看護師の体験談

精神科看護師あるある!病棟・患者・医師とのリアル体験談

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「精神科ってちょっと特殊そう…」「怖い人が多いのでは?」看護師として、そんなイメージ、持っていませんか?

私も精神科の看護師として勤務するまでは、そのように感じていました。でも実は、精神科病棟で働く看護師たちの間では、「あるあるネタ」が満載なのです。
長期入院の患者さんが病棟の人間関係に精通していたり、カンファレンスが妙に面白かったり、のんびりした師長に癒やされたり…。一見ハードに見える現場も、笑いや驚き、深い人間関係にあふれた場所だと私は感じます。

以下では、精神科看護師が感じる「リアルなあるある」を病棟・患者・医師編に分けてご紹介します。精神科の現場に興味がある看護師の方も、すでに働いてい看護師のる方も、きっと「わかる〜!」と共感できるはずです。

精神科看護師の仕事内容等に関しては「精神科看護師の役割と仕事内容、働いた体験談」も合わせてご確認ください。

執筆・監修看護師
執筆・監修看護師
ハル 看護師
ハル 看護師
  • エリア:広島県在住
  • 保有資格:看護師
  • 施設経験:国立病院、市立病院、一般病院
  • 専門分野:外科、整形外科、耳鼻咽喉科、ICU、ER、透析室、手術室

看護学校を卒業後、普通に総合病院に就職しましたが、「何でもできるジェネラリスト看護師」を目標に、もっと自由に自分の意思で色々な分野の看護を学びたく、派遣での仕事を経験。現在は総合病院でライフワークバランスを大切に勤務しています。

著作・監修記事一覧

目次

病棟編:精神科看護師あるある

病棟編:精神科看護師あるある

精神科病棟で働く看護師たちの職場には、他の診療科とは異なる独特の空気感や日常があります。以下では、精神科ならではの「病棟あるある」を、私の体験談も合わせてご紹介します。

夜勤はいつも人手不足…ギリギリの体制が当たり前

精神科病棟は、慢性的な人手不足が続いており、特に夜勤は常に看護師の数が足りない状況が多いです。夜間帯は急変や転倒といった身体的なケアだけでなく、精神的に不安定な患者さんのケアにも追われるため、人数が少ないと精神的な負担も大きくなります。

「また今夜もギリギリ…」と感じながら勤務するのは、精神科看護師なら一度は経験していることでしょう。

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私が働いていた精神科単科の病院では、常に夜勤の看護師の人手不足に悩まされていました。これは精神科病棟に特有の事情かもしれませんが、新人の正看護師からはあまり人気がない職場だったことが大きな要因だと思います。
実際、私の周囲には年配の看護師や准看護師の方が多く、若手の正看護師はかなり少数でした。ただ、准看護師だけでは夜勤のシフトを組むことができないため、夜勤が可能な正看護師の存在は常に求められていました。
その結果、短期の派遣バイトでも夜勤ができる正看護師はとても重宝され、私自身も高い時給で声をかけてもらった経験があります。精神科での夜勤は独特の緊張感もありますが、その分、看護師としての需要が高いことを実感しました。

年配の看護師が多く、個性的で多様な経歴の持ち主ばかり

精神科には、他科を経験してから転職してきたベテラン看護師が多く在籍しています。

外科やICU、小児科など、さまざまな現場を経てきた看護師たちは、その経験を活かしながら柔軟に対応しています。また年齢層も高めで、落ち着いた雰囲気の職場が多いのも特徴です。個性的で人生経験豊富な先輩が多く、思わず「濃い!」と感じることもあるかもしれません。

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これまで私が勤務してきた精神科病棟では、若い看護師の姿は少なく、どちらかというと40代から60代の中堅・ベテラン層が多く働いている印象が強くありました。なかでも驚いたのは、最高で78歳の現役看護師が実際にシフトに入っていたことです。
年齢層が高いぶん、それぞれの看護師が歩んできたキャリアも本当に多様で、話を聞くだけでも刺激的でした。若い頃は急性期の総合病院でバリバリ働いていた方や、家庭の事情で訪問看護から転職してきた方、さらには訪問看護ステーションの所長を務めていたという経歴の方もいました。
特に印象に残っているのは、やはり78歳で今も現場に立ち続けていた看護師さん。これまでの経験の厚みや人生観に触れるたび、私たちの想像をはるかに超える重みを感じさせられました。年齢を重ねてもなお患者さんと真摯に向き合う姿に、ただただ尊敬の念を抱かずにはいられませんでした。

