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看護師から治験コーディネーター(CRC)なるには?苦労とメリット・デメリット

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治験コーディネーター(Clinical Research Coordinator)とは、治験業務の現場において全体を統括する役割(治験を依頼する製薬企業と、治験を実施する医療機関の間に立ち、病院側のサポート)を担う仕事で、CRCと略して呼びます。

また、治験コーディネーターが勤務する職場として病院内の治験管理センター等に所属する「院内CRC」と、治験施設支援機関(SMO)に所属するCRCに分けられます

以下では、看護師から治験コーディネーター(CRC)なるためには、治験コーディネーターの仕事内容や転職する場合のメリット・デメリットや、苦労すること、治験コーディネーター(CRC)の職場の選び方について説明していきます。

執筆・監修
監修・執筆者
執筆・監修看護師
小森 看護師
小森 看護師
  • エリア:大阪府在住
  • 保有資格:看護師
  • 施設経験:総合病院、治験(CRO・CRC)、訪問看護
  • 専門分野:脳外科、消化器外科、頭頸部外科、内科、小児科、NICU、小児神経内科、整形外科、麻酔科、ペイン外来、産科

若い頃はいろいろな経験がしたいと転職し、現在は子育てをしながら施設中心の訪問看護をしています。経歴で一番長いのは小児科、新生児看護師です。治験コーディネーターも経験し、妊娠中にはサロンの接客など看護以外の仕事も経験しました。

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目次

看護師から治験コーディネーター(CRC)なるには?

看護師から治験コーディネーター(CRC)になるために必須な資格はなく、未経験でも採用されやすいと言えます。

(資格がないと働けない職業ではありません。未経験者からの転職も多く、転職後、実務経験を積みながら必要なスキルや専門資格を身につけていく場合がほとんどです。)

そのため、看護師から治験コーディネーター(CRC)になるための第一歩は、自身の条件に合う求人を探すことになります。

また、仕事内容において看護師、薬剤師、臨床検査技師等の医療資格を保有している方が治験コーディネーター(CRC)として活躍している職場と言えるため、看護師免許がある方が、採用に有利となります。

治験コーディネーター(CRC)の2つの職場(病院・治験施設支援機関)

治験コーディネーター(CRC)の2つの職場(病院・治験施設支援機関)

看護師から治験コーディネーター(CRC)を目指す場合、大きく分けて以下の2つの職場があります。

病院での採用治験管理センター等に所属する治験コーディネーター
(院内CRCと呼ばれる)
治験施設支援機関(SMO)
での採用
SMO企業に所属する治験コーディネーター(会社員)
(一般的に看護師からの転職はこちらになる場合が多い)
治験管理センター等に所属する院内CRC

治験管理センター等に所属する院内CRC

治験を行う医療機関の職員であり、その病院で治験コーディネーター(CRC)として採用される場合、あるいは他部署からの異動で、治験センター等に配属される場合で、「院内CRC」などと呼称されます。

(病院の治験管理センターに所属します。)

また、病院等により、病棟の看護師業務と兼任する場合もあります。

治験施設支援機関(SMO)に所属するCRC

治験施設支援機関(SMO)に所属するCRC

SMO(Site Management Organization)と呼ばれる治験施設支援機関(特定の医療機関と契約し、治験業務を支援する企業)に所属し、そこから各医療機関に派遣されて、治験コーディネーター業務を行う場合です。

働く治験コーディネーター(CRC)は、各SMO企業に所属する会社員となります。

治験コーディネーター(CRC)に求められるもの

「院内CRC」として働く場合、被験者対応の一つとして採血業務を求められるため、看護師がなることが多い傾向になります。

その他、治験コーディネーター(CRC)に求められることは以下の通りです。

いずれにしても、働きながらスキルを磨いていくこととなります。

求められる資質・能力

  • 誠実さ、明るさ、粘り強さなどの資質
  • PCを使って文書作成および表計算などができる能力
  • 治験実施計画書を理解する能力
  • 薬理、薬物動態、統計解析、疾患背景等を理解する能力
  • 事務処理能力(文書作成・経理処理等)
  • 薬事関連法規を理解する能力
  • 医師との専門的な会話ができる能力
  • 治験の手順を把握する理解力
  • 治験チーム全体を調和させる調整力
  • 様々な場面での判断力

引用:日本SMO協会:CRCとして働くには

求められる経験・知識

  • 臨床経験
  • 医学的知識
  • 薬学的知識
  • 法的知識
  • 倫理的概念

引用:日本SMO協会:CRCとして働くには

治験コーディネーター(CRC)の給料・平均年収

SMO企業で働く治験コーディネーター(CRC)の平均年収は、病院勤務の看護師に比べると「多少低くなる」傾向があります

例えば、大手SMO企業での年収や給料は以下の内容で募集されています。

A社年収:400万円~450万円
給料:33万円~37万円/月
B社年収:320万円~390万円
給料:24万円~25万円/月
C社年収:330万円~350万円
給料:24万円~25万円/月

(2022年2月独自調査)

