看護師転職で新しい職場で最高のスタートをきるための4つのポイント
看護師として転職活動を終えて無事新しい職場に入職が決まっても、これでゴールではありません。むしろここからがスタートで、新しい職場での生活が始まります。
このページでは看護師が新しい職場で最高のスタートをきるための4つのポイントについて紹介します。
入職日までに準備しておくものや、入職初日に気を付けるべきことなど、気になる疑問を解決しておきましょう。
執筆・監修- エリア:東京都在住
- 保有資格:看護師、保健師、養護教諭第二種
- 経歴:大学病院、公立病院、美容クリニック、訪問看護、デイサービス、大学保健室
- 経験がある診療科:消化器外科、呼吸器外科、内科、小児科、美容整形科、オペ室
看護学校卒業後、看護師として15年以上働いていました。大学病院や公立病院に勤務し、消化器外科や呼吸器外科など経験。パートで美容クリニックや訪問看護なども行い、現在在宅の看護師ライターとして頑張っています。
当サイトを運営する株式会社pekoにて、キャリアアドバイザーとして看護師の転職支援を始め、多くの転職者のサポートを担当中。国家資格であるキャリアコンサルタント資格も取得。
1.看護師転職後の入職時に最低限行うこと
入職してからしばらくは、行うことが沢山あり、新たに覚えなくてはいけないこともたくさんあります。そのため、めまぐるしい毎日を送ることになるでしょう。
その中でも、これからの新しい職場での生活を快適なものにするために、最低限やっておくべきことをご紹介します。
何より大切なのは「挨拶」
人間関係を円滑にするために何より大切なものが「挨拶」です。
入職初日はスタッフへの紹介もかねて挨拶を行う場合が多いです。そのため、スタッフの業務の邪魔にならないよう簡潔に、しかししっかりと自己紹介をしましょう。これまでの経歴や、今後の抱負・熱意などを伝えられるようにしましょう。
また、日々の挨拶も非常に重要です。
出勤時と帰宅時にはその場にいるスタッフ全員に笑顔で挨拶をするように心がけましょう。これだけで、新しい職場での人間関係はとても良好なものになります。
スタッフの顔と名前を覚えること
入職後、最初にやるべきことが仕事で関わるスタッフ(看護師)の顔と名前をいち早く覚えることです。
いざというときにパッと相手の名前が出てこないのはとても失礼です。
名前だけではなく、個々のスタッフの特徴や経歴なども聞きながら名前を覚えると覚えやすいでしょう。
キャリアアドバイザー
病棟であれば、スタッフ紹介という顔と名前が書いてある掲示物が貼ってある場合が多いので、空いている時間にそれを見て覚えても良いでしょう。
職場のルール守り、覚えること
同じ看護師でも、職場によって仕事のやり方や服装、病院内での過ごし方などのルールは様々です。
中には文書として明確になっているルールもあれば、暗黙の了解としてスタッフに周知されているようなルールもあります。
こういったルールを覚えておくことで、不要な失敗を防ぐこともできます。分からないこと、疑問に思ったことはすぐに周りのスタッフに質問するようにしましょう。
キャリアアドバイザー
例えば電話の受け方や休憩の取り方、挨拶の仕方など、細かな行動一つ一つも周りのスタッフのやり方を観察し、そこにルールがあるのかを確認するようにしましょう。覚えたこと、聞いたことはすぐにメモをするようにすれば、早く覚えることができるようになります。
前の職場と比較することや、意見することは避けること
新しい職場で働いてみると、前の職場と違うことや、不適切だと感じることが仕事をしているとあるかもしれません。
しかし、「なぜ、そのように行っているのか、前の職場とやり方が違うのか」が分からない中で、意見することは適切な対応と言えません。時には、「生意気」「協調性が無い」と反感を買う可能性もあります。
新しい職場のやり方に意見するのは、自分が一人前に仕事できるようなってからだと心得ておきましょう。まずはその職場のやり方や考え方に従うことから始めましょう。
積極的に周囲に話しかけること
少しでも早く新しい職場に馴染み、最高のスタートを切るためには、とにかく積極的に周囲のスタッフに話しかけることが大切です。
挨拶や質問は非常に良いきっかけになりますし、年齢が近そうな同僚へはランチに誘ってみるのも良いでしょう。
新しい職場で自分から今まで働いているスタッフに話しかけるのはとても勇気がいります。
しかし、それは相手も同じです。お互いに緊張して話しかけられずにいるのなら、どちらかが勇気を出して話しかければ、一気に距離が縮まることもあるでしょう。
2.初出勤日を円滑に迎えるための準備
