仕事ができない看護師の特徴!できる看護師へ・体験談
看護師として病院や病棟で勤務していると、時に「できない看護師」を見たり、自身に「できない看護師」というレッテルを貼られたりすることがあるかもしれません。
この「できない看護師」のレッテルは精神的な負担となり得ます。
できない看護師になる背景には、同期や他の看護師との比較、コミュニケーション能力不足による誤解など、さまざまな要因があると私は感じます。
その間、多くの「できない看護師」と呼ばれた人々を見てきましたが、諦めずに自己改善を図った結果、「できる看護師」に変わることができた人もたくさんいます。
以下では、私の看護師の経験から、できない看護師の特徴、できる看護師の特徴、できない看護師ができる看護師になるための方法を説明していきます。
執筆・監修看護師- エリア:広島県在住
- 保有資格:看護師
- 施設経験:国立病院、市立病院、一般病院
- 専門分野:外科、整形外科、耳鼻咽喉科、ICU、ER、透析室、手術室
看護学校を卒業後、普通に総合病院に就職しましたが、「何でもできるジェネラリスト看護師」を目標に、もっと自由に自分の意思で色々な分野の看護を学びたく、派遣での仕事を経験。現在は総合病院でライフワークバランスを大切に勤務しています。
仕事ができない看護師の特徴6つ
私が看護師としてのキャリアを通じて見てきた、「仕事ができない」と感じられる看護師の特徴は主に次の6つです。
- コミュニケーションが苦手
- 業務のスケジュール管理・時間管理ができない
- 学習意欲や向上心が不足している
- 責任感とチームワークを欠く
- プロ意識がない
- 同じミスや小さなミスを繰り返す
これらの特徴について、私の経験を踏まえて詳しく説明します。
また、新人看護師が「できない」状態にあるのは、教育過程の一環であり、必ずしも悔やむべきことではありません。
しかし、新人期を過ぎても上記の特徴に当てはまる場合は、自身の成長と患者ケアの質向上のために、積極的な改善が求められます。
1.コミュニケーションが苦手
患者やその家族、医療チームとの円滑な情報のやり取りを行ううえで、コミュニケーション能力は病棟に勤務する看護師にとって必要不可欠なスキルです。
コミュニケーションが苦手な看護師は、正確な情報伝達や感情の共有が難しく、これが患者ケアの質やチームワークに影響を及ぼすことがあり、できない看護師だと思われてしまいます。
また、コミュニケーションの不足によって、チーム内での信頼関係の構築も困難になりがちで、以下のような状況を招きます。
- よく医師を怒らせてしまう
- 一緒に夜勤をすると、相手の看護師が疲れてしまう
- カンファレンスではいつも無言
さらに、コミュニケーションが不十分な場合、患者の不安を増大させることや、看護計画等に対する理解と協力を得ることが難しくなります。
看護師の体験事例
ある日、後輩である私が複数の患者さんから、先輩看護師の処置に関する不安の相談を受けました。これは、私だけでなく他の看護師にも同様の相談があり、その先輩看護師は、周りから「できない看護師」と見なされていることを知りました。
2.業務のスケジュール管理・時間管理ができない
時間管理は看護師の業務効率に直結する重要なスキルです。
適切なスケジュール管理を行うことができない看護師は、患者ケアの質を低下させることや、チーム内の業務フローに支障をきたす可能性があります。
さらに、業務の優先順位がつけられず、重要なタスクの遂行が遅れることは、患者の満足度だけでなく、安全性にも影響を与えかねません。
また、適切なスケジュール管理が行うことができない看護師は、以下のような特徴があります。
- 看護記録はいつも時間外に行う
- ミスやインシデントをよく起こす
- いつも呆然としている
このような業務スケジュール管理や時間管理が円滑に行えない方は、できない看護師だと思われてしまうでしょう。
看護師の体験事例
この行動は、効率的なスケジュール管理ができていないことの表れであり、その結果、「できない看護師」とみなされがちです。
3.学習意欲や向上心が不足している
医療界は常に進化しており、新しい治療法やケアのアプローチが日々開発されています。
