看護師転職後

看護師が転職後に早期退職する注意点!すぐに辞めたい場合

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看護師転職後、何らかの事情ですぐに辞めたいと感じる看護師は多いものです。

そのため、友人や知人に相談し解決することや一定期間我慢しながら、解決策を模索する方法が良い場合が多いと言えます。

「本当に辞めて良いのか?今一度考えよう!」

早期退職をしたいという看護師の気持ちはよく分かる一方、早期退職をしてもやはりデメリットが大きいことが現状です。

当然履歴書には一生残り、仮に次の職場で勤続年数が長かったとしてもまた、次の転職活動時には必ず確認される事になります。

一時の感情でもう辞めたいと思っているならば「今一度立ち止まって本当に辞めて良いのか」「自分のメリットやデメリットは何があるのか」などを挙げて考え直してみるのも良いでしょう。

しかし、それでも「雇用条件が違う」「ブラック病院だった」「いじめにあった」などで辞めたい場合、「すぐに辞めてしまう」という選択を取ったほうが良いケースも多いです。

また、

  • 考えてみても現状の気持ちと変わらない
  • 改善の見込みがない
  • リスクやデメリットを考えてもやめた方が良いと判断できる

ということであれば、きっぱりと辞めてしまうのが賢明と言えます。

まずは、自分で考えることや決断することが重要になりますが、早期退職に関して知識も持っておくことも大切になります。

以下で、どうしても早期退職する看護師に関しての注意点をまとめて説明していきます。

看護師が転職後に早期退職する注意点!すぐに辞めたい場合

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試用期間中ならすぐに辞めることは可能?

試用期間中ならすぐに辞めることは可能?

試用期間とは、病院・施設側が長期雇用を前提に、看護師の勤務態度や看護技術、特性などを見極めるために行われる期間であり、(病院・施設側に)解雇する権利を保留した労働契約です。

病院・施設により勤務時間で決められている職場もあれば、1ヶ月・3ヶ月など長期で定められている場合があります。

(長くても6ヶ月程度が一般的です。)

試用期間中の場合でも看護師(労働者)からは、すぐに辞めること(即日退職)はできません。以下で詳しく解説をしてきます。

試用期間中の一般的なルール

使用期間中のルールを労働者(看護師)と雇用側(病院・施設)別に確認しておきましょう。

看護師
(労働者)
申し出ることによって退職することが可能
申し出から即日退職は行うことが出来ない
出勤中の賃金は支払われる
病院・施設
(雇用側)
正当な理由なく解雇することができない
14日以内であれば、解雇予告なしに解雇できる
14日を超える場合30日前に解雇予告する、又は、解雇予告短縮のための手当を支払う必要がある
(厚生労働省:労働契約の終了に関するルール

また、病院・施設(雇用側)の正当な理由としては、

  • 出勤率が90%に満たない場合
  • 無断欠勤を繰り返す場合
  • 経歴詐称
  • 勤務成績不良・協調性欠如(勤務態度が悪い)

以上のことなどが一般的には該当します。

一般的に試用期間中に退職するためにかかる日数

法律(民法627条1項)では使用期間の場合であっても、退職の意志・申し出から14日(2週間)を経過することで退職が可能です。

そのため、最低でも使用期間中に退職の申し出を行ってから14日(2週間)は働き続ける必要があります。

しかし、実際には試用期間であれば、病院・施設側(雇用側)も止めることなく「明日から」「来週から」などに辞めることができるケースが多いと言えます。

退職日に関しては、現在働いている職場の上司などと相談しながら退職日を決定することでトラブルを防ぐことが可能です。

民法627条1項

当事者が雇用の期間を定めなかったときは、各当事者は、いつでも解約の申入れをすることができる。この場合において、雇用は、解約の申入れの日から二週間を経過することによって終了する。(引用:民法627条1項

試用期間中の退職でも職歴に記載が必要?

