ブランク明けの看護師の復職マニュアル!準備やおすすめの職場
看護師の復職は、ブランクの長さによって難しいと感じる方も多く、準備にも時間が必要です。
下画像の「ブランク期間別 看護師の復職支援チェック」で説明しておりますが、看護師としての復職に不安がある場合、ナースセンター等の復職支援研修を受けることが看護師復帰への第一歩です。
また、復職を焦る看護師の方もいますが、半年や1年などのスケジュールを立て、自分自身や家族の協力に無理がない程度の復職活動や仕事を再開しましょう。
以下で、ブランク明けの看護師が復職するための準備、復職支援が受けられない場合の勉強法、ブランク明けの看護師におすすめの職場、就職活動のコツを説明していきます。
執筆・監修当サイトを運営する株式会社pekoにて、キャリアアドバイザーとして看護師の転職支援を始め、多くの転職者のサポートを担当中。国家資格であるキャリアコンサルタント資格も取得。
- エリア:東京都在住
- 保有資格:看護師、尿病療養指導士
- 経歴:大学病院、総合病院、デイサービス、ツアーナース、イベントナース、特別養護老人ホーム、訪問入浴、外来、健診センター、有料老人ホーム
- 診療科経験:脳神経科、循環器科、内分泌科、一般内科、血液内科、腎臓内科、老年精神科(療養型)
看護師だった祖母の影響で、気が付いたら看護師を志していました。看護短大にて看護師資格を取得後、大学病院に1年、2か所の総合病院に7年勤務し、看護師として経験を積んだ他、派遣看護師としてツアーナース、介護施設、訪問入浴、イベントナースなど、様々な仕事を経験しています。看護師の仕事は大好きですが、今は家庭の事情にて、現場での仕事ではなく、看護師ライターとして活動しています。
- エリア:兵庫県在住
- 保有資格:看護師
- 施設経験:公立病院、訪問看護
- 専門分野:小児科、一般内科
兵庫県の公立病院の小児科、一般内科の病棟に2年、新生児科で約1年勤務。その後結婚とともに退職。5年のブランクを経て訪問看護の事業所でパート看護師として勤務しています。育児中の仕事はいろいろな不安や悩み事がありますが、その中でも楽しく仕事を続けています。自分の経験を生かし、ママさん看護師や潜在看護師、職場で悩んでいる人のお役に立てるように頑張ります。
- エリア:神奈川県在住
- 保有資格:看護師、ACLSプロバイダー
- 経歴:大学病院、総合病院、訪問看護ステーション
- 専門分野(診療科):ICU、CCU(冠疾患治療室)
看護専門学校卒業後、総合病院へ勤務後、すぐに退職を経験。その後、大学病院の集中治療室(ICU・CCU)で8年間勤務。出産・育児休暇を経て退職し、様々な施設を経験。興味のあった在宅看護に携わりたいと考え転職。現在は看護師が立ち上げた小規模訪問看護ステーションに在籍する現役訪問看護師6年目。
ブランク明け看護師の復職実態
2019年に大阪労働局が行った「潜在看護師に係る意識調査」では、看護師として復職したい希望はあるものの、職場の受け入れ環境の問題や、現在の医療技術についていけるかどうか等の理由により、復職の足止めをしている結果が出ています。
以下で、詳しくブランク明けの看護師の復職実態を説明していきます。
潜在看護師は何年、仕事にブランクがあるのか?(調査:大阪労働局)
1年以下 | 36% |
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1年~5年 | 38% |
5年~10年 | 10% |
10年~20年 | 12% |
20年以上 | 4% |
出典:潜在看護師に係る意識調査 2019年(大阪労働局)
大阪労働局の調査では、潜在看護師のブランクは、1年以下(36%)と1年から5年(38%)となり、全体の70%以上を占める割合であり、比較的ブランク年数は浅い看護師が多いことが分かります。
次に、看護職へ復職を希望する看護師の割合を確認してみましょう。
看護職への復職を希望する潜在看護師の割合(調査:大阪労働局)
出典:潜在看護師に係る意識調査 2019年(大阪労働局)
潜在看護師が看護職への復職を希望する割合が85%であり、潜在看護師の多くは職場へ復帰したい希望があることが分かります。
潜在看護師としてのブランクが5年以下であり、職場に復帰したいのに、復職することが出来ない理由を以下で確認してみましょう。
潜在看護師が復職しない・できない理由(調査:大阪労働局)
ブランクがある潜在看護師が復職しない理由として、大阪労働局の調査結果では、以下のことが挙げられています。
夜勤ができない | 42% |
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職場の受け入れ環境が不安 | 38% |
現在の医療技術についていけない | 30% |
急な休みが取れない | 29% |
責任が重く、医療事故が怖い | 29% |
自身の健康問題 | 22% |
子どもを預ける所がない | 19% |
家事・育児に専念したい | 15% |
他の仕事やすべきことがある | 12% |
介護のため | 6% |
家族の協力がない | 7% |
経済的に余裕がある | 5% |
60歳以上で勤務場所がない | 5% |
出典:出典:潜在看護師に係る意識調査 2019年(大阪労働局)
一番多い看護師の理由として、「夜勤ができない(42%)」、続いて「職場の受け入れ環境が不安(38%)」、「現在の医療技術についていけない(30%)」等が、潜在看護師が復職できない理由でした。
看護師の資格を活かして働くことができる職場は、年々増えており、「夜勤が無い職場」「医療技術・看護技術を必要としない職場」なども増えています。そのため、潜在看護師でも復職は可能です。
以下は、弊社でブランクがある潜在看護師の方が、復職した理由を調査しました。
看護師が復職した理由(調査:独自調査)
経済的に厳しいと感じたため | 17% |
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育児や家事だけの毎日で張り合いがないため | 13% |
元同僚に会ったため | 13% |
時間に余裕ができたため | 13% |
病院を受診して懐かしく思ったため | 12% |
医療ドラマを見たため | 11% |
やりがいのある仕事だと改めて感じたため | 10% |
昔と比べて今の生活が充実していないと感じたため | 9% |
その他 | 2% |
- 調査日:2020年5月
- 対象者:復職を行った経験がある潜在看護師
- 対象人数:113名(回答100名)
- 調査:独自調査
アンケート結果からは、「経済的に厳しいと感じた(17%)」といった現実的な意見に加え、「育児や家事だけの毎日で張り合いがない(13%)」、「元同僚がいきいきと仕事をしている姿を見たため(13%)」などといった声が見られました。
しかし、突出して多くの声を集めた意見はなく「復職する事情は人それぞれ」であることが分かります。
