精神科看護師の役割と仕事内容、働いた体験談
精神科は他の診療科に比べて「特殊な診療科」といえ、仕事内容や役割を知らない方も多いのではないでしょうか。
しかし、精神科病棟で働く看護師は、残業が少ない場合が多く、肉体的に仕事内容も楽であることから、転職を希望する看護師も多いです。
私は精神科看護師として9年以上の経験があり、病院・クリニックも含め4つの施設を経験しています。
そのため、私が精神科で働いた経験も含めて、精神科病棟の種類と特徴、精神科看護師の役割、仕事内容、働いて感じたことを説明していきます。
執筆・監修看護師- エリア:大阪府在住(男性)
- 保有資格:看護師
- 職務経験:精神科病院、デイサービス、有料老人ホーム
- 診療科経験:精神科病棟、内科精神合併症病棟
精神科病院の看護師として9年間目となり、現在も勤務中。その間、デイサービス施設や老人ホームにてダブルワークを行う。現在は、今までの経験を活かして看護師ライターとして活動中です。現役看護師や潜在看護師の皆さんの転職成功をサポートできるような情報を発信していきたいと思います。
精神科病棟の種類と特徴(体験談)
私が勤務していた複数の病院では、精神科病棟に入院する患者層の幅広く、精神障害を発症した10代の患者、飲酒が原因でアルコール依存症を患った患者、介護困難な認知症患者まで年齢層は様々でした。
以下では、私が経験した、精神科病棟の種類と特徴を詳しく説明していきます。
精神科の解放病棟と閉鎖病棟の特徴
「精神科」とひとくくりに言っても、病院によって様々な取り組みを行っており、大きく分けて「解放病棟」と「閉鎖病棟」が存在します。
開放病棟 | 【休息入院の患者を対象とした病棟】 ・精神科の一般病棟 ・抑鬱状態の患者 ・統合失調症の患者など |
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閉鎖病棟 | 【閉鎖されている病棟】 ・外に出せない患者 ・隔離が必要な患者など (施錠され、患者は外に出られない) |
患者の症状に合わせた精神科病棟の種類と特徴
ま上記で説明した「解放病棟」「閉鎖病棟」の中で、患者の症状に合わせて「急性期(救急)」「慢性期」「社会復帰」「依存症」「医療観察法」などの病棟が存在し、内容は以下の通りです。
急性期(救急) | 【急性期患者】 ・救急搬送された患者 「幻聴幻覚などに苦しんでいる」 「離脱症状が辛い」など ・警察が介入した患者など (患者の一番辛い時期を看護師が支えます) (基本的に閉鎖病棟に入院します) |
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慢性期 | 【慢性期患者】 ・治療や退院を前提としない社会的入院をしている患者 ・高齢者の患者 ・身体ケアが必要な患者など (高齢者も多く、身体ケアが必要です) |
社会復帰(病棟) | 【社会復帰訓練を実施する病棟】 ・作業療法が必要な患者 ・外出訓練が必要な患者 ・外泊訓練が必要な患者など |
依存症(病棟) | 【依存している患者の病棟】 ・薬物依存症患者 ・アルコール依存症患者など |
医療観察法(病棟) | 【決められたプログラムに沿ってケア】 ・心神喪失の状態で重大な他害行為を行った患者 ・心神耗弱の状態で重大な他害行為を行った患者など (あまりない希少な病棟です) |
精神科病院と精神科クリニックの患者層の違い
精神科病院と精神科クリニック(心療内科クリニック等)では、来院・入院する患者の社会適合性が違います。
一般的な病院、クリニック(診療所)の違いの他に、精神科病院と精神科クリニックでは、以下のように来院する患者層に違いがあります。
精神科病院の患者層
精神科病院の患者層は、周囲に迷惑をかけてしまう、自身での静止が効かないなどの、重度な幻覚妄想、薬剤やアルコールなどに伴う興奮、粗暴性のある患者です。
そのため、精神科病院の患者層は、社会適合性が低い精神疾患患者です。また、精神科病院では患者の「隔離拘束」が存在します。
精神科クリニックの患者層
精神科クリニックに通院する患者は、社会に溶け込むことができる病状がほとんどです。
そのため、精神科クリニックの患者層は、社会適合性が高い精神疾患患者です。精神科クリニックに緊急で精神科病院での加療が必要な患者は、滅多に来院することはありません。
補足説明
