助産師の転職

看護師から助産師になるためには!働きながら資格取得は可能?

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看護師として病院に勤務している方や、産科などのクリニックで働いている方は、助産師の姿を見て、私も助産師になれば良かったと感じることもあるのではないでしょうか。

このページでは、看護師から助産師になるための必要条件等や、助産師学校一覧、看護師が働きながら助産師になるための方法などを説明していきます。

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看護師から助産師になった理由:アンケート調査

看護師から助産師になった理由:アンケート調査

助産師資格を保有している看護師の方に、「あなたが助産師になった理由は何ですか?」というアンケート調査を行いました。

  • アンケート人数:232名
  • 対象者:助産師資格保有者で、助産師として勤務経験がある方
  • 実施日:2022年5月25日
  • 調査:弊社の独自調査(助産師資格、経歴確認済み)
  • 調査形式:選択式、フリー回答
命の誕生の瞬間に携わる仕事がしたいと思ったから54%
妊婦さんを支えてあげたいと思ったから12%
手に職が欲しかったから11%
女性だけができる仕事だから9%
看護師より働きやすそうだから4%
その他10%

回答からは、助産師の約2人に1人が「命の誕生の瞬間に携わる仕事がしたいと思ったから(52%)」となり、専門職ならではの揺るぎない動機からは、助産師1人ひとりの情熱が伝わってくる結果になりました。

また、「妊婦さんを支えてあげたいと思ったから(12%)」確固たる決意と情熱の表れと言えるでしょう。

助産師の回答結果の詳細

命の誕生の瞬間に携わる仕事がしたいと思ったから(54%)

命の誕生の瞬間に携わる仕事がしたいと思ったから(54%)

  • 命が生まれる場で仕事できる職業は、助産師以外難しいと感じて、目指しました。命の大切さ、尊さが毎回実感できる仕事です。(助産師/群馬県/25歳)
  • 看護師として人が死ぬ場に立ち会う職よりも生まれる場に立ち会いたいと思ったので助産師になりました。(助産師/青森県/31歳)
  • 友人の出産の場に立ち会い、感動を経験しました。前職は百貨店の販売をしていたのですが、看護学校に通い、念願かなって助産師になりました。(助産師/石川県/30歳)
  • 命が誕生する瞬間に何度も仕事で立ち会えるなんて、とても素敵な仕事だと思ったことがきっかけです。(助産師/福岡県/26歳)
  • 自分の進路について悩んでいるとき、産婦人科を紹介するドキュメンタリー番組をテレビで見て、私が就くべき仕事はこれだと思い助産師になりました。(助産師/奈良県/32歳)
  • 命の誕生は、何ものにも代え難い感動を与えてくれるから助産師を選びました。(助産師/宮城県/35歳)
  • 私は早くに両親を亡くし、寂しい思いで幼少期を過ごしました。そのため命の大切さを常に感じ、生命の誕生に関係する仕事に就きたいとずっと思っていました。(助産師/愛媛県/36歳)
  • その子にとって一生に一度しかない、生まれる瞬間に立ち会える仕事をしたいと思ったからです。(助産師/新潟県/29歳)
  • 高校生の時に体験学習で一日助産師体験に参加し、実際に抱っこする、ミルクを上げるなどの体験をして赤ちゃんの幼い命に触れた事がきっかけです。(助産師/静岡県/33歳)
  • 助産師は、誕生という特別な瞬間に立ち会えるからです。看護師では、ケガや病気の人が看ることが多いため、助産師は患者さんと喜びを分かち合える素晴らしい職業だと思いました。(助産師/静岡県/35歳)
  • 看護学生の頃の実習では、終末期の患者を受け持つことが多く、精神的に辛かったため、命の誕生の瞬間に携わることのできる助産師を選びました。(助産師/長崎県/29歳)
  • 家族が増えるという素晴らしい瞬間に立ち会えるから助産師を選びました。人間の生命がとても尊厳で大切なものだ!と実感できる仕事のため、その魅力に引かれました。(助産師/東京都/33歳)
妊婦さんを支えてあげたいと思った(12%)

妊婦さんを支えてあげたいと思った(12%)

