2024年版！看護師平均年収(厚生労働省)20代・30代・40代の年齢別・都道府県別でも紹介

2024年に発表された「厚生労働省 令和5年賃金構造基本統計調査 結果の概況」では、看護師の平均年収は全体で5,081,700円、平均月給は352,100円、平均賞与は年間856,500円という結果になりました。

都道府県別で看護師の平均年収を比較すると、以下が上位の都道府県となります。

一方、看護師の年収がワースト3の都道府県は、以下となります。

そのため、看護師が働く地域によって最大で約年収134.8万円の差がある結果となります。

また、前年と比較し、ほぼ横ばい（400円の年収上昇）の結果でした。

以下では、2024年版として、看護師の平均年収と平均給与・平均賞与の詳細や推移、職員数別（規模別）、年齢別・都道府県別等でご紹介していきます。

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看護師の平均年収と平均給与・平均賞与（2024年版）

厚生労働省「令和5年賃金構造基本統計調査 結果の概況」によると、看護師の平均年収は、全体で5,081,700円、月給平均は352,100円、年間の平均賞与は856,500円となっています。

また、看護師の平均年齢は41.9歳、平均勤続年数は9.8年、平均残業時間は月6時間です。

女性看護師の平均年収は5,061,400円で、男性看護師のそれは5,257,000円となり、差は195,600円です。男性看護師の方がやや高い年収を得ていることがわかります。

これらのデータから、看護師の給与には男女差が存在し、男性看護師の方が高い年収を得ていることが分かりますが、勤務年数や残業時間などの労働条件は、男女間で大きな差はありません。

また、看護師の平均年齢が40代前半であることから、経験豊富な中堅層が職場環境に多いことが分かります。

看護師の平均年収・給与・賞与の推移（2024年版）

厚生労働省「令和5年賃金構造基本統計調査 結果の概況」に基づく2024年（2023年度）の看護師の平均年収・給与・賞与を確認すると、看護師の給与水準はゆるやかながらも上昇傾向にあることが見て取れます。

前年と比較して、女性看護師は2,400円、男性看護師は29,800円年収が上昇しています。

特に、平均年収は2020年発表（2019年度）の4,829,100円から着実に増加しており、2024年発表（2023年度）では約25万円の上昇を遂げています。

一方、看護師の平均年齢は、前年と比較して1.2歳、上がる結果でした。

他の看護職等との平均年収・給与・賞与を比較（2024年版）

厚生労働省「令和5年賃金構造基本統計調査 結果の概況」を基に、看護職の年収を比較すると、助産師が最も高い年収を得ており、次いで看護師、保健師、准看護師の順になっています。

看護師と助産師の年収の差は、約58.7万円です。

また、准看護師は平均年収が最も低いものの、平均勤続年数が最も長く、職場における経験豊富な役割を果たしていることが示されています。

各職種の平均年齢を見ると、准看護師が平均51.2歳と最も高く、看護師の平均年齢は41.9歳、助産師は40.5歳、保健師が最も若い38.6歳となっています。これは各職種の経験値や専門性、職場におけるニーズなどによって異なる看護師のキャリアパスが存在すると言えるでしょう。

職員数別（規模別）の看護師の平均年収・給与・賞与（2024年版）

厚生労働省「令和5年賃金構造基本統計調査 結果の概況」に基づく2024年版の職員数別（規模別）の看護師の平均年収、給与、賞与のデータを見ると、病院や医療施設の規模が大きくなるほど、看護師の平均年収が高くなる傾向があります。

職員数1,000人以上の大規模施設では、看護師の平均年収が5,571,200円と最も高く、職員数10～99人の小規模施設と平均年収の差は、約104.4万円あります。

職員数10人～99人：看護師年齢別平均年収（2024年版）”×閉じる” 職員数100人～999人：看護師年齢別平均年収（2024年版）”×閉じる” 職員数1000人以上：看護師年齢別平均年収（2024年版）”×閉じる”