看護師転職を行い、すぐに退職や転職を行った場合、今後の履歴書に職務経歴として記載する必要があるのでしょうか。

見解が分かれるため以下で解説をおこなっていますが、試用期間中でも履歴書の職務経歴に記載することを推奨します。

(1)試用期間でも履歴書の職務経歴に記載する

例え、試用期間中の退職でも、履歴書には職歴としては記載が必要という見解です。

もしも、雇用側にバレてしまった場合には「経歴詐称」となるケースがあり、訴えられなかったとしても信頼を失ってしまう可能性があるからです。

(2)履歴書の職務経歴に記載するが記載内容を工夫する

履歴書の職務経歴の一番下の部分に「※その他短期間業務(派遣含む)あり」と記載する方法です。

この場合であれば、雇用保険に加入済みの場合でも短期間の勤務だったと、雇用側に伝えることが可能になります。

(3)法律的な見解は記載しなくても良い

試用期間中等を問わず、職務経歴書に記載しなくても法的には問題がありません

ただし、虚偽だとバレることで「経歴詐称」となり、採用されない場合や懲戒解雇になる場合、最悪、虚偽記載を行い私文書偽造罪になるケースがあります。

(出典:弁護士 河瀬 季氏)

(4)正社員以外は記載不要

アルバイト・パート、契約社員などの勤務形態は、試用期間の有無に関わらず、履歴書の職務経歴書に記載する必要はありません。

試用期間以外で、退職する場合の期間

働く上で使用期間がない、または使用期間を過ぎてしまった場合で、辞めることができる期間は病院・施設によって異なります。

しかし、先ほどもお伝えしたように法律(民法627条1項)では、退職の申し出(退職の意思)から14日(2週間)を経過することで退職することができます

(看護師であれば病院勤務の場合、2ヶ月から3ヶ月程度かかることが一般的です。)

何らかの事情でどうしても退職したい場合は14日以内に辞めることができ、なるべく穏便に辞めたい場合は病院・施設に相談しながら退職日を決めましょう

円満に退職できる可能性は低いですが、こちらの「看護師 円満退職の方法!退職理由やスケジュール」も合わせて確認しておきましょう。

転職後すぐに退職は今後の転職に不利になる

転職後すぐに退職は今後の転職に不利になる

これは試用期間を過ぎてしまった場合、使用期間がない場合で、退職や改めて転職する看護師の方向けです。

今後の転職では、履歴書などに職務経歴を記載する必要が出てきます。

そのため、次の転職を行う際にも「病院・施設に入っても前と同じようにすぐに辞めてしまうのではないか」と思われることが一般的です。

転職後の早期退職で考えられるリスクは以下の通りです。

  • 次の転職先に不利になる可能性がある
  • 無職の期間が発生する可能性がある
  • 業界が狭いため、次の職場に影響が出るケースがある
  • 年齢や転職回数によっては再就職が困難になるケースがある

そのため、少し思いとどまることも検討をしてみましょう。

また、思いとどまれない場合でも、必ず次の面接官が早期退職をしてしまう、”ある程度納得できる理由”も検討をしてください。

ある程度納得できる理由がない場合、改善を試みましょう。

退職しないで済むように改善を試みる

どのような理由で早期退職をするのかは人によって様々ですが、以下の解決方法を試みてみましょう。

  • 同じ職場の上司や先輩に相談する
  • もう一度、冷静に考えてみる
  • 転科(異動)できないか、職務を変更できないか相談する
  • 具体的な改善策を提案してから、問題を指摘する

退職したい理由にもよりますが、自分自身で選んだ転職先なので、最後まで改善できないか考えてみましょう

早期の転職が何回目になるかを確認する

辞める前にチェックしたいこととして、自分が早期転職をするのが何回目になるかということは確認しておきましょう。

(勤務1年以下の転職回数を確認してみてください。)

