美容皮膚科の看護師になるには?仕事内容や転職注意点・体験事例
美容皮膚科は看護師に人気がある職場である一方で、病院に勤務している方にとっては不明な点が多く、敬遠する看護師も少なくありません。
病院の病棟勤務から美容皮膚科クリニックへ転職した看護師の体験事例も含め、美容皮膚科クリニックの看護師になるにはどうしたら良いのか、具体的な仕事内容、一般的なメリット・デメリットについて説明していきます。
執筆・監修当サイトを運営する株式会社pekoにて、キャリアアドバイザーとして看護師の転職支援を始め、多くの転職者のサポートを担当中。国家資格であるキャリアコンサルタント資格も取得。
- エリア:東京都在住
- 保有資格:看護師、保健師
- 職務経験:大学病院(慢性期病院・急性期病院)、美容クリニック
- 診療科経験:手術室、消化器外科、呼吸器外科、内科、皮膚科、美容皮膚科
4年間大学病院に勤務し、その後7年間、美容クリニックに勤務し、看護師の採用を3年間担当。
美容皮膚科クリニックの看護師になるには?
美容皮膚科クリニックの看護師になるには、まず、各クリニックが人材募集しているかを確認します。その次に、求人の募集要項を確認し、自分が募集要項に当てはまる場合は提出書類を確認し、応募します。その後、通常の転職活動と同様、書類選考や面接を経て、採用に至ります。
美容皮膚科クリニックに転職・入職を希望している看護師の方が実際に気になるところは、「年齢」「自身の容姿」「看護師としての経験」「必要なスキル」だと思いますので、以下で詳しく説明していきます。
看護師が美容皮膚科へ転職する時は年齢制限があるの?
看護師が美容皮膚科クリニックへ転職する場合、年齢制限はありません。
ただし、求人の募集要項には定年の年齢で制限している場合や、看護師の年齢によって内定が貰えない・面接で受からない場合もあります。
例えば、規模が大きな美容皮膚科クリニックでは、20代~30代前半の看護師が中心に働いている場合が多く、規模が小さなクリニックでは年齢よりも経験やスキルが重要視されることから、40代の看護師も問題なく中途で採用されます。
そのため、採用を行う美容皮膚科クリニックの方針によって異なるため、まずは年齢を気にすることなく転職活動を行ってみましょう。
看護師の体験事例
その時に一番気になっていたことは自分の年齢です。友人から「30歳以下でなければ美容皮膚科は採用されないらしいよ」と言われ、少し焦りを感じたことを覚えています。
看護師転職サイトのキャリアアドバイザーに話を聞いたところ、特に年齢制限はないそうです。
転職時に自身の年齢が気になるようであればキャリアアドバイザーにあらかじめ聞いてみることがベストだと思います。
採用されるためには看護師の容姿は関係がある?
各美容皮膚科クリニックの方針によって異なりますが、容姿だけを優先して看護師を採用する場合は少ないです。
看護経験や技術面、面接での印象などが考慮されて採用されるケースがほとんどです。
ただ、美容皮膚科クリニックに来院される患者は、「美しくなろう」と思っている美意識の高い方が多いです。そのため、「美意識は高い看護師」や「清潔感がある看護師」が好まれる傾向にあります。
看護師の体験事例
しかし、実際に入職すると容姿が良い(ビジュアルが良い)看護師ばかりではありませんでした。
私も勤務していた頃ニキビが多く出来ていましたし、同僚はシミが多い方や、ふくよかな方もいました。
ただ、綺麗になろうと努力している看護師が多い印象でした。
皆清潔感もあり、必ず丁寧にお化粧をして髪の毛も綺麗に整っていました。
看護師としての経験(臨床経験等)は必要?