以上のような金額となっており、看護師が治験コーディネーターに転職する場合、年収320万円から450万円が相場といえます。

看護師の平均年収は、491万円(2021年度版:令和2年賃金構造基本統計調査)となるため、安いと言えるでしょう。

求人サイトによる治験コーディネーター(CRC)平均年収

求人サイトによる治験コーディネーター(CRC)平均年収

求人ボックスを運営するカカクコムの調査によると、治験コーディネーター(CRC)の平均年収や時給は以下の通りです。

正社員
平均年収
416万円/年
派遣社員
平均時給
1,703円/時
パート・アルバイト
平均時給
1,102円/時

求人ボックス2022年1月24日更新データより)

ワンランク上の認定CRC制度

看護師が治験コーディネーター(CRC)へ転職後に仕事を行っていく上で、ワンランク上の認定CRC制度があります。

いずれも、治験コーディネーターとして働きながら、臨床試験のスペシャリストとなりための試験となります。

資格を保有している場合、ある程度、治験コーディネーターとしての転職がスムーズになることから、転職後に、しばらく働きだしたら職場の上司に相談してみましょう。

治験コーディネーター(CRC)の仕事内容

治験コーディネーター(CRC)の仕事内容

治験コーディネーター(CRC)の仕事内容は、病院等に勤務する院内CRCと、治験施設支援機関(SMO)に所属するCRCとで多少異なり、以下の通りです。

院内CRCSMO企業のCRC
主な仕事専任での治験業務
・報告書の作成
・被験者のスケジュール調整
・治験項目チェックや治験薬の管理
・治験計画書の確認と把握 など
委託された治験業務
・報告書の作成
・被験者のスケジュール調整
・治験項目のチェックや治療薬の管理
・治験計画書の確認と把握
・製薬会社と医療機関の仲立ち
・新しい治験での説明会の準備
医療行為可能
(採血などの医療行為を行う場合がある)
不可
(看護師免許保持者でも医療行為は一切できない)
服装ナース服であることが多いスーツやそれに準ずるフォーマルな格好が基本
(白衣の場合もある)
その他看護師との仕事を兼務する場合もある

また、院内CRCは、一度、治験施設支援機関(SMO)所属の治験コーディネーターを経験した看護師が、第二の転職先として選ぶ場合がほとんどであり、部署異動以外で転職は難しいと言えます。

以下では、主に治験施設支援機関(SMO)で働く治験コーディネーターの仕事内容について、看護師の体験談を含めて説明していきます。

治験コーディネーター(CRC)の1日のスケジュール

治験コーディネーター(CRC)の1日のスケジュール

9時30分・オフィスに出社
・メール対応とその日のスケジュールを確認
(※担当の医療施設へ直行することもあります)
10時30分・担当の医療施設へ出向く
・来院予定の被験者のカルテをチェックし、治験に必要な薬やキットを準備
・準備が出来たら医師やコメディカルスタッフと打ち合わせ
11時30分・来院した被験者の対応
・治験薬の服用状況や体調の変化を確認し、次回来院スケジュールの確認
・必要に応じて医師の診察に同席し、全て終了したら治験協力費の支払いを済ませる
13時00分・お昼休憩
14時00分・医師・治験依頼者とミーティング
・被験者の状況報告やスケジュール調整
16時00分・オフィスに帰社する
・メール対応や業務報告書など雑務
・翌日の準備を行う
18時30分・退社

看護師の体験事例

看護師の体験事例

看護師の体験事例(44歳/SMOのCRC/看護師/神奈川県)
多くの治験施設支援機関がフレックスタイム制(労働者が日々の始業・終業時刻、労働時間を自ら決めることによって、⽣活と業務との調和を図りながら効率的に働くことができる制度)を導入しており、日によっては被験者の来院に合わせて遅めに出勤することもあります。
ほとんどの医療機関では日曜祝日が休診のため、治験コーディネーターも休みになり、土曜日は担当の医療機関が開いており、被験者対応がある場合は出勤となります。
治験の数や被験者のエントリー数にもよりますが、治験コーディネーター1人で複数施設を担当することも多く、今日はA病院、明日はB病院と、移動も多い印象でした。
自宅から担当施設までの直行・直帰することも多く、会議などの場合でしか自社オフィスには戻らない場合も多々ありました。
服装は男女ともスーツやそれに準ずるフォーマルな格好が基本でした。
(医療機関によっては院内専用の白衣が貸与される場合もありました。)

製薬会社と医療機関の仲立ち

製薬会社と医療機関の仲立ち

治験施設支援機関(SMO)で働く治験コーディネーター(CRC)は、製薬会社から治験案件を受け、動き出すことが決まったら、ミーティングなどの形で関係部署が集まって案件のプロトコール(複数の者が対象となる事項を確実に実行するための手順について定めたもの)について、説明を行います。