また、それ以前に現在の看護業務を適切におこなうためにも、日々の勉強が必要な場合もあるでしょう。
そのため、特に病棟で勤務する看護師には、継続的な学習と向上心が求められます。
しかし、自己学習や自己成長に対する意欲が欠けており、向上心が見られない看護師は、できない看護師の特徴です。
特に、次のような行動を取る看護師が該当します。
- 自分の仕事しか行わない看護師
- 同じことでいつも怒られている看護師
- できていないところを注意しても返事だけ、心には響かない看護師
- 教えてもらうことが当たり前だと思っている看護師
さらに看護師が勉強を怠ることで、患者ケアの質が低下し、患者の満足度や安全性に悪影響を及ぼす可能性もあるでしょう。
看護師の体験事例
その結果、3年目の看護師でも「教えてもらっていない」と言われることもあります。
このような態度を取る看護師は、できない看護師だなと思うことも多いです。
4.責任感とチームワークを欠く
病棟で働く看護師にとって、責任感とチームワークは患者ケアの質を支える基礎です。
責任感が強く、医療チームとして協力して働くことができる看護師は、多忙な医療現場で不可欠な存在です。
一方で、責任感やチームワークを欠いている看護師は、看護業務において他のメンバーに負担をかけ、最終的には患者ケアの質にも悪影響を与えることがあります。
責任感やチームワークを欠いている看護師の特徴としては、以下のことが挙げられます。
- 自分の担当業務を後回しにする
- 自分の仕事が一段落するとすぐに休憩に入る
- 他人の仕事を一切手伝わない
- 仕事を手伝おうと思っても、「いいです、大丈夫です」と仕事を抱え込む
- 夜勤はなるべく仕事をしない
結果、できない看護師と同僚から思われてしまうでしょう。
チーム内での信頼を損ねる看護師行動は、職場の雰囲気を害し、医療チーム全体のパフォーマンスに影響を及ぼす可能性があります。
5.プロ意識がない
看護師として、自身の行動が患者ケアの質や職場環境に与える影響を常に意識することは、必要なプロ意識です。
プロ意識が不足している看護師は、患者や同僚への配慮の欠如、倫理観の不足、自己管理能力の低さを特徴とし、「できない看護師」と見なされることがあります。
以下のような行動が見られる場合、プロ意識に問題があるかもしれません。
- 常に患者や同僚の前で不機嫌な表情をしている
- 患者や後輩看護師の質問に答えられない
- 頼まれたことを頻繁に忘れる
- ナースコールに応答せず、病床への訪問が遅れがち
- ワゴンの上が汚く、よく物を落とす
これらの行動は、単に「できない看護師」と見なされるだけでなく、職場の信頼関係やチームワークにも悪影響を及ぼし、業務の効率と職場の働きやすさを低下させるリスクもあります。
看護師の体験事例
この看護師は、患者や家族に対して不適切な言葉を使うことがあり、患者の個人情報を不注意にもオープンスペースに放置することがありました。
このような行動は、他のスタッフからの信頼を失い、彼女に仕事を依頼することに躊躇させる原因となり、「できない看護師」とのレッテルを貼られる結果につながりました。
また、仮に看護師の仕事が出来たとしても、「患者への態度」に問題があれば、それだけで「あの人は、できない看護師」と思われてしまうリスクがあります。
6.同じミスや小さなミスを繰り返す
看護業務は高い注意力と正確性を求められる職務であり、ミスはできる限り避けなければなりません。しかし、看護師も人間であり、時にはミスをすることがあります。
問題となるのは、同じミスやケアレスミスを繰り返す看護師の存在です。
これらのケアレスミスの繰り返しは、看護師の個人の成長を妨げるだけでなく、患者の安全性にも影響を及ぼすことから、「できない看護師」と見なされがちです。
また、繰り返されるケアレスミスは、注意力の欠如、専門知識や技術の不足、プロセスの誤解が原因であることが多く、これらは改善可能です。
そのため、同じミスや小さなミスを繰り返す看護師は、他のスタッフから「できない看護師」だと思われて当然かもしれません。
仕事ができる看護師の特徴6つ
「仕事ができる看護師」と「できない看護師」の基準は、教科書やマニュアルには記載されていませんが、実際の医療現場で明確に「この看護師は仕事ができる」と感じる人は存在します。
