看護師転職の良くある質問

看護師が働く病院の種類!開設者別・機能別・診療科・病床別

看護師転職時の質問看護師として転職を考えていますが、求人サイトの担当者の方に、ケアミックス病院や慢性期病院、リハビリテーション病院などを希望しましたが、あまり条件に合う求人情報を提案されず、看護師の仕事内容の理解もない様子でした。看護師が転職できる病院の種類を俗称なども含めて詳細を教えてください。また、一般の転職エージェントは看護師も利用できますが、病院の細かい種類は分からないものでしょうか?(29歳/看護師)

回答病院の種類は、医療法で定められている病院や、様々な名称・俗称で呼ばれる病院が存在し、看護師が働く上で知っておきたい病院の種類についてまとめて以下でお伝えします。
主に、「開設者別」「機能別」「診療科・俗称別」「患者の症状別」「その他」に分けて説明していきますので、看護師の転職活動の参考にしてください。
また、病院の種類を正確に分かっている求人サイトは「こちらの看護師求人サイト(看護師専用の転職エージェント)」が理解していますので、転職時には活用しながら相談しておきましょう。一般の転職エージェントの場合は、病院の種類まで担当者が正確に把握していないため、看護師専用の求人サイトを活用した方が無難と言えます。

病院の種類(開設者別)

病院の種類(開設者別)

病院の種類を解説者別に分けた場合、以下の6種類に分類することが可能です。

1.国立病院
  • 設立:厚生労働省
  • 病院例:独立行政法人国立病院機構(NHO)
2.大学病院
(大学附属病院)
  • 設立:国の政府(教育省)、都道府県・市区など地方公共団体、学校法人または株式会社
  • 種類例:国立大学病院、公立大学病院、私立大学病院
3.公立病院
  • 設立:都道府県・市町村等
  • 病院例:市立病院・県立病院・町立病院等
4.公的病院
  • 設立:日本赤十字社、済生会、厚生連等
  • 病院例:赤十字病院等
5.一般病院
  • 設立:医療法人・社会福祉法人・公益法人
  • 例:上記運営の20床以上の医療施設
6.企業立病院
  • 設立:株式会社
  • 病院例:日立総合病院、JR札幌病院等

以下でさらに詳しく説明していきます。

国立病院(国立病院機構)

国立病院とは、厚生労働省管轄であり、独立行政法人国立病院機構(NHO)が運営する病院の俗称を指します。

病院数140病院、病床数52,699床(2021年10月1日現在)が全国にあり、日本最大の病院ネットワークとなります。また、勤務する職員数は常勤職員のみで62,000人(2022年1月1日現在)となります。

2002年までは厚生労働省管轄であり、国が運営していた病院を国立病院と定義していましたが、2002年12月に「独立行政法人国立病院機構法」が成立し、独立行政法人となり「独立行政法人 国立病院機構」が誕生しました。

公式サイト:https://nho.hosp.go.jp/

補足解説

2004年に独立行政法人化される前までは、厚生労働省が直接経営している施設等機関を「国立病院」と定義されていました。

そのため、現在でも「労災病院を運営する労働者健康安全機構(JOHAS)」や国立大学付属病院なども国立病院と定義する場合もあります。

上記をすべてまとめた場合、2020年3月末時点で国立病院数は322病院となり、病床数合計126,006床(出典:総務省)となります。

大学病院(大学附属病院)

大学病院(大学附属病院)は、国立大学病院、公立大学病院、私立大学病院の3種類に分けることができ、各大学病院で開設者が、以下のように異なります。

国立大学病院設立:国の政府(教育省)
大学附属病院数:42大学
公立大学病院設立:都道府県・市区など地方公共団体
大学附属病院数:8大学
私立大学病院設立:各団体(学校法人または株式会社によって設置される大学)
大学附属病院数:31大学