そのため、製薬会社、病院・クリニックと相談し日程調整や、仲立ちを行うことが治験コーディネーターの仕事となります。

また、製薬企業と医療機関の仲立ちをしますが、常に医療機関側に立って治験を進行していきます。

新しい治験での説明会の準備

新しい治験での説明会の準備

治験施設支援機関(SMO)に所属する治験コーディネーター(CRC)は、新しい治験が始まる時には、

  • 説明会の開催準備
  • スライドの作成
  • 会場設営や飲食物の準備

などを製薬企業と協力して説明会を行っていくことが仕事です。

また、治験計画書を精読し、「院内CRC(在籍している場合)」や医師に説明することもあります。

看護師の体験事例

看護師の体験事例

看護師の体験事例(44歳/SMOのCRC/看護師/神奈川県)
特に、治験に関わる医師と面会する機会は多く、書類にサインしてもらうだけでなく、治験薬の副作用情報の提供、新しい治験への参加の打診など、専門的な知識だけでなく、高いコミュニケーション能力やプレゼンテーション能力が必要でした。
また、説明会の資料を作成するためワード、エクセル、パワーポイントなどの基本的なパソコン操作は必須です。
さらに、英文で書かれた書類を目にすることも多く、ある程度の英文読解力も必要でした。

治験に協力してくれる被験者への対応

治験に協力してくれる被験者への対応

被験者(治験を受ける対象者)へのインフォームド・コンセント、各来院毎の対応、ケアも重要な治験コーディネーター(CRC)の仕事となります。

被験者に対してどのようなことを行い、被験者は何をすればよいのかなどしっかりと説明し、必要に応じて質問に答えることになります。

被験者については、

  • その病院・クリニックに通っている患者から探す場合
  • 募集する場合

など色々な形がありますが、プロトコール(複数の者が対象となる事項を確実に実行するための手順について定めたもの)に沿って既往などを確認し、対象となる患者をその病院の医師等が探します。

治験コーディネーターは医師が被験者対象をピックアップ後に、その患者で問題ないかを確認する仕事となります。

看護師の体験事例

看護師の体験事例

看護師の体験事例(44歳/SMOのCRC/看護師/神奈川県)
被験者への対応は、大半の案件で細かな条件があり、時間がかかる作業でした。
私が勤務していたSMOでは、被験者が決定すれば、医師が治験についての説明を行い、同意を取ります。
同意が取れればスケジュールの説明など治験内容についての説明を行い、治験スタートとなります。
雇用先や製薬会社によって様々ですが、この時に使う資料などを治験コーディネーターが作成し、改めて被験者へ理解していない部分を詳しく私が説明していました。
また、スケジュールに合わせて診察や検査を行うため、外来では来院してもらうことになり、その間に治験コーディネーターは被験者の体調などについて詳しく聞き取りを行い、診察内容も含め報告書を作成します。

被験者のスケジュール調整

被験者のスケジュール調整

被験者に必ず予約日と予約時間を遵守してもらうことが必須となり、管理するもの治験コーディネーター(CRC)の仕事となります。

仮に予約日に来院できないとすれば、予約日を基準にプラスマイナス何日以内の来院が可能なのか、治験計画書を確認し、被験者と調整します。

看護師の体験事例

看護師の体験事例

看護師の体験事例(42歳/院内CRC/男性看護師)
私の場合、被験者の来院は午前中であることが大半でした。
(空腹時採血が実施される場合が多く、高血圧症や糖尿病などの定期受診と合わせて、治験を行うことが一般的です。)
被験者の来院可能日が、何かの事情で日程調整となる場合、それだけで治験が中止になってしまうケースもありました。
治験コーディネーターにとって、被験者のスケジュール調整は本当に頭の痛い仕事でした。

治験項目チェックや治験薬の管理

治験項目チェックや治験薬の管理

治験内容によって、採血だけでなく心電図や胸部レントゲンなど、来院ごとに実施しなければならない検査がある場合があります。

そのため治験コーディネーター(CRC)は、これらが一つも漏れずにすべて行われたかチェックし、また非常に気を遣いながら治験薬の管理を行うことも仕事です。

看護師の体験事例

看護師の体験事例

看護師の体験事例(42歳/院内CRC/男性看護師)
被験者が何日分の処方のうち、どれだけ服用したかを確認するのですが、錠剤やカプセルの治験薬ならば、被験者には空になった薬剤のヒートを捨てずに持参するように伝えて、空と残薬をまとめて保管します。

治験計画書の確認と把握

治験計画書の確認と把握

短い治験では半年間、長い治験では1~2年(またはそれ以上)実施していきます。

医療機関の規模にもよりますが、一つの治験にエントリーする被験者数は数人から多くても20人ほどです。

通常は製薬企業のA社、B社、C社と複数の依頼があり、

  • A社:降圧剤の試験
  • B社:吸入ステロイド薬の試験
  • C社:睡眠導入剤の試験

など、治験の種類も様々となります。

治験コーディネーター(CRC)は治験計画書の中身を把握するだけでも大変な仕事内容となります。

看護師から治験コーディネーター(CRC)に転職するメリット

看護師から治験コーディネーター(CRC)に転職するメリット

病棟勤務等の看護師から治験コーディネーター(CRC)になった場合の一般的なメリットとしては以下のことが挙げられます。

  • 医薬品の開発過程に触れることができる
  • 一般的なビジネスマナーを身に付けることができる
  • 複数施設を担当することで、広い人間関係を構築できる

このようなことがメリットですが、その他、転職を行った看護師が感じるメリットを詳しくご紹介していきます。

未経験のチャレンジでも可能な職場

看護師から未経験でも転職可能な点も治験コーディネーター(CRC)の重要なメリットといえます。

ほとんどのCRC求人情報では、看護師等の医療関連の資格さえ取得していれば、未経験でも応募が可能となっています。

(ただ、治験施設支援機関(SMO)により募集要項は大きく異なるため注意してください。)