できない看護師から見た場合、少しかけ離れているかもしれませんが、私が考える「できる看護師」に共通する特徴は次の通りです。
- 計画性を持って仕事をこなしている
- 安全管理とリスク予防を徹底している
- 患者中心のコミュニケーションを実施している
- 継続的な学習と適応を怠らない
- チームワークを重視し、円滑な情報共有を行っている
- 自分の感情をコントロールしている
これらの特徴を持つ看護師は、医療現場での信頼性が高く、患者ケアの質を向上させる重要な役割を担っています。
以下で、これらの特性についてさらに詳しく説明します。
1.計画性を持って仕事をこなしている
できる看護師の特徴として、日常的に計画性をもって仕事をこなしている方が多いです。
例えば、仕事が始まる前に業務計画を立て、優先すべきタスクを把握し、どの定時各業務に時間を割り当てれるかを考えています。
この、計画を描くことで、効率的に看護師の業務を進めることができます。できる看護師ほど、仕事の1日が始まる前にその日の業務計画を立てている場合が多いように私は感じます。
また、患者の急変などで計画にずれが生じた場合でも、計画を再考するため、臨機応変に対応できる能力も高いことが特徴です。
そのため、どんなに忙しくてもどこか余裕を感じることができる看護師が、仕事のできる看護師だと私は感じます。
時間を効率的に管理し、処置も正確で早い
できる看護師は、時間を効率的に管理し、スピーディーかつ正確に処置を行うことができます。
私が見た時間を効率的に管理できる看護師の例は以下の通りです。
- 点滴などが時間通りに終わる
- テキパキと仕事が早い
- 廊下を走っていない
- 記録を書く時間が短いのに的確な看護記録
上記でお伝えしていることは簡単なことかもしれませんが、患者のケアを最適化し、忙しい医療環境の中で優先順位を正しく設定し、タスクを適切に分配する能力があるからできることだと私は感じます。
2.安全管理とリスク予防を徹底している
私が感じたできる看護師は、ただ患者さんのケアを行うだけではなく、安全管理とリスク予防にも細心の注意を払い仕事に取り組んでいます。
例えば良くある、患者の転倒や薬剤の誤投与といった一般的なリスクに対して、環境整備やチーム内での情報共有を忘れず、予防策を実施しています。
さらに、患者やその家族と信頼関係を構築し、それを架け橋にして、患者やその家族にリスク認識を高めてもらうことで、安全管理とリスク予防を患者側でも実施してもらうよう促しています。
このような取り組みを通じて、最終的には患者さん自身が自分の健康と安全についてより積極的に関与し、リスクを予防する姿勢を身につけることを促します。
3.患者中心のコミュニケーションを実施している
私が考える「できる看護師」の特徴の一つは、患者中心のコミュニケーション能力です。
これは、単に医療情報を伝えるだけではなく、患者さんの話を真摯に聞き、そのニーズや不安を理解しようとします。
このような看護師は、患者さん一人ひとりの状況に応じて、情報の提供方法や対話のスタイルを調整し、患者さんが自分の健康状態や治療プランを理解し、納得できるよう支援します。
さらに、患者さんが抱える心理的、社会的な問題にも配慮し、身体的な健康だけでなく、その人の環境や精神的な健康にも影響を与えるよう努めます。
「できる看護師」にとって、患者中心のコミュニケーションは、ただの技術や手段にとどまらず、看護の根本的な姿勢であると私は感じています。
患者さん一人ひとりを尊重し、そのニーズに応えることを最優先に考えることで、できる看護師は患者さんにとって最も信頼できる支援者となり得ます。
4.継続的な学習と適応を怠らない
私の経験からですが、仕事ができると感じた看護師の方ほど、自己成長と専門性の向上に努めているように感じます。
新しい治療法や技術が次々と登場する医療業界の中で、看護師が質の高いケアを提供し続けるためには、継続的な学習と適応が求められるためです。
また、できる看護師は、学んだ知識を実践に活かし、患者さんにとって最適なケアを提供する方法を常に模索し続けています。
例えば、「何か資格を取得した場合にも、病棟で患者に活かせることができないか」などを考える姿勢です。