  • 私が看護師時代のときの話ですが、初めての出産で右も左もわからない妊婦さんの不安を取り除き、安心して出産に立ち会っている助産師をサポートしました。初めて新たな家族を手にした方から、私も感謝の言葉を貰いました。その時、こんな自分でも役に立てるのだと強く感じることができたことで、助産師になりました。(助産師/神奈川県/37歳)
  • 赤ちゃんが好きで、ベビーシッターの経験もあったのですが、より近い所で妊婦さんの力になれたらと思い、助産師になりました。(助産師/東京都/33歳)
  • 友人が妊娠した時に助産師さんが頼りになったと聞いて、自分も助産師になって妊婦さんを支えてあげたいと思ったことがきっかけです。(助産師/東京都/26歳)
  • 年の離れた妹が生まれた時に、母の手助けをしていた助産師さんを見て、自分もこんな風になりたいと思い目指しました。(助産師/埼玉県/27歳)
  • 自分のお産の時、助産師さんにとても助けてもらえたから、今度は人にしてあげたいと思って目指しました。(助産師/奈良県/39歳)
手に職が欲しかったから(11%)

手に職が欲しかったから(11%)

  • 手に職であれば、看護師だけでも良かったですが、看護師よりも給与が良い点や、年をとっても長く働けそうなイメージがあったので、助産師になりました。(助産師/神奈川県/26歳)
  • 女性で独身の身でも長く働いていける仕事を考えたときの候補の一つでした。私には看護師よりも助産師が魅力に感じ、資格を取得しました。(助産師/北海道/30歳)
  • やはり手に職があるといざという時にあまり困ったり慌てたりしないで済みます。看護師も助産師も資格を持っていたら困らないだろうと思って助産師になりました。(助産師/長野県/31歳)
  • 看護師資格だけでは、その後の仕事が不安だったので、看護師よりも上の資格にチャレンジしてみました。(助産師/愛知県/36歳)
  • 資格さえあれば助産師は転職しやすそうなイメージを持っていたので選びました。実際は看護師求人の方が助産師より豊富でした。(助産師/神奈川県/31歳)
女性だけができる仕事だから(9%)

女性だけができる仕事だから(9%)

  • 出産という女性だけが経験する人生の大きなイベントに関わる仕事は他になく魅力を感じました。(助産師/北海道/35歳)
  • 助産師は完全に女性のみのため、特別な仕事だと思ったからです。(助産師/山形県/39歳)
  • 女性だけができるから優越感があるというより、赤ちゃんと対面できたお母さんの瞬間に立ち会えるのがステキな仕事だから選びました。(助産師/愛知県/35歳)
  • 女性だからこそ、女性のお産の大変さを分かってあげられると思ったので、助産師になりました。(助産師/大阪府/34歳)
  • 助産師は女性ならではの仕事で、やりがいも感じることができると思い、資格を取得しました。(助産師/群馬県/28歳)
  • 女性が行える医療の一つだったので、医師を目指すより、助産師に魅力的に感じました。(助産師/北海道/29歳)
看護師より働きやすそうだから(4%)

看護師より働きやすそうだから(4%)

  • 看護師よりも助産師の方が人材としても優秀なイメージがあったため目指しました。(助産師/神奈川県/25歳)
  • 看護師より助産師は細かい人間関係など楽そうなので選びました。実際はさほど変わりありませんでした。(助産師/東京都/25歳)
  • 看護師も助産師も知り合いがいたのですが、看護師の仕事が環境的に厳しそうでした。そのため、看護師資格を取得後、そのまま助産師を目指しました。(助産師/埼玉県/26歳)
  • 看護師よりは人間関係、患者さんの応対が違うと思いました。怪我や病で病院に来るわけではない助産師の仕事を選択しました。(助産師/大阪府/28歳)
その他の意見(10%)

その他の意見(10%)

  • 知り合いが助産師だったので、その影響で私も助産師になりました。(助産師/埼玉県/28歳)
  • 人の役に立ちたいと思って看護職に就きました。助産師にはその延長で、特に理由はありませんが、助産師の方が看護師より給与が良かったことが一番の理由です。(助産師/茨城県/27歳)
  • TVや病院などで助産師の仕事ぶりを見て、将来自分もなりたいと強く思うようになったからです。(助産師/宮城県/35歳)
  • 自分自身に子供がいないし、産めない体なので、これから出産される女性たちの力になりたかったからです。(助産師/福岡県/32歳)
  • 元々、母親が産婦人科の看護師をしており、出産・育児を終えてから、再び、今度は助産師として働き始めました。大変そうな仕事だなと思ってはおりましたが、同時に大変尊敬もしており、同じ道を選ぶことに決めました。(助産師/愛知県/32歳)

看護師から助産師になるためには?