仕事に慣れるための教育環境も用意されているところが多く、それまでまったく経験がない看護師が新しいキャリアを目指す場合でも、一歩が踏み出しやすい環境となります。

薬剤や疾患、臨床検査についての知識がつく

治験コーディネーター(CRC)はプロトコール(複数の者が対象となる事項を確実に実行するための手順について定めたもの)を熟知する必要があるため、薬品知識を身に付けることができる上、疾患や離床検査値や意義についても詳しく学ぶこととなります。

担当したプロトコールの数だけ知識が付きます。

また、薬理学や薬事法も関係するため看護師時代には深く勉強しなかったことを再学習できます。

逆に言えば少しの勉強は必要ということになり、デメリットと捉える見方もありますが、治験コーディネーター(CRC)は元看護師だけでなく、元薬剤師や元臨床検査技師もなれるため、同僚に元薬剤師や元臨床検査技師がいることもあり、同僚から学べる機会もたくさんあります。

土日祝日がほとんど休みとなる

治験施設支援機関(SMO)で働く治験コーディネーター(CRC)の場合、土日祝日が休みになる場合が多いです。

担当施設によっては土曜出勤の可能性もありますが、平日に代休が取得可能です。

また、夜勤がないというのもメリットとなり、病棟看護師より規則正しい生活が可能です。

(院内CRCは、看護師の業務と兼任する場合があり、病院により異なります。)

 

直行・直帰なども可能

治験施設支援機関(SMO)で働く治験コーディネーター(CRC)の場合、フレックスタイム制(労働者が日々の始業・終業時刻、労働時間を自ら決めることによって、⽣活と業務との調和を図りながら効率的に働くことができる制度)が導入されている場合も多いと言えます。

そのため、担当施設に直行・直帰であるため、朝の出勤も比較的余裕ができることがメリットと言えます。

仕事に精神的なプレッシャーが少ない

心理的なメリットとして、病棟看護師と比較すると治験コーディネーター(CRC)は、精神的なプレッシャーが少ない仕事と言えます。

例えば病棟看護師特有の、急変時の対応や複雑な処置といった、精神的プレッシャーの大きな業務から開放されます。

また、病院以外の職場を看護師求人として探している方にもメリットと言える仕事になります。

看護師から治験コーディネーター(CRC)に転職するデメリット

看護師から治験コーディネーター(CRC)に転職するデメリット

病棟看護師と比較した場合、看護師から治験コーディネーター(CRC)に転職した場合の一般的なデメリットについてご紹介します。

看護師のキャリアすべてが活かされない

治験コーディネーター(CRC)は、看護師の専門知識が活かせる仕事と言われますが、これまで培ってきたキャリアをすべて活かせるわけではありません

特に治験施設支援機関(SMO)所属の治験コーディネーターは、患者を相手にする仕事ではなく、医療行為を行うこともないためです。

 

給料が病棟看護師よりも少ない場合が多い

今までの看護師のキャリアを活かせないため、給料が病棟看護師よりも少ない場合が多いと言えます。

(おそらく多くの方が、病院勤務の年収よりは、低くなる傾向があります。)

そのため、得に年収アップ等で転職を行いたい看護師にはデメリットとなります。

 

将来的に病棟看護師に戻る場合もデメリット

治験コーディネーターから病院看護師の仕事に戻る場合にも、治験コーディネーターとしてのキャリアが十分に活かされない、配慮されないことがあります。

特に治験施設支援機関に所属する治験コーディネーターの場合、たとえ看護師であっても、被験者に対して採血や点滴などの処置が一切できなくなります。

将来的に病院看護師として復職を考えているならば、これらの処置業務など、いわゆる看護師特有の能力にブランクを生じることは大きなデメリットになりえます。

治験の種類により通勤時間や場所が異なる

治験施設支援機関(SMO)に所属する治験コーディネーター(CRC)は、通勤時間や場所が異なることによってデメリットを感じる看護師も多いと言えます。

日々のスケジュールは、被験者の来院や、製薬会社との打ち合わせなどに合わせて決めていきます。

例えば、

  1. 朝一番にA病院で被験者対応
  2. 終わり次第会社に戻り書類作成
  3. 午後からはBクリニックで製薬会社と打ち合わせ
  4. その後、C病院の治験責任医師と面会
  5. それから喫茶店で業務報告書を作成し直帰

など、一般の看護師業務とは全く異なる働き方となります。

ノートパソコンやタブレットパソコンを持ち歩き、名刺を切らさないように注意し、ビジネスメールの書き方やビジネスマナーを覚える必要があります。

さらにコミュニケーション能力の高さが求められ、営業トークも必要になります。

医療施設へ出向くことが多いと残業も増える

治験コーディネーター(CRC)として、他の医療施設へ出向くことが多いと、結果的に残業も増える傾向にあります。

(移動時間がロスタイムとなり、オフィスに戻ってからデータ管理などの事務作業を終わらせなければいけないからです。)