精神疾患患者に対しては、「優れた精神科救急システム(厚生労働省 精神科救急医療システム整備事業の実施について)」と「医師の判断による強制入院等(厚生労働省 精神科の入院制度について)」が可能です。
そのため、他の診療科とは違い、精神科病院と精神科クリニックでは、患者層の線引きが可能です。
精神科で働いて感じた看護師の役割
精神科看護の主な役割としては、以下のことが説明されています。
人は精神障害の有無にかかわらず、自己実現を目指してその人らしく生きていく権利が あり、尊重されなければならない。すべての人が、変化と成長の可能性をもっている。 その自立を援助するのが、精神科看護の役割である。
出典:久喜すずきの病院 (ナースフレンド)
私が、複数の精神科病棟、精神科病院で看護師として働いた経験を元に、一般的な精神科で働く看護師の役割について、詳しく説明していきます。
患者の記録
精神科看護師の役割として最も重要度が高いのが(看護記録とは別の)「患者の記録」です。
精神保健福祉法(病院の患者への過剰行為を防ぐための法律 e-Gov)という、精神患者特有の法律が存在するため、精神科で働く看護師は、その他の診療科に比べて、一人の患者に対し書類が膨大にあります。
また、患者の精神症状というのは数値化することができないため、看護記録も膨大となり、長文になってしまうのが現状です。
患者の身の周りの援助
精神科患者のセルフケア能力は比較的高いため、自分のことは自分で行えます。
しかし治療上、隔離拘束を行っている患者は別となり、精神科で働く看護師は血栓症予防や、拘束患者のセルフケアに時間を費やします。
そのため、患者の身の回りの援助は精神科で働く看護師の役割です。
補足説明
精神科で働く女性看護師は、「男性看護師にできない事(女性患者への関わり)」を行う役割があります。
精神疾患の女性患者は、男性看護師の援助を嫌がることが多いため、女性看護師の手が必要になる場合が多いです。
患者の社会復帰支援
精神科に入院する患者は、閉塞的な環境下で、社会的に疎外されます。
そのため、「患者の社会復帰をどのように捉え、どのように支援していくのか」が、看護師としての重要な役割です。
患者の社会復帰は、精神科の看護師として本当に難しい問題となり、様々な職種と連携しながら常に考えていかなければなりません。
その他の精神科看護師の体験事例その他の精神科看護師の体験事例
自主的に参加できる患者もいれば、そうでない患者もいるため、できるだけ参加してもらえるように、看護師は患者に声をかけることや、作業療法中、患者同士のトラブルがないか、安全に行えているかを見ながら観察しています。
そこで、院内のソーシャルワーカーと協力し、看護師は退院先を見つける支援を行っています。
例えば、患者と一緒にグループホームや老人ホームに見学、体験入所を行い、本人が納得できる場所を探す手伝いをします。
精神症状である幻聴が聞こえていても、本人にとっては本当に聞こえていると認識しており、病気が原因であるということにはつながりません。それでは、退院しても継続して内服することができず、再入院の危険が高まります。
そのため、退院後も内服を継続して飲むことができるよう「病識」について本人、家族に説明を看護師が行っています。
安全の確保
患者とその周囲の安全を守ることが、看護師の大切な役割です。
中には自傷・他傷行為をする患者もおり、看護師は患者の安全確保に気を配らなければなりません。
精神科で働く看護師の仕事内容
精神科で働く看護師の主な仕事内容は、患者への規則正しい生活とコミュニケーション、内服薬の管理等となり、精神疾患患者の看護では、とても重要な業務です。
私が精神科病棟に勤務した際の1日のスケジュール例は以下の通りです。
8:30~ | 出勤、申し送り、情報収集 (入退院が激しい病院の場合は、情報収集が必要です) |
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9:00~ | 排泄介助、院外外出患者の対応 |
9:30~ | バイタルサイン・その他の処置 |
11:00~ | 記録 (隔離拘束患者は分単位の記録となる場合が多いです) |
12:00~ | 患者食事の介助または見守り、配薬 |
12:45~ | 交代で休憩 |
14:45~ | 排泄介助、入院受け入れ、転棟など |