看護師から助産師になるためには

看護師から助産師になるためには、助産師に必要な知識を学ぶことや臨地実習で実践的な技術を身に付ける必要があり、2年間で学ぶ大学院、1年間で学ぶ専攻科、大学別科、専修学校、助産師養成所などがあり、必要な学科を修めることで助産師国家試験の受験資格を得ることになります。

また、助産師として働く場合は女性であることに加え、看護師国家試験を合格し「看護師資格」と、助産師国家試験を合格し「助産師資格」の2つが必要になります。

看護師として働いている場合は、助産師資格取得のために助産師養成所(1年間)に通うことが一般的だと言えます。

助産師資格を取得するための条件

助産師資格を取得するための条件

受験資格次のいずれかに該当するもの

  1. 文部科学大臣の指定した学校(指定学校)で1年以上助産に関する学科を修めた者(又は見込み者)
  2. 都道府県知事の指定した助産師養成所を卒業した者(又は見込み者)
  3. 保健師助産師看護師法第3条に規定する業務に関する外国の学校若しくは養成所を卒業し、又は外国において助産師免許に相当する免許を受けた者で、厚生労働大臣が(1)又は(2)に掲げる者と同等以上の知識及び技能を有すると認めたもの
  4. 改正法の施行の日(平成22年4月1日)前に旧法第20条第1号に規定する学校に在学し、施行日以後に同号に規定する要件に該当することとなった者
試験助産師国家試験
(基礎助産学、助産診断・技術学、地域母子保健及び助産管理)
その他
  • 必要資格:(正)看護師免許
  • 性別:「女性」であること

参照:厚生労働省 助産師国家試験の施行

厚生労働省が発行している助産師国家試験の施行ですが、看護師の免許は助産師になるためには必須となり、かつ「女性」でなければ2022年時点では助産師として働くことが出来ないため、注意しましょう。

例えば、准看護師の場合は、看護師の資格を取得してから助産師の資格に挑戦することとなります。

また、多くの看護師は受験資格(1)又は(2)のいずれかの条件を満たして助産師になります。

助産師国家試験の合格率

助産師国家試験の合格率

2022年3月25日に行われた助産師国家試験は全体で99.4%と高い合格率となっています。

出願者数2,103人
(新卒者のみ: 2,092人)
受験者数2,089人
(新卒者のみ:2,078人)
合格者数2,077人
(新卒者のみ:2,071人)
合格率99.4%
(新卒者のみ:99.7%)

出典:第105回助産師国家試験の合格発表

もちろん、勉強することは必要となりますが、看護師から助産師へなるために通う学校が一番の問題となる方が多いと言えます。

また、第105回の助産師国家試験では、新卒以外の受験者は6名となっています。

助産師学校の種類と期間

助産師学校の種類と期間

助産師資格を得るための学校は、4つのタイプがあり以下の通りです。

学校修業期間
A:看護系大学院2年間
B:看護大学専攻科・別科1年間
C:看護短期大学専攻科1年間
D:専修学校・助産師養成所1年間
※2年コースもある

看護師から助産師資格を取得するための学校は、大学院、大学専攻科・別科、短期大学専攻科、専修学校・助産師養成所などの方法があり、最低でも1年間は通う必要があります

また、助産師学校に入るために入試を受ける必要や、募集要項に当てはまる必要があるため注意しましょう。

※2022年現在、専修学校で文部科学大臣指定(認定)している助産師学校はありませんので注意してください。

助産師学校で行われる授業や実習内容

助産師学校で行われる授業や実習内容

助産師学校で行われる授業の内容や時間は以下の通りです。

教育内容科目単位/時間
基礎助産学
(6単位)
助産学概論1/30
女性の人権1/30
性と生殖の健康科学1/30
家族計画論1/30
家族社会学1/15
人間関係論1/15
助産診断・技術学
(9単位)
助産診断・技術学Ⅰ(女性のライフサイクル)2/60
助産診断・技術学Ⅱ(妊娠期)2/60
助産診断・技術学Ⅲ(分娩期)3/90
助産診断・技術学Ⅳ(産褥・新生児期)2/60
地域母子保健
(1単位)
地域母子保健1/30
助産管理
(2単位)
助産管理2/30
研究
(2単位)
研究2/60
臨地実習助産学実習12/540
用語解説:専修学校・専攻科・別科