転職を考える美容皮膚科クリニックによって、看護師として経験が必要かどうかは異なります。
例えば、大手美容皮膚科クリニックでは、研修制度が充実しており、新卒の看護師採用も行っています。一方、美容皮膚科(自由診療)と保険診療の皮膚科、両方を行っているクリニックであれば、臨床経験や皮膚科の経験がある看護師を採用するケースがあります。
そのため、看護経験や臨床経験が有無については、各美容皮膚科クリニックによって募集要項が異なります。比較的看護経験が少ない方でも転職先としてチャレンジしやすい職場でしょう。
ただし、看護師として経験が少ない場合は、「なぜ、美容皮膚科に挑戦したいのか」「今後どのような経験をしていきたいのか」「美容皮膚科以外の一般的な看護スキルは今後必要ないのか」など、今後の自身のキャリアプランやライフプランを考えて転職するかどうかを決めていきましょう。
看護師の体験事例
毎年入職して、続く方もいれば、辞めてしまう方も残念ながらいました。
退職する場合、一般の看護知識やスキルを身に着けていないので、その後の転職の幅が狭くなるため、その方は別の美容皮膚科へ転職を行っていました。
新卒看護師や経験が浅い(臨床経験3年未満)場合は、リスクも考えて転職・入職を行った方が良いと感じました。
美容皮膚科の看護師として必要なスキルは?
美容皮膚科クリニックで働く看護師として、一般的に必要なスキルは以下の通りです。
- コミュニケーション力と接遇のスキル
- 患者への提案するスキル
- 冷静に聞き判断する(気付き、傾聴力)スキル
美容皮膚科クリニックでの患者は、一般のクリニックとは違い、美容に関して意識が高く、美しくなろうと来院されてくるお客様が多いです。看護師としての関わり方や関係の深さ、親身になってアドバイスをしていくことが患者のリピート率を上げることにもつながります。
そのため、患者とコミュニケーションを取ること、最新情報を提供すること、話を聞きながら提案することは美容皮膚科クリニックで働く看護師として必要なスキルです。
初めて美容皮膚科クリニックへ転職する場合は、患者をお客様として扱い、対応することに戸惑うこともあるかもしれません。しかし、お客様が求めている施術をすることはもちろんのこと、丁寧な言葉遣いや所作、話し方や態度なども非常に重要なポイントです。
また、美容皮膚科特有の施術や手技に関しては、入職後に練習を積み重ねることで技術は上達していきますので、施術や手技以外のホスピタリティの向上にも取り組んでいきましょう。
看護師の体験事例
看護師として患者の期待している姿を、話の中から理解することが必要でリスクや予期せぬ結果、期待される結果など、総合的に話せるよう、カウンセリングする必要がありました。
美容皮膚科で働く看護師の仕事内容・体験事例
私は比較的有名(大手)な美容皮膚科クリニックに勤務していました。
美容皮膚科クリニックで働く看護師の1日のスケジュールは以下の通りです。
8:00~ | ・出勤、朝礼、開院 |
---|---|
9:00~ | ・診察開始 ・美容部屋や治療の準備 |
9:30~ | ・患者(1人目)の施術 (カウンセリング、ピーリング、イオン導入) |
10:30~ | ・レーザー治療(脱毛)の準備 |
11:00~ | ・患者(2人目)の施術 (カウンセリング、脱毛) |
12:30~ | ・患者のカルテ入力 ・患者の次回来院予約の確認 |
13:00~ | ・休憩 |
14:30~ | ・午後の診察開始 ・美容注射(プラセンタ注射、美白注射、ビタミン注射等)の準備 |
15:00~ | ・来院患者に対し、適宜注射を行う ・必要に応じてカウンセリングを実施 |
15:30~ | ・美容部屋や治療の準備 |
16:00~ | ・患者(3人目)の施術 (カウンセリング、ピーリング、イオン導入等) |
17:30~ | ・片付け、清掃業務 |
18:00~ | ・次の日の美容治療の確認及び情報収集 ・カルテ入力等 |
18:30~ | ・閉院 |
18:45 | ・退社(施術練習で残業する場合もある) |