参照:文部科学省 附属病院を置く国公私立大学一覧

大学病院(大学附属病院)の役割

大学病院(大学附属病院)の役割

文部科学省によると大学病院は以下の役割や機能を担っています。

  1. 教育(将来の医療を担う医療人の教育・養成)
  2. 研究(臨床医学発展と医療技術水準の向上への貢献)
  3. 診療(地域の中核病院としての質の高い医療の提供)

主に医学部や歯学部がある大学病院は、学部の教育研究に必要な病院の機能を確保するために設置されています(大学設置基準第39条)。

また、医学部や歯学部がない大学でも大学病院を設置することは可能となります。

参照:文部科学省 国立大学附属病院の制度と取り巻く情勢

大学設置基準第39条

医学又は歯学に関する学部
附属病院(医療法(昭和23年法律第205号)第70条第1項に規定する参加法人が開設する病院(医学又は歯学に関する学部の教育研究に必要な病院の機能が確保される場合として文部科学大臣が別に定める場合に限る。)を含む。)
出典:大学設置基準第39条

公立病院(都道府県・市町村等運営)

公立病院とは、都道府県や市町村などの自治体が運営する病院(市立病院・県立病院・町立病院等)のことを指し、2020年3月末現在では、857病院、合計205,259床となります。

(場合によっては「公立大学付属病院」も公立病院に含まれる場合があります。)

また、公立病院は経営形態の見直しを行っており、以下のことが行われています。

  • 独立行政法人化や指定管理者制度の導入
  • 民間への事業譲渡や診療所化

そのため、公立病院は現在、地方独立法人化や民間への事業譲渡を行っており、場合によっては「公立・県立・市立」と病院名称に残っていますが、運営は都道府県や市区町村などの自治体ではない場合も増えています。

参照:総務省 公立病院の現状について

※公立病院の役割については、公的病院の役割を参照してください。

公的病院(公的医療機関)

公的病院は、医療法第31条で「公的医療機関」の開設者が医療法によって定められており、具体的には以下のような開設者の病院が公的医療機関と位置付けられています

  • 都道府県、市町村、地方公共団体の組合が開設する病院
    (公立病院・公立大学付属病院)
  • 国民健康保険団体連合会及び国民健康保険組合が開設する病院
  • 日本赤十字社が開設する病院
  • 社会福祉法人恩賜財団済生会が開設する病院
  • 厚生農業協同組合連合会が開設する病院
  • 社会福祉法人北海道社会事業協会が開設する病院

上記の「公的医療機関」が開設する病院の俗称で「公的病院」と呼ばれます。

公的病院は、2020年3月末時点で、344病院、病床数合計105,403床となります。(公立病院を省く、公立大学附属病院や日本赤十字社、済生会、厚生連等が開設・運営する病院:出典・総務省)(※公立病院も公的病院の一部となり、総称して呼ばれる場合があるため、注意してください。)

公的病院の役割

公的病院の役割

総務省の見解によると、公的病院の役割(機能)を具体的に例示した場合、以下の4つとなります。

公立病院に期待される主な機能を具体的に例示すれば、

  1. 山間へき地・離島など民間医療機関の立地が困難な過疎地等における一般医療の提供
  2. 救急・小児・周産期・災害・精神などの不採算・特殊部門に関わる医療の提供
  3. 県立がんセンター、県立循環器病センター等地域の民間医療機関では限界のある高度・先進医療の提供
  4. 研修の実施等を含む広域的な医師派遣の拠点としての機能など

さらに、各公立病院は、今次の改革を通じ、自らが果たすべき役割を見直し、改めて明確化すると同時に、これを踏まえ、一般会計等との間での経費の負担区分について明確な基準を設定し、健全経営と医療の質の確保に取り組む必要があるとされています。
出典:総務省 公立病院改革ガイドライン