患者との会話力がすごい!精神科ならではのコミュニケーション力

精神科病棟の看護師は、患者への身体的ケアよりも「言葉による対応力」が求められます

患者さんの言動や感情に対して、怒らず否定せず、受け止めながらも冷静に対応する力が重要です。そのため、精神科看護師は自然と会話力・傾聴力が鍛えられていきます。「どうやってあの人を落ち着かせたの?」と他の科の看護師から驚かれるほど、プロフェッショナルな対話力を身につけている人も少なくありません。

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長く精神科病院で働いていると、その病棟特有の雰囲気の影響もあってか、看護師自身もだんだんとユニークな存在になっていくように感じます。精神科に入院している患者さんは、妄想や幻覚といった症状を抱えていることが多く、それに対応するのも看護師の重要な仕事のひとつです。
妄想や幻覚を助長するような言動は避ける必要があるため、看護師には毅然とした態度が求められます。しかし、どんなことを言われても基本的には気にしません。普通の感覚であれば、患者さんに言われた一言で傷ついてしまうこともあると思いますが、精神科で働く看護師は、多少の暴言を受けてもびくともしない精神的なタフさを持っています。
患者さんの言葉を真に受けていちいち傷ついていては、この仕事は続けられません。否定も肯定もせず、上手に受け流す。そういったコミュニケーション力が、精神科の看護師には欠かせないと感じます。

師長さんがマイペース?精神科病棟ならではの空気感

精神科病棟の看護師長は、どこかのんびりした雰囲気の人が多いと言われます。

もちろん責任感は強いのですが、急性期のような慌ただしさとは無縁な分、全体的にマイペースな空気感が流れています。朝の申し送りで「今日は特に問題ないかな~」とゆるく始まる場面も多く、精神科ならではの穏やかなリーダーシップスタイルが根付いている職場もあります。

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ICUや救急病棟といった、いわゆる「超急性期」の部署から精神科病棟へ看護師として転職した私にとって、最初に驚いたのは看護師長の姿でした。
ICUや救急病棟の師長といえば、常に緊迫した空気の中で目を光らせ、まるで血走ったような表情で忙しく動いている印象がありました。しかし、精神科病棟の看護師長はというと、なんとも穏やかで、のんびりと仕事をしているように見えたのです。実際、よく休憩室でお茶を飲んでいる姿を見かけました。
精神科病棟には長期入院の患者さんが多く、急変や死亡といった事態も少ないため、現場全体に焦燥感はあまりありません。そもそも「心の病」は焦っても良くなるものではなく、じっくりと寄り添いながら向き合うもの。だからこそ、看護師長も含めて現場の空気は全体的に落ち着いていて、私にはそのゆったりとした働き方がとても新鮮に感じられました。

カンファレンスが面白い!自由すぎる意見交換の場

精神科のカンファレンスは、他科と違って「正解」がないテーマも多く、看護師の価値観や人間性が表れやすい場でもあります。

「この患者さん、最近夢の話ばかりするんだけど」「昨日は急に踊り出して…」といった独特な話題も飛び出し、笑いながらも真剣に議論されることもあります。柔軟で自由な雰囲気の中で、患者理解を深める場としてのカンファレンスは、精神科ならではの文化と言えるでしょう。

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精神科に入院している患者さんの中には、家族と疎遠で、頼れる人がいない方も多くいます。生活保護を受けていても、退院後に行く場所がないなど、社会復帰が難しいケースも少なくありません。そのため、さまざまな入院形態を経て長期入院になることもあります。
生活保護で入院していると、基本的に費用はかからないため、預貯金が増えていきます。すると、生活保護の継続が難しくなることがあるため、「どう預貯金を減らすか」がカンファレンスの議題になることもありました。
私が勤務していた時は、「本人専用の液晶テレビを購入してはどうか」という提案が出ました。「何を買うか」を話し合うカンファレンスは、私にとって初めての経験で、今でも印象に残っています。