また、「結婚して子どもを産んでからも家庭だけでなく、まだまだ仕事もがんばりたい!」という、現代女性のリアルな潜在的欲求が見えてきた気がします。その他の意見としては、「人手不足なので誘われた」などの意見がありました。
以下は、復職を行った経験がある潜在看護師の方に、復職の難しさの意見を聞いた結果です。
復職が難しいという看護師の意見(調査:独自調査)
「1年離れるだけで怖い」28歳/看護師
「出産、育児をしており、1年現場から離れているだけで、現場に戻るのは怖いと感じます。また、たった1年で、病院の状況やルールなど変わっていると思います。さらに、子供を育てながら働くとなると、突発的な休みも生じてくるため、働きづらく復職は不安に感じる方が多いのではないでしょうか。」
「点滴や注射ができなくなる」36歳/看護師
「一番の問題は点滴や注射が出来なくなります。点滴や注射は数をこなさないと上達もしません。患者さんに不安感を与えるだけではなく自分自身も恐怖と不安で針が持てなくなります。あと女性が多い職場で人間関係が問題で辞める人も多いのであの煩わしさを考えると復職が厳しいのかなと思います。」
「育児との両立に苦労」36歳/看護師
「私は育児をしながらの復職を行いました。家庭のことを考えると働きながら難しいと感じています。まず、子どもがいるので、育児との両立に苦労します。また、育児・家庭と仕事の両立を考えると、なかなか条件の良い職場がなく、苦労しています。良い求人が見つかっても、働き出したい時期には求人が締め切られていたりするので、タイミングも難しかった経験があります。」
「勇気が必要だった」31歳/看護師
「復職するのには、何年ブランクがあるかと自分の自信や知識によると思います。私は3年ブランクを経て、病棟に復職した経験がありますが、まだ20代後半であり、初めての診療科だったので、新人扱いに近かったです。それでも復職するのに勇気が必要でした。長くブランクがあると、さらに復職するのは難しいでしょう。」
「技術は学べない」42歳/看護師
「何年か経っての復職は看護師としての感を取り戻すのに時間がかかるため難しいです。知識は自分で勉強できても技術は実際に働いていないと学べず、また以前できていたことも実際患者に行なっていないとできなくなることがあります。特に病院への復職は難しい看護技術が必要となるため復職は難しいと感じます。」
「大変だと思う」43歳/看護師
「復職するまでの期間が、どのくらい空いたかによっても違うのかもしれないですが、復職する際、もちろん勉強は基礎から始める必要があると思います。また。実際働きに出ても、医療器具は新しくなり扱い方法を学び練習する必要があるので大変なのではないかなと思います。」
「復職は問題が多い」34歳/看護師
「一旦退職してまた復職するとなると、様々なハードルがあるように思います。例えば、年齢を重ね、生活環境に変化があること、ブランクによる知識や看護技術の低下などです。最近は、大きな病院で復職支援セミナーと題してブランクのある看護師の実習も行われていますが、看護師としての腕や勘が落ちてしまっていたら躊躇してしまいます。子どもがいれば預け先の確保や勤務時間の長さも悩みの種となり、復職は難しい問題が多いです。」
「とても不安」46歳/看護師
「短期間のブランクであれば復職はそれほど難しくないとは思いますが、女性は結婚、妊娠、出産、子育てといったライフスタイルの変化がとても大きいので、そこで一旦ブランクができてしまうと復職は難しいと思います。まさに自分自身が今復職し、つまずいています。子育てが少し落ち着いたら、と考えていましたがいざ復職となると看護技術にも自信がなくなり、とても不安になってしまいます。」
「教育体制に苦労する」39歳/看護師
「経験をもつ看護師も、復職は難しいと思います。体力的な問題と、家庭との両立、教育体制に苦労するという意味で難しいです。私が所属する病院は、年齢問わず、休職期間が長くても採用していますが、中途採用者の教育体制が取れているか確認したほうが良いと思います。休職期間が長い場合、最近のエビデンスにより看護技術も変わっていることや、施設独自のやり方で違うため、勉強を柔軟にできるかどうかが、復職には重要だと思います。」
「育休明けは難しい」36歳/看護師
「復職の理由にもよりますが、育休明けの場合は職場に可能な限り子育てに配慮がある現場でも、他の職員の目や子供の突発の体調不良は避けられないと思います。また、看護師の仕事自体がストレスフルなため、復職後に体調を崩すケースも多く、復職はかなりハードルが高いと考えています。」
「看護技術が鈍る」43歳/看護師
「私は現在育児のため離職して約4年経ち、復職しましたが、再就職後初めての採血はとても緊張しました。看護技術の間隔が鈍り、復職はうまくいきませんでした。また、職場での教育環境がしっかり整っている必要があり、その環境が少ないと思います。」
看護師の復職におすすめの年齢・何歳まで可能?
看護師の仕事は、看護師不足から求人の数が多く、他の職業に比べて復職しやすい特徴がある反面、専門職のため年齢によっては復職するにはハードルが高い場合もあります。
結論からお伝えすると、可能な限り看護師としての復職は40歳までに行い、病院への復職は35歳までに行うことをおすすめします。
以下で、看護師の復職できるおすすめの年齢を理由と共に説明していきます。
年齢は一つの目安であり、経験年数や専門分野、当時の役職によっても大きく異なるため、ご注意ください。
看護師の復職は40歳までがおすすめ!
5年から10年程度のブランクがある潜在看護師は、40歳までに復職することをおすすめします。
その理由としては、何年もブランクがあると医療の現場も日々進化しているので覚えることがとても多くなるためです。
その多くのことを覚えるのに40歳以上だと、とても時間がかかる場合が多く苦労します。
40歳以上の復職は上司が年下になり働きにくい場合が多い
看護師が40歳以上で復職する場合、直属の上司が自分より年下ということも多くなり、ブランク明けの看護師としては働きにくい環境に感じる場合も多いでしょう。
そして、看護師不足のため、募集求人は多いですが、40歳以上でブランクがある場合、選択できる職場が限定されてしまう可能性もあります。
また、求人に応募しても、採用されないケースも増えるでしょう。
30代での復職は仕事を教えてもらいやすい
ブランクがある潜在看護師の場合、職場に復帰後は一人で仕事を行うことができないため、同僚、又は上司から仕事教えてもらう必要があります。
そのため、30代看護師の場合、上司や同僚が自分より年上である可能性が高く、双方にとって教える、教えて貰える環境になりやすいでしょう。
30代の潜在看護師で、復職を希望する場合「ブランク歓迎の記載がある求人」や「中途採用者への教育体制が整っている職場」を選択すると、教育面の充実や仕事のフォローが期待でき、ブランク明けの看護師の仕事でも、覚えやすく、思い出しやすくなるでしょう。
看護師が復職できる年齢は何歳まで可能?