医療法第31条:公的医療機関の開設者

医療法第31条:公的医療機関の開設者

医療法(昭和23年法律第205号)第31条に規定する公的医療機関の開設者を次のように定める。

  1. 地方自治法(昭和22年法律第67号)第284条第1項に規定する地方公共団体の組合
  2. 国民健康保険法(昭和33年法律第192号)第83条に規定する国民健康保険団体連合会
  3. 日本赤十字社
  4. 社会福祉法人/恩賜/財団/済生会
  5. 全国厚生農業協同組合連合会の会員である厚生(医療)農業協同組合連合会
  6. 全国厚生農業協同組合連合会の会員である社会医療法人(農業協同組合法(昭和22年法律第132号)第91条第4項の規定により医療法第42条の2第1項の認定を受けたものとみなされたものに限る。)
  7. 社会福祉法人北海道社会事業協会

出典:医療法第31条

一般病院(医療法人・社会福祉法人・公益法人)

一般病院は、医療法人、社会福祉法人、公益法人が運営している20床以上の医療施設を指します。

規模が比較的大きな一般病院もありますが、一般的に地域密着型の病院となる場合がほとんどです。

また、厚生労働省では医療施設の類型として、「一般病院」「特定機能病院」「地域医療支援病院」「精神科病院」「結核病院」として分類しています。そのため一般病院は、各種の病床を持つ病院という意味でも利用されます。

参照:医療施設の類型

企業立病院(株式会社立病院)

企業立病院は、民間企業が設置して運営する病院の総称で、特徴としては医療法人ではない株式会社が設立した病院となり、「株式会社立病院」とも呼びます。

医療法施行よりも以前に設立していた企業立病院がほとんどであり、現在では企業立病院の新規設立は厚生労働省から事実上許認可されていない状態のため、新たに増えることはありません

また、2002年には62病院の企業立病院が、株式会社手動で運営していましたが、2022年現在では18病院(当社調べ)となっており、運営者が医療法人等に変わり、一般病院となっている場合があります。

参照:内閣府 株式会社立病院一覧(医療施設調査)

企業立病院一覧(2022年6月現在)

企業立病院一覧(2022年6月現在)

運営会社病院名
株式会社日立製作所日立総合病院(茨城県)
ひたちなか総合病院(茨城県)
東日本電信電話株式会社NTT東日本札幌病院(北海道)
NTT東日本伊豆病院(静岡県)
株式会社日本郵政京都逓信病院(京都府)
広島逓信病院(広島県)
北海道旅客鉄道株式会社JR札幌病院(北海道)
東日本旅客鉄道株式会社JR仙台病院(宮城県)
西日本旅客鉄道株式会社JR大阪鉄道病院(大阪府)
中国電力株式会社中電病院(広島県)
株式会社麻生飯塚病院(福岡県)
マツダ株式会社マツダ病院(広島県)
株式会社三菱重工三菱神戸病院(兵庫県)
株式会社いすゞ自動車いすゞ病院(東京都)
東急株式会社東急病院(東京都)
株式会社トヨタ自動車トヨタ記念病院(愛知県)
株式会社丸玉産業津別病院(北海道)

病院の種類(機能別)

病院の種類(機能別)

機能別の病院の種類は以下の3つとなります。

  1. 一般病院(20床以上)
  2. 地域医療支援病院(200床以上)
  3. 特定機能病院(400床以上)

希望別で分類した際の病院の種類について以下で説明をしていきます。

一般病院(20床以上)

一般病院(20床以上)

一般病院は、医療法人、社会福祉法人、公益法人が運営している20床以上の医療施設を指しますが、病院の種類を機能別で分けた場合、地域医療支援病院、特定機能病院以外の病院を一般病院と呼ぶ場合があります。

また、上記で説明した、公的病院(公立病院)や大学病院、国立病院などは、地域医療支援病院、特定機能病院であることが一般的です。

地域医療支援病院(200床以上)