転職後の初出勤に備えて、必要なものをあらかじめ確認し、きちんと準備をしておきましょう。
勤務先に提出するものの準備
転職先の病院・施設によって違いはありますが、一般的には以下のようなものが必要になりますので、準備をしておきましょう。
年金手帳 | 指定がない場合、原本を持参する |
---|---|
雇用保険被保険者証 | 前職を退社する際に貰うもの |
マイナンバー・マイナンバーカード | 住民票を取ることで自分のマイナンバーも確認できます |
給与振込用の銀行口座(通帳) | 銀行を指定されていないか確認する |
看護師免許 | 原本を持参する |
雇用契約書 | 渡されている場合は記入して持参 |
健康診断書 | 指定がある場合、(3ヶ月以内)健康診断書を持参 |
印鑑 | 銀行印は必要ありませんが認印を持参する |
必要書類は転職先の病院によって異なります。そのため、新しい職場の事務担当者の方からの案内を確認し、漏れがないようしっかりと揃えておきましょう。
中には取得までに時間のかかる書類や、元の職場から受け取っておく必要のある書類もあるので、余裕をもって準備しておきましょう。
必要書類の取得先などついては、「病院退職時に看護師が受け取るものと返却するもの」で詳細を確認しておきましょう。
健康診断の受診
どの病院であっても、入職時には健康診断を受診することが義務付けられています。
勤務先の院内で受診する場合もあれば、他院への受診が指定されている場合もあります。また、受診費用も職場で負担する場合と自己負担となる場合があります。
勤務先となる人事や総務担当者に確認の上、受診しておきましょう。
制服や各種アイテムの準備
制服やナースシューズ、エプロンなどは、職場から支給される場合と自分で準備する場合があります。
支給される場合には入職日前日までにサイズ合わせを行っておきましょう。
自分で準備する場合には、入職日前日までに仕立てあがるように余裕をもって準備しておきましょう。
聴診器やペンライト、スケールなどのアイテムについても、要否や支給の有無を事前に確認し、必要に応じて準備しておくようにしましょう。
仕事での準備物例
仕事での準備物は一般的に以下の通りです。
1 | 筆記用具 |
---|---|
2 | メモ帳 |
3 | ハサミ |
4 | 時計 |
5 | ペンライト |
6 | 聴診器 |
7 | ストッキング |
8 | 制服やナースシューズなど |
9 | 昼食の準備 |
昼食は持参しておくと安心ですが、先輩に誘われて院内の食堂で一緒になどという場合もあります。そのため、臨機応変に対応できるよう日持ちするものを準備しておくとよいでしょう。
ストッキングは、初対面の先輩にストッキングを借る事態も避けたいので、予備も含め、準備しておきましょう。
キャリアアドバイザー
特に事前に指示されたものは、必ず忘れずに持参するようにしましょう。必要な手続きが遅れるだけでなく、だらしない看護師だというマイナスイメージを転職先のスタッフに与えてしまいます。
また、看護師として初出勤で筆記用具やメモ帳などを忘れると、初出勤なのに勉強する気が無いのかと思われてしまいます。
役所への手続き
転職に伴い、引っ越しをした場合や結婚を機にした転職の場合は、住所変更や転居届けなど役所関連の手続きも済ませておきましょう。
特に、平日しか受け付けていないような手続きは必ず入職前に済ませておきましょう。
就業規則や雇用契約内容の確認
「給料や勤務地、処遇などが入職前に受けた説明と違う」といったケースは少なくありません。
キャリアアドバイザー
出来ればトラブルを防ぐためにも、入職前の面接や病院見学などで受けた説明は記録に残すようにし、その際に疑問に思ったことは採用担当に確認しておくようにしましょう。
また、就業規則などの書類を受け取った場合、入職前に記載内容をしっかりと確認しておきましょう。
入職日当日の行動についての確認
入職当日の始業時間や集合場所、当日行うことなどは前日までにしっかりと確認しておきましょう。
特に新しい職場に出勤時間帯に行ったことがない場合には注意が必要です。
朝はラッシュの影響で交通の遅れが発生することが多く、それ以外の時間帯よりも目的地到着までに時間がかかることがあります。
入職初日から遅刻なんてことにならないように、通勤方法や通勤時間についてはしっかりとリサーチをしておき、余裕を持った行動ができるようにしておきましょう。
当日は自己紹介を兼ねて挨拶を頼まれる場合もあるので、挨拶の内容についても考えておくと良いでしょう。
3.転職初日で気を付ける注意点
看護師の転職初日はとても緊張してしまうものです。しかし、何事も「初めが肝心」です。そのため、初日の態度に落ち度がないようにする必要があります。