また、イオン導入はすぐに行える施術のため、手が空いているスタッフが施術を行っていました。
規模が大きい、又は美容注射が多い美容皮膚科クリニックの場合は注射係専任の看護師が行う場合もあります。
以下で、美容皮膚科クリニックで働く看護師の仕事内容について私の経験から詳しく説明していきます。
患者への施術や手技
患者への施術や手技を行うことも重要な仕事です。美容皮膚科クリニックの看護師では、以下のような施術を行います。
施術内容 | 詳細 |
---|---|
脱毛レーザー | ・全身の脱毛 ・顔、腕、足、VIOなどパーツごとに分かれる |
ピーリング | ・肌の古い角質を取り除く ・ターンオーバーを促して肌を綺麗にする |
イオン導入 | ・肌に弱い電流を通す ・浸透しにくいビタミンC誘導体やトラネキサム酸などを浸透させる |
プラセンタ注射 ビタミン注射 | ・免疫を上げる ・細胞を活性化させる ・肝機能を良くする ・ホルモンバランスを整える |
手術の介助 | ・ホクロ除去等 (美容皮膚科によって手術内容は異なる) |
美容皮膚科で働く看護師の施術は先輩やスタッフから教えてもらうのではなく、機械を扱う業者から直接教えてもらうことが多い印象でした。
どのような症状に効果的か、どのくらいで治療効果がみえてくるか、など機械に関することも含めて看護師は確認します。
看護師の体験事例
美容皮膚科の看護師として実力がつくまで、勤務時間終了後に何度も練習を行いました。
そのため、入職した当時は練習のための残業が多かったです。
患者へのスキンケア相談・カウンセリング
施術を行う患者に対して、美容皮膚科の看護師はスキンケア相談やカウンセリングを行うことも仕事内容です。
看護師は、患者が「どこまで美を意識しているか」を見極めた上で、必要に応じてホームケア用品の紹介や、美容注射の効果等を説明します。
数多くある美容の治療から、患者自身が、選択して納得のいく治療がうけられるよう、看護師がサポートします。
補足説明
例えば、「美容皮膚科でシミを取る」だけでも、以下のように施術方法(治療方法)が沢山あります。
- 外用治療
- レーザー治療、内服治療
- 施術(ケミカルピーリング、エレクトロポレーション、イオン導入など)
- 美容注射
そのため、美容皮膚科で働く看護師は、患者のニーズに合わせた治療方法が選択できるようにサポートすることが必要です。
患者への提案
美容皮膚科で働く看護師は、患者に合った美容の治療方法を、提案してくことも仕事の一つです。
そのため、患者へ提案する美容の知識と、提案力が必要です。また、美容医療も日進月歩となり新しい施術や、他のクリニックで行っている美容方法など、常にアンテナを張って、情報収集することが美容皮膚科で働く看護師にも必要でした。
もちろん、働きながら美容に関する知識は増えていきますが、患者に提案する引き出しを増やす努力が必要でした。
患者のスケジュール調整
美容皮膚科に来院した、患者の希望日時を聞き、他の患者と予定が重ならないように、スケジュールを組むことも看護師の仕事でした。
私が勤務していた美容皮膚科では、パソコンでスケジュール管理を行っていました。また、施術内容によって、機械の準備時間が異なるため(例えば、レーザー治療の時にはレーザーが立ち上がるまでに時間がかかる)、それらを含めた時間で管理することが大変でした。
その他・雑務
私が勤務した美容皮膚科クリニックでは、以下のような仕事も看護師が行っていました。
- 院内の清掃
- 受付電話対応
- 院内掲載用の広告作り等
こちらは、勤務する美容皮膚科クリニックで異なるため注意しましょう。
看護師の体験事例
美容皮膚科で働く看護師のメリット
美容皮膚科クリニックで看護師として働く上で、病棟勤務と比較した一般的なメリットを、看護師の体験事例と共に説明していきます。
夜勤がなく給与も比較的高い傾向
看護師が美容皮膚科クリニックで働くメリット1つは、夜勤が無いうえに、労働時間や仕事内容を加味しても給与が比較的高いことです。
もちろん、勤務する美容クリニックによって異なります。