一度目ならまだ次の転職活動で伝えやすいものの、二度三度となると履歴書を確認されたときに疑問を持たれる可能性が高いと言えるでしょう

そのため、自分がどれくらいのスパンで転職活動を繰り返しているかを理解しておくことも大切です。

また、多く転職している場合、転職理由が面接する担当者に納得できるものを用意しておきましょう。

どうしても早期に退職・転職したい場合

どうしても早期に退職・転職したい場合

改善ができず、どうしても転職したい場合については、先に転職先を探しましょう

早期転職するリスクは上記でお伝えしたとおりですが、そのリスクを少しでも回避するために、まずは先に受け入れてくれる転職先を探します

受け入れてもらう転職先が見つかった後に、退職を申し出るとスムーズに早期退職することができます。

先に転職先を決め内定をもらっておく

退職後の就職活動では、短期で辞めた看護師は、なかなか内定先が決まらない可能性があります。

その理由としてやはり短期で辞めているということは自分たちのところもすぐに辞められてしまうのではないかと雇用者側が思ってしまうからです。

そのため、早期で辞めても就職が楽々できるベストな方法は辞める前に就職を決めてしまうことです。

面接の際には、現在の病院のことを伝えるのではなく、転職先の病院を希望する理由をメインに話を勧めましょう。

また、面接や転職に不安な場合は「看護師転職サイトおすすめベスト5選!人気の15社を徹底比較」を確認し、良いサポートをしてくれる担当者(キャリアアドバイザー)を見つけましょう。

早期退職を申し出るマナー

早期退職を行う場合でも業界的に狭いので、必ずマナーは守って退職をしましょう。

  • 直属の上司や先輩に相談・面談時間を取ってもらう
  • 直接口頭ではっきりと退職の意思を伝え、可能であれば退職願を持参
  • スムーズに行けば、退職日と条件等を決める
  • 雇用保険や社会保険等の書類手続きの確認を行う
  • 引継ぎや退職準備を行う

上記のような流れになります。「一身上の都合で(日時を指定し)退職させていただきたい」と切り出してみましょう。

退職後も次の転職先で利用する書類等を病院から(退職後に)受け取る必要がありますので、円満退職を心がけましょう。

病院から受け取る書類のチェック

  • 年金手帳(預けていれば受け取る)
  • 雇用保険被保険者証
  • 健康保険被保険者資格喪失証明書
  • 退職証明書
  • 離職票(1と2があります)
  • 源泉徴収票
  • 厚生年金基金加入証明書(厚生年金加入者のみ)

上記のような書類を受け取る必要が出てきます。

さらに詳しくは以下を確認してください。

病院・施設退職時に看護師が受け取るもの

現職場と転職先のつながりをチェックしておく

早期退社する場合、現在の職場のつながりをチェックしておくのは大切です。

自分が知らなかっただけで実は同じグループの傘下にいた、提携病院だったということはよくあるものです。

勤続して辞めた看護師よりも短期で辞めた看護師の方が職員から見ると当然印象はあまりよくありません。

医療の世界は思ったよりも狭いため、実は今の職場の人と次の職場の人がつながっていて情報が筒抜けなんていうことも十分あり得ます。

次の職場に今の職場とのつながりが無いかをチェックしておくのも大切です。

転職後に出戻りする看護師の注意点

転職後に出戻りする看護師の注意点

転職後の早期退職看護師に多いのが、出戻りです。

これは、「転職を行ってみた結果、前の職場の方が良かった」と感じるケースが大半を占めます。

そのため、看護師転職後の出戻り者はかなり多いので、転職後に出戻りする注意点をまとめておきました。

出戻りは意外と受け入れられる可能性がある

病院やスタッフ等によりますが、現時点で看護師不足している病院は多いものです。そのため出戻りには寛大な病院が多いと言えるでしょう。

さらに病院側にとっても、他のスタッフにほかの職場よりもうちの病院が働きやすいとアピールにもなるためです。

そのため、出戻りは意外と受け入れられる傾向にあるといえますがデメリットも多いです。

さらに一度は転職を考えた病院なので、戻ってあなたの問題が解決されるのかが重要なポイントになってくると言えるでしょう。

転職後の出戻りのデメリット

知っておきたいのが出戻りした際のデメリットです。

この部分は文句や交渉をしにくい部分なので心得ておきましょう。

  • 以前と同じポジションではなくなること
  • 以前とルールが変更になっている可能性があること
  • 年収や給与、待遇が変わること
  • 現場のスタッフとの間に気まずい空気流れること