用語解説:専修学校・専攻科・別科

  • 専修学校とは:職業若しくは実際生活に必要な能力を育成し、又は教養の向上を図ることを目的とする学校
  • 専攻科とは:大学・短期大学を卒業した者を対象に、特別の事項についてより深く学び・研究することを目的としている学校
  • 別科とは:大学入学資格を有する者を対象に、特別の技能教育を施すことを目的としている学校

参照:内閣府 学校等に関する用語説明文部科学省 専修学校とは

看護師から助産師資格を取得するための費用

看護師から助産師資格を取得するための費用

看護師から助産師資格を取得するための費用としては、授業料や教材費を含め、国立大学であれば2年間で260万円前後、国立大学の専門学校(助産師養成所)で1年間80万円前後の授業料となります。

以下で、助産師養成所の例をご紹介します。

助産師養成所に掛かる費用例

入学検定料20,000円/1回
入学金200,000円/1回
授業料60,000円/月
(年間720,000円)
実習費用200,000円/年
~700,000円/年
設備費用
(維持運営費など)
200,000円/年
教科書代100,000円
(※授業料に含まれている場合もある)
分娩衣20,000円
合計総額約146万円~196万円

助産師養成所に掛かる費用は、合計で約146万円~196万円ほどが一般的です。

助産師コースがある学校一覧

助産師コースがある学校一覧

文部科学大臣指定(認定)している助産師学校(助産師コースがある学校)、都道府県知事の指定した助産師養成所を一覧でご紹介します。

助産師資格を取得するために看護師が通う助産師学校としては助産師養成所が、以下の理由で人気があります。

  • 入学試験などがあまり行われないため
  • 1年間で履修できるため
  • 費用が比較的安いため

看護師自身のキャリアに合った助産師学校を選択してください。

出典:文部科学大臣指定(認定)医療関係技術者養成学校一覧(令和3年5月1日現在)

A:助産師コースがある看護系大学院一覧

助産師コースがある看護系大学院一覧

国立大学:17件 公立大学:10件 私立大学:18件

B:助産師コースがある看護大学専攻科・別科一覧

助産師コースがある看護大学専攻科・別科一覧

看護大学専攻科(公立):11件 看護大学専攻科(私立):16件 看護大学別科(国立):4件 看護大学別科(私立):8件

C:助産師コースがある看護短期大学専攻科一覧

助産師コースがある看護短期大学専攻科一覧

看護短期大学専攻科(3件)

D:助産師養成所一覧

助産師養成所一覧

助産師養成所は、閉校しているケースもあるため、詳細は公式ページを確認してください。

助産師養成所(39件)
北海道北海道立旭川高等看護学院
北海道立衛生学院
宮城独立行政法人国立病院機構仙台医療センター附属仙台看護助産学校
医療法人社団スズキ病院附属助産学校
秋田秋田県立衛生看護学院
福島福島県立総合衛生学院
茨城茨城県立中央看護専門学校
群馬高崎市医師会看護専門学校
千葉千葉県医療技術大学校
亀田医療技術専門学校
あびこ助産師専門学校
東京独立行政法人国立病院機構東京医療センター附属東が丘看護助産学校
日本赤十字社助産師学校
母子保健研修センター助産師学校(1年コース)
母子保健研修センター助産師学校(2年コース)
中林病院助産師学院
国立看護大学校
神奈川神奈川県立衛生看護専門学校
富山富山県立総合衛生学院
岐阜岐阜県立衛生専門学校
静岡静岡医療科学専門学校
愛知愛知県医師会立名古屋助産師学院
(2023年3月に閉校)
名古屋市立中央看護専門学校
名古屋医専
三重ユマニテク看護助産専門学校
京都独立行政法人国立病院機構京都医療センター附属京都看護助産学校
京都府医師会看護専門学校
大阪愛仁会看護助産専門学校
医療法人生長会ベルランド看護助産専門学校
聖バルナバ助産師学院
兵庫兵庫県立総合衛生学院
和歌山和歌山県立高等看護学院
鳥取鳥取県立倉吉総合看護専門学校
福岡遠賀中間医師会立遠賀中央看護助産学校
佐賀佐賀県立総合看護学院
長崎長崎市医師会看護専門学校
大分藤華医療技術専門学校
宮崎都城洋香看護専門学校
鹿児島鹿児島医療福祉専門学校

看護師が働きながら助産師になることは可能?