さらに、新しい契約等を患者への提案で獲得した場合、インセンティブ(仕事の成果に応じて支給される成果報酬)が支払われる美容皮膚科クリニックもあります。
看護師の体験事例
また、大手の美容皮膚科であれば月収40万年程度のところが多く、年収は400~560万円でした。
仕事内容は精神的に楽な場合が多い
病棟勤務の看護師と比較した場合、命に関わる患者を診るわけではないため、美容皮膚科クリニックで働く看護師は、精神的に楽であることがメリットです。
美容皮膚科クリニックでは、患者の命を預かるストレスが少ないため、こちらを転職理由の一番に挙げる看護師も多いです。
プロ意識やホスピタリティを身に着けることができる
美容皮膚科クリニックに看護師が勤務することで、患者が綺麗になっていく過程を目の前で見ることができ、「自分自身の肌のケアもしっかりしなくては」というプロ意識を持つことができます。
また、美容皮膚科クリニックで働く看護師は接客業となるため、高いホスピタリティを身に着けることができることがメリットです。
看護師の体験事例
また、毎日挨拶は必ず笑顔で行っています。
働きながら技術の習得・自分自身も綺麗になれる
美容皮膚科クリニックで働く看護師は、皮膚の構造からスキンケアの方法まで学ぶため、美容について詳しくなります。
さらに、他の看護師の施術練習等で、実験台となるため、看護師自身も美しくなれるチャンスがあることがメリットです。患者から、肌を見られているという緊張感が常にあるため、綺麗でいなくてはいけないという意識が必ず芽生えます。
また、医療脱毛を行うことも看護師の大きな仕事の一つであり、脱毛レーザーは美容皮膚科クリニックに勤務した看護師ならではの習得できる技術です。
看護師の体験事例
また、私が勤務していたクリニックでは、脱毛の患者は多く来院し、看護師1人は1日中脱毛を担当していました。そのため、日々めきめきと脱毛レーザーの技術力が上がりました。
医療用のスキンケア用品が格安で手に入る
美容皮膚科クリニックでは、まだ市場には出回っていない成分や性能の良いスキンケアグッズを業者から直接買ったり、サンプルを貰ったりすることができます。
さらに、多くのクリニックでは従業員割引が適用される場合も多く、医療用のスキンケア用品が格安で手に入ることがメリットです。
また、自分が使用した効果や使いやすさを患者に直接提案・説明することで、説得力も増し、提案しやすくなります。
美容皮膚科で働く看護師のデメリット
美容皮膚科クリニックで看護師として働く上でのデメリットをご紹介します。病棟勤務の場合と比較しながら、美容皮膚科クリニックで働いた看護師の体験事例と共に説明していきます。
患者からの苦情の対応
美容皮膚科クリニックに来院する患者の多くは、美意識の高さに比例し、美に対する期待も大きいです。また、自由診療がほとんどで、高い金額を支払っているため、治療して満足する結果が得られない場合には、苦情を言ってくることも多いです。
以下のような患者の対応をする場合、精神的にも体力的にも疲れてしまいます。
- 不安や依存心が強い患者
- 過度な期待をしすぎる患者
- 色々な美容の病院を転々としている患者
初めて来院した患者には、リスクの少ないものから始めてもらう場合がほとんどですが、ある程度の苦情を言われることは覚悟が必要です。
看護師の体験事例
また、治療をする前に医師が細かく事前説明を行い、患者も了承したにもかかわらず苦情を言われてしまうことがあります。それでも、まず初めに謝罪をしなければならず、精神的に大変でした。
施術件数に目標(ノルマ)設定がされている場合もある
現在では少なくなりましたが、美容皮膚科クリニックでは、「看護師一人当たり1ヶ月に何人施術しなくてはならない」と言ったような営業目標を設定している場合があります。
営業目標がノルマ化(強制的・義務的な目標)してしまうと、働く看護師にとってストレスを感じやすい環境となってしまいます。
しかし、営業目標があることで、働く看護師にインセンティブ(仕事の成果に応じて支給される成果報酬)が設定されている場合もあり、一長一短です。
看護師の体験事例
また、個人的な営業目標が無い場合でも、個人の売り上げに応じて、インセンティブが支払われるクリニックもあります。