上記のようなことが挙げられます。

あまり交渉の余地もありませんし、出戻りする看護師の方は心得ておきましょう。

さらに詳しくは以下を確認してください。

出戻り転職する注意点とメリット・デメリット

二度と早期退職で失敗しないための改善方法

二度と早期退職で失敗しないための改善方法

早期退職を行うということは、どこかで間違いが起こっているはずです。

自分自身を見つめ直さない限り、繰り返し転職を失敗してしまうループにはまってしまいます。

再度早期退職する理由から、見つめ直しておきましょう。

入職前に提示された条件と違った

  • 労働条件を書面で貰っていたかどうか
  • 内定通知書の書面をチェック・質問したかどうか
  • 記載があっても条件面の再確認を行ったかどうか

意外と多いのが入職前に提示された条件と違ったというトラブルにより早期退職を行うケースが存在します。

事前に確認をしなかったあなたに汚点があると考えなければ、繰り返し失敗することになりますので、必ず次は確認しておきましょう。

残業がないと聞いたが、毎日残業で残業代も出ない

  • 病院の見学に行き、働く看護師を確認する必要がある
  • 具体的に残業時間について確認する必要がある
  • 繁忙期などの時期を確認する必要がある
  • 残業代の有無について確認する必要がある

残業代が出ないケースは労働基準法に違反しているケースもあります。

また、圧倒的に多いミスとしては「当たり前だと思っていた」という回答です。内定をもらう前に必ず残業についての確認はしておくべきといえます。

人間関係や院内の雰囲気が悪かった

  • 病院見学で確認する必要がある
  • 看護師の離職率や働く年代を確認する必要がある
  • 患者や地域の評判を確認する必要がある

人間関係は、看護師の退職理由としては多い項目ですが、なるべく情報を集めることで比較的回避することが出来ます。

例えば、子育て中の看護師であれば、働く看護師の中に子育て世代の看護師が多い方が働きやすい環境であり、人間関係も円滑な場合が多いと言えます。

このように、情報収集を行うことで自分に合う職場を探すことが可能です。

やりがいを感じられなかった

  • 転職希望条件を明確にする必要がある
  • 希望がかなう職務につけるか確認する必要がある
  • 転職希望条件の優先順位を明確にする必要がある

年収アップの転職だけを考えた場合に起こりうる早期退職理由になります。

希望条件の優先順位を再度見直す必要があります。

関連リンク

看護師転職後の悩みやトラブル

まとめ

「看護師転職後すぐに辞めたい」と感じてしまう看護師は多いようですが、早期退職にはやはりリスクが多く、今後の看護師人生を考えるとマイナスになりかねません。

そのため、看護師転職を行うときはかなり慎重に考えて行動する必要があるといえます。

また、使用期間中で、すぐに辞めたいと感じる場合では、すぐに決断することも職歴をキズつけないための重要な行動になります。

まずは素早く考えることが大切と言え、デメリットを理解した上で行動してください。

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対応 診療科目美容外科、小児科、産科、婦人科(レディースクリニック)、整形外科、循環器内科、心療内科、消化器外科、心臓血管外科、スポーツ整形外科、脳神経外科、眼科、形成外科、消化器内科、歯科、精神科、血液内科、外科、内科、神経内科
対応配属先病棟、外来、手術室、内視鏡室、ICU、透析、救急外来、訪問看護、管理職の仕事
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キャリアコンサルタント(国家資格)真下彩花

新卒で東証スタンダードに上場している会社に入社し、個人事業主・税理士などの経理・税務サポートを担当後、半導体・電子部品等の最大手(東証プライム上場)に転職し、営業支援に従事する。その後、ベンチャー企業での経理・採用経験を経て、2019年から株式会社pekoにて、キャリアアドバイザーとして看護師の転職支援を始め、多くの転職者のサポートを担当中。

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