前述で、40歳までが「看護師の復職におすすめ」と、お伝えしましたが、実際には何歳まで復職が可能なのでしょうか。
以下で詳しく説明していきます。
40歳以上の看護師の復職について
40歳以上の看護師でも、働く職場をこだわって選択しなければ豊富にあり、自身の年齢も関係なく活躍することができます。
例えば、50歳で未経験の分野にチャレンジされる看護師や、定年を迎えたと同時に、訪問看護ステーションを立ち上げる看護師や、定年後に老人施設への転職をした看護師、嘱託職員(契約社員)として同じ職場で働き続ける看護師等、体が健康であれば、何歳になっても看護師は働き続けることができる職業です。
そのため、現在40歳以上で復職を考えている看護師の方は、決して復職を諦める必要はありません。
改めて新人看護師として、職場で働く気持ちがあれば、ブランク明けでも問題なく、年齢は関係ないでしょう。
看護師の復職は年齢ではなく経験が大切です
ブランクがある40歳以上の復職は、年齢よりも看護師としての臨床経験が何よりも大切です。(医療行為がある看護師の職場では特に必要となります。)
例えば、看護学校卒業後3年程度の臨床経験で看護師を辞め、現在45歳でブランクが15年以上ある場合、採用してくれる施設は、かぎりなく少ないでしょう。
そのような場合、焦ることなくじっくりと求人を探しながら、復職のスケジュールを立てておくと良いでしょう。
病院(病棟)への復職は35歳までをおすすめする理由
潜在看護師が、病院(病棟)へ復職する場合、他の施設と比較してハードルが高いです。
そのため、病院への復職を考える潜在看護師の方は、35歳までに復職のスケジュールを考えて行動することをおすすめします。
理由としては、病院勤務で日々の業務をこなしながら、多くのことを覚えることに無理がない年齢が35歳までの場合が多いからです。(看護師によって個人差はあります。)以下で、詳しく説明していきます。
急変の対応や新しい看護知識が必要になる
病院(病棟)での看護師勤務は、難しい看護技術も必要となり、急変時の対応や術後の看護についても知識や技術が必要です。
潜在看護師の復職先として、他の施設を選択するより病院(病棟)は、新しい知識や技術を再度覚えなおす必要があることを理解しておきましょう。
電子カルテを使いこなさなければならない
看護師を辞めた際の病院等が、紙カルテだった方限定ですが、現在のほとんどの病院は、電子カルテを導入しています。
そのため、病棟の看護業務に加え、電子カルテを使いこなさなければなりません。
また、病院の規模が大きければ大きいほど、他部門との連携も多く、その他のシステムなども活用する必要があり、事務的なことで覚えることも増えるでしょう。
電子カルテに抵抗があり、それでも病院(病棟)勤務を希望する看護師の方は、そのような職場を選択すると良いでしょう。
看護師が年齢を気にせず復職できる職場とは
ブランクがある看護師が、年齢を気にするなく復帰できる職場の例は以下の通りです。
- クリニック(無床・一般診療)
- 医療行為が少ない介護施設
有料老人ホーム、デイサービス、デイケア等 - 保育園の看護師
- 大学の保健室
- 病院の外来
上記は一例ですが、看護師の職場は病院(病棟)だけではなく、看護師免許を活かして活躍できる職場があります。
そのため、潜在看護師となり、ブランクの期間が長くなった場合でも、年齢を気にすることなく、職場を探してみると良いでしょう。
復職で年齢が気になる方は自分の市場価値を確認しよう
看護師として復職を行う上で、年齢が気になる場合には、自分の市場価値を確認することから始めることをおすすめします。
自分の市場価値の確認とは、
- 現在のスキルや技術
- ブランクの期間
- 現在の年齢
上記を加味し、まずは自分が働くことができる求人を探し、応募条件を確認することです。
ご自身で掲載されている求人を確認しても良いですが、応募条件には定年以外の年齢制限(※1)を記載している場合は少ないでしょう。
そのため、看護師転職サイト(看護師専用の転職エージェント)の活用をおすすめします。
看護師転職サイトは看護師求人を紹介してくれる紹介会社であり、完全無料で転職支援まで受けることが可能です。
会員登録後、専任の担当者に、自分の今までの経歴やブランク年数、希望の仕事を伝えることで、あなたの経歴に合う求人を紹介してくれます。
また、あなたを担当する担当者も、復職についての不安を汲み取ってくれることが多く、話を進めやすいでしょう。さらに、職場の面接に同行してくれることもあり、条件交渉もきちんと行ってくれるため、安心して復職することができます。
復職支援研修が看護師復帰への第一歩!
ブランクが気になり、すぐに看護師として働くことが難しいと考える方は、まずは復職支援研修を受けてみましょう。
以下で、看護師の復職支援研修についての詳細を説明していきます。
看護師が復職時に受講を希望する研修
大阪労働局の調査によると、看護師が復職時に受講を希望する研修項目は以下の通りです。
(出典:大阪労働局「潜在看護師に係る意識調査」)
- 採血・静脈注射・筋肉注射
- BLS(一次救命処置)
- 医療機器の取扱い(輸液ポンプ)
- 経管栄養・吸引
- 記録と電子カルテの入力
- 褥瘡・創傷ケア
- 看護の動向
- 医療機関での実習
- 復職における心構え・交流会
看護師として復職する上で、自分自身にどのような研修が必要か、上記を参考に検討してみましょう。
また、漠然と復職に悩んでいる看護師の方は、復職支援研修をまずは受けることをおすすめします。
看護師の復職支援研修の運営元について
看護師の復職支援研修は大きく分けて、以下の3つの運営元によって行われています。
ナースセンター | ●参加費が無料 ●コースも豊富で研修の内容もしっかりとしている (座学だけではなく、看護技術等についての研修も豊富) ●ただし一部の地域では研修が少ない |
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病院・施設 | ●基本参加費は無料(一部教材費だけ掛かるケースもある) ●独自で復職研修を行っている病院・施設は少ない ●ナースセンターがあまり復職支援を行っていない地域は、独自の研修も多い ●基本的にナースセンターを利用する復職支援 ●ナースセンターから市区町村に委託を受け、さらに再委託を受けた復職支援 |
転職会社 | ●復職支援セミナーの講義となり実技ではない ●転職サイトを通じて復職してもらうことが目的となる ●コロナ渦で数が激減し、現在は徐々に増えてきている |
潜在看護師が受けることが可能な復職支援研修は複数ありますが、各都道府県のナースセンター(日本看護協会)で行われる復職支援研修をおすすめします。(地域によっては、ナースセンターから委託を受けた病院・施設の復職支援研修を選択しましょう。)
おすすめする理由としては、ナースセンターが一番実践的であり、看護技術の研修を行ってくれるためです。
以下で、地域別の復職支援の例をご紹介します。
地域別のブランク看護師の復職支援のご紹介
以下で、東京都、神奈川県、埼玉県で行われている看護師の復職支援・ブランク研修についてまとめています。
エリア外の方は、
で検索を行い各地域に合わせて調べてみましょう。
東京都の看護師の復職支援・ブランク研修
主催 | 東京都ナースプラザ |
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研修で 得られるもの |
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コース1 | ★病院体験コース 講義(最新の医療・看護の動向、医療安全、感染管理等)・病院見学・採血・点滴静脈注射・輸液ポンプ等の手技演習及び |
コース2 | ★施設体験コース 講義(最新の医療・看護の動向、医療安全、感染管理等)・施設見学・施設での看護体験 |
補足・特典 | ・研修時間は9:30~16:00共通 ・受講生は研修後、再就業のための相談可 ・受講生は研修補償制度に全員加入(保険料無料) |
時間に余裕のある看護師の方は、病院の5日コースを受けるようにしましょう。
神奈川県の看護師の復職支援・ブランク研修
主催 | 神奈川県ナースセンター |
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コース | ★年間通じてコースが決められる ・現場で役立つ感染対策の知識と技術 |
補足・特典 | 現在離職中であり就業先が決まっていない看護師が対象 |