15:00~ | 患者への「おやつ」のため誤嚥、盗食防止のために見守り (精神科特有で、おやつがある病院が多いです。) |
16:00~ | 点呼、排泄介助 |
16:30~ | 夜勤者申し送り |
17:00~ | 日勤者退勤 |
精神科病院の精神科病棟で働く看護師の仕事内容詳細を、実際の体験事例も含めて説明していきます。
規則正しい生活リズムの確立・患者の観察
基本的に精神科病棟に入院している精神疾患がある患者は、規則正しい生活リズムを確立する必要があります。
そのため、精神科で働く看護師は、患者のADL介助・患者の観察がメインの仕事です。
精神疾患の患者が、しっかりと食事を摂り、日中は活動し、夜間しっかり寝てもらう(休息をとる)ことを看護師がサポートします。
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食事をしっかりと食べられている患者がほとんどで、普段は行いませんが、肺炎を併発したなど、何か食事を食べられない患者に対して点滴を一時的に行う程度です。
その為、看護師は食事のセッティング、オムツやトイレ誘導の排泄の介助、入浴介助など日常生活援助を行います。
私が勤務している精神科病院では、自分で歩行でき日中はトイレに行っている患者でも、夜間は睡眠薬などの影響により失禁してしまうので、オムツを使用している方もいます。
患者とのコミュニケーション
患者とのコミュニケーションは、精神科病棟で働く看護師の仕事の1つです。
普段の会話から、患者の心のケアを行うことで、精神科の治療に役立つことが多くあります。
しかし、言葉の選び方や相手に与える影響を考えながら仕事をするので、精神科看護師はコミュニケーション技術が必要です。
また、精神科は男性看護師が多く働いているイメージがあると思いますが、実際はそうではありません。
精神科に入院している患者は心の病のため、同性にしか理解できないこと、同性にしか言えないこともあり、精神科では男性看護師、女性看護師ともにバランスよく配置されています。そういった意味では、一般病棟よりも男性看護師が多く働いているように見えます。
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例えば、「突然立ちどまってうわの空であれば、幻聴が聞こえている可能性がある」、「特定の人に付きまとっている様子があれば関係妄想をもっている可能性がある」など、気にしてみていなければ気が付けないことが多々あります。
特に、患者とゆっくりコミュニケーションを行い、じっくり向き合うことで、より見えてくる部分があり、観察・コミュニケーションは、精神科看護師の仕事の中でも最も重要だと思っています。
患者の内服薬の管理
精神科病棟に入院するほとんどの患者は、薬を内服している場合が多いです。
そのため、患者の薬を管理することも精神科看護師の大きな仕事の1つとなり、ミスは事故に繋がるため責任重大です。
精神科病棟で内服準備を担当する看護師は作業中、「会話やその他の業務一切禁止」という病院も存在します。
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毎日飲み忘れ、飲みこぼし、拒薬がないよう毎回、手渡しで薬を渡し、内服したか確認しています。
自傷他害リスク患者の対応
精神科病棟で働く看護師は、自傷他害リスクがある患者に対して、対応しなければいけません。
特に精神科病棟で働く男性看護師の仕事となる場合が一般的です。女性看護師もCVPPP(患者に粗暴性があるときの対応)研修を受け対応する場合があります。
そのため、男性看護師が重宝されますが、精神科病棟の種類によっては男性が少ない場合もあります。
精神科看護師として働いて感じたこと
私が精神科看護師として働いて感じたことや、一般病棟と比較してメリット・デメリットに思ったことを説明していきます。
イメージより明るく穏やかな環境だった
精神科病棟の中でも、社会復帰を目指す社会復帰病棟は活気があり、閉鎖病棟でも患者の状態が落ち着いていれば、看護師も患者も穏やかな空気が流れていました。
そのため、慌ただしい一般病棟よりは、穏やかな環境の中で働くことができました。
穏やかな環境のため、患者とじっくり向き合える
精神科看護師は、仕事内容として患者とのコミュニケーションや、観察があるため、他の診療科と比較して患者とじっくり向きあうことが可能でした。
