人までカバーしており、希望条件に合う訪問診療の看護師求人を探しやすいと言えるでしょう。

さらに、利用する看護師に人気があり、担当者も丁寧で転職支援サービスも充実しています。

そのため、訪問診療への看護師転職を考えた場合、利用は必須の転職サイトです。

公式サイト:https://kango-oshigoto.jp/

訪問診療の求人豊富!マイナビ看護師

マイナビ看護師

転職相談面接対策条件交渉退職相談
2重丸2重丸2重丸2重丸
サイト名マイナビ看護師
運営会社株式会社マイナビ
公開求人数59,647件
(2022年6月08日時点)
非公開求人とても豊富(保有求人全体の約40%非公開)
対応職種正看護師、准看護師、助産師、保健師、ケアマネジャー
対応 雇用形態正社員、契約社員、パート・アルバイト、業務委託その他
対応 勤務形態常勤(二交替制)、常勤(三交替制) 、夜勤なし、夜勤専従
対応施設病院、クリニック・診療所、美容クリニック、施設、訪問看護ステーション、看護師資格・経験を活かせる一般企業、治験関連企業(CRA、CRCなど)、保育施設 、その他
対応 診療科目美容外科、小児科、産科、婦人科(レディースクリニック)、整形外科、循環器内科、心療内科、消化器外科、心臓血管外科、スポーツ整形外科、脳神経外科、眼科、形成外科、消化器内科、歯科、精神科、血液内科、外科、内科、神経内科
対応配属先病棟、外来、手術室、内視鏡室、ICU、透析、救急外来、訪問看護、管理職の仕事
対応エリア北海道、青森県、岩手県、宮城県、秋田県、山形県、福島県、茨城県、栃木県、群馬県、埼玉県、千葉県、東京都、神奈川県、新潟県、富山県、石川県、福井県、山梨県、長野県、岐阜県、静岡県、愛知県、三重県、滋賀県、京都府、大阪府、兵庫県、奈良県、和歌山県、鳥取県、島根県、岡山県、広島県、山口県、徳島県、香川県、愛媛県、高知県、福岡県、佐賀県、長崎県、熊本県、大分県、宮崎県、鹿児島県、沖縄県
特徴・転職の相談から行える
・キャリアアドバイザー親切丁寧
・退職交渉も可能
・企業系のレア求人を豊富に保有

マイナビ看護師は、求人情報の約40%が非公開求人(登録後に担当者から紹介してもらえるインターネット上に出ない求人)となり、その中には訪問診療の看護師求人も豊富です。

そのため、上記で説明した看護のお仕事と共に、複数登録を行っておきたい転職サイトです。

また、大手マイナビグループが運営しているため、規模が大きな病院やクリニックの訪問診療の看護師求人もあり、合わせて利用しておきましょう。

担当者が丁寧で親切にアドバイスを行ってくれるため、利用する看護師にも人気が高い転職サイトです。

公式サイト:https://kango.mynavi.jp/

相談から始める!ナースではたらこ

ナースではたらこ

転職相談面接対策条件交渉退職相談
まる2重丸2重丸三角
サイト名ナースではたらこ
運営会社ディップ株式会社
公開求人数94,502件
(2022年6月08日時点)
非公開求人豊富
対応職種正看護師、准看護師、助産師、保健師
対応 勤務形態常勤、非常勤、日勤のみ、夜勤専従
対応施設病院、クリニック、介護施設、デイサービス、訪問看護、企業その他
対応エリア北海道、青森県、岩手県、宮城県、秋田県、山形県、福島県、茨城県、栃木県、群馬県、埼玉県、千葉県、東京都、神奈川県、新潟県、富山県、石川県、福井県、山梨県、長野県、岐阜県、静岡県、愛知県、三重県、滋賀県、京都府、大阪府、兵庫県、奈良県、和歌山県、鳥取県、島根県、岡山県、広島県、山口県、徳島県、香川県、愛媛県、高知県、福岡県、佐賀県、長崎県、熊本県、大分県、宮崎県、鹿児島県、沖縄県
特徴・非公開求人が豊富
・希望条件に合う求人が見つかりやすい
・希望する病院・施設へ転職可能な逆指名転職がある

ナースではたらこは、訪問診療の看護師求人も保有していますが、情報収集や看護師のキャリア、ライフスタイルの相談から始めることが可能な転職サイトです。

そのため、訪問診療を行う看護師へ転職しようか悩んでいる方や、違った角度で求人や病院、クリニック情報を知りたい場合は利用しておきましょう。

プロのコンサルタントが丁寧にアドバイスしてくれます。

公式サイト:https://iryo-de-hatarako.net/

まとめ

病院・病棟勤務の看護師や一般診療のクリニックに勤務する看護師と違い、訪問診療の場合は患者一人ひとり、しっかりと情報収集をして施設のスタッフや家族と連携していくことが看護師の重要な仕事内容となります。

多くの施設スタッフと関わるため、社会人としてのマナーも磨かれ、長期で関わる患者へのコミュニケーション力も必要になります。

看護師は、医師と適度な距離を保ち、患者の思いを医師に伝えること・患者から思いを聞くことが、訪問診療における看護師の役割となります。

是非、訪問診療に関わる看護師として興味がある場合は、チャレンジしてください。

参考文献等

関連記事

最新コンテンツ

看護師の転職準備

看護師の転職準備

看護師の転職求人

看護師転職求人

看護師の転職サイト

看護師転職サイト

看護師の転職必要書類

看護師の履歴書

看護師の病院見学(転職時)

看護師の病院・施設見学

看護師の面接対策

看護師の面接対策

看護師の退職

看護師の退職

看護師の内定・入職

看護師の内定・入職

看護師の転職後

看護師転職後の悩みやトラブル

看護師の年代別転職

年代別看護師転職

看護師のライフスタイル別転職

看護師のライフスタイル別転職

看護師の勤務先別転職

勤務先別の看護師転職

看護師の診療科別転職

診療科・部署別の看護師転職

現役看護師「なるにわ」ガイド

現役看護師の「なるには」ガイド

看護師派遣

看護師の派遣

TOP

株式会社peko

法人番号:4010001168708

〒101-0048 東京都千代田区神田司町2-13 神田第4アメレックスビル 4F

 

当サイトはreCAPTCHAによって保護されており、Googleのプライバシーポリシー利用規約が適用されます。