地域医療支援病院は、都道府県知事が個別に承認している医療機関であり、平成9年(1997年)の医療法改正において創設された制度であり、機能別区分のひとつです。

「かかりつけ医」と「特定機能病院」の間の病院であることから「中核病院」と言う場合もあります。

医療施設機能の体系化の一環として、紹介された患者に対する医療提供や医療機器の共同利用等の実施を通じて、かかりつけ医、かかりつけ歯科医等を支援し、効率的な医療提供体制の構築を図ることを目的としています。(医療法第4条

また、主な機能としては以下のことが挙げられます。

  • 紹介患者に対する医療の提供
  • 医療機器の共同利用の実施
  • 救急医療の提供
  • 地域医療従事者に対する研修の実施

原則、国、都道府県、市区町村、社会福祉法人、医療法人等が開設主体であり、病床数が200床以上、紹介患者数の比率が80%以上など、細かな取り決めがあり、救急医療とそれらにふさわしい設備を有している規模が大きな病院となります。

参照:厚生労働省 地域医療支援病院について東京福祉保健局 地域医療支援病院概要

(※地域支援病院の一覧は「厚生労働省 地域医療支援病院として承認を受けている医療機関」を確認してください。)

特定機能病院(400床以上)

特定機能病院とは、厚生労働大臣の承認を受けた、高度の医療の提供(高度先端医療行為)、高度の医療技術の開発及び高度の医療に関する研修を実施する能力等を備えた病院となります。

1992年6月改正、1993年4月施行の医療法の第2次改正により制度化され、2021年4月1日現在では87病院が承認されている機能別区分のひとつです。

特定機能病院の主な役割としては以下の通りです。

  • 高度の医療の提供
  • 高度の医療技術の開発・評価
  • 高度の医療に関する研修
  • 高度な医療安全管理体制

集中治療室(ICU)や無菌病室、医薬品情報管理室などの設置が必要となり、病床数400床以上、診療科16科以上、来院患者の紹介率が30%以上ある、大規模病院となります。

病院一覧:特定機能病院の一覧はこちら(厚生労働省)
参照:厚生労働省 特定機能病院について

病院の種類(診療科・病床別)

病院の種類(診療科・病床別)

診療科や病床別でその呼び名が決まっている病院があり、その種類を説明していきます。

働く看護師に取っては聞きなれた病院名であることも多いですが、(明確な定義はなく)俗称として使われている場合もあるため注意してください。

総合病院

総合病院とは、現在では一般的に多数の診療科を有する大病院の総称として使われている病院名となります。

1997年(平成9年)の医療法改正で廃止になるまでは、許可病床数100床以上で、最低でも主要な診療科5科(内科、外科、産婦人科、眼科、耳鼻咽喉科)を含む病院が総合病院と名乗ることを許可されていました。(現在は法律上で「総合病院」という分類はありません。)

現在でも「総合病院」の名称がある病院はありますが、規模は100床以上であることが多く、複数の診療科がある一般病院となります。

平成9年の医療法改正

平成9年の医療法改正

地域医療支援病院
医療は患者の身近な地域で提供されることが望ましいという観点から、今後、かかりつけ医、かかりつけ歯科医を地域における第一線の医療機関として位置づけるとともに、他の医療機関との適切な役割分担と連携を図っていく必要がある。このような観点に立って、かかりつけ医、かかりつけ歯科医を支援し、二次医療圏単位で地域医療の充実を図る病院として、地域医療支援病院の制度が設けられ、次の事項が規定されたこと。
(8)総合病院に関する規定を廃止すること。
出典:厚生労働省 医療法の一部改正について (平成9年12月26日)

精神科病院

精神科病院は、精神病患者の治療・ケアに必要な専門職員をもち、入院(精神病床)や外来設備を持った専門病院のことを言い、精神科単科病院、精神医療専門病院とも呼ばれます。

また厚生労働省では、「精神病床のみを有する病院」のことを精神科病院と定義しています(参照:厚生労働省 用語の定義)。

2006年までは「精神病院」と呼ばれており、「精神病院の用語の整理等のための関係法律の一部を改正する法律」施行され、精神障害に対する偏見や差別、診療を受けにくいイメージを払拭するため、精神科病院に名称を改められました。