看護師は、患者が精神症状を軽減しながら穏やかに過ごせるために、「退院したらどんなことが必要になるか」等を考える必要がありました。
そのため、患者に合った看護計画を立て、個別性のある看護を実践することが可能でした。
また、患者からは「この看護師には、話してみよう」「この看護師に相談したい」と言ってもらえることが嬉しいです。
覚えることは多いが、基礎看護技術は必要ない
精神科は薬の数も多く、一般病棟から精神科病棟へ転職した際には、今まで知らなかった薬の名前と薬理作用を覚えなければなりませんでした。
また、長期服用による副作用なども正しく把握しておくことも大切なため、意外と覚えることが多かった印象です。
しかし、基礎看護技術も使うことは少なく、点滴の管理も人工呼吸器などの生命維持装置なども使用することは、ほとんどありませんでした。
看護師としての医療行為は少ないです
精神疾患の主な治療は、内服薬による薬物療法となり、点滴・採血が必要になる患者もいますが、ほとんど看護師の仕事としてはありません。
そのため、医療行為が少ないことで、注射や手技が苦手な看護師には良いですが、他の診療科で培った技術が活かせないことはデメリットに感じる方も多いです。
また、私の同僚の中には、心電図モニター使用している患者もいなければ、輸液ポンプも使用しないため、「病棟で働いていてもアラーム音を聞かなくなったから、ストレスが減った」と言う方もいました。
冷静に判断することは大切
精神科の場合、医療従事者の言動にとても敏感な患者が多いです。
そのため、仕事中はどんなときも「患者から自分はどう見られているのか」「患者にどのような影響を与えているのか」など、冷静に判断できることが必要だと感じました。
また、自分の言動に注意し、自分の感情で言動を変化させることなく一貫した対応を求められました。自分自身が患者を癒すことも、悪化させる可能性もあることを知りました。
看護師としての洞察力、観察力が身についた
精神科では他の診療科と違い、医師、看護師など患者と関わるスタッフの観察により、情報交換をしながら薬物療法などの治療を行っていきます。
そのため、精神科看護師には、患者への洞察力や観察力が重要となり、仕事の中で身に付けることができました。
また、患者の観察は、患者へ非常に大きな影響をもたらすため、「洞察力」「観察力」が優れている人が精神科の看護師として多く働いていました。
身体的には楽で精神的には楽ではない仕事だった
一般病棟や診療科と比較して精神科で働く看護師は、身体的には楽ですが、精神的には楽ではないと答える看護師は多いです。
精神疾患がある患者は、基本的に自分の身の回りのことは自分で行えるため、一般病棟と比較して身体的には仕事は楽でした。
ただし、精神科の患者は感情障害や知的障害、発達障害などが原因で、想像する以上に期待した行動や言動を行ってくれること少ないこと、毅然とした対応(自分の感情のコントロール)を取る必要があり、精神的には楽な仕事ではありませんでした。
患者の対応で辛いこともある
精神科で働いていると、患者に暴言を吐かれたり、意地悪を言われたりすることも珍しくありませんでした。
初めは傷つくこともありますが、それよりも辛いこととして、精神疾患をもつ患者の家族は、患者が退院して家に帰ることを拒むこともあったことです。
そのような場合、患者の行き場所がなく、施設に入所したりすることもあります。
頑張って治療し、社会復帰まではできなくても、家族の元から外来通院でも大丈夫なほど改善しても、帰る場所がないという事実は、看護師としても辛い現実でした。
精神科での残業は少なかった
私が複数の精神科病院(精神科病棟)で働く中で、基本的に定時で帰れることが多く、前残業もありませんでした。
これは、精神疾患患者は基本的に急変することが少なく、状態も安定しているケースが多いためです。
また、夜勤は特に問題がなければ、平均して4時間ほど睡眠をとることが出来ました。
精神科病院は、職場環境が良い場合も多い
精神科病院で勤務する場合、一般の診療科と比較して以下のような理由のため、残業が少ない職場が多いと言え、プラベートを充実して過ごすことが可能です。
- 患者の状態が急激に悪化することがない
- 緊急入院が入ることは非常に少ない
- 看護師としての仕事内容が少ない