(初めて美容皮膚科に勤務する場合、営業目標がない美容皮膚科をおすすめします。)
病棟等で培った看護スキルは低下する
病棟などで行う看護師の一般的な業務を行うことがないため、美容皮膚科クリニックに勤務している看護師は、看護スキルが低下することがあります。
美容皮膚科クリニックでは病院と違い、看護師が行う手技や使う知識が限定されます。
美容皮膚科ならではのスキルは身に着くものの、一般的な看護知識を生かす機会が少ないです。病棟と同じ医療行為としては、注射・採血・点滴ぐらいですし、こちらも頻繁に行うものではありません。
看護師の体験事例
この先ずっと美容皮膚科クリニックだけを続けていく看護師にとっては問題がありません。しかし、「また病院に勤務をしたい」と考える看護師は、美容皮膚科で働く期間が長くなるほど、病院へ転職が大変になると思います。
土日・祝日の出勤が必要
美容皮膚科クリニックでは、土曜日、日曜日、祝日などの休日に一番患者が来院します。
そのため、土日・祝日をメインに営業している美容皮膚科クリニックが多く、暦通りの休みが欲しいと考えて転職する看護師にとっては思い通りにならないでしょう。
ただし、保険診療の皮膚科と併用している美容皮膚科クリニックなどでは、日曜日・祝日が休みの場合もありますので、ご自身の生活に合わせて職場を選択しましょう。
初めて美容皮膚科への看護師転職の注意点
初めて美容皮膚科クリニックへ転職を行う看護師の方に向けて、転職する際に注意したいことを説明していきます。
履歴書・職務経歴書・面接は対策を行うこと
看護師の方が転職する時、「履歴書・職務経歴書・面接」等の対策を行ったことはないという方が多いです。
病院や介護施設等、看護師が転職する職場では、看護師が不足しているため、とにかく早く現場で働いてもらいたいという採用側の意図があります。
例え、履歴書や職務経歴書に誤字脱字・不備があったとしても、面接で合格させてしまい、現場の人手不足を解消し、看護師を確保しようとしていることが伺えるため、面接書類の細かいところまで気にしていない場合があります。
しかし、美容皮膚科クリニックの場合、患者ではなくお客様対応が求められるため、一般常識や接遇などが見られるため、書類審査で落とされる可能性も高いです。(また、看護師に人気が高い美容皮膚科クリニックは倍率も高いです。)
そのため、「履歴書・職務経歴書・面接」等の対策は必ず行いましょう。
美容皮膚科クリニックの規模と特徴を知っておこう
美容皮膚科クリニックの規模別に、特徴と働くスタッフ例を簡単に以下にまとめました。(勤務する職場によって異なるため、確認が必要です。)
美容皮膚科の 規模 | スタッフ・特徴 |
---|---|
大手・中規模 | ・特徴:分業制で仕事を行う ・スタッフ:医師、看護師、カウンセラー、エステティシャン、受付等 |
個人経営 | ・特徴:看護師がカウンセリング・エステティシャンを兼務する場合が多い ・スタッフ:医師、看護師、受付 |
皮膚科と併用 | ・特徴:看護師は皮膚科と美容皮膚科の仕事を兼務する場合が多い ・スタッフ:医師、看護師、受付事務 (規模によりカウンセラー、エステティシャンも所属) |
一般の方が知っているような美容皮膚科クリニック(CM等を行っているクリニック)では、看護師の行う仕事内容は、上記で説明した内容とあまり変わらないでしょう。
しかし、個人経営や保険診療の皮膚科と併用している美容皮膚科クリニックの場合、看護師の仕事内容が異なる場合があるため、注意しておきましょう。
保険診療の皮膚科と併用している美容皮膚科も検討する
初めて美容皮膚科クリニックへの転職を悩んでいる場合や、違う分野に飛び込むことが怖い場合などは、保険診療の皮膚科と併用している美容皮膚科を検討しましょう。
保険診療の皮膚科と併用している美容皮膚科を選択することで、段階を踏みながら美容皮膚科について学ぶことが可能であり、保険診療業務に慣れた後に美容皮膚科の業務に入ることは、今まで病棟勤務の看護師にとってはスムーズな流れです。