さらに、看護師として経験を積むことで、変化に柔軟に適応しながら、学んだ知識で適切な判断を行っています。
5.チームワークを重視し、円滑な情報共有を行っている
できる看護師は、医療チームを深く理解し、チームワークを重視しているように私は感じます。
特に、規模が大きな病院の病棟では、看護師を含む各専門家が協力し合い、患者に最適なケアを提供するために、チームワークと個々の協調性が極めて重要であることを、できる看護師は理解しています。
また、医療チーム内での報告、連絡、相談(ホウレンソウ)を徹底すること、さらに同僚に支援を提供し、必要な時には支援を求めることも、できる看護師が忘れない重要なポイントです。
さらに、できる看護師はコミュニケーション能力に長けており、チーム内での円滑な情報共有を促進し、患者に対して一貫性のあるケアを実施しています。
これらのスキルを持つ看護師は、患者に何か問題が生じた際にも、迅速かつ的確に対応できます。
このような姿勢が、患者の満足度を向上させ、周囲から高く評価される「できる看護師」と認識される要因だと私は考えます。
挨拶と円滑なコミュニケーションは大切
挨拶と円滑なコミュニケーションを常に行える看護師は、できる看護師だと私は感じます。
例えば、「いつも明るく挨拶してくれる」と患者さんから評価される看護師や、医師とのコミュニケーションを巧みにこなし、トラブルを未然に防ぐ看護師は、明らかに能力のある看護師です。
人と人とが仕事をする上で、コミュニケーション能力は必要であり、そのためには看護師としての高い観察力が必要です。さらに、できる看護師は、患者さんとのコミュニケーションに長けており、信頼関係を構築しています。
これらを踏まえると、挨拶と円滑なコミュニケーションを日常的に実施できる看護師は、明らかにできる看護師ではないでしょうか。
6.自分の感情をコントロールしている
私は、できる看護師ほど、自分の感情をうまくコントロールしていると感じます。
病棟での看護師の業務は、精神的、肉体的に厳しい要求が伴い、緊張が続く環境の中で時に生死にかかわる状況にも直面し、日々多くのストレスを経験します。
このため、看護師が感情を適切に管理することは、毎日の業務において必須です。
もちろん、できる看護師も患者やその家族の悲しみや不安に共感しますが、冷静さを保ちながら仕事に取り組む姿勢こそ、できる看護師の証だと考えます。
さらに、感情管理ができる看護師は、仕事とプライベートの区別を明確にしており、ONとOFFの切り替えを上手く行っている傾向があります。
仕事ができる看護師になるために出来ること
仕事ができない看護師が、すぐに「できる看護師」に変わるわけではありません。日々の業務の積み重ねと、小さな改善を重ねることによって、徐々に成長していくものです。
Aさんは、1年間で約200の小さな改善を実施することになり、その結果、他の人からも「できる看護師」と認識されるようになりました。
このように、看護師として日々の小さな積み重ねが非常に重要だと私は考えています。
以下で、小さな改善点について説明していきますが、これらはすぐに実践できるもので、徐々に仕事ができる看護師へと成長していくためのものです。
是非、参考にしてみてください。
看護師の役割と責任について考える
私の経験からですが、多くの「できない看護師」は、自分がチーム内で果たすべき役割や、看護師として何が求められているのかを十分に理解していない場合がほとんどです。
この看護師の役割や責任の理解不足は、自分の行動と周囲の期待との間にギャップを生じさせ、問題を引き起こす原因になります。
医療はチームワークに基づいており、看護師は医師、臨床検査技師、理学療法士、作業療法士、栄養士など、多様な専門職と協力して患者ケアを行います。
できない看護師が「できる看護師」になるためには、自分だけでなく他のスタッフがどのような役割を担っているのか、そして「現在何をしているのか」「誰が支援を必要としているのか」を常に把握し、積極的に協力する姿勢が求められます。
そのため、現在の職場で看護師の役割と責任について、今一度考える機会を持ってみてください。
ミスを素直に認め、改善への努力を怠らない
先輩看護師や上司からミスを指摘され、落ち込んだり、反発したりした経験はありませんか?