- 会話が仕事となるため業務にゆとりがある
さらに、看護師がバタバタとしている時間が少なく、忙しいという理由でイライラしている看護師もいませんでした。
和気あいあいとしている職場が多く人間関係も良好な場合も多い印象です。
精神科認定看護師を目指すことができる
精神科看護師のキャリアアップ資格としては、日本精神科看護協会の精神科認定看護師が有名で、質の高い精神看護を行い、優れた看護能力・知識を認めるための認定資格です。
勤務する精神科病院等では、資格支援制度が充実しており、精神科認定看護師を目指すことができます。私が勤務していた病院では支援していました。
ただし、精神科認定看護師教育課程の修了や、精神科看護の実務経験が3年以上など、受験資格は必要です。(詳しくは「日本精神科看護協会 精神科認定看護師制度」も参照してください。)
精神科看護師としてやりがいを感じることができた
私が精神科の看護師として、一番やりがいに感じたことは、患者が元気に退院することでした。
精神科の場合、社会復帰を行うことは難しいですが、それでも立派に社会復帰をし、病棟に会いにきてくれる方もいます。
そういうときは本当に嬉しく、看護師として「やりがい」を感じます。
また、精神疾患を抱えた患者の家族も辛い思いをしていることが多いので、患者の家族にいい反応が見られた時も、やりがいを感じます。
その他の精神科看護師の体験事例その他の精神科看護師の体験事例
患者全てに発症の原因や症状が違うからです。独自の経験とセンスで患者を治療に対する意欲を出させなければなりません。これは患者の今の心を読み取り、過去の経緯などを照らし合わせて言葉や仕草を臨機応変に変化させなければならないため、次また同じことで成功するとは限らないのです。
看護師独自の感覚やセンス、才能が問われるところが精神科看護師のやりがいだと私は感じます。
他の看護師が近づくと興奮し暴力を奮ってしまいます。なぜ私だけ受け付けるのかが解らなかったため、理由を聞いてみると「喋り方が死んだ旦那に似ているから」だそうです。
私のコミュニケーション能力ではなく喋り方が理由なのです。理由は少し残念な気もしますが、「私にしかできないこと」なのです。
そしてこの患者も周りのスタッフも私を求めてくれるため、自己重要感が引き立てられ、やりがいに感じます。
そのような形がしっかりと形成できてくれば精神科看護師の醍醐味となり、やりがいは感じやすいと思います。
「自分はそんな能力ない」と諦めてしまいそうですが、安心してください。
万人の患者にできなくても、あなたにしかできない事、あなただからこそ心を開く患者は必ずいます。それだけで精神科看護師としての存在意義は成立しているのです。
特に精神科の場合、なかなか社会復帰まですることは難しいですが、それでも立派に社会復帰をして病棟に会いにきてくれる患者もいます。
そういうときは本当に嬉しいしやりがいを感じます。
また、精神疾患を抱えた患者の家族も辛い思いをしていることが多いので、患者の家族にいい反応が見られた時も、私はやりがいを感じます。
精神科看護師求人が多い転職サイト
精神科看護師の仕事内容や働いて感じたことを説明してきました。
精神科に興味があり、チャレンジしたいと考える方は、以下のような看護師転職サイト(看護師専用の転職エージェント)を活用しましょう。
- 精神科専門病院、精神科クリニック、精神科病棟の看護師求人が多いこと
- 転職支援サービスが充実していること
- 利用する看護師に人気があること
- 院内の情報をよく知っている転職サイトを利用すること
- 配属先(精神科)への条件交渉を行ってくれること
(精神科専門病院(精神科単科病院)や、精神科クリニックを除き、)精神科病棟がある病院では、入職する前に配属先を確約してもらう条件交渉が必要となるため、転職エージェントの活用は必須です。
特に、初めて精神科へ転職を希望する場合は、その他の診療科もある病院を選択することで、もしもの場合、部署異動も検討することが可能となるため、おすすめです。
以下で、精神科専門病院、精神科クリニック、精神科病棟の看護師求人が多い、看護師転職サイトをご紹介します。
精神科病院・クリニックなら!レバウェル看護
転職相談 | 面接対策 | 条件交渉 | 退職相談 |
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サイト名 | レバウェル看護(旧:看護のお仕事) |