神奈川県ナースセンターの場合は、年間を通じて研修プランが決められているため、気に入った研修内容があれば随時申し込みを行う必要があります。
また、採血技術の看護師研修も随時行われており、看護に関するDVDの視聴やレンタルも行っていることが特徴です。
埼玉県の看護師の復職支援・ブランク研修
主催 | 埼玉県看護協会 |
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コース | ★県内の病院27施設実施 2日間:ブランクが長く技術面に不安がある方を対象に、看護に必要な知識と技術について指導し職場復帰につなげる講習会を実施 |
補足・特典 | ・無料ですが病院講習にて白衣貸与を希望する場合はクリーニング代500円負担 ・埼玉県内の施設において再就業を希望する未就業看護職で、基本全日参加できる方 |
埼玉県ナースセンターでは、毎年多くの病院で職場復帰につなげる講習会(各2日間)を実施しています。
講習会開催月の前月1日~開催日の2週間前まで申し込むことが出来るので自分の時間に合った講習会を選択することが出来ます。
復職支援を受けた看護師の体験事例
東京都/42歳/看護師
「最近は復職支援があらゆるところで行われており、看護師として働いていた経歴があったとしても、先輩が付いて個人に合わせて一から指導してもらうこともできます。私自身も復職支援を活用して復職しました。自信のない医療行為も、できないものとして扱ってもらえるので、背伸びする必要もなくある意味働きやすく感じました。」
広島県/35歳/看護師
「看護師が復職を考えるのは全然難しいことではありません。むしろ、看護師数が足らないので病院が復職支援の一環で看護技術の研修をしているところが多いです。私は研修を受ける、復職することで技術や勘は割とすぐに戻ってきました。あとは、人間関係だけだと思います。自分よりも年下のスタッフに頭を下げて教えてもらうことも沢山あり、プライドが邪魔をする事もゼロではないと思いますが、その辺は割り切ってしっかり教えてもらうことが出来れば復職は難しくありません。」
北海道/38歳/看護師
「今は復職支援がかなり充実しています。技術や治療の知識に不安のある人は、そのような公的復職支援や病院毎の復職支援セミナーを受講してみると安心すると思います。また、現場ではその職場ごとの慣習や必要な技術は異なり、転職すればブランクがあってもなくても慣れるまで時間がかかるものです。誰でも慣れるための経験は一つ一つ積み重ねるしかないので、ブランクを気にして復職しないのはとも勿体ないことだと思います。」
兵庫県/29歳/看護師
「休職期間や経験にもよると思いますが、今は看護師不足な施設も多く、復職しやすいように復職支援の研修が病院で充実している場合などがあり、環境を整えてくれていると思います。(復職先の教育・指導体制の確認をしっかりしておくことは必要です。)私は研修後に、働き方の融通がきく病院であったため、まずは短い時間で働くこともできて、不安なく復職できました。」
東京都/41歳/看護師
「看護師の仕事は圧倒的に復職しやすく、ブランク歓迎の看護師の求人も多いです。ブランクがあると、なかなか重い腰が上がらず躊躇してしまいますが、施設や自治体によっては再就職支援のサポートがあり、上手く活用したら復職しやすかったです。」
復職支援が受けられない場合の看護師の勉強法
潜在看護師の方が、アクセスや時間の問題で復職支援を直接受けられない場合、以下の方法で復職に向けて自己学習を行うことをおすすめします。
eラーニングによる復職支援講座を受ける
各地のナースセンターが「eラーニングによる復職支援講習」を開催しており、無料で受講できるため、各都道府県のナースセンターのページを確認して受講しましょう。
以下は、eラーニングによる復職支援講習の例となります。
受講 | 各都道府県のナースセンター (eラーニングがないエリアもある) |
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学べること | ・全10コース、73テーマの講義+8テーマのチェック動画 ・病院・施設の専門分野の講義等 |
受講料 | 基本無料 |
申し込み | 期限が決められており、申し込みが必要 |
デバイス | パソコン、スマートフォン、タブレット等に対応 |
また、「日本看護協会 研修ポータルサイト」なども都度確認しておきましょう。
基礎看護技術の動画を活用する
ナーシング・スキルを始め、看護技術や医療機器に関する知識や手技、問題を通して学習できる動画があります。
(YouTubeなどにも掲載が増えています。)
主に「看護roo!」が行っている「動画で分かる看護技術」がカテゴリーごとに分けられているため見やすいです。
スマートフォンでも確認することが出来るため、復職支援研修に参加できない看護師も、時間・場所を問わず今の臨床に合った情報を取得することができます。
基礎看護技術や医療安全、感染対策の参考書・雑誌を読む
基本的な看護技術はそう変わるものではありません。そのため自分に合う参考書を探しましょう。
また、医療安全、感染対策等については最新情報が必要なため、参考書ではなく看護系雑誌等を確認しておきましょう。
復職するために看護師におすすめの本
- 「看護技術がみえる 2 臨床実習看護技術」出版:メディックメディア
人気の「病気がみえる」シリーズの看護技術版です。写真やイラストが多く掲載されているため、注射や採血、吸引などよく使う手技・方法がイメージしやすい内容になっています。
看護技術に不安があるブランク看護師でもこんな風だったと思い出しやすく、実践しやすいのでおすすめです。
- 「Expert Nurse」(雑誌・月刊誌)出版社:照林社
広い分野での基礎的知識や推奨されている手技・根拠、医療動向などの最新情報が得られる月刊誌です。
現在の動向や自分が臨床にいた時からの変化を知りたいという方にはおすすめです。
毎月テーマがありますので、内服薬やドレーン管理、呼吸器、留置ポートなど特集によって読んでみることや、より詳しくまとめられている増刊号のバックナンバーを保存版として取り寄せてみても良いでしょう。
ナースセンターの「とどけるん」に登録する
「とどけるん」はナースセンター(日本看護協会)が運営する看護師の届出サイトです。
看護師として仕事をしてない(潜在看護師)場合、登録を行うことで、復職支援の情報や復職の相談、交流集会やコミュニティなどに参加することが可能です。
看護師転職サイトを利用してみる
看護師転職サイト(看護師専用の転職エージェント)を利用し、実際に希望条件に合う看護師求人を探すことで、必要な看護経験や看護師の転職市場の状況が分かります。
必要な看護経験が分かることで、必要な看護技術や勉強方法が見つかりやすいです。
看護師、助産師、保健師、准看護師免許を持っている場合、完全無料でサービスを受けることが可能で、ブランクがある看護師の方や復職を検討している看護師の方でも利用できます。
また、復職で不安な点を転職のプロに相談しながら就職先を探すことで、潜在看護師に対する教育やフォロー体制の整った施設を見つけることも可能です。
友人から情報を得る
看護師として臨床(病院や病棟)で勤務している友人と話してみましょう。
具体的にどんなところで仕事をしたいか考え、その分野の看護師の友人から情報を貰うことを重視してください。
看護の動向や、今の医療・看護技術、医療安全や感染対策等、復職支援プログラムに含まれている情報を得ることができます。
また、自分が臨床で必要な知識や技術を知ることで、何ができそうで何に自信がないかが明確になり、復職の準備を行えるでしょう。
ブランク明け看護師の復職準備
ブランク明け看護師の復職準備は、以下のステップで進めていきましょう。
step1 | ★知識・看護技術の復習・更新(復職支援) 自分のペースで時間を掛けよう! |
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step2 | ★家族への相談・理解・協力を得る 看護師の復職には家族の協力が一番大切! |
step3 | ★復職を希望する分野を見つける 自身の復職したい理由から、働きたいと思う分野を見つけよう! |
step4 | ★雇用形態を考える 家族とも相談しながら雇用形態を考えよう! |
各ステップの詳細を詳しく説明していきます。
step1.知識・看護技術の復習・更新(復職支援)
上記で説明を行ったナースセンターの復職支援研修や、復職支援が受けられない場合の勉強法を参考に、看護師の知識、技術の習得・更新を行うことが復職に一番必要な準備です。