また、経験を積んだのち、新たに美容皮膚科専門のクリニックへ転職することも可能です。
不安な看護師の方は是非、求人の候補に入れておきましょう。
美容皮膚科クリニックの職場を決定する前の確認事項
美容皮膚科クリニックへ入職を決定する前に、以下のことをもう一度確認しておきましょう。
- 美容皮膚科クリニック内の雰囲気の確認
(働く年齢層や人間関係等) - 美容皮膚科クリニックの方針の確認
- 美容皮膚科クリニックの規模や医院長の人柄を確認
- 出勤日の確認(土・日・祝日等)
- 看護師が行う仕事内容の詳細の確認
- 目標(ノルマ)やインセンティブの確認
また、転職する希望条件として考えておいても良いでしょう。
美容皮膚科クリニックに転職後、すぐに看護師が辞めてしまう理由としては「仕事内容のギャップ」と「院内の人間関係等」が原因であることが多いです。そのため、希望条件と勤務条件のすり合わせを事前に行っていくことが、美容皮膚科クリニックで長く働き続ける重要なポイントです。
美容皮膚科の看護師求人が多い転職サイト
数年前までは、美容皮膚科や美容外科のクリニック専門の看護師転職サイト(看護師専用の転職エージェント)がありましたが、現在では、どの看護師転職サイトも美容クリニックに力を入れています。
そのため、美容皮膚科の看護師求人が豊富で、利用者した看護師に人気が高い看護師転職サイトをご紹介します。
保有している求人が異なるため、2社~3社登録を行い、求人内容を比較しながら担当者と共に対策し、転職先を決定しましょう。
美容皮膚科求人が豊富!レバウェル看護
転職相談 | 面接対策 | 条件交渉 | 退職相談 |
---|---|---|---|
サイト名 | レバウェル看護(旧:看護のお仕事) |
---|---|
運営会社 | レバレジーズメディカルケア株式会社 |
公開求人数 | 140,163件 (2024年12月2日時点) |
非公開求人 | 豊富 |
対応職種 | 正看護師、准看護師、助産師、保健師 |
対応 雇用形態 | 常勤(夜勤有り)、日勤常勤、夜勤専従常勤 |
対応施設 | 総合病院、一般病院、クリニック、特別養護老人ホーム(特養)、訪問看護、有料老人ホーム、デイサービス、重症心身障害者施設、保育園、検診センター |
対応 診療科目 | 内科、精神科、心療内科、小児科、外科、整形外科、皮膚科、産婦人科、眼科、歯科、美容外科、美容皮膚科 |
対応配属先 | 病棟、外来、施設、訪問、手術室(オペ室)、透析、内視鏡 |
対応エリア | 北海道、青森県、岩手県、宮城県、秋田県、山形県、福島県、茨城県、栃木県、群馬県、埼玉県、千葉県、東京都、神奈川県、新潟県、富山県、石川県、福井県、山梨県、長野県、岐阜県、静岡県、愛知県、三重県、滋賀県、京都府、大阪府、兵庫県、奈良県、和歌山県、鳥取県、島根県、岡山県、広島県、山口県、徳島県、香川県、愛媛県、高知県、福岡県、佐賀県、長崎県、熊本県、大分県、宮崎県、鹿児島県、沖縄県 |
特徴 | ・看護師の転職求人が豊富 ・転職支援サービスが手厚い ・転職の相談から行える ・院内・施設内情報に強い |
レバウェル看護(旧 看護のお仕事)は、看護師転職サイトの中でも一番看護師求人数が豊富であり、ハローワーク求人もカバーしています。
そのため、美容皮膚科クリニックの看護師求人も多く、転職を考える場合は必ず活用しておきましょう。
また、レバウェル看護では、年間5,000件以上のインタビュー実績や、累計40万人の看護師が活用していることもあり、院内情報にはとても詳しい担当者が豊富です。
公式サイト:https://kango-oshigoto.jp/
美容クリニックに力を入れている!マイナビ看護師
転職相談 | 面接対策 | 条件交渉 | 退職相談 |
---|---|---|---|
サイト名 | マイナビ看護師 |
---|---|
運営会社 | 株式会社マイナビ |
公開求人数 | 82,343件 (2024年12月2日時点) |
非公開求人 | とても豊富(保有求人全体の約40%非公開) |
対応職種 | 正看護師、准看護師、助産師、保健師、ケアマネジャー |