また、治験コーディネーター(CRC)は多忙期と閑散期があり、多忙期には毎日オフィスに3~4時間残って仕事をしている人も多くなります。

中間管理職的立場のためストレスがある

治験施設支援機関(SMO)に所属する治験コーディネーター(CRC)は、多くの場合は製薬会社と病院やクリニックの依頼を受けて仕事をすることとなります。

そうなると、製薬会社と病院やクリニックとの板挟みになる場合もあります。

例えば、製薬会社から依頼された内容を病院やクリニックのスタッフが理解せずに動いてしまってプロトコール(複数の者が対象となる事項を確実に実行するための手順について定めたもの)が順守できなかった場合、スタッフへの働きかけは必要ですが、スタッフはあくまでも依頼された余分な仕事であることも考慮すると強くは依頼できません。

病院やクリニックによっては、治験を理解していない場合も多く、その場合は製薬会社にも頭を下げつつ、病院やクリニックにも頭を下げる、ということになります。

治験コーディネーターとはプロトコールの内容を順守し、スムーズに進めるための調整役なので、当然ですが、このような悩みは治験コーディネーター間ではよく聞かれます。

勤務する職場により全国出張や転勤の可能性もある

治験コーディネーター(CRC)の仕事は治験業務が行われる医療機関で勤務することになります。

そのため、治験施設支援機関(SMO)によっては全国各地に出張する場合があり、デメリットに感じる看護師も多いと言えます。

さらに、全国展開している治験施設支援機関に治験コーディネーターとして所属する場合、転勤の可能性もあります。

家族がいる都合などで、転勤や出張が厳しい場合は院内CRCの求人や、地域密着型の治験施設支援機関の求人を探した方が良いでしょう。

看護師から治験コーディネーター(CRC)になった苦労

看護師から治験コーディネーター(CRC)になった苦労

看護師から治験コーディネーター(CRC)へ転職した場合、働き始めて苦労することを、看護師の体験事例も含めて説明していきます。

特に病院勤務のみの経験しかない看護師は、注意しておきましょう。

パソコン操作やスキルが必要なこと

治験コーディネーター(CRC)へ転職した看護師の仕事の大半は、パソコンでのデータ入力やアンケート送付となります。

そのため、治験コーディネーターとしてのパソコン作業は、今までの看護師経験では全く必要のなかった、Excelの表計算を使用したスケジュール管理やアンケート調査のためのアドレスシール作成などのパソコン知識が必要となってきます。

そのため、初めて転職した場合は看護師が苦労することの1つとなります。

看護師の体験事例

看護師の体験事例

看護師の体験事例(CRC/看護師/35歳)
私は今までの病院では電子カルテを使用していましたし、WordやExcelなども看護師の業務上必要な程度で使用していました。
しかし、病院でのパソコン業務とは全く違うため、初めは全く分からず仕事が捗らずに苦労しました。
入社してからExcelの本を読んだり、インターネットで情報収集したりしていました。

メールの送り方やビジネスマナーを知らないこと

治験コーディネーター(CRC)の場合は、一個人としてではなく所属病院・所属SMOの顔として、他院の事務局や他院の医師とメールのやり取りを行います。

そのため、一般的なメールのビジネスマナーが必要となり、さらに文面に細心の注意を払う事が必要となってきます。

看護師としての病院業務のみを行っていた場合、メールの送り方のマナーや、文章の書き方についてとても不慣れとなり、看護師が苦労する仕事の1つです。

看護師の体験事例

看護師の体験事例

看護師の体験事例(CRC/看護師/35歳)
看護師として現場で働いていた時、院内メールでのやりとりは行っていましたが、メール送付相手は大抵顔見知りであったため特に文面に関して注意を払っていませんでした。
最初は丁寧語や謙譲語がわからずにとても苦労しました。
また、メールにはいくつかのルールがあり、そのルールを覚えることも初めは苦労しましたが、送付されてきたメールの文章を参考にして文章力の訓練を行いました。

相談相手が少なく仕事も1人となること

同じ部署に複数の治験コーディネーター(CRC)はいますが、同じ治験を受け持っているわけではなく、基本別行動で1人となります。

入職後にある程度指導は受けるものの、現場では1人となるため、業務マニュアル等を参考に仕事をすすめる職場も多いと言えます。

そのため、慣れるうちは相談相手もおらず、苦労する傾向があります。

治験内容を把握すること

治験コーディネーター(CRC)が携わる治験には種類があり、その種類によって介入の仕方が変わってきます。

そのため、治験コーディネーター(CRC)は、1つ1つの研究内容を把握する事が重要となります。

医師や被験者から突然治験内容について問い合わせが来る事もあり、直ぐに返答できるように準備・把握しておかなければならず、初めての場合はとても苦労します

看護師の体験事例

看護師の体験事例

看護師の体験事例(CRC/看護師/35歳)
私は同時に4~5個の治験を受け持っていました。
把握できるだろうと思っていましたが、同じような治験があり、入社して1年間はとても把握する事に苦労しました。
また、いつ医師や被験者から問い合わせがあっても良いように、治験についてまとめたメモを作成し、常に持ち歩いていました。

被験者のスケジュール管理や医師との調整をすること

勤務する職場によりますが、治験によっては300人程度の被験者を登録しているものもあり、治験コーディネーター(CRC)は、そのすべての被験者の受信日や副作用情報などを管理する必要があります。