現在では、精神科を始め、神経科(神経内科)、精神神経科などの診療科・病床がある、病床数20床以上の医療機関も、総称して精神科病院と呼ぶ場合もあります。

厚生労働省の2019年(令和元年)の医療施設調査によると、病院8,300施設の内、精神科病院は全国で1054施設となっています。(参照:医療施設調査

小児専門病院(こども病院)

小児専門病院とは、新生児から中学生程度までの小児を対象に診療を行い、小児の特殊性に配慮がされた医療、看護、設備等を提供でき、小児関連病床が原則として100床以上設置され、小児医療の研究、教育が行われている小児の専門施設を指し、「こども病院」、又は「小児総合医療施設」とも呼ばれます。

また、日本小児総合医療施設協議会では、小児専門病院(こども病院)を以下の3種類に分類しています。

1型施設
(独立病院型)
主として小児のために特化した独立した病院。いわゆる小児病院。
2型施設
(小児病棟・療養型)
独立した病院で、児童福祉病床(重症心身障害児病床、療育病床等)が総病床数の30%以上の施設。
3型施設
(小児病棟型)
独立した病院ではないが、小児看護の専門性のもとに、複数の病棟群に小児病棟が集約的に配置され、病院組織内で総合的小児医療部門として位置づけられ管理責任者のいる施設。原則として小児病床数は100床以上。
主な小児専門病院(こども病院)一覧

主な小児専門病院(こども病院)一覧

北海道北海道立子ども総合医療・療育センター
宮城県宮城県立こども病院
東北大学病院小児医療センター
茨城県茨城県立こども病院
栃木県自治医科大学とちぎ子ども医療センター
獨協医科大学とちぎ子ども医療センター
群馬県群馬県立小児医療センター
埼玉県埼玉県立小児医療センター
埼玉医科大学総合医療センター小児科
千葉県千葉県こども病院
東京女子医科大学八千代医療センター
東京都国立成育医療研究センター
東京大学医学部附属病院小児医療センター
慶應義塾大学病院周産期・小児医療センター
東京都立小児総合医療センター
太陽こども病院
神奈川県神奈川県立こども医療センター
長野県長野県立こども病院
静岡県静岡県立こども病院
愛知県あいち小児保健医療総合センター
愛知県医療療育総合センター中央病院
名古屋第一赤十字病院小児医療センター
三重県国立病院機構三重病院
滋賀県滋賀県立小児保健医療センター
大阪府大阪母子医療センター
高槻病院
兵庫県兵庫県立こども病院
岡山県国立病院機構岡山医療センター
広島県県立広島病院成育医療センター
香川県四国こどもとおとなの医療センター
福岡県福岡市立こども病院
聖マリア病院母子総合医療センター
沖縄県沖縄県立南部医療センター・こども医療センター
小児専門病院(こども病院)設立の経緯

小児専門病院(こども病院)設立の経緯

日本では大学付属病院や一般病院の小児科が小児医療の中心的な役割を担っていたことに対し、米国では小児病院で劇的な進歩が見られたことを意識し、高度で先進的な小児医療を担う医療施設が求められていました。
日本では、昭和40年(1965年)に、旧厚生省が小児総合医療施設である国立小児病院を開設し、その後、地方自治体立の小児総合医療施設(こども病院)が全国に相次いで設立され、以来今日まで各地で小児医療の中核としての役割を担っております。
また、昭和43年に、全国のこども病院(小児専門病院)が集まり、よりよい小児医療を実現するために活動している日本小児総合医療施設協議会を設立しています。
出典:日本小児総合医療施設協議会について

ケアミックス病院

ケアミックス病院とは、一般病床と療養型病床(又は精神病床など)、複数の病床機能を併せ持ち、急性期医療・慢性期医療(又は回復期医療)に一貫して対応している病院を指します。