年齢別の看護師の平均年収・給与・賞与（2024年版）

厚生労働省「令和5年賃金構造基本統計調査 結果の概況」に基づく2024年版の年齢別看護師の平均年収、給与、賞与のデータ全体を通して見ると、看護師の給与は年齢とともに段階的に増加し、経験が豊富な中高年の年齢でピークに達した後、再び減少する傾向があることが分かります。

特に、30代から50代にかけては、看護師としてのスキルや専門知識が深まり、管理職や専門分野での責任ある役割を担うことが多くなるため、平均年収が顕著に上昇します。

また、55歳～59歳で平均年収が最高となり、これは看護師が長年の経験を生かした高度な専門職としての地位を確立し、その分野での専門性やリーダーシップが最も評価される時期と言えるでしょう。

そのため、20代前半の看護師の年収と、50代後半の看護師の年収では、約184.4円万円差があります。

20代看護師の平均年収・給与・賞与（2024年版）

厚生労働省「令和5年賃金構造基本統計調査 結果の概況」に基づく2024年版のデータから、20代看護師の平均年収、給与、賞与を見ると、20代全体での平均年収は4,378,100円、平均月給は314,850円、平均賞与は599,900円となります。

20代全体を通して、看護師はキャリアの成長とともに給与が増加することが見て取れます。

20歳から24歳の看護師は、新卒者が多く、平均年収は4,014,700円です。25歳から29歳の看護師では、平均年収が4,741,500円となり、看護師年収の差は、約72.6万円です。

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30代看護師の平均年収・給与・賞与（2024年版）

厚生労働省「令和5年賃金構造基本統計調査 結果の概況」に基づく2024年版のデータから見ると、30代全体の平均では、平均年収は4,862,300円、平均月給は337,150円、平均賞与は816,500円となります。

また、30代前半（30歳～34歳）と30代後半（35歳～39歳）の平均年収を比較すると18,400円の差があり、30代前半の看護師の方が多いですが、ほぼ横ばいの年代と言えます。

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40代看護師の平均年収・給与・賞与（2024年版）

厚生労働省「令和5年賃金構造基本統計調査 結果の概況」に基づく2024年版のデータから見ると、40代看護師の平均年収は5,367,450円、平均月給は366,200円、平均賞与は973,050円になります。

また、40代前半（40歳～44歳）と40代後半（45歳～49歳）の平均年収を比較すると302,500円の差があり、40代前半の看護師の方が多いです。

特に、45歳から49歳の看護師は、1,022,300円という高額な平均賞与を受け取っており、年収が高くなっています。

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50代看護師の平均年収・給与・賞与（2024年版）

厚生労働省「令和5年賃金構造基本統計調査 結果の概況」に基づく2024年版のデータによると、50代看護師の平均年収は5,762,700円、平均月給は391,550円、平均賞与は1,064,100円となります。

また、50代後半（55歳～59歳）では、看護師の平均年収5,859,300円と、年収のピークを迎え、キャリアが最も充実することが伺えます。

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60代看護師の平均年収・給与・賞与（2024年版）

厚生労働省「令和5年賃金構造基本統計調査 結果の概況」に基づく2024年版のデータによると、60代看護師の平均年収は4,640,100円、平均月給は332,750円、平均賞与は647,100円となります。

看護師の年齢が60歳を過ぎた場合、定年退職後の復職や、嘱託職員などの正職員以外の勤務形態になるケースも多く、正職員の場合でも大きく年収が下がることが伺えます。

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70歳以上の看護師の平均年収・給与・賞与（2024年版）

厚生労働省「令和5年賃金構造基本統計調査 結果の概況」に基づく2024年版のデータによると、70歳以上の看護師の平均年収は4,072,800円、平均月給は302,300円、平均賞与は445,200円です。

70歳の看護師になると、1,000人以上の職場では最も年収が低くなり、平均年収が2,881,800円となります。一方、100人～999人の職場では平均年数4,530,200円となり、差は約164.8万円もあります。

そのため、70歳以上で看護師を続ける場合、職場の規模によって収入や勤務条件が大きく異なることを知っておきましょう。

都道府県別の看護師の平均年収と平均給与（2024年版）

厚生労働省「令和5年賃金構造基本統計調査 結果の概況」に基づく2024年版の都道府県別看護師の平均年収と平均給与のデータから、年収が高い都道府県と低い都道府県にフォーカスしてみましょう。