受信日を忘れてしまった場合、治験の継続が不可能になることや、医師から被験者に連絡して貰う必要があるため、被験者のスケジュール管理には特に気をつける必要があります。

重要な仕事と分かっていても、大量のデータを把握するのはとても大変な作業となり、苦労する治験コーディネーター(CRC)が多いと言えます。

また、忙しい医師とのやり取りにも苦労することが多くことがあります。

例えば、治験コーディネーター(CRC)は医師が作成したデータを基に入力する必要があるデータが多くありますが、なかなかデータ作成をしてくれないため、自身の業務が滞り苦労します。

治験コーディネーター(CRC)の職場の選び方

治験コーディネーター(CRC)の職場の選び方

治験コーディネーター(CRC)の業務は、看護師とは大きく違い、そのことがメリットにもデメリットにもなることを説明しました。

治験コーディネーターへの転職を考える場合、十分な情報収集をしたうえで決断し、以下ページでは看護師として転職する場合、おすすめの職場の選び方や、注意点を説明していきます。

仕事内容の詳細を確認する

看護師が病院や介護施設で働くことと違い、治験施設支援機関(SMO)によって仕事内容は様々であり、範囲も幅広くなっています。

(院内CRCでも、看護師の仕事を兼務するかどうかの違いなどがあります。)

そのため、仕事内容の詳細は必ず確認することを忘れないでください。

また、繰り返しになりますが、パソコンのスキルは必須となります。

転職活動中や、転職後に覚えられる方は問題ありませんが、パソコンが苦手と感じている看護師の方は注意してください。

資格が必要なわけではありませんが、パワーポイントやエクセルなどは仕事上、必ず使います。

業界研究を怠らないこと

当ページでも仕事内容を詳しく説明しましたが、インターネットの情報だけでは、治験コーディネーター(CRC)の仕事内容がなかなか見えてこないことが現状です。

そのため、看護師として転職を考える場合、可能であれば実際の業務を見学してみるほうが良いでしょう。

治験施設支援機関(SMO)の見学は難しくても、病院内に治験センターがある場合、見学することも可能な場合があります

大手SMO企業(治験施設支援機関)からの治験コーディネーター(CRC)または「院内CRC」から、業務について色々確認してみることをおすすめします。

また、一昔前は非常に多くのSMO企業が乱立していましたが、どんどん統廃合され、現在では大手のSMO企業と、特定の地域限定の小規模SMO企業に二極化しています。

大手SMO企業例

大手SMO企業例

企業名年間売上
株式会社EP綜合約132億円
(2020年9月時点)
株式会社シミックヘルスケア・インスティテュート約74億円
(2019年9月時点)
株式会社アイロム約60億円
(2021年3月時点)
株式会社東京臨床薬理研究所非公開
株式会社ノイエス非公開

待遇(手当や福利厚生)を確認する

運営している会社によって大きく異なりますが、治験コーディネーター(CRC)が貰える手当は以下のようなものが多いです。

  • 時間外手当
  • 通勤手当・出張手当
  • 外勤手当(1万円~5万円)

特殊な手当として「外勤手当」などが挙げられます。(「営業手当」と同じ意味合いです。)

治験施設支援機関(SMO)で働く治験コーディネーター(CRC)は、外勤する場合が多くいため、交通費以外にかかる部分を外勤手当として支給される場合が多いです。

そのため、複数の治験コーディネーター求人を比較することがおすすめです。

 

大手SMO企業や成果主義のSMO企業だと年収は高い傾向にある

大手のSMO企業や成果主義を導入しているSMO企業の場合、年収に大きな差が出る場合があります。

そのため、看護師として転職する場合は、「大手のSMO企業」を検討しましょう。

待遇や福利厚生、治験のノウハウ、製薬会社からの治験依頼数を考えても、まずは大手SMO企業で働くことをおすすめします。

成果主義の場合、年収700万円を越えるケースがありますが、未経験では辛いだけなので注意しましょう。

様々な治験を経験するならSMO所属のCRCへ

治験施設支援機関(SMO)の治験コーディネーター(CRC)は、複数の施設を担当することになり、いろんな病院に出向くことが出来るので、勉強になる点も多く、複数の施設や製薬企業と業務調整を図ります。

そのため、

  • いろいろな治験に関わっていきたい
  • SMO内でキャリアを積み、役職や給料などをアップさせたい

と考える上昇志向のある看護師は、SMO企業の治験コーディネーターの転職をおすすめします。

SMO企業の治験コーディネーターは複数の施設を担当し、会社と各施設を行き来する事が多いです。

医療機関によっては、人材不足などから治験に携わるスタッフを確保できないことも多く、「院内CRC」を配置せずに、治験業務はすべてSMO企業にアウトソーシングするといったケースもあります。

実際に治験コーディネーターの求人も、SMO企業からの求人が圧倒的に多いです。

患者との関わりを持ちたい場合は院内CRC

一つの施設で、腰を落ち着けて仕事をしたい場合は、「院内CRC」への転職がおすすめです。

実際に治験コーディネーター(CRC)として、

  • いつも外来に来ている患者に治験に参加してもらいたい
  • 治験終了後も外来で関わっていきたい

と考える場合などは、「院内CRC」を選択すべきです。

ただし、多くの場合、看護師として転職する場合、院内CRCは未経験の受け入れは行っていないことが実情で、未経験可の求人を探すことは苦労します。

※「院内CRC」が不在の病院の場合、SMO企業の治験コーディネーターも常駐して業務を行う場合もあります。

 