技術に不安がある場合は焦らず、半年や1年間などの大きなスパンで復職するためのスケジュールを考え、焦ることなく職場に復帰しましょう。
また、看護技術をあまり必要としない施設を、就職先にピックアップしても良いでしょう。
step2.家族への相談・理解・協力を得る
特に子育て中の場合や家庭の事情で看護師を一度離職した場合、看護師として復職する相談を事前に行うことや、働く理解を得ることが重要です。
- 復職に賛成してくれるのか
- 復職した場合にどのように生活が変わるのか
- 復職した場合に家族に協力してほしいことは何か
以上のことを話し合い、独りよがりで復職することはやめておきましょう。
特に、自身の希望で復職する場合、自分だけ我慢すれば良いと思っていると、これまでの負担に加えて仕事まですることになり、自分だけ大変だという思いにかられてしまいます。
そのため、家族への相談・理解・協力を得ることは、看護師の復職準備では大切です。
step3.復職を希望する分野を見つける
看護師として復職する場合に、「働く条件を明確にすること」や「無理なく働くことができるか」という点を重点的に考える方が多いです。
こちらも大切なことですが、それに加えて、以下のことも妥協することなく検討してください。
- 自分が希望する分野かどうか
- 自分が行いたい仕事かどうか
多くの方は「看護師としてもう一度仕事がしたい」「もう一度働くのであれば、看護師に戻りたい」と考え、復職を希望します。
そのため、行いたい仕事ではなく、希望する分野でも無い職場に復職した場合、モチベーションが続かずに、辞めてしまうケースもあります。
復帰後になるべく長く続けるためにも、行いたかった仕事や、自分が希望する分野を改めて見つけておくようにしてください。
また、希望の分野や仕事が決まることで、復職に向けての勉強も行いやすいです。
働く職場も同時に考えてみよう
ブランク明けの看護師におすすめの職場の条件は、大きく分けて以下の2つです。
教育体制が 整っている職場 | 病床数の多い病院や地域の総合病院でも、独自の復職支援に力を入れて潜在看護師を募集していることがあります。入職後も復職者にプリセプター制度を取っている場合や復職支援研修やカリキュラムが充実していることもあるので安心して技術獲得できます。 また、復職者に対して技術面だけではなく、メンタル面もしっかりフォローされていると考えられ、働きやすい環境です。 |
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患者の重症度が低く 医療処置が少ない職場 | 基礎看護技術や重症判断と緊急時対応に自信が持てない場合は、対象患者の重症度が低く、実施する医療処置が限られている職場がおすすめです。 具体的には、訪問入浴、訪問看護、デイサービス、老人福祉施設、検診センターなどです。 これらの職場では「未経験可、ブランク可」の求人も多いです。 まずは看護師として現場に戻ることを優先させ、それからステップアップするのも一つの方策です。 |
希望の看護分野と共に、勤務する施設を考え、準備しておきましょう。
以下で説明する「ブランク明けの看護師におすすめの職場」も参考にしましょう。
step4.雇用形態を検討する
ブランクがある看護師の復職は、正職員が希望の場合でも、初めは非正規職員(非常勤・パート・アルバイト等)から始めることをおすすめします。
また、可能であれば非正規職員から、正職員に変更できる職場がベストです。
初めは非正規職員をおすすめする理由としては、看護師の雇用形態によって以下のような違いがあるためです。
正職員(常勤) | ・夜勤を強いられる職場もある ・残業がある場合も多い ・他の正職員同様、責任がある |
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パート(非常勤) | ・時間を決めて働ける可能性がある ・正職員より責任が低い ・残業がない場合が多い |
派遣 | ・即戦力の看護師を求められる ・派遣期間が決まっている |
以上のことからパート・アルバイト復職し、(病院勤務などで)希望する場合は、「勉強会」や「研修」は、出来る限り参加したい旨を面接時に伝えておきましょう。
ブランク明け看護師におすすめの職場
大阪労働局での「潜在看護師に係る意識調査」では、以下が復職する看護師の希望する職場となっています。
健診センター・労働衛⽣機関 | 45% |
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診療所(無床) | 43% |
病院(200〜499床) | 42% |
病院(20〜199床) | 36% |
企業・事業所 | 31% |
病院(500床以上) | 29% |
保健所・保健センター | 26% |
介護施設 | 22% |
診療所(有床) | 22% |
社会福祉施設 | 17% |
保育所・幼稚園 | 17% |
訪問介護ステーション | 14% |
看護系⼤学・看護学校 | 13% |
出典:大阪労働局「潜在看護師に係る意識調査」
しかし、希望する職場とブランク明けの看護師が働きやすい(続けやすい)職場は異なると私たちは考えています。
以下で、ブランク明けの看護師が実際に体験し、選択した復職におすすめの職場をご紹介します。
クリニック(診療所)
クリニック(無床)は、医療行為が少なく、ブランクがある看護師が無理なく復職できる職場としておすすめです。
特に、眼科、耳鼻科、皮膚科、整形外科などは患者の急変も不測の事態も起こりにくい診療科のため、復職に不安な看護師は選択を検討しましょう。
さらに、病院とは違い1日中バタバタしていることが少ないクリニックは、年齢を気にせず働ける職場です。
また、ブランクがある看護師だからこそ、面接の際には自分のスキルを正直に伝え、「できること、できないこと」を明確に説明しましょう。
注意点
クリニックの看護師によく求められる技術として採血・点滴・注射があります。
これらの技術に不安がある場合は、先に述べた復職支援研修を受講して技術の習得をしておきましょう。
また、看護師1人体制で対応しなければならないクリニックは、同僚に聞くこともできないため、避けておきましょう。
デイサービス
デイサービス施設での看護師の主な仕事は、利用者の体調管理、医療的な判断等です。
また、日常生活の援助などを行いながら、医療的なケアが少ないことが特徴で、復職を希望する看護師にピッタリの職場です。
注意点
デイサービスになれてしまうと、他の職場でブランク明けの看護師の場合は働けなくなってしまう可能性があり、注意が必要です。
また、利用者の緊急時の対応を求められるため、必要な方は、BLS(一次救命処置)の研修は受けておいた方が良いでしょう。
検診センター
検診センターでの看護師の主な仕事は、問診、身体測定、血圧測定、採血です。
ブランク明けの看護師にとって不安な業務は採血ですが、体調が悪く血管が細くなっていることや、脱水をおこしているような患者とは異なり、しっかりとした血管が見えるため採血しやすいため、看護師の復職には最適です。
慢性期病院(慢性期病棟)
慢性期病院(慢性期病棟)は、急性期と比べて仕事が激務になりにくく、ゆったりと仕事を行っている年配看護師も多いです。
そのため、復職時に病院で勤務を希望する場合は、慢性期病院から始めることがおすすめです。
ただし、夜勤の問題や残業の問題などがあるため、働き方は確認しておきましょう。
注意点
慢性期病院の場合、看護師の教育体制が整っていない場合が多いため、入職する前の面接等で確認しておきましょう。
また、ゆったりと仕事を行っていることから、人間関係が良い病院も多いでしょう。
病院の外来
病院の外来の業務は毎日の繰り返しでもあるため、焦らず、確実に正確に業務を行うため、ブランクがある看護師でも仕事に慣れやすいでしょう。
また、一日の中で分からなかったことを聞く余裕がある職場も多く、その時を見計らって同じ部署で働くリーダー的存在の人に聞いて業務を教えてもらうことも可能です。
注意点
病棟のように外来はプリセプター制ではなく、担当科のスタッフが一緒に動いて覚える形をとる(OJT)ことが一般的です。
そのため、教える側も教育的視点をもっているわけではないため、忙しいと「見て覚えて」という指導になるため注意してください。
忙しさについては、実際に病院見学を行い、就業前に確認すると良いでしょう。
保育園の看護師
保育園で働く看護師の仕事内容は、園児や働く職員の健康管理や健康指導が主になり、医療的処置は怪我や体調不良ぐらいです。
そのため、ブランクがある看護師でも働きやすく、小児科の経験も不要です。