私の経験からお伝えすると、仕事を上手くこなせていないと思われがちな看護師は、しばしばこのような反応を示します。
しかし、ミスをしたときにそれを素直に認め、改善に向けて努力することができる看護師は、周囲から「できない看護師」と見なされることが少なくなります。
このような姿勢は、同僚の信頼を築くことができ、看護師としての成長にも繋がります。
反対に、以下のような場合は、同僚からの信頼を失い、「できない」というレッテルを貼られやすくなります。
- 指摘を受けたときに曖昧な返答をする
- 繰り返し同じミスをする
- または指摘されたミスを受け入れない
ご自身の看護師としての仕事を振り返ってみましょう。
先輩看護師からのミスの指摘に対して、あなたの反応に問題はありませんでしたか。自身の対応を見直し、より良い看護師になるための一歩を踏み出すことが大切です。
目標とする先輩看護師を見つける
できない看護師が「できる看護師」への成長を目指すうえで、「この看護師のようになりたい」と思える先輩看護師(ロールモデル)を見つけることは大変有益だと感じます。
振り返ってみてください。職場には必ず、尊敬できる先輩や、その仕事ぶりが魅力的に映る看護師が一人や二人は在籍しているはずです。
そのような先輩看護師が、どのように日々のスケジュールをこなし、どんな点に注意を払いながら看護業務を遂行しているのかを注意深く観察しましょう。
さらに、機会があれば休憩時間を利用して、その先輩看護師と直接コミュニケーションを取ることも大切です。
先輩看護師の人柄や考え方を深く知ることで、自分自身が持っていない「何か」、つまり成長するために必要な要素が見えてくる可能性もあります。
このように、優れた看護師をロールモデルとして設定し、その行動や姿勢を学び、自己のケアや対人関係のスキル向上に役立てることはとても大切です。
仕事中の言い訳は控える
できない看護師から「できる看護師」になる場合、以下のような言い訳が口癖になっていないか自問自答してみましょう。
- 「でも」
- 「だって」
- 「どうせ」
これらのフレーズは、ふとした会話の中や、自分の心の中で無意識に使っているかもしれません。
このように常に「言い訳」をしてしまうことは、看護師としての成長を阻害し、結局「できる看護師」になれない原因となります。
そのため、できない看護師が「できる看護師」になるためには、他人への言い訳も、自己への言い訳もやめることが重要です。
また、前述した目標とする先輩看護師を観察してみましょう。言い訳はしておらず、提案や間違ったことに関しては謝罪しているはずでしょう。
要点をまとめて報告・連絡・相談を行う
できない看護師と見なされるケースの多くは、申し送りが不得手の場合や報告時に医師からの指摘を受けることが多い看護師です。
そのような看護師の場合、要点を絞り込まずに長々と話す傾向があります。
この問題は、看護師自身が認識し、話し方を意識することで、改善することが可能です。もし、報告や申し送りで思い当たる節があるなら、以下の対策を実践してみてください。
- 話す前に要点を整理し考える
- 報告は結論から伝え、その後に説明を行う
これらを意識することで、情報を効果的に伝えるスキルが向上し、「できる看護師」へと成長することができます。
例えば、「相談があります。」と、先輩看護師等に話しかける際に「相談なのか、報告なのか、連絡なのか」を先に伝えることでも改善します。
また、報告・連絡・相談を積極的に行うことで、業務を溜め込むことなく、他の人の支援も積極的に求めてください。
複数のタスクの優先順位を決めて行動する
看護師の性格にもよりますが、複数のタスクを同時に処理できない方は、急性期病院などの忙しい環境で「できない看護師」と見なされがちです。
そのため、複数の看護業務を効率的にこなすことに苦手意識を持つ看護師は、タスクの優先順位を明確に設定し、行動計画を随時立案・調整することが重要です。
まず、仕事の優先順位を把握することから始めてみましょう。
看護師がこのような習慣を身につけることで、多忙な職場でも効率的に看護業務を進めることが可能になります。
もし、優先順位の設定や行動計画の立て方が分からない場合は、躊躇せずに先輩看護師に相談してみましょう。
先輩看護師からのアドバイスを求めることは、あなたが積極的に学び、成長しようとしている姿勢を示します。これは、チーム内での円滑なコミュニケーションを促し、最終的に「できる看護師」へと成長するための重要なステップです。
患者から頼まれた事を後回しにしないことも大切
「できない看護師」と見なされる原因の一つに、患者からの小さな依頼事項を後回しにし、結局忘れてしまうことがあります。
これも、複数のタスクの中で優先順位が定められていないことが原因です。
私の考え方ですが、患者からの依頼が「氷枕を交換してほしい」「体の位置を変えてほしい」といった、緊急性の低い要望の場合でも、できる限りその場で対応することを心掛けることがおすすめです。