治験センターへの部署移動への部署異動も検討しよう

もし現在お勤めの病院で治験を実施しているなら、まずは治験センターに部署異動できないか相談してみることがおすすめで、働いている看護師であれば、未経験でも受け入れてもらえる可能性が高いと言えます。

院内CRCとして働くことができれば、給与体系もこれまでと変わりありませんし、他の病院に派遣されることもありません。

空いた時間は外来などの応援に回り、看護技術を継続して実践していくことができます。

転職エージェントを活用がおすすめ

治験施設支援機関(SMO)で働く場合、面接するのは一般企業であり、病院へ転職する気持ちで転職活動を行うことは辞めましょう

病院や施設の場合、看護師が不足しているため、甘くなっていることが実情ですが、一般企業の面接にその気持ちでいくと、必ず失敗します。

特に、

  • 履歴書・職務経歴書
  • 面接時のマナー
  • 一般常識

など、病院での面接・書類とは違うものが求められます

(誤字・脱字や使いまわした志望動機などはすぐに落ちます。)

そのため、転職活動をサポートしてくれる、看護師転職サイト(看護師専用の転職エージェント)や一般的な転職エージェントなどの利用は必須といえます。

条件が良いCRCの求人は人気がある

治験コーディネーター(CRC)の条件が良い求人は、

  • 年収・給与が高い求人
  • 通勤の利便性が良い職場
  • 出張や転勤がない求人

など、人気が高くなっており、看護師から転職を考える方は上記の条件になる場合が多いです。

そのため、必ず看護師転職サイト等を利用しておきましょう。

治験コーディネーター(CRC)求人が多い転職サイト

治験コーディネーター(CRC)求人が多い転職サイト

治験コーディネーター(CRC)の求人が多い、看護師転職サイト、転職エージェントをご紹介します。

可能な限り、以下3つを利用して治験コーディネーター求人を探しましょう

大手SMO企業求人が豊富!レバウェル看護(旧 看護のお仕事)

レバウェル看護(旧 看護のお仕事)

転職相談面接対策条件交渉退職相談
2重丸2重丸2重丸2重丸
サイト名レバウェル看護(旧:看護のお仕事)
運営会社レバレジーズメディカルケア株式会社
公開求人数158,398件
(2024年11月1日時点)
非公開求人豊富
対応職種正看護師、准看護師、助産師、保健師
対応 雇用形態常勤(夜勤有り)、日勤常勤、夜勤専従常勤、夜勤専従パート、非常勤、派遣、紹介予定派遣
対応施設総合病院、一般病院、クリニック、特別養護老人ホーム(特養)、訪問看護、有料老人ホーム、デイサービス、重症心身障害者施設、保育園、検診センター
対応 診療科目内科、精神科、心療内科、小児科、外科、整形外科、皮膚科、産婦人科、眼科、歯科、美容外科、美容皮膚科
対応配属先病棟、外来、施設、訪問、手術室(オペ室)、透析、内視鏡
対応エリア北海道、青森県、岩手県、宮城県、秋田県、山形県、福島県、茨城県、栃木県、群馬県、埼玉県、千葉県、東京都、神奈川県、新潟県、富山県、石川県、福井県、山梨県、長野県、岐阜県、静岡県、愛知県、三重県、滋賀県、京都府、大阪府、兵庫県、奈良県、和歌山県、鳥取県、島根県、岡山県、広島県、山口県、徳島県、香川県、愛媛県、高知県、福岡県、佐賀県、長崎県、熊本県、大分県、宮崎県、鹿児島県、沖縄県
特徴・看護師の転職求人が豊富
・転職支援サービスが手厚い
・転職の相談から行える
・院内・施設内情報に強い

レバウェル看護(旧 看護のお仕事)は、インターネット上の検索には治験コーディネーター(CRC)の求人として出てきませんが、看護師転職サイトの中では、一番、治験コーディネーターの求人数が多いと言えます。

さらに、大手SMO企業の求人も豊富なため、未経験でも教育制度が整っている職場が多いと言えます。

また、看護師の転職事情も良く分かっているため、転職活動をスムーズに進めることが可能で、しっかりと面接対策等を行ってくれます。

治験コーディネーターへ看護師として転職する場合は利用必須と言えます。

公式サイト:https://kango-oshigoto.jp/

CRC特集もあり!MCナースネット

MCナースネット

転職相談面接対策条件交渉退職相談
2重丸マルマル三角
サイト名MCナースネット
運営会社株式会社メディカル・コンシェルジュ
公開求人数19,251件
(2024年11月1日時点)
非公開求人とても豊富
対応職種正看護師、准看護師、助産師、保健師
対応 雇用形態常勤、派遣、非常勤・パート、委託
対応施設病院、クリニック、訪問看護、デイサービス、訪問入浴、介護施設、企業、コールセンター、ツアーナース、巡回健診、学校・保育園、行政、イベント、薬局、その他
対応エリア北海道、青森県、岩手県、宮城県、秋田県、山形県、福島県、茨城県、栃木県、群馬県、埼玉県、千葉県、東京都、神奈川県、新潟県、富山県、石川県、福井県、山梨県、長野県、岐阜県、静岡県、愛知県、三重県、滋賀県、京都府、大阪府、兵庫県、奈良県、和歌山県、鳥取県、島根県、岡山県、広島県、山口県、徳島県、香川県、愛媛県、高知県、福岡県、佐賀県、長崎県、熊本県、大分県、宮崎県、鹿児島県、沖縄県
特徴・全国26拠点
・派遣と常勤(正社員)求人に強い
・全国の求人が豊富
・基本的にほとんどが非公開求人