男性看護師が意外と多く、頼れる存在になっている

精神科では身体的介助や安全対応が求められる場面が多く、男性看護師の比率が他科よりも高めです。

患者の暴力リスクや保護室対応の場面では、特に男性看護師の存在が大きな安心材料になります。また、精神科の空気感にも自然と馴染んでいる人が多く、力強さと冷静さを兼ね備えた存在として、チームの中で信頼されるケースが目立ちます。

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精神科の患者さんは、その疾患の特性から、時に大暴れすることがあります。理性が吹き飛んでしまっている状態なので、本当に容赦なく暴れることもあり、特に成人男性の場合、どんなに「病気のせい」と理解していても、正直なところ恐怖を感じることもあります。
そんな時に頼りになるのが、やはり男性看護師の存在です。抑制が必要な場面では実際に力を使って抑えてもらう必要がありますし、鎮静剤を投与するために血管確保を行う際も、まずは動きを止める人手が欠かせません。
また、男性の患者さんの中には、女性看護師の指示には応じず、男性看護師の言うことだけは素直に聞くという方もいます。そうした現場を経験するたび、他の病棟以上に精神科では男性看護師の存在がとても頼もしく感じられます。これは精神科ならではの特徴だと思います。

危険物管理は超厳重!刃物・所持品チェックはルーティン

精神科病棟では、患者さんの安全を守るために所持品のチェックが日常的に行われています。

特に刃物やガラス製品、紐などの危険物については徹底管理されており、入院時の持ち込み確認や定期的な巡回チェックが欠かせません。「何気なく使える物でも危険になる」といった視点が求められるため、観察力と危機管理意識が自然と高まっていきます。

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ハサミやカッターナイフなど、凶器になり得るものは、精神科ではたとえ看護師であっても気軽にポケットに入れることはありません。危険物の管理には特に気を遣います。また、ナースステーション内の事務用引き出しにも注意が必要で、ハサミなどが入っていることもあるため、多くの引き出しには鍵がかけられています。精神科ならではの安全管理の工夫だと日々感じています。

今でも喫煙所がある病棟も…独特な文化が残っている

禁煙が進んでいる現代でも、精神科病棟の中にはいまだに「喫煙所」が設けられている病院があります

これは急な禁煙によるストレス増加を防ぐ目的でもあり、治療の一環と見なされることも。喫煙のタイミングで気持ちを落ち着ける患者さんも多く、看護師が同行して見守るスタイルが続いている病棟も存在します。時代に逆行しているようでいて、そこには精神科ならではの配慮があるのです。

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入院によるストレスで精神疾患の症状が悪化してしまうこともあるため、喫煙を許可している精神科病院もあります。もちろん、自由に吸えるわけではなく、「1日1本、決まった時間に看護師が同伴する」といった厳しい条件付きです。
それでも、病院敷地内が全面禁煙となっている時代に、喫煙が認められている点は、やはり精神科ならではの特殊性だと感じます。

患者編:精神科看護師あるある

患者編:精神科看護師あるある

精神科病棟で出会う患者さんたちは、一般病棟とはまた違った背景やストーリーを持っていることが多く、日々の関わりの中で驚かされたり、深く考えさせられたりする場面がたくさんあります。

以下では、精神科で働く看護師が思わず「あるある!」とうなずいてしまう、患者さんとの関わりにまつわるエピソードを体験談と共にご紹介します。

とにかく入院期間が長い!何年も同じ病棟にいる患者さんも

精神科病棟では、慢性的な症状のある患者さんが多いため、数ヶ月から数年単位で入院しているケースも珍しくありません。

中には10年以上同じ病棟に入院している患者さんもおり、看護師の異動や新人の入退職を何度も見届けている“病棟の主”のような存在になることもあります。入退院を繰り返すうちに「おかえりなさい」と自然に声をかけてしまう、そんな光景も精神科ならではです。