患者に対して診療、治療、手術後のケア、療養、看取り、又は在宅復帰支援などを一貫して行うことが可能な病院であり、厚生労働省では「一般病床と療養型病床または精神病床の混合型の病院(療養病床併設医療機関等)」をケアミックス病院と定義しています。

また、最近では患者の高齢化が進み、急性期病床から回復期病床へ転換するケアミックス病院が増えています。

出典:ケアミックス病院で働く看護師のメリット・デメリット!転職する注意点

療養型病院

療養型病院とは、主な病床が「療養病床」である病院の通称を言い、病状が慢性期となり、長期にわたる治療又は介護が必要な患者が入院している病院となります。

療養病床とその種類について

医療法の第7条では、病院の分類を「一般病床、精神病床、感染症病床、結核病床、療養病床」の5分類に分けられており、療養病床とは、主として長期にわたり療養を必要とする患者のための病床で、病床面積や談話室の設備が必須であり、医師・看護師・介護士の配置人数が定められています。

また、療養病床には、2つの種類があり「医療療養型病床」、「介護療養型病床」に分けられます。

医療療養型病床
  • 慢性期の状態にあって入院医療を必要とする患者の病床
  • 医療保険が適用される
介護療養型病床
  • 要介護認定された患者に対する病床
  • 介護保険が適用される

現在、介護療養型病床(又は、介護療養型施設)が2023年3月末で実質廃止されることが決定しており、その代わりの施設となりうるため、2018年4月から「介護医療院」に転換が進んでいます。(参照:厚生労働省 介護医療院開設に向けたハンドブック

そのため、病院内、病棟内等に療養病床(医療療養型病床)のとなりなどに「介護医療院」として設置されているケースもあるため、注意しましょう。

病院の種類(患者の症状別)

病院の種類(患者の症状別)

患者の状態である急性期、回復期、慢性期によって病院の俗称があり、以下で詳しく説明していきます。

急性期病院

急性期病院とは、急性期の患者や救急の患者、急性疾患または重症患者の対応を24時間体制で行う病院を、一般的に急性期病院と呼びます。

また、以下で説明する「救急指定病院」も急性期病院の一つとなります。

医療業界で良く使われる言葉ではありますが、一般的に認知度は低く、看護師として働く場合は「急性期病院=忙しい病院である」と認識している方も多いです。

回復期リハビリテーション病院(回復期病院)

回復期リハビリテーション病院とは、急性期の疾患・外傷の専門的な治療を受け、回復期(病状が安定し始めた発症から1~2ヶ月後の状態)となった患者に対し、集中的なリハビリテーションを行ない、低下した能力を再び獲得するための病床・病棟(回復期リハビリテーション病棟等)が主である病院を一般的に指します。

脳血管疾患等リハビリテーション
  • 脳や脊髄など中枢神経の外傷や病気の場合
  • 最大180日の入院
運動器リハビリテーション
  • 骨折などのケガ、腰痛なども含む整形外科的な疾患の場合
  • 最大150日の入院

主に集中的、効果的にリハビリテーションを行い日常生活動作の改善、在宅復帰と寝たきりの防止を目的とした病院となります。

慢性期病院(療養型病院)

慢性期病院という呼び名は、そこまで浸透しておりませんが、慢性期の患者が入院する病院施設としては上記で説明した療養病床を有した「療養型病院となります。

そのため、俗称でも「慢性期病院」という言葉は一般的ではありませんが、医療関係者には伝わる可能性が高いと言えます。

慢性期の患者は、症状等は安定している場合が多いですが、治療することが困難な状態が長期間にわたって持続し、医師の管理や治療、看護や介護が必要な状態となります。

病院の種類(その他)

病院の種類(その他)