肩に力を入れて取り繕う必要がないように、以下で説明するポイントを押さえておきましょう。
勤務開始15分前には出社すること
転職先の病院や施設によっても異なりますが、大体の場合は、勤務開始時間の15分前くらいには着替えを済ませて、スタッフルームやナースステーションに到着していれば問題ないでしょう。
転職初日の出社時間が早すぎても夜勤や日勤の情報収集の邪魔になります。さらに、勤務開始時刻ギリギリに新しい職場へ到着するのも、これから一緒に働く看護師からの印象があまりよくありません。
そのため、早すぎず遅すぎずの、勤務開始時間15分前に準備を済ませておくことがおすすめです。
カジュアルすぎる服装は避けること
看護師の場合、転職初日であっても、特に指示がなければスーツを着る必要はありませんが、白衣に着替えるからといってどんな服でも良いわけではありません。
特に、看護師の転職初日にカジュアルすぎる服装は、避けたほうが良いでしょう。
服装などの「見た目」の印象で、勝手に人柄を判断されてしまう可能性が高いため、「サンダルや、ジーンズ、肌の露出が多い服装」を避け、オフィスカジュアルのイメージで初出勤したほうが無難です。
菓子折りなどは必要ないこと
基本的に、看護師の転職初日に、「菓子折り」は持って行く必要はありません。
ただし、看護師は甘いものが好きな人が多いので、持って行ったら持って行ったで、喜ばれるのも事実です。
基本的に持っていく必要はありませんが、友人の紹介で転職した場合や、職場に知り合いがいる場合など、菓子折りを持っていくことは問題ないと言えるでしょう。
オリエンテーションはメモを忘れないこと
規模が大きな病院の場合、転職初日はオリエンテーションが1日中行われるため、まだ本格的な勤務にはつきません。(そのまま勤務する場合もあります。)
まずは病院の説明を行ってくれているため、必ずメモを取るようにしましょう。
たとえ、看護師の業務に直接的な関わりがない内容であっても、説明を受ける際にメモを取らないなどはもってのほかです。初めからやる気がない人と取られてしまいます。
出勤初日は特にいつも以上に集中して、しっかりメモを取ることをおすすめします。
新人看護師のような謙虚な気持ちで臨むこと
いくら以前勤めていた職場で長いキャリアがあったとしても、新しい職場では初めのうちは新人同様です。
そのため、説明を受けるすべてのことに対し、メモを必ず取りながら学ぶ姿勢をアピールしましょう。
キャリアアドバイザー
例えば、認定看護師資格を保有していた看護師の方でも、職場のルールを覚えるために1年間は新人看護師として職務を行っていました。
中にはそれまでのキャリアを活かして初めから重要な仕事を任される方もいますが、まずは仕事よりも新しい職場に慣れることを一番に考え、>新人看護師のような謙虚な気持ちで基本的な業務からこなしていくことが大切です。
思い込みで行動することも注意しよう
これまでの経験から、(思い込みで)先走った行動してしまうことがあります。
当然だと思えるようなことであっても、それぞれの職場には独自の常識があり、以前の職場の常識がまったく通用しないことも稀ではありません。
転職先に慣れるまでは、些細なことも必ず確認してから行動するべきでしょう。
プライベートなことはあまり話さないこと
初出勤の段階で、あまりにもオープンに自分自身のことを話すことや、馴れ馴れしく接することは避けておきましょう。
また、様々なことを聞かれても、控えめに答えておく方が無難です。
話してしまった場合、すぐに噂となり、新しい職場での人間関係の構築に邪魔になる可能性があります。
同じ職場で働く仲間としてコミュニケーションは大事ですが、しばらくは様子をみることに徹してプライベートなことは小出しにしていく方が良いでしょう。
4.初出勤の挨拶のポイント
あなたの転職初日は、既に働いている看護師からすれば「普段の勤務日」なのでとても忙しいです。そのため、自己紹介は手短で簡潔なものが良いでしょう。
詳しい自己紹介は、歓迎会などでもできるため転職初日では、
- 名前
- 勤務経験
- 締めくくりの挨拶
この3つのポイントを押さえ、初日の挨拶を行いましょう。
挨拶は、第一印象に大きく影響しますので、大きな声ではっきりと笑顔で行うことを心がけてください。(言葉の内容よりも、見た目の清潔感や表情、話し方にも注意しましょう。)
シンプルな挨拶の例文
挨拶の例文
「神田かん子と申します。年齢は27歳です。これまでは、神田病院の内科病棟で5年勤務していました。今回、初めて外科病棟での勤務となり、積極的に学んでいければと思っております。」