(ブランクがある場合や、保育園での勤務の経験がなくても、子育ての経験があればできるような仕事内容のことが多いです。)
勤務時間も決められており、残業も少ないため、保育士と上手く人間関係を築くことが出来れば、家庭との両立も可能です。
さらに詳しくは「保育園看護師になるには?仕事内容と転職する注意点」を確認してください。
介護施設
特別養護老人ホーム、介護老人保健施設、有料老人ホーム、グループホームなどの介護施設は、看護師の医療行為が少なく、入居者の入れ替わりもあまりません。
そのため、入居者に行う看護師の処置は、ほぼ同じとなり、復職を考える看護師にはおすすめです。
施設によって対象となる利用者の介護度が決まっているため、就職前にどのような看護技術が必要なのかあらかじめ知ることもできます。
利用者が急変するということも少ないため、1日中忙しく時間外勤務も多いということも少ないため、復職しやすい職場です。
施設によっては看護師が複数体制の職場や、医師が常駐している施設もあるため、その場合はより一層復職しやすいです。
注意点
介護施設は体力的にきつい場合や、教育制度がない場合もあるため、ブランク歓迎の看護師求人に応募し、教育体制を確認してください。
また、注射・点滴・経管栄養・尿道留置カテーテル管理・吸引など意外と基礎看護技術が必要です。
訪問看護ステーション
訪問看護師の場合、多くは医療処置や難易度の高い看護技術を必要としません。
また、スケジュールに従って行動する仕事であり、急変するような重度の患者は少ないです。
注意点
教育制度がある、又はブランクがある看護師だと理解ある職場を選ばなければ、訪問看護の仕事が分からないまま1人で仕事することになるので注意しましょう。
また、訪問看護のいろはを学ぶツールとして公益財団法人日本訪問看護財団の「訪問看護eラーニング」の利用がおすすめです。
大学の保健室
4年制大学や短大、(又は専門学校)には、保健室があり、看護師が在中しています。
仕事内容は健康診断の手伝いや、簡単な傷の手当、必要な生徒に対しての常在してある薬の配薬などです。看護技術はほとんど必要ではなく、ブランクが何年あっても看護師資格のみでも働くことが可能です。
勤務中は落ち着いている状況がほとんどで、時間外勤務も一切ありません。
そのため、何歳になっても無理なく働ける職場です。
注意点
大学の保健室などは、看護師に人気があるため、自分や通常の求人サイトを探すことは難しいです。
以下で説明する、「復職時には看護師転職サイトを活用して求人を探そう!」を確認し、複数登録を行い、まずは求人を探すことから始めてください。
ブランク明けの看護師就職活動のコツ
ブランク明けの看護師に向けて、就職活動を行うためのコツを詳しく説明していきます。
ブランクOK・歓迎求人でも教育体制は確認する
ブランクがあり復職を考える看護師は、間違いなく「ブランクOK」や「ブランク歓迎」の求人を探すでしょう。
注意したいこととしては、ブランクOKと記載があった場合でも、入職後に「看護師としての経験があるから最初から一人前に働けるでしょう」という扱いを受ける病院・施設もあります。
そのため、必ず以下のような教育体制の詳細を確認してください。
病院の場合 | ・中途採用の教育制度は整っているか(どのような教育制度か) ・プリセプター制度やラダー方式による教育制度等は充実しているか ・復職支援を本当に行っている病院か |
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クリニックの場合 | ・OJT(実際の仕事を通じて指導)で教えてくれるか ・常時2人以上の看護師体制で、勤務中に同僚に聞くことができるか ・看護師のマニュアルがあるか(あれば尚可) |
施設の場合 | ・看護師のマニュアルが充実しているか ・看護師の復職に関する理解があるか ・看護師1人で対応を行わない職場か ・仕事に慣れるまで夜勤やオンコールなどは免除されるか |
ブランクがある看護師の復職は、知識については事前に本等で勉強することはできますが、看護技術は復職研修をどんなに受けた場合でも、医療現場で学んでいく場合が多いです。
そのため、やり方は分かっていても上手に出来ない場合が出てくる可能性があり、一番大切なことは、その時に気軽に相談できる相手(先輩看護師)がいるかどうかが重要です。
教育制度の詳細は、事前に確認すると共に、面接時にも詳しく説明してもらいましょう。
病院・施設見学は必ず行う
復職を考える場合は、時間がない方もおり、病院・施設見学を行わずに就職する場合もあります。
しかし、自身で見学しなければ分からないことも多く、必ず病院・施設見学を行うように心がけてください。
また、病院・施設見学を行うことで、ブランクがある看護師を歓迎している施設でも、本当にブランクがある看護師に対応できるのかも、確認することができるでしょう。
看護師が病院見学で確認するポイントは「看護師の中途採用向けの病院見学ガイド」を参照してください。
夜勤を行う職場は避ける・又は行わない
新卒看護師として病院に入職後すぐに「夜勤デビュー」を行わなかったことを思い出してください。
看護師としてブランクがあり、復職する場合も新卒看護師と同じです。
そのため、ある程度、看護師の仕事や職場の仕事が慣れるまで(日勤で経験を積み)夜勤は行わないようにする、又は夜勤を行う職場は一度避けるようにすると良いでしょう。
就職時のビジネスマナーを知っておく
ブランクがある看護師の復職は、雇用主に取っては中途採用と変わりありません。
そのため、面接でのマナーや履歴書、職務経歴書の書き方のマナーなどは、あらかじめ確認し、守るようにしましょう。
また、こちらもブランクがある方が大半なため、以下で説明する「復職時には看護師転職サイトを活用して求人を探そう!」も確認し、担当者からアドバイスや添削をもらいましょう。
復職時・ブランク明けの志望動機を明確にしておく(例文)
ブランク明けに看護師が就職を考えたときに、面接や履歴書で悩むことは「志望動機」です。
以下で例文と注意点を解説していきます。
例文:子育て中の場合
「私は総合病院で5年間外科病棟に勤務し周手術期看護を経験してきました。出産・育児のため一旦離職しましたが、もう一度同じ周手術期の患者や家族に寄り添いたいと思い貴院を志望しました。自分も家族を持ったことで、患者だけではなく家族の思いや人生観も尊重するような看護を提供できると考えています。子育て中ですが家庭と両立して勤め、貢献したいと思います。」
例文:ブランク3年以下の場合
「私は総合病院で3年間外科病棟に勤務し周手術期看護を経験してきました。患者とゆっくり向き合えないジレンマから退職しましたが、貴院に自分が受診したとき時間をかけて患者や家族と関わりその思いを尊重していると感じ、貴院の入職を志望しました。これまでの一般外科経験だけではなく様々な診療科を学び、幅広く柔軟な看護ができるよう経験を積んでいきたいと考えています。」
例文:ブランク5年以下の場合
「一度看護師を離職しましたが、親の介護経験をきっかけに病気の人の人生を最後までサポートしたいと思い、終末期看護に興味を持ちました。私は総合病院を退職後7年間ブランクがありますが、貴院の充実した復職支援制度や子育て支援を活用させて頂きながら家庭と両立して長く勤めたいと考えているため、貴院を志望します。」
例文:ブランク10年以下の場合
「看護師を退職後10年以上のブランクがありますが、自治会や教育委員会など地域活動をする中で、もう一度看護師として社会貢献したいと考え復職を決意しました。これまでの経験で得たコミュニケーションスキルを活かして、身近な地域の方々の健康維持や予防看護に関わっていきたいと考えています。貴院は訪問診療も手掛け長く地域医療を担っておられるので、是非貴院で貢献させて頂きたく志望しました。」
ポイント解説
ブランクがあるのになぜ復職したいのか、復職しようと思ったきっかけなどを明確に記載しておくことがポイントです。
また、面接でも質問される内容となり、なるべく具体的に記載しておきましょう。
さらに、ブランク期間があるということは、年齢を重ねるたびに、様々な経験をしていると思います。その経験をどのように就職先の施設で活かせるかを考えてみてください。
例えば、保育園看護師を希望する場合は、子育て経験が活かせます。訪問看護・福祉施設の場合は、親の介護経験が活かせます。病院・クリニックの場合は、地域自治会やPTAでの統率力・コミュニケーション力が活かせるかもしれません。
看護師のブランクをマイナスとして考えるのではなく、プラスに考え貢献へ繋げられるように、前向きに考えていきましょう。
復職時には看護師転職サイトを活用して求人を探そう!