今まで説明したきた病院の種類分類に該当しない病院を説明していきます。

救急指定病院

救急指定病院とは、消防法2条9項による「救急病院等を定める省令」で定められている病院となり、症状や緊急性を迅速に判断し、適切な診療、救急医療を提供する病院です。

都道府県ごとに作成される医療計画書に基づき、以下のように3段階の医療体制に分かれています。

3次救急24時間体制で最も高度な救命救急医療を提供
(例:救急医療センター、高度救命救急センター 等)
2次救急入院や手術を要する重症患者に24時間体制で対応
(例:病院群輪番制、共同利用型病院方式 等)
1次救急
(初期救急)
入院や手術を伴わない医療・軽症患者の外来診療
(例:かかりつけ医、休日・夜間救急診療所 等)

さらに詳しくは「救命救急センター(3次救急)・救急外来で働く看護師の仕事内容と転職注意点」を確認してください。

臨床研究中核病院

臨床研究中核病院とは、医療法で2015年4月に施行された病院であり、厚生労働大臣の承認を得た日本発の革新的医薬品・医療機器・医療技術等の開発するために、国際水準の臨床研究や医師主導治験の中心的役割を担う病院となります。

2022年7月時点で臨床研究中核病院は全国で14施設となっており、診療科10科以上、病床数400床以上、技術能力について外部評価を受けた臨床検査室などの施設要件や人員要件、能力要件などが決められています。

また、2015年に施行される前は、治験中核病院と呼ばれており、治験中核病院をサポートする医療機関を「拠点医療機関」と定めていました。

臨床研究中核病院の一覧

臨床研究中核病院の一覧

承認年月日病院名称
平成27年8月7日国立がん研究センター中央病院
平成27年8月7日東北大学病院
平成27年8月7日大阪大学医学部附属病院
平成27年9月29日国立がん研究センター東病院
平成28年1月27日名古屋大学医学部附属病院
平成28年1月27日九州大学病院
 平成28年3月25日東京大学医学部附属病院
平成28年3月25日慶應義塾大学病院
平成29年3月23日千葉大学医学部附属病院
平成29年3月23日京都大学医学部附属病院
平成29年3月23日岡山大学病院
平成30年3月23日北海道大学病院
令和2年3月24日順天堂大学医学部附属順天堂医院
令和3年4月7日神戸大学医学部附属病院

出典:厚生労働省 臨床研究中核病院について

拠点病院・連携病院

有名な拠点病院としては、がん診療連携拠点病院や災害拠点病院などが該当し、以下のような拠点病院、連携病院があります。

拠点病院・連携病院詳細
がん診療連携拠点病院全国どこでも質の高いがん医療を提供することができるよう、厚生労働大臣が適当と認め、指定した病院です。専門的ながん医療の提供、地域のがん診療の連携協力体制の整備、患者・住民への相談支援や情報提供などの役割を担います。
がん診療連携拠点病院は全国で408ヵ所となり、都道府県がん診療連携拠点病院51ヵ所、地域がん診療連携拠点病院(高度型)55ヵ所、地域がん診療連携拠点病院293ヵ所、地域がん診療連携拠点病院(特例型)6ヵ所、特定領域がん診療連携拠点病院1ヵ所、国立がん研究センター2ヵ所)、地域がん診療病院を45ヵ所、指定しています(2022年4月1日現在)
出典:厚生労働省
がんゲノム医療中核拠点病院ゲノム医療を必要とするがん患者が、全国どこにいても、がんゲノム医療を受けられる体制を構築するため、厚生労働大臣が適当と認め、指定した病院です。
「がんゲノム医療中核拠点病院」を全国に12カ所、「がんゲノム医療拠点病院」を33カ所指定し、連携する「がんゲノム医療連携病院」を188カ所公表しています(2022年5月1日現在)
出典:東京都国立がん研究センター
災害拠点病院災害発生時に災害医療を行う医療機関を支援する病院を指し、平成8年に当時の厚生省の発令によって定められた「災害時における初期救急医療体制の充実強化を図るための医療機関」で指定されました。
原子力災害拠点病院原子力災害時に被災地域の原子力災害医療の中心となって機能する医療機関。
周産期連携病院24時間体制で自院のかかりつけ以外のミドルリスク