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運営会社 | レバレジーズメディカルケア株式会社 |
公開求人数 | 140,163件 (2024年12月2日時点) |
非公開求人 | 豊富 |
対応職種 | 正看護師、准看護師、助産師、保健師 |
対応 雇用形態 | 常勤(夜勤有り)、日勤常勤、夜勤専従常勤 |
対応施設 | 総合病院、一般病院、クリニック、特別養護老人ホーム(特養)、訪問看護、有料老人ホーム、デイサービス、重症心身障害者施設、保育園、検診センター |
対応 診療科目 | 内科、精神科、心療内科、小児科、外科、整形外科、皮膚科、産婦人科、眼科、歯科、美容外科、美容皮膚科 |
対応配属先 | 病棟、外来、施設、訪問、手術室(オペ室)、透析、内視鏡 |
対応エリア | 北海道、青森県、岩手県、宮城県、秋田県、山形県、福島県、茨城県、栃木県、群馬県、埼玉県、千葉県、東京都、神奈川県、新潟県、富山県、石川県、福井県、山梨県、長野県、岐阜県、静岡県、愛知県、三重県、滋賀県、京都府、大阪府、兵庫県、奈良県、和歌山県、鳥取県、島根県、岡山県、広島県、山口県、徳島県、香川県、愛媛県、高知県、福岡県、佐賀県、長崎県、熊本県、大分県、宮崎県、鹿児島県、沖縄県 |
特徴 | ・看護師の転職求人が豊富 ・転職支援サービスが手厚い ・転職の相談から行える ・院内・施設内情報に強い |
レバウェル看護(旧 看護のお仕事)は、看護師転職サイトの中でも一番、看護師求人数が多く、精神科専門病院、精神科クリニック、精神科病棟の求人がとても豊富です。
また、年間5,000回以上の病院へインタビューを実施しており、紹介予定派遣、産休代行派遣も病院へ行っていることから、院内情報に詳しい看護師転職サイトです。
さらに、ハローワークの求人もカバーしているため、希望に合う病院、クリニックが見つけやすく、精神科に転職を希望する場合は必ず活用しておきましょう。
公式サイト:https://kango-oshigoto.jp/
精神科専門病院なら!マイナビ看護師
転職相談 | 面接対策 | 条件交渉 | 退職相談 |
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サイト名 | マイナビ看護師 |
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運営会社 | 株式会社マイナビ |
公開求人数 | 82,343件 (2024年12月2日時点) |
非公開求人 | とても豊富(保有求人全体の約40%非公開) |
対応職種 | 正看護師、准看護師、助産師、保健師、ケアマネジャー |
対応 雇用形態 | 正社員、契約社員、パート・アルバイト、業務委託その他 |
対応 勤務形態 | 常勤(二交替制)、常勤(三交替制) 、夜勤なし、夜勤専従 |
対応施設 | 病院、クリニック・診療所、美容クリニック、施設、訪問看護ステーション、看護師資格・経験を活かせる一般企業、治験関連企業(CRA、CRCなど)、保育施設 、その他 |
対応 診療科目 | 美容外科、小児科、産科、婦人科(レディースクリニック)、整形外科、循環器内科、心療内科、消化器外科、心臓血管外科、スポーツ整形外科、脳神経外科、眼科、形成外科、消化器内科、歯科、精神科、血液内科、外科、内科、神経内科 |
対応配属先 | 病棟、外来、手術室、内視鏡室、ICU、透析、救急外来、訪問看護、管理職の仕事 |
対応エリア | 北海道、青森県、岩手県、宮城県、秋田県、山形県、福島県、茨城県、栃木県、群馬県、埼玉県、千葉県、東京都、神奈川県、新潟県、富山県、石川県、福井県、山梨県、長野県、岐阜県、静岡県、愛知県、三重県、滋賀県、京都府、大阪府、兵庫県、奈良県、和歌山県、鳥取県、島根県、岡山県、広島県、山口県、徳島県、香川県、愛媛県、高知県、福岡県、佐賀県、長崎県、熊本県、大分県、宮崎県、鹿児島県、沖縄県 |
特徴 | ・転職の相談から行える ・キャリアアドバイザー親切丁寧 ・退職交渉も可能 ・企業系のレア求人を豊富に保有 |
マイナビ看護師は、規模が大きな病院の看護師求人が多いことが特徴であり、精神科専門病院(精神科単科病院)の看護師求人が豊富です。