復職時の看護師求人探しは、看護師転職サイト(看護師専用の転職エージェント)を活用することをおすすめします。
理由としては以下の通りです。
- 第三者目線で転職のプロに相談が可能なため
- 未経験歓迎、ブランク歓迎の看護師求人が見つかりやすいため
- 看護師の希望条件に合わせて求人を提案してくれるため
- パート・アルバイト(非常勤)、契約職員等の様々な雇用形態が豊富なため
- 応募に必要な履歴書や職務経歴書の添削やアドバイスを行ってくれるため
- 面接の対策や、ビジネスマナー等のアドバイスを行ってくれるため
- 入職時の面倒な手続き等も代行を行ってくれるため
ブランクがある看護師の方が復職する場合、就職や転職に不慣れである場合も多く、転職のプロのアドバイスを貰らいましょう。
以下では、利用した看護師の人気が高く、転職支援サービスが充実している看護師転職サイトをご紹介します。
ブランクがある看護師におすすすめ!レバウェル看護
転職相談 | 面接対策 | 条件交渉 | 退職相談 |
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サイト名 | レバウェル看護(旧:看護のお仕事) |
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運営会社 | レバレジーズメディカルケア株式会社 |
公開求人数 | 159,146件 (2024年10月1日時点) |
非公開求人 | 豊富 |
対応職種 | 正看護師、准看護師、助産師、保健師 |
対応 雇用形態 | 常勤(夜勤有り)、日勤常勤、夜勤専従常勤、夜勤専従パート、非常勤、派遣、紹介予定派遣 |
対応施設 | 総合病院、一般病院、クリニック、特別養護老人ホーム(特養)、訪問看護、有料老人ホーム、デイサービス、重症心身障害者施設、保育園、検診センター |
対応 診療科目 | 内科、精神科、心療内科、小児科、外科、整形外科、皮膚科、産婦人科、眼科、歯科、美容外科、美容皮膚科 |
対応配属先 | 病棟、外来、施設、訪問、手術室(オペ室)、透析、内視鏡 |
対応エリア | 北海道、青森県、岩手県、宮城県、秋田県、山形県、福島県、茨城県、栃木県、群馬県、埼玉県、千葉県、東京都、神奈川県、新潟県、富山県、石川県、福井県、山梨県、長野県、岐阜県、静岡県、愛知県、三重県、滋賀県、京都府、大阪府、兵庫県、奈良県、和歌山県、鳥取県、島根県、岡山県、広島県、山口県、徳島県、香川県、愛媛県、高知県、福岡県、佐賀県、長崎県、熊本県、大分県、宮崎県、鹿児島県、沖縄県 |
特徴 | ・看護師の転職求人が豊富 ・転職支援サービスが手厚い ・転職の相談から行える ・院内・施設内情報に強い |
レバウェル看護(旧 看護のお仕事)が復職やブランクがある看護師におすすめする理由は、
- 求人数がどの看護師転職サイトよりも豊富であること
- 院内情報をよく知っており人間関係なども情報も貰えること
- 看護師の転職支援サービス内容が充実していること
- 担当者が看護師の復職についてよく理解していること
以上のことが挙げられ、是非利用したい看護師転職サイトです。
公式サイト:https://kango-oshigoto.jp/
担当者が丁寧で親切!マイナビ看護師
転職相談 | 面接対策 | 条件交渉 | 退職相談 |
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サイト名 | マイナビ看護師 |
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運営会社 | 株式会社マイナビ |
公開求人数 | 81,585件 (2024年10月1日時点) |
非公開求人 | とても豊富(保有求人全体の約40%非公開) |
対応職種 | 正看護師、准看護師、助産師、保健師、ケアマネジャー |
対応 雇用形態 | 正社員、契約社員、パート・アルバイト、業務委託その他 |
対応 勤務形態 | 常勤(二交替制)、常勤(三交替制) 、夜勤なし、夜勤専従 |
対応施設 | 病院、クリニック・診療所、美容クリニック、施設、訪問看護ステーション、看護師資格・経験を活かせる一般企業、治験関連企業(CRA、CRCなど)、保育施設 、その他 |
対応 診療科目 | 美容外科、小児科、産科、婦人科(レディースクリニック)、整形外科、循環器内科、心療内科、消化器外科、心臓血管外科、スポーツ整形外科、脳神経外科、眼科、形成外科、消化器内科、歯科、精神科、血液内科、外科、内科、神経内科 |
対応配属先 | 病棟、外来、手術室、内視鏡室、ICU、透析、救急外来、訪問看護、管理職の仕事 |
対応エリア | 北海道、青森県、岩手県、宮城県、秋田県、山形県、福島県、茨城県、栃木県、群馬県、埼玉県、千葉県、東京都、神奈川県、新潟県、富山県、石川県、福井県、山梨県、長野県、岐阜県、静岡県、愛知県、三重県、滋賀県、京都府、大阪府、兵庫県、奈良県、和歌山県、鳥取県、島根県、岡山県、広島県、山口県、徳島県、香川県、愛媛県、高知県、福岡県、佐賀県、長崎県、熊本県、大分県、宮崎県、鹿児島県、沖縄県 |
特徴 | ・転職の相談から行える ・キャリアアドバイザー親切丁寧 ・退職交渉も可能 ・企業系のレア求人を豊富に保有 |
マイナビ看護師は特に30代後半以降の復職を考える看護師におすすめです。
- 担当者が丁寧で親切
- 説明が分かりやすく看護師の仕事も熟知している
- ライフプランやキャリアプランに合わせて求人を提案
- 今後を見据えた上でアドバイスをくれる
今後のキャリアプランやライフプランに悩んでいる場合は、登録後に相談を行ってみましょう。
公式サイト:https://kango.mynavi.jp/
熟練した転職プロ!ナースではたらこ
転職相談 | 面接対策 | 条件交渉 | 退職相談 |
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サイト名 | ナースではたらこ |
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運営会社 | ディップ株式会社 |
公開求人数 | 95,614件 (2024年10月1日時点) |
非公開求人 | 豊富 |
対応職種 | 正看護師、准看護師、助産師、保健師 |
対応 勤務形態 | 常勤、非常勤、日勤のみ、夜勤専従 |
対応施設 | 病院、クリニック、介護施設、デイサービス、訪問看護、企業その他 |
対応エリア | 北海道、青森県、岩手県、宮城県、秋田県、山形県、福島県、茨城県、栃木県、群馬県、埼玉県、千葉県、東京都、神奈川県、新潟県、富山県、石川県、福井県、山梨県、長野県、岐阜県、静岡県、愛知県、三重県、滋賀県、京都府、大阪府、兵庫県、奈良県、和歌山県、鳥取県、島根県、岡山県、広島県、山口県、徳島県、香川県、愛媛県、高知県、福岡県、佐賀県、長崎県、熊本県、大分県、宮崎県、鹿児島県、沖縄県 |
特徴 | ・非公開求人が豊富 ・希望条件に合う求人が見つかりやすい ・希望する病院・施設へ転職可能な逆指名転職がある |
ナースではたらこは、担当者が熟練した転職プロであるため、以下の方におすすめです。