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私が経験した中で、精神科病棟での最長入院期間はなんと28年でした。もはや病院がその方の「家」になっているような状態で、ご家族が自宅へ連れて帰ることも、面会に訪れることもありませんでした。悲しいことですが、完全に孤独な入院生活を送っておられたのです。
入院形態を変えながら、何十年も同じ病院で過ごす。こうしたケースは、精神科ならではの特徴ではないでしょうか。
最近では、こうした長期入院によって、精神疾患そのものよりも「介護」が主なケア内容になるケースも増えてきています。認知症の症状も重なり、もはや精神疾患なのか認知症なのか、区別がつかなくなってきている患者さんも珍しくありません。

看護師より詳しい!? 病院の裏事情や人間関係に精通する患者

長期入院している患者さんの中には、職員の異動や病棟内の力関係にやたらと詳しい人がいます。

「あの先生、前は○○病棟だったよね」「○○さんと○○さん、最近話してないみたい」と、まるで内部事情に通じているかのような発言に、思わず「なんでそんなこと知ってるの!?」と驚くことも。こうした患者さんとの会話は、時に病棟の空気を和ませてくれる一面もあります。

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精神科病棟に入院している患者さんの中には、ゴシップ好きな方も多くいます。入院期間が長いため、患者同士の間で人間関係ができ、毎日井戸端会議のように盛り上がっています。
「○○先生と奥さんがデートしてた」「あの看護師さんと先生、仲良いよね」「私のこと好きみたい」といった噂話から、「この病院は赤字だからベッドが古いのよ」といった話まで、妄想とも現実ともつかない話が飛び交います。
私も新人看護師の頃、信じてはいけないと思いながらも、あまりにリアルで少しだけ信じてしまったことがありました。

まさかの恋愛模様?患者同士の淡い恋物語にドキッとすることも

長く入院生活を共にする中で、患者同士が仲良くなり、恋愛感情を抱くこともあります

ささやかなやり取りから始まり、手紙のやりとりや視線の交差など、周囲が「もしかして…?」と気づくような関係になることもあります。もちろん看護師としては一定の距離を保たせる必要がありますが、恋心が回復のきっかけになることもあるため、完全に否定できない複雑な場面でもあります。

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私が勤務していた精神科病棟には、アルコール依存症が原因で精神疾患を発症した男性患者さんが多く入院していました。
ある日、そうした患者さんの1人が、寝ている女性患者さんのベッドに近づき、なんと頬にキスをしている場面を目撃してしまいました。それも白昼堂々とです。女性患者さんはほとんど寝たきりの状態で、避けることもできなかったのです。
これはすぐにアクシデント報告にすべきか、スタッフの間でも悩みました。精神科ならではの対応の難しさを実感した出来事でした。

夜勤中が一番怖い…不穏や徘徊が増える“夜の病棟”あるある

日中は落ち着いていた患者さんが、夜になると急にそわそわし始めたり、無言で廊下を歩き続けたり…精神科病棟の夜勤では、そんな「夜だけの顔」に遭遇することがあります。

幻聴や妄想が強まる時間帯でもあり、ナースコールが連続で鳴ることも珍しくありません。暗がりの中、廊下の先に誰かが立っていた時のあの「ゾワッと感」は、精神科夜勤ならではのスリルと言えるでしょう。

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精神科の看護は、何といっても夜勤が核心だと思います。いかに患者さんを静かに、安静に眠らせるかが重要で、ほとんどの方が眠剤を服用しています。その量も多く、最初は「こんなに飲ませて大丈夫?」と不安になるほどです。
それでも眠れない患者さんがいると、夜勤中の緊張感が一気に高まります。深夜まで起きていると、明け方の検温や朝食に間に合うよう起こすのにも時間がかかり、対応が大変になります。
さらに、もし夜間に患者さんが興奮してしまった場合、日勤のようにスタッフが多いわけではないので、自分で判断し、対処しなければなりません。鍵付きの部屋に早めに移動させるか、他の患者さんと揉め事を起こさせないように動くか、その一つひとつの判断に、夜勤は必要以上に神経を使います。