看護師が働きながら助産師になることは可能?

看護師が働きながら助産師になることを考えた場合、多くの方は難しい場合が多いと言えるでしょう。

不可能ではありませんが、助産師の資格を取るために指定学校や大学に1年~2年通い、対面での講義や臨地実習があるためです。

(看護師としての経験があるため、看護学生の頃よりは大変ではないという意見も多いと言えます。)

そのため、働きながら看護師を行う方法としては、以下の2点となります。

  1. 夜勤のパート・アルバイトを行う方法
  2. 助産師の資格取得支援制度がある病院を選択する方法

資格取得支援制度を利用する場合、勤務先が給与保証などを行ってくれるため、実質働きながら助産師資格を取得することと同じとなります。

以下で詳しく説明していきます。

助産師資格は通信制で取得ができるのか?

助産師資格は通信制で取得ができるのか?

助産師の資格は通信講座等での取得することはできません

看護師として働きながら助産師資格の取得を考えた場合、通信制が良いとは思いますが、残念ながら通信制の大学もありません。

助産師の国家試験においても、文部科学大臣の指定した学校(指定学校)で1年以上助産に関する学科を修めた者(又は見込み者)、又は、都道府県知事の指定した助産師養成所を卒業した者(又は見込み者)と決められており、臨地実習もあるため、通信講座などでは受けられません。

夜勤等のパート・アルバイトを行う方法

夜勤等のパート・アルバイトを行う方法

多くの大学院の場合、9時から18時まで講義があり、実際に看護師としてパート・アルバイトを行うとしたら19時頃からが働くことが可能です。

そのため、19時から看護師が働ける職場を考えた場合、以下の通りです。

  • 3交代制の病院の準夜勤パート
  • 病院・有床クリニック・介護施設の夜勤専従パート

しかし、夜勤専従パートの場合は、翌朝6時~7時頃まで働かなければならないため、寝る暇がなく現実的ではありません。

そのため、病棟の準夜勤のパート・アルバイト求人を探し、行うことがおすすめです。

少しハードな生活になりますが、準夜勤であれば24時頃には終わる場合が多いといえます。

助産師学校の年間のスケジュール例

助産師学校の年間のスケジュール例

4月~6月講義
7月~8月実習(臨地実習)
9月講義
10月~12月実習(臨地実習)
1月卒論
2月助産師の国家試験
3月卒業

あくまでも例ですが、臨地実習がある7月~8月、10月~12月頃などは、看護師としてのパート・アルバイトの頻度を調整すると良いでしょう。

助産師の資格取得支援制度がある病院を選択する方法

助産師の資格取得支援制度がある病院を選択する方法

こちらで紹介する資格取得支援制度は、病院や施設等が独自で行っている、勤務する看護師への福利厚生の一部である教育制度となります。

全国にとても少ないですが、助産師の資格取得支援制度を行っている病院はあり、「支援の内容や条件例」は以下の通りです。

施設(例)支援内容/利用条件(例)
大学病院
大規模病院等
  • 支援:助産師養成所に通っている際は出張扱いとなり、月給を支給
  • 条件:勤務年数・資格取得後継続しての勤務
一般病院
  • 支援:月々10万円の奨学金貸付、休暇取得が可能(勤務期間が一定を超える場合、奨学金は免除)
  • 条件:資格取得後継続しての勤務
診療所等
(産婦人科など)
  • 支援:助産師学校への推薦、学校の学費を負担
  • 条件:資格取得後継続しての勤務

資格取得支援制度は、助産師資格に関わらず、勤務していることや、資格取得後の継続勤務が求められることが条件になりますが、学費や生活費などの支援を行ってくれる病院・診療所もあります。

 

資格取得支援制度の注意点

病院や施設等で行われている看護師の資格取得支援制度は、ある程度(例:1年など)の勤続年数がなければ、制度を利用できない場合もあります

そのため、助産師資格の取得を検討している看護師は、早めに資格取得支援制度がある病院を選択するとともに、なるべく規模が大きな病院を検討することがおすすめです。

助産師の資格取得支援制度は転職サイトで探そう!