これにより、患者からの看護師の信頼を築き上げることができます。
しかし、そうはいっても難しい場合があると思いますので、全てのタスクを看護師一人でこなそうとする必要はありません。
一人で対応が難しいときは、適切にチームメンバーに支援を求めることが大切です。自分一人で抱え込むことなく、先輩看護師を含む同僚に助けを求めることは、チームワークを促進し、効率的な患者ケアにつながります。
ワークライフバランスを維持する
看護師の仕事だけを一所懸命に行ったとしても、できる看護師になれないかもしれません。
私が思う「できる看護師」は質の高い患者ケアを提供するだけでなく、自身のワークライフバランスの維持にも気を使っています。
理由としては、仕事と私生活のバランスを適切に保つことが、長期的な看護師のキャリアの持続や個人の幸福感に重要であることを知っているからです。
そのため前述したように、この看護師できると感じた場合、仕事モードの「オン」とプライベートモードの「オフ」を、驚くほどしっかりと切り替えている方も多いです。
これは経験を重ねると分かることなのですが、オンとオフを切り替えることは、看護師の仕事を長く健康的に続けていく上でとても大切なことです。
できる看護師を目指すのであれば、自身のプライベートも充実させるように心がけてください。
転職を機に仕事ができる看護師へ
私がこれまでに見てきた多くの看護師の中には、転職を通じて「できる看護師」に変わった例が実際にあります。
その理由としては、看護師としてのキャリアは多岐にわたり、多くの場合、環境の変化は成長に不可欠な要素となるためです。
新たな職場では、新しい意識やモチベーションが芽生え、以前の職場では困難だった働き方やライフスタイルを叶える可能性があります。また、仕事とプライベートのバランスを見つけることで、精神的な満足度を高め、長期的な看護師のキャリアを築くための基盤を強化できることもあります。
そのため、「できない看護師」と自己評価している場合、その原因を冷静に分析し、他者との比較によるレッテルが原因なら、転職を検討するのも一つの方法です。
ただし、転職は慎重に行うべきで、可能な限り現職を続けながら転職活動を進めることをおすすめします。
ここでは、看おすすめの看護師転職サイト(看護師専用の転職エージェント)を2つ紹介します。看護師転職サイトのサービスは、転職に関する相談から面接・見学のアポイント、入職の準備までを完全無料でサポートしてくれるため、忙しい中でも転職しやすいです。
これらの看護師転職サイトでは、病院の内部情報に精通しており、仕事内容や職場の雰囲気についても詳しく知ることができます。
以下の看護師転職サイトでは、提案される求人が異なるため、両サイトに登録し、転職先の求人を探してみることをおすすめします。
看護師求人数No.1!レバウェル看護
転職相談 | 面接対策 | 条件交渉 | 退職相談 |
---|---|---|---|
サイト名 | レバウェル看護(旧:看護のお仕事) |
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運営会社 | レバレジーズメディカルケア株式会社 |
公開求人数 | 140,163件 (2024年12月2日時点) |
非公開求人 | 豊富 |
対応職種 | 正看護師、准看護師、助産師、保健師 |
対応 雇用形態 | 常勤(夜勤有り)、日勤常勤、夜勤専従常勤 |
対応施設 | 総合病院、一般病院、クリニック、特別養護老人ホーム(特養)、訪問看護、有料老人ホーム、デイサービス、重症心身障害者施設、保育園、検診センター |
対応 診療科目 | 内科、精神科、心療内科、小児科、外科、整形外科、皮膚科、産婦人科、眼科、歯科、美容外科、美容皮膚科 |
対応配属先 | 病棟、外来、施設、訪問、手術室(オペ室)、透析、内視鏡 |
対応エリア | 北海道、青森県、岩手県、宮城県、秋田県、山形県、福島県、茨城県、栃木県、群馬県、埼玉県、千葉県、東京都、神奈川県、新潟県、富山県、石川県、福井県、山梨県、長野県、岐阜県、静岡県、愛知県、三重県、滋賀県、京都府、大阪府、兵庫県、奈良県、和歌山県、鳥取県、島根県、岡山県、広島県、山口県、徳島県、香川県、愛媛県、高知県、福岡県、佐賀県、長崎県、熊本県、大分県、宮崎県、鹿児島県、沖縄県 |
特徴 | ・看護師の転職求人が豊富 ・転職支援サービスが手厚い ・転職の相談から行える ・院内・施設内情報に強い |
レバウェル看護(旧 看護のお仕事)は、看護師専門の転職サイトの中でも特に求人の数が豊富であり、ハローワークの看護師求人も含めて幅広くカバーしています。また、正職員の求人だけでなく、パート・アルバイトといった非常勤の求人も多数取り扱っています。