医師編:精神科看護師あるある

医師編:精神科看護師あるある

精神科で働いていると、「他の診療科の医師とは少し違うな」と感じる場面が多々あります。以下では、精神科病棟で働く看護師が日常的に感じる「医師との関係」について紹介します。

精神科の医師は、他の科よりも「人間味」を感じる存在

精神科の医師は、患者さんの心の奥に寄り添う仕事をしているためか、言葉遣いや対応がとても丁寧で、人間味を感じる方が多い印象です。

医学的な知識や権威よりも、目の前の人とどう向き合うかに重きを置いている人が多く、看護師としても信頼しやすい存在です。無理に上下関係を強調しない、フラットな関係性を築いてくれる医師に、安心感を覚えることも多いです。

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精神科単科の病院では、家族経営のところも少なくありません。たとえば「父親が理事長で、息子が院長」といった体制はよくある話です。
そうした環境では、なぜか医師のキャラクターが濃いと感じることが多いのは私だけでしょうか。良く言えばアットホーム、悪く言えばやや閉鎖的。その病院独自の“ファミリールール”のようなものが存在していることもあります。
家族間の関係性や力関係を把握しながら、医師と関わっていくことが求められる、それもまた、精神科病院の独特な一面だと感じています。

家族経営の病院では、医師も個性的すぎて驚くことも

精神科病院は、民間の家族経営で成り立っているところも多く、医師も院長の家族や親戚というケースがよくあります。

そうした背景もあってか、一般的な医師像からは想像できないほど自由な振る舞いをする医師もちらほら。「今日も白衣じゃないんですか?」「その時間から診察始めるんですね…?」と驚くこともあり、職場に慣れるまではカルチャーショックを受けることもあります。

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他の診療科の医師は、病気そのものを診ることが多いですが、精神科の医師は「人の心」という目に見えない領域、つまり「人そのもの」を診ています。
そのせいか、精神科の医師はあまりお高く構えず、患者さんや看護師とも同じ目線で話してくれる方が多いように感じます。実際、患者さんの様子を報告すると、看護師の言葉を丁寧に受け止め、一緒に考えてくれる医師が多いと思います。

診察時間が長い…患者とじっくり話し込むスタイルが多い

精神科の診察は、身体症状を見る科とは違って、患者の話を丁寧に聞くことが重視されます。

そのため、ひとりひとりの診察にかける時間が長く、外来でも病棟でも「まだ戻ってこないな…」と感じる場面が多々あります。診察というより「対話」に近い雰囲気で、患者の小さな表情の変化や言葉の裏にある感情を汲み取ろうとする姿勢に、医師のプロ意識を感じる瞬間でもあります。

医師との距離が近く、看護師と雑談する姿もよく見る

精神科では、医師と看護師の間に厳格な上下関係を感じにくく、日常的に和やかに雑談している場面も多く見られます

「昨日のテレビ観た?」といった世間話から、「○○さん、ちょっと変化出てきたね」と患者についての意見交換まで、ラフだけど建設的なやりとりが自然と生まれるのが特徴です。医師の方から気軽に話しかけてくれる雰囲気があり、風通しの良さが感じられる職場も多いです。

学会よりも臨床重視?“現場主義”の医師が多め

精神科医の中には、研究や論文よりも、日々の臨床で患者と向き合うことを大事にしている「現場主義」のタイプが多く見られます

学会や外部活動に積極的な医師ももちろんいますが、どちらかというと「目の前の患者さんをなんとかしたい」という情熱を持ち、時間を惜しまずじっくり対応する姿勢が印象的です。現場で共に働く看護師にとっては、頼れる存在として信頼を寄せる理由のひとつにもなります。