助産師の資格取得支援制度は転職サイトで探そう!

看護師として働きながら助産師資格の取得を目指す場合、資格取得支援制度が充実している病院やクリニックを選択しましょう。

しかし、助産師の資格取得支援制度がある病院を自分が住んでいるエリアで探すのは非常に大変で、資格取得支援制度の詳細まで把握することが出来ません。

そのため、看護師転職サイト(看護師専用の転職エージェント)を活用しましょう。

以下でご紹介する看護師転職サイトは、以下の条件を満たしている転職会社です。

  • 病院・クリニックの看護師求人が豊富
  • 資格取得支援制度の詳細を把握している
  • 専任の担当者が詳細を確認してくれる
  • 利用する看護師に人気が高くアドバイスが的確

ただし、資格取得支援制度を行っている病院・クリニックの数はとても少ないため、以下の3社すべて複数登録を行い、まずは希望する求人を探すことに注力してください。

求人数が圧倒的に豊富!レバウェル看護(旧 看護のお仕事)

レバウェル看護(旧 看護のお仕事)

転職相談面接対策条件交渉退職相談
2重丸2重丸2重丸2重丸
サイト名レバウェル看護(旧:看護のお仕事)
運営会社レバレジーズメディカルケア株式会社
公開求人数153,588件
(2024年4月1日時点)
非公開求人豊富
対応職種正看護師、准看護師、助産師、保健師
対応 雇用形態常勤(夜勤有り)、日勤常勤、夜勤専従常勤、夜勤専従パート、非常勤、派遣、紹介予定派遣
対応施設総合病院、一般病院、クリニック、特別養護老人ホーム(特養)、訪問看護、有料老人ホーム、デイサービス、重症心身障害者施設、保育園、検診センター
対応 診療科目内科、精神科、心療内科、小児科、外科、整形外科、皮膚科、産婦人科、眼科、歯科、美容外科、美容皮膚科
対応配属先病棟、外来、施設、訪問、手術室(オペ室)、透析、内視鏡
対応エリア北海道、青森県、岩手県、宮城県、秋田県、山形県、福島県、茨城県、栃木県、群馬県、埼玉県、千葉県、東京都、神奈川県、新潟県、富山県、石川県、福井県、山梨県、長野県、岐阜県、静岡県、愛知県、三重県、滋賀県、京都府、大阪府、兵庫県、奈良県、和歌山県、鳥取県、島根県、岡山県、広島県、山口県、徳島県、香川県、愛媛県、高知県、福岡県、佐賀県、長崎県、熊本県、大分県、宮崎県、鹿児島県、沖縄県
特徴・看護師の転職求人が豊富
・転職支援サービスが手厚い
・転職の相談から行える
・院内・施設内情報に強い