看護師の平均年収が高い都道府県ベスト3は以下の通りです。

また、看護師の平均年収が低い、ワースト3の都道府県は以下の通りです。

大阪府、神奈川県、静岡県などの大都市圏やその周辺では看護師の平均年収が高い傾向にあり、熊本県、宮崎県、大分県など九州地方では比較的低い傾向にあることがわかります。

都道府県による看護師の平均年収の差は、最大で約134.8万円になります。

地域による給与の差は、生活コストや病院の経済状況、看護師の需要供給バランスなど複数の要因によって影響されている可能性があります。

平均より高額な年収は看護師転職サイトを活用！

看護師の平均年収に関するデータを見たとき、自身の収入が平均よりも低いと感じることもあるでしょう。しかし、感じ方は看護師個人によって異なります。

もし、現在の看護師としての年収が平均より低いと感じた場合、年収アップを目指す方法はいくつかあります。

出世や資格取得は即効性がありませんが、長期的なキャリアプランの一環として非常に価値があります。一方で、看護師のダブルワークや転職はより直接的に年収アップを目指す方法です。

ただ、安易に看護師としての年収アップだけのために転職活動を行うことはおすすめしません。

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対応 診療科目	美容外科、小児科、産科、婦人科（レディースクリニック）、整形外科、循環器内科、心療内科、消化器外科、心臓血管外科、スポーツ整形外科、脳神経外科、眼科、形成外科、消化器内科、歯科、精神科、血液内科、外科、内科、神経内科
対応配属先	病棟、外来、手術室、内視鏡室、ICU、透析、救急外来、訪問看護、管理職の仕事
対応エリア	北海道、青森県、岩手県、宮城県、秋田県、山形県、福島県、茨城県、栃木県、群馬県、埼玉県、千葉県、東京都、神奈川県、新潟県、富山県、石川県、福井県、山梨県、長野県、岐阜県、静岡県、愛知県、三重県、滋賀県、京都府、大阪府、兵庫県、奈良県、和歌山県、鳥取県、島根県、岡山県、広島県、山口県、徳島県、香川県、愛媛県、高知県、福岡県、佐賀県、長崎県、熊本県、大分県、宮崎県、鹿児島県、沖縄県
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まとめ

こちらでは厚生労働省「令和5年賃金構造基本統計調査 結果の概況」に基づいた2024年版の看護師平均年収を年齢別、都道府県別で紹介しました。

看護師としてのキャリアを築くにあたり、年収は避けては通れない重要な要素です。

20代から40代の看護師は、経験を積むごとに年収が上昇し、特に40代でその経験が最も価値を発揮します。しかし、年収は勤務地によっても大きく異なり、都市部では高い傾向にあることが明らかになりました。

また、年代が進むにつれて、平均勤続年数も増加し、それに伴う専門性の深化や管理職への昇格が年収向上に寄与しています。しかし、60歳を超えると、定年退職や勤務形態の変化により年収は減少する傾向にあります。

このデータからわかるのは、看護師としてのキャリアプランニングは、ただ年齢を重ねるだけでなく、どのような専門性を身につけ、どの地域で働くかによっても大きく左右されるということです。

医療現場の第一線で活躍する看護師の皆さんにとって、これらの看護師の年収の情報が今後のキャリアプランニングに役立つことを願っています。

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参考文献等

• 厚生労働省：探検・発見・看護！
• 日本看護協会：看護師のワーク・ライフ・バランス
• 厚生労働省：看護職員の現状と推移
• 厚生労働省：看護職員就業状況等実態調査結果
• 厚生労働省：看護師のキャリアと働き方支援サイト
• 厚生労働省：いきいき働く医療機関サポートWebいきサポ
• 職業紹介優良事業者認定制度
• 適正な有料職業紹介事業者の認定制度
• 労働基準法 | e-Gov法令検索
• 職業安定法 | e-Gov法令検索