精神科・精神科病院の看護師求人が多い転職サイト

精神科・精神科病院の看護師求人が多い転職サイト

精神科に興味があり、チャレンジしたいと考える方は、以下のような看護師転職サイト(看護師専用の転職エージェント)を活用しましょう。

  • 精神科専門病院、精神科クリニック、精神科病棟の看護師求人が多いこと
  • 転職支援サービスが充実していること
  • 利用する看護師に人気があること
  • 院内の情報をよく知っている転職サイトを利用すること
  • 配属先(精神科)への条件交渉を行ってくれること

(精神科専門病院(精神科単科病院)や、精神科クリニックを除き、)精神科病棟がある病院では、入職する前に配属先を確約してもらう条件交渉が必要となるため、転職エージェントの活用は必須です。

特に、初めて精神科へ転職を希望する場合は、その他の診療科もある病院を選択することで、もしもの場合、部署異動も検討することが可能となるため、おすすめです。以下で、精神科専門病院、精神科クリニック、精神科病棟の看護師求人が多い、看護師転職サイトをご紹介します。

精神科病院・クリニックなら!レバウェル看護

レバウェル看護(旧 看護のお仕事)

転職相談面接対策条件交渉退職相談
2重丸2重丸2重丸2重丸
サイト名レバウェル看護(旧:看護のお仕事)
運営会社レバレジーズメディカルケア株式会社
公開求人数143,313件(2025年7月1日時点)
非公開求人豊富
対応職種正看護師、准看護師、助産師、保健師
対応 雇用形態常勤(夜勤有り)、日勤常勤、夜勤専従常勤
対応施設総合病院、一般病院、クリニック、特別養護老人ホーム(特養)、訪問看護、有料老人ホーム、デイサービス、重症心身障害者施設、保育園、検診センター
対応 診療科目内科、精神科、心療内科、小児科、外科、整形外科、皮膚科、産婦人科、眼科、歯科、美容外科、美容皮膚科
対応配属先病棟、外来、施設、訪問、手術室(オペ室)、透析、内視鏡
対応エリア北海道、青森県、岩手県、宮城県、秋田県、山形県、福島県、茨城県、栃木県、群馬県、埼玉県、千葉県、東京都、神奈川県、新潟県、富山県、石川県、福井県、山梨県、長野県、岐阜県、静岡県、愛知県、三重県、滋賀県、京都府、大阪府、兵庫県、奈良県、和歌山県、鳥取県、島根県、岡山県、広島県、山口県、徳島県、香川県、愛媛県、高知県、福岡県、佐賀県、長崎県、熊本県、大分県、宮崎県、鹿児島県、沖縄県
特徴・看護師の転職求人が豊富
・転職支援サービスが手厚い
・転職の相談から行える
・院内・施設内情報に強い