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そのため、転職を機に仕事ができる看護師になりたいと考える方や、様々な職場の中から看護師免許を利用して転職を考えている方にはおすすめです。
公式サイト:https://kango-oshigoto.jp/
丁寧な対応!マイナビ看護師
転職相談 | 面接対策 | 条件交渉 | 退職相談 |
---|---|---|---|
サイト名 | マイナビ看護師 |
---|---|
運営会社 | 株式会社マイナビ |
公開求人数 | 82,343件 (2024年12月2日時点) |
非公開求人 | とても豊富(保有求人全体の約40%非公開) |
対応職種 | 正看護師、准看護師、助産師、保健師、ケアマネジャー |
対応 雇用形態 | 正社員、契約社員、パート・アルバイト、業務委託その他 |
対応 勤務形態 | 常勤(二交替制)、常勤(三交替制) 、夜勤なし、夜勤専従 |
対応施設 | 病院、クリニック・診療所、美容クリニック、施設、訪問看護ステーション、看護師資格・経験を活かせる一般企業、治験関連企業(CRA、CRCなど)、保育施設 、その他 |
対応 診療科目 | 美容外科、小児科、産科、婦人科(レディースクリニック)、整形外科、循環器内科、心療内科、消化器外科、心臓血管外科、スポーツ整形外科、脳神経外科、眼科、形成外科、消化器内科、歯科、精神科、血液内科、外科、内科、神経内科 |
対応配属先 | 病棟、外来、手術室、内視鏡室、ICU、透析、救急外来、訪問看護、管理職の仕事 |
対応エリア | 北海道、青森県、岩手県、宮城県、秋田県、山形県、福島県、茨城県、栃木県、群馬県、埼玉県、千葉県、東京都、神奈川県、新潟県、富山県、石川県、福井県、山梨県、長野県、岐阜県、静岡県、愛知県、三重県、滋賀県、京都府、大阪府、兵庫県、奈良県、和歌山県、鳥取県、島根県、岡山県、広島県、山口県、徳島県、香川県、愛媛県、高知県、福岡県、佐賀県、長崎県、熊本県、大分県、宮崎県、鹿児島県、沖縄県 |
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そのため、転職の相談から始めたい方や、職場の仕事内容や雰囲気の詳細を知りたい場合は、併せて活用しておきましょう。
公式サイト:https://kango.mynavi.jp/
まとめ
「仕事ができない看護師」というレッテルを貼られるのは、非常に辛い経験です。
しかし私の経験上、これをきっかけに看護師がやる気を失ったり、無関心になったりすると、状況はさらに悪化することになるでしょう。
もし、「できない看護師」というレッテルを自覚したなら、それは状況を変えるための第一歩を踏み出す機会だと思ってください。
残念ながら、就職後の初期教育で心が折れたり、人間関係を築けなかったり、自分に合わない職場で働くことになったりして、「できない看護師」と見なされることもあります。
このような状況に陥った時は、過去を繰り返さないように心に誓い、前向きな転職を検討することが、長い看護師としてのキャリアにおいてプラスになることがあります。
特に、現在の職場が自分に合っていないためにパフォーマンスが落ち、「できない看護師」となってしまっている場合は、その可能性が高いです。
例えば、のんびりとした性格の方は急性期の大型病院には不向きかもしれませんし、コミュニケーションが苦手な方には病棟勤務が合わないこともあります。
不得意を抱える看護師が、自分に合わない職場で働くと、「できない看護師」となってしまうのは、ある意味予想される結果です。
「できない看護師」のレッテルを貼られている方が、新たなスタートを切るために転職を考えているなら、まずは自分の性格を冷静に評価してみてください。その上で転職先を探すことは、決して遅すぎることはありません。
「以前の職場でこういった点を指摘されましたが、自分の強みとして活かせる職場で働きたい」と前向きに伝えることが重要です。
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会社ホームページ | https://peko.co.jp/ |
所在地 | 〒107-0052 東京都港区赤坂3丁目1-16 BIビル6F |
代表取締役 | 辻󠄀 昌彦 |
設立 | 2015年6月 |
資本金 | 14,000,000円 |
事業内容 |
|
厚生労働大臣許認可 | 有料職業紹介事業許可番号:13-ユ-314509 (厚生労働省職業安定局: 職業紹介事業詳細) 特定募集情報等提供事業:51-募-000760 |
連絡先 | 03-5324-3939 (受付時間:休日、祝日を除く10:00~17:00) |
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