対応 雇用形態 | 正社員、契約社員、パート・アルバイト、業務委託その他 |
対応 勤務形態 | 常勤(二交替制)、常勤(三交替制) 、夜勤なし、夜勤専従 |
対応施設 | 病院、クリニック・診療所、美容クリニック、施設、訪問看護ステーション、看護師資格・経験を活かせる一般企業、治験関連企業(CRA、CRCなど)、保育施設 、その他 |
対応 診療科目 | 美容外科、小児科、産科、婦人科(レディースクリニック)、整形外科、循環器内科、心療内科、消化器外科、心臓血管外科、スポーツ整形外科、脳神経外科、眼科、形成外科、消化器内科、歯科、精神科、血液内科、外科、内科、神経内科 |
対応配属先 | 病棟、外来、手術室、内視鏡室、ICU、透析、救急外来、訪問看護、管理職の仕事 |
対応エリア | 北海道、青森県、岩手県、宮城県、秋田県、山形県、福島県、茨城県、栃木県、群馬県、埼玉県、千葉県、東京都、神奈川県、新潟県、富山県、石川県、福井県、山梨県、長野県、岐阜県、静岡県、愛知県、三重県、滋賀県、京都府、大阪府、兵庫県、奈良県、和歌山県、鳥取県、島根県、岡山県、広島県、山口県、徳島県、香川県、愛媛県、高知県、福岡県、佐賀県、長崎県、熊本県、大分県、宮崎県、鹿児島県、沖縄県 |
特徴 | ・転職の相談から行える ・キャリアアドバイザー親切丁寧 ・退職交渉も可能 ・企業系のレア求人を豊富に保有 |
マイナビ看護師は、美容皮膚科や美容外科クリニックの看護師求人に力を入れています。
利用した看護師からは、丁寧で的確なアドバイスが貰えると定評がある看護師転職サイトです。
上記で説明したレバウェル看護と同様に全国対応を行っているため、合わせて活用しておきましょう。
公式サイト:https://kango.mynavi.jp/
美容クリニック専門「美容整形ジョブ」
転職相談 | 面接対策 | 条件交渉 | 退職相談 |
---|---|---|---|
サイト名 | 美容整形ジョブ |
---|---|
運営 | 株式会社エスエス・キャリア |
公開求人数 | 2,764件 |
美容外科求人数 | 525件 |
美容皮膚科求人数 | 417件 |
非公開求人 | 不明 |
対応職種 | 正看護師、准看護師 |
対応 雇用形態 | 正社員 |
対応エリア | 東京都、大阪府、愛知県 |
美容整形ジョブは、美容クリニック(美容外科・美容皮膚科)専門に行っている看護師転職サイトです。
東京・大阪・名古屋を中心に求人を紹介しているため、該当する方は合わせて活用しても良いでしょう。
また、動画等で美容クリニックの仕事内容について学べますが、会員登録等が必要です。
公式サイト:https://www.biyo-job.com/
まとめ
美容皮膚科は、美意識の高い看護師にとって、おすすめの転職先です。
ただし、働くメリットや、やりがいも多くありますが、その反面大変なことやデメリットも多くありました。
興味がある看護師の方は、看護師転職サイト等を活用し、まずは仕事内容の詳細を確認しながら、転職活動を進めてみてください。
美容皮膚科クリニックでは、病院では味わえない魅力が多く、美容に興味がある方、美容が好きな看護師の方は、まずは思い切ってチャレンジしてみてください。
このサイトの運営者情報
運営会社 | 株式会社peko |
---|---|
会社ホームページ | https://peko.co.jp/ |
所在地 | 〒107-0052 東京都港区赤坂3丁目1-16 BIビル6F |
代表取締役 | 辻󠄀 昌彦 |
設立 | 2015年6月 |
資本金 | 14,000,000円 |
事業内容 |
|
厚生労働大臣許認可 | 有料職業紹介事業許可番号:13-ユ-314509 (厚生労働省職業安定局: 職業紹介事業詳細) 特定募集情報等提供事業:51-募-000760 |
連絡先 | 03-5324-3939 (受付時間:休日、祝日を除く10:00~17:00) |
お問い合わせ | https://peko.co.jp/inquiry |
監修者情報 | 著作者・監修者情報・コンテンツポリシー |