レバウェル看護(旧 看護のお仕事)は、看護師転職サイトの中でも一番、看護師求人数が多く、精神科専門病院、精神科クリニック、精神科病棟の求人がとても豊富です。

また、年間5,000回以上の病院へインタビューを実施しており、紹介予定派遣、産休代行派遣も病院へ行っていることから、院内情報に詳しい看護師転職サイトです。

さらに、ハローワークの求人もカバーしているため、希望に合う病院、クリニックが見つけやすく、精神科に転職を希望する場合は必ず活用しておきましょう。

公式サイト:https://kango-oshigoto.jp/

精神科専門病院なら!ナース専科 転職

ナース専科 転職

転職相談面接対策条件交渉退職相談
2重丸2重丸2重丸2重丸
サイト名ナース専科 転職(旧 ナース人材バンク)
運営会社株式会社エス・エム・エス
公開求人数20万件以上
非公開求人豊富(会員限定のレア求人あり)
対応職種正看護師、認定看護師、准看護師、助産師、保健師、管理職
対応 勤務形態常勤、常勤(日勤のみ)、常勤(夜勤あり)、常勤(夜勤のみ)、非常勤
対応施設病院、クリニック、訪問看護、企業、保育園、幼稚園、学校、その他
【介護施設】
居宅介護支援事業所、地域包括支援センター、訪問介護事業所、介護老人保健施設、軽費老人ホーム、デイケア事業所、小規模多機能、訪問入浴事業所、看護小規模多機能居宅介護、有料老人ホーム、デイサービス事業所、グループホーム、特別養護老人ホーム、サービス付き高齢者専用住宅、ショートステイ事業所、訪問リハビリ事業所、介護医療院
対応 診療科目美容、産婦人科、整形外科、眼科、外科、呼吸器科、循環器科、精神科/心療内科、小児科、皮膚科、形成外科、耳鼻咽喉科、脳神経外科、消化器科、内科、透析、その他
対応配属先病棟、外来、オペ室、透析、その他
対応エリア北海道、青森県、岩手県、宮城県、秋田県、山形県、福島県、茨城県、栃木県、群馬県、埼玉県、千葉県、東京都、神奈川県、新潟県、富山県、石川県、福井県、山梨県、長野県、岐阜県、静岡県、愛知県、三重県、滋賀県、京都府、大阪府、兵庫県、奈良県、和歌山県、鳥取県、島根県、岡山県、広島県、山口県、徳島県、香川県、愛媛県、高知県、福岡県、佐賀県、長崎県、熊本県、大分県、宮崎県、鹿児島県、沖縄県
特徴・東証プライム上場企業
・支店が多く地域密着&チーム制で転職をサポート
・職場のリアルな情報を共有することも可能
・2025年オリコン顧客満足度®調査 看護師転職3年連続No.1
・LINE対応

ナース専科 転職は、規模が大きな病院の看護師求人が多いことが特徴であり、精神科専門病院(精神科単科病院)の看護師求人が豊富です。

そのため、上記で説明したレバウェル看護と合わせて活用しておきましょう。また、非公開求人(インターネット上に掲載されず、担当者から紹介してもらえる求人)も多く、看護師の給与や待遇などの好条件が見つかる可能性があります。

公式サイト:https://www.nursejinzaibank.com/

まとめ

精神科病棟のあるある、いかがだったでしょうか。一般的な病棟とは一味も二味も異なる日常が広がっており、看護師としての対応力や視点の持ち方にも、より繊細さが求められる場所です。

ときには、看護師自身が「道具」となって患者さんと関わる必要もあり、ただ目の前の症状を見るだけでは対応しきれない複雑さがあります。普通のコミュニケーションが成立しなかったり、看護師が「敵」とみなされ攻撃されることも。しかし、そんな中でも一歩引いて状況を捉え、患者さんの行動を冷静に分析しながら向き合っていくスキルこそ、精神科で働く看護師に求められる大切な力なのです。

危険を感じる場面もゼロではありませんが、自分の関わり方ひとつで患者さんの表情や行動が変わっていくというやりがいも、精神科ならではの醍醐味です。この仕事は、決してマニュアル通りにはいかない分、「人」としての成長を実感できる職場でもあるのです。

精神科看護師に興味を持った看護師の方は「精神科看護師の役割と仕事内容、働いた体験談」も合わせてご確認ください。

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運営会社株式会社peko
会社ホームページhttps://peko.co.jp/
所在地〒107-0052 東京都港区赤坂3丁目1-16 BIビル6F
代表取締役辻󠄀 昌彦
設立2015年6月
資本金14,000,000円
事業内容
  • 有料職業紹介事業
  • キャリアメディア事業
  • インターネット広告事業
  • SEOコンサルティング事業等
厚生労働大臣許認可有料職業紹介事業許可番号:13-ユ-314509
(厚生労働省職業安定局: 職業紹介事業詳細
特定募集情報等提供事業:51-募-000760
連絡先03-5324-3939 (受付時間:休日、祝日を除く10:00~17:00)
お問い合わせhttps://peko.co.jp/inquiry
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キャリアコンサルタント(国家資格)真下彩花

キャリアコンサルタント(国家資格)真下彩花

新卒で東証スタンダードに上場している会社に入社し、個人事業主・税理士などの経理・税務サポートを担当後、半導体・電子部品等の最大手(東証プライム上場)に転職し、営業支援に従事する。その後、ベンチャー企業での経理・採用経験を経て、2019年から株式会社pekoにて、キャリアアドバイザーとして看護師の転職支援を始め、多くの転職者のサポートを担当中。

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