- 復職時の希望条件が多い方
- 看護師のブランクが10年以上ある方
- 既に行きたい病院や施設があり検討している方
担当者が親身になって復職後の働き方を考えてくれます。
また、掲載されていない看護師求人(非公開給仕)を提案されることが多く、働く時間、エリア、託児所、看護寮利用の有無など、希望条件が多い場合の看護師に特におすすめです。
公式サイト:https://iryo-de-hatarako.net/
補足:復職で看護師転職サイトを活用した意見
37歳/北海道/看護師
「看護師転職サイトを利用すれば、場所を選ばなければ、復職は非常に容易ですし、条件を選んでも職場はあると思います。特にクリニックや老健は人手不足のため、即採用も可能なだと思います。(しかし、国公立系の公務員看護師を目指すならある程度若さも必要なので難しくなって来ると思います。)」
33歳/東京都/看護師
「看護師の求人は多く、色々な条件の求人があるため自分にあった働き方ができるところも見つかると思います。また、復職までのブランクがあったとしても、看護師転職サイトで復職を応援しているところもあるため、そのような制度を利用すれば大きな不安を抱えたまま復職できないということもないと思います。私は看護師転職サイトを利用して復職しました。」
37歳/大阪府/看護師
「看護師は慢性的に不足している状態であるため、複職は難しくないと思います。私は4年のブランクで復職しましたが、それまでに約10年働いていたので技術面では特に支障は感じませんでした。復職前の経験年数が短い場合はゆっくり見守ってくれる職場を探したほうが良いかもしれません。ただ、そのような院内情報のような条件を自分で探すことは難しく、看護師転職サイトを利用した方が良いです。」
49歳/埼玉県/看護師
「自身が2度目の現場から離れている身ですが、復職先に強いこだわりがなければ、いつでもまた復職できると感じます。看護師転職支援サイトを見ていても、常にかなりの数の募集がありますし、看護師の需要はあると思います。しかし、看護技術やアセスメント力などは、現場を離れているとどんどん忘れてしまうため、復職時にまた、それなりの覚悟が必要だと思っています。看護師転職サイトを利用して、条件に合う求人を探してから検討しても良いと思います。」
37歳/東京都/看護師
「年数が経ってからの復帰は難しいと思いがちですが、実はそうではありません。働く場所を考えたりすると無理なく働くことができると思います。おすすめとしては、特養やディサービスなど福祉系の仕事です。看護師転職サイトを利用した方が選べる求人も多くおすすめです。看護業務も少ないし、比較的ゆったり働くことができます。」
補足:ナースセンターの就職支援の活用について
ナースセンターでは復職支援を受けた後に、看護師の就職支援も行っています。
しかし、ナースセンターの場合、看護師の病院求人や検診求人は充実している傾向にありますが、その他のクリニックや介護施設等の求人は、民間の看護師転職サイト(看護師転職エージェント)より劣ります。
さらに、勤務時間なども含めた正職員以外の雇用形態を希望する場合や、詳細な教育体制を確認してから入職したい場合、人間関係を考慮して職場を選択したい場合には、情報が不十分な可能性があります。また、これらの情報が少ないため、復職時の希望条件に合う求人が見つからない場合もあるでしょう。
一方、看護師転職サイトであれば、ブランク明けの看護師や復職希望の看護師求人も豊富で、希望条件に合わせて、求人を紹介してくれます。
そのため、ナースセンターで看護師の就職支援を受ける場合は、合わせて看護師転職サイトを活用することをおすすめします。
良くある質問
看護師は業務独占資格(資格がないと仕事が出来ない)のため、長期のブランクがあった場合でも、看護師免許を活かして復職することは可能です。
しかし、復職を希望する職場や、ブランク期間により、復職するための難易度が変わります。
ナースセンター(日本看護協会)が行っている復職支援研修を受けることや、復職に向けて看護技術を勉強し直すし、復職に向けて準備することをおすすめします。
各都道府県のナースセンターで採血の研修を多く行っているため、各ナースセンターの復職支援研修、又はブランク研修を確認してください。
地域によって開催期間は異なり、1年間を通じて行われている場合、随時行われている場合、年間でスケジュールが決まっている場合があります。
まずは、お住いのナースセンターを確認すると良いでしょう。
- eラーニングによる復職支援講座を受ける
- 基礎看護技術の動画を活用する
- 基礎看護技術や医療安全、感染対策の参考書・雑誌を読む
一番おすすめの学習方法は、各都道府県ナースセンター等で復職支援研修を受けることです。
最新の医療・看護の動向や知識・看護技術の確認ができ、研修の内容によっては、医療現場の雰囲気も感じることも可能です。
また、その他の学習方法としては、
以上のことも行っておくと良いでしょう。
まとめ
看護師は女性が多く、結婚・出産・育児・介護等のライフスタイルの変化により、離職する方が多い職業です。
さらに、一部の勤務先では仕事内容がハードなことや、時間外勤務が多いことなどから、家庭との両立が難しく退職する看護師もいます。
そのような方がブランクを経て看護師として復職するまでは、様々なことが不安だと思います。
家庭と両立できるのか、看護師として仕事ができるのかなど、多くの看護師が復職をする際に悩みます。
しかし、今までのブランクを良い経験だと捉え、新しいチャレンジとして復職することに前向きに取り組むよう心がけてください。
復職は、あなたの看護師としての人生のキャリアアップとして、大きなきっかけになるはずです。
今まで経験していないけれど、興味ある分野にチャレンジする、経験がある分野に再チャレンジするチャンスだと、前向きに考えて、勇気をもって復職してください。
皆様の復職が成功することを願っています。
関連リンク
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運営会社 | 株式会社peko |
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会社ホームページ | https://peko.co.jp/ |
所在地 | 〒107-0052 東京都港区赤坂3丁目1-16 BIビル6F |
代表取締役 | 辻󠄀 昌彦 |
設立 | 2015年6月 |
資本金 | 14,000,000円 |
事業内容 |
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厚生労働大臣許認可 | 有料職業紹介事業許可番号:13-ユ-314509 (厚生労働省職業安定局: 職業紹介事業詳細) 特定募集情報等提供事業:51-募-000760 |
連絡先 | 03-5324-3939 (受付時間:休日、祝日を除く10:00~17:00) |
お問い合わせ | https://peko.co.jp/inquiry |
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