「分からないことばかりで、皆様にご迷惑をおかけすると思いますが、一生懸命頑張りますのでよろしくお願いします。」
初日挨拶に関する看護師の体験事例
これまでの経歴をしっかり説明
看護師経験3年、途中病気療養のため1年間休職をした後にベテラン看護師の多い慢性期病棟へ転職することになりました。転職初日、朝会の場で紹介を兼ねて簡単な自己紹介をすることになり、これまでの経歴と、1年間のブランクがあることを話し、経験が浅くブランクもあるため迷惑をかけるかもしれないこと、また分からないことも多いため色々と教えてほしいと伝えました。
初日から新人看護新のような姿勢で取り組んだため、周囲の看護師も非常に細かいところまで丁寧に指導してくれたため、すぐに職場環境に慣れることができました。
緊張していることを挨拶の中で伝えました
小さなクリニックから大きな総合病院への転職だったこともあって、初日は大変緊張していました。
スタッフ勢揃いの中、挨拶をする場になってその緊張はピークに。なかなか挨拶の言葉が出てこなかったので「とても緊張しているためうまく言葉が出てきません」と言ったところ、先輩看護師さんから「がんばれ!」や「落ち着いて」という言葉をかけていただき、気持ちがほぐれその後はスムーズに挨拶を続けることができました。
自分の抱負や目標を伝えました
キャリアアップを目指しての転職だったので、初日の挨拶の場で今後の抱負や取得を目標としている資格などについて発表しました。
元気いっぱい目標を発表したことで、やる気があると現場からも判断してもらえたようで、重要な仕事を回してもらうことや、キャリアアップに有益な情報をいただける機会も多くなりました。
一人ひとりへの挨拶を大切にしています
転職初日、現場に入ってからまず行ったのは、その場にいるスタッフ全員への挨拶です。
一人ひとりに声をかけ、自己紹介と今日からお世話になること、いろいろと教えてもらいたいこと、ご迷惑をおかけするかもしれないことなどを伝えました。
一人ひとりへの挨拶は、初日だけでなくその後も毎日欠かさず続けています。出勤時、帰宅時の挨拶をするだけで、職場での人間関係が非常に円満になります。厳しい女性の看護師長とも良好な関係が築けています。
関連リンク
最後に
看護師転職で新しい職場で最高のスタートをきるためにポイントを説明してきました。
転職初日から「失敗」することは出来るだけ避けたいものです。看護師の転職初日は特に、ここで紹介した内容を参考に、常識をもった行動を心がけてください。
現在、看護師として働く場は沢山ありますが、どこの職場も人間関係が重要です。業務を円滑に行うためにも、人間関係が与える影響が大きいのも事実です。
最初は大変かもしれませんが、あなたの素晴らしい未来への第一歩である今こそ、看護師人生の頑張りどころでもあります。
ぜひ、あなたらしい最高のスタートを切って下さい。
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対応 診療科目 | 美容外科、小児科、産科、婦人科(レディースクリニック)、整形外科、循環器内科、心療内科、消化器外科、心臓血管外科、スポーツ整形外科、脳神経外科、眼科、形成外科、消化器内科、歯科、精神科、血液内科、外科、内科、神経内科 |
対応配属先 | 病棟、外来、手術室、内視鏡室、ICU、透析、救急外来、訪問看護、管理職の仕事 |
対応エリア | 北海道、青森県、岩手県、宮城県、秋田県、山形県、福島県、茨城県、栃木県、群馬県、埼玉県、千葉県、東京都、神奈川県、新潟県、富山県、石川県、福井県、山梨県、長野県、岐阜県、静岡県、愛知県、三重県、滋賀県、京都府、大阪府、兵庫県、奈良県、和歌山県、鳥取県、島根県、岡山県、広島県、山口県、徳島県、香川県、愛媛県、高知県、福岡県、佐賀県、長崎県、熊本県、大分県、宮崎県、鹿児島県、沖縄県 |
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代表取締役 | 辻󠄀 昌彦 |
設立 | 2015年6月 |
資本金 | 14,000,000円 |
事業内容 |
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厚生労働大臣許認可 | 有料職業紹介事業許可番号:13-ユ-314509 (厚生労働省職業安定局: 職業紹介事業詳細) 特定募集情報等提供事業:51-募-000760 |
連絡先 | 03-5324-3939 (受付時間:休日、祝日を除く10:00~17:00) |
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