MCナースネットは、治験コーディネーター(CRC)求人特集を行っているほど、求人に力を入れています。

MCナースネット自体は、看護師派遣で有名ですが、大手SMO企業の求人も多く、派遣ではなく正社員の求人が豊富です。

さらに、治験コーディネーターの非公開求人も多いことから、合わせて登録しておきましょう。

また、登録後には、派遣ではなく正社員の転職のサポートであることを伝えておきましょう。

公式サイト:https://mc-nurse.net/

企業への転職なら!マイナビ看護師

マイナビ看護師

転職相談面接対策条件交渉退職相談
2重丸2重丸2重丸2重丸
サイト名マイナビ看護師
運営会社株式会社マイナビ
公開求人数81,585件
(2024年11月1日時点)
非公開求人とても豊富(保有求人全体の約40%非公開)
対応職種正看護師、准看護師、助産師、保健師、ケアマネジャー
対応 雇用形態正社員、契約社員、パート・アルバイト、業務委託その他
対応 勤務形態常勤(二交替制)、常勤(三交替制) 、夜勤なし、夜勤専従
対応施設病院、クリニック・診療所、美容クリニック、施設、訪問看護ステーション、看護師資格・経験を活かせる一般企業、治験関連企業(CRA、CRCなど)、保育施設 、その他
対応 診療科目美容外科、小児科、産科、婦人科(レディースクリニック)、整形外科、循環器内科、心療内科、消化器外科、心臓血管外科、スポーツ整形外科、脳神経外科、眼科、形成外科、消化器内科、歯科、精神科、血液内科、外科、内科、神経内科
対応配属先病棟、外来、手術室、内視鏡室、ICU、透析、救急外来、訪問看護、管理職の仕事
対応エリア北海道、青森県、岩手県、宮城県、秋田県、山形県、福島県、茨城県、栃木県、群馬県、埼玉県、千葉県、東京都、神奈川県、新潟県、富山県、石川県、福井県、山梨県、長野県、岐阜県、静岡県、愛知県、三重県、滋賀県、京都府、大阪府、兵庫県、奈良県、和歌山県、鳥取県、島根県、岡山県、広島県、山口県、徳島県、香川県、愛媛県、高知県、福岡県、佐賀県、長崎県、熊本県、大分県、宮崎県、鹿児島県、沖縄県
特徴・転職の相談から行える
・キャリアアドバイザー親切丁寧
・退職交渉も可能
・企業系のレア求人を豊富に保有

マイナビ看護師は、治験コーディネーター(CRC)の求人が全国的に多いと言えます。

特徴として、企業への転職は得意としているため、他の看護師転職サイトと合わせて登録しておきたいサイトです。

他の看護師転職サイトと比較しながら、企業への転職するためのアドバイスを受けましょう。

公式サイト:https://kango.mynavi.jp/

まとめ

治験コーディネーター(CRC)への転職を考えている看護師は、メリット・デメリットを考慮し、十分に時間をかけて、最終的な転職の判断を行いましょう。

確かに看護師の仕事は精神的にも肉体的にも決して楽な仕事ではありませんが、だからといって「看護師の資格を生かせる!」という理由だけで治験コーディネーター(CRC)の転職を希望するのは、あまりにも安易です。

その場合、これまでの看護師業務とのギャップに苦しむことになるでしょう。

治験コーディネーターは、新しい医薬品を世に出すにあたり、より正確な臨床データを得るためにも、被験者・医師・製薬会社の間に立ち、コーディネートする役割は本当に大切であり、今後ますます需要が高くなっていくことが予想されます。

そして看護師として学んだ知識や技術は、そこで大いに役に立つものです。

また、今まで看護師としてしか働いてこなかった人にとっては、治験コーディネーターは、仕事に慣れるまでかなり大変かもしれません。

治験コーディネーターは看護師としての経験が活かせないだけではなく、新しく覚えることがほとんどになります。

形式的には「中途採用」ではありますが、気持ち的には「新卒」のつもりで挑み、新しい気持ちで治験コーディネーターとして羽ばたきましょう。

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キャリアコンサルタント(国家資格)真下彩花

キャリアコンサルタント(国家資格)真下彩花

新卒で東証スタンダードに上場している会社に入社し、個人事業主・税理士などの経理・税務サポートを担当後、半導体・電子部品等の最大手(東証プライム上場)に転職し、営業支援に従事する。その後、ベンチャー企業での経理・採用経験を経て、2019年から株式会社pekoにて、キャリアアドバイザーとして看護師の転職支援を始め、多くの転職者のサポートを担当中。

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