レバウェル看護(旧 看護のお仕事)は、看護師転職サイトの中でも圧倒的に看護師求人数が多く、資格取得支援制度がある病院も豊富にあります。

さらに、ハローワークに出ている看護師求人も網羅しているため、幅広い視点で求人を提案してもらうことが可能です。

また、転職支援サービスも充実しており、助産師の資格取得支援制度がある病院・クリニックを探す場合、利用は必須の転職サイトです。

公式サイト:https://kango-oshigoto.jp/

資格取得支援制度に注力!マイナビ看護師

マイナビ看護師

転職相談面接対策条件交渉退職相談
2重丸2重丸2重丸2重丸
サイト名マイナビ看護師
運営会社株式会社マイナビ
公開求人数81,127件
(2024年4月1日時点)
非公開求人とても豊富(保有求人全体の約40%非公開)
対応職種正看護師、准看護師、助産師、保健師、ケアマネジャー
対応 雇用形態正社員、契約社員、パート・アルバイト、業務委託その他
対応 勤務形態常勤(二交替制)、常勤(三交替制) 、夜勤なし、夜勤専従
対応施設病院、クリニック・診療所、美容クリニック、施設、訪問看護ステーション、看護師資格・経験を活かせる一般企業、治験関連企業(CRA、CRCなど)、保育施設 、その他
対応 診療科目美容外科、小児科、産科、婦人科(レディースクリニック)、整形外科、循環器内科、心療内科、消化器外科、心臓血管外科、スポーツ整形外科、脳神経外科、眼科、形成外科、消化器内科、歯科、精神科、血液内科、外科、内科、神経内科
対応配属先病棟、外来、手術室、内視鏡室、ICU、透析、救急外来、訪問看護、管理職の仕事
対応エリア北海道、青森県、岩手県、宮城県、秋田県、山形県、福島県、茨城県、栃木県、群馬県、埼玉県、千葉県、東京都、神奈川県、新潟県、富山県、石川県、福井県、山梨県、長野県、岐阜県、静岡県、愛知県、三重県、滋賀県、京都府、大阪府、兵庫県、奈良県、和歌山県、鳥取県、島根県、岡山県、広島県、山口県、徳島県、香川県、愛媛県、高知県、福岡県、佐賀県、長崎県、熊本県、大分県、宮崎県、鹿児島県、沖縄県
特徴・転職の相談から行える
・キャリアアドバイザー親切丁寧
・退職交渉も可能
・企業系のレア求人を豊富に保有

マイナビ看護師は、公開している看護師求人の中に、資格取得支援制度がある病院で調べることが可能で、力を入れています。

そのため、資格取得支援制度の詳細も把握している病院も多く、条件に合わせて求人を提案してもらいやすいと言えます。

ただし、全国的に公開されている求人が少ないため、会員登録後に非公開求人も合わせて紹介してもらいましょう。

公式サイト:https://kango.mynavi.jp/

キャリアの相談から可能!ナースではたらこ

ナースではたらこ

転職相談面接対策条件交渉退職相談
まる2重丸2重丸三角
サイト名ナースではたらこ
運営会社ディップ株式会社
公開求人数95,765件
(2024年4月1日時点)
非公開求人豊富
対応職種正看護師、准看護師、助産師、保健師
対応 勤務形態常勤、非常勤、日勤のみ、夜勤専従
対応施設病院、クリニック、介護施設、デイサービス、訪問看護、企業その他
対応エリア北海道、青森県、岩手県、宮城県、秋田県、山形県、福島県、茨城県、栃木県、群馬県、埼玉県、千葉県、東京都、神奈川県、新潟県、富山県、石川県、福井県、山梨県、長野県、岐阜県、静岡県、愛知県、三重県、滋賀県、京都府、大阪府、兵庫県、奈良県、和歌山県、鳥取県、島根県、岡山県、広島県、山口県、徳島県、香川県、愛媛県、高知県、福岡県、佐賀県、長崎県、熊本県、大分県、宮崎県、鹿児島県、沖縄県
特徴・非公開求人が豊富
・希望条件に合う求人が見つかりやすい
・希望する病院・施設へ転職可能な逆指名転職がある

ナースではたらこは、転職の相談から始めることが可能な看護師転職サイトであり、情報収集のみのための登録もOKです。

そのため、助産師の資格取得へ向けてのキャリアの相談を行いたい場合や、転職を悩んでいる場合には利用しておきましょう。

公式サイト:https://iryo-de-hatarako.net/

まとめ

助産師は、看護と違い「助産行為(お産を助け、赤ちゃんを取り上げることや 、正常分娩に限っては医師の支持なしに行うことなど)」が可能で、助産院を開業することも出来ます。

看護師から助産師になるためには、最低でも1年以上、助産師学校に通う必要があり、講義や臨地実習などが続くため、働きながら資格取得は困難とも言えます。

また、助産師学校には最低でも100万円以上の授業料等の費用が掛かかります。

しかし、助産師の資格取得支援制度がある病院やクリニックも少なからず存在し、希望する看護師の方は転職することをおすすめします。

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キャリアコンサルタント(国家資格)真下彩花

キャリアコンサルタント(国家資格)真下彩花

新卒で東証スタンダードに上場している会社に入社し、個人事業主・税理士などの経理・税務サポートを担当後、半導体・電子部品等の最大手(東証プライム上場)に転職し、営業支援に従事する。その後、ベンチャー企業での経理・採用経験を経て、2019年から株式会社pekoにて、キャリアアドバイザーとして看護師の転職支援を始め、多くの転職者のサポートを担当中。

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