そのため、上記で説明したレバウェル看護と合わせて活用しておきましょう。
また、非公開求人(インターネット上に掲載されず、担当者から紹介してもらえる求人)も多く、看護師の給与や待遇などの好条件が見つかる可能性があります。
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キャリアから相談可能!ナースではたらこ
転職相談 | 面接対策 | 条件交渉 | 退職相談 |
---|---|---|---|
サイト名 | ナースではたらこ |
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運営会社 | ディップ株式会社 |
公開求人数 | 95,367件 (2024年12月2日時点) |
非公開求人 | 豊富 |
対応職種 | 正看護師、准看護師、助産師、保健師 |
対応 勤務形態 | 常勤、非常勤、日勤のみ、夜勤専従 |
対応施設 | 病院、クリニック、介護施設、デイサービス、訪問看護、企業その他 |
対応エリア | 北海道、青森県、岩手県、宮城県、秋田県、山形県、福島県、茨城県、栃木県、群馬県、埼玉県、千葉県、東京都、神奈川県、新潟県、富山県、石川県、福井県、山梨県、長野県、岐阜県、静岡県、愛知県、三重県、滋賀県、京都府、大阪府、兵庫県、奈良県、和歌山県、鳥取県、島根県、岡山県、広島県、山口県、徳島県、香川県、愛媛県、高知県、福岡県、佐賀県、長崎県、熊本県、大分県、宮崎県、鹿児島県、沖縄県 |
特徴 | ・非公開求人が豊富 ・希望条件に合う求人が見つかりやすい ・希望する病院・施設へ転職可能な逆指名転職がある |
ナースではたらこは、他の診療科から精神科へ転職しようか悩んでいる場合や、看護師のキャリア・ライフスタイルから転職を相談したい場合は、活用しておきましょう。
上記2つの看護師転職サイトでも、親身に相談に乗ってくれますが、ナースではたらこは特に看護師の今後のキャリアに注目して、求人の提案や相談にのってくれます。
精神科認定看護師などを将来的に取得したい場合などは、一度相談してみましょう。
公式サイト:https://iryo-de-hatarako.net/
まとめ
精神を病んでいる人の中には、看護師に本当にひどい暴言を吐く患者も実在し、疾患だと分かっていても、看護師も人間なので傷つくこともあります。
しかし、精神科は「解明されていないこと」や「物差しで測れないこと」が多く、患者対応のほとんどが看護師の個人的感覚にゆだねられます。
- 「私(看護師)にしかできない仕事をしたい」
- 「自己重要感(自分は重要な存在であるという感覚)を得たい」
- 「患者とじっくりと向き合いたい」
以上のいずれかを今の職場で感じている方は、精神科看護師として働くことで、やりがいも沢山増え、一般病棟に比べて身体的な負担は軽くなることが多いです。
個人的には「私(看護師)にしかできないこと」「自己重要感」を得たい看護師にとっても、おすすめの職場であると感じます。
興味のある方は是非、精神科の看護師を目指してみてはいかがでしょうか。
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運営会社 | 株式会社peko |
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会社ホームページ | https://peko.co.jp/ |
所在地 | 〒107-0052 東京都港区赤坂3丁目1-16 BIビル6F |
代表取締役 | 辻󠄀 昌彦 |
設立 | 2015年6月 |
資本金 | 14,000,000円 |
事業内容 |
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厚生労働大臣許認可 | 有料職業紹介事業許可番号:13-ユ-314509 (厚生労働省職業安定局: 職業紹介事業詳細) 特定募集情報等提供事業:51-募-000760 |
連絡先 | 03-5324-3939 (受付時間:休日、祝日を除く10:00~17:00) |
お問い合わせ | https://peko.co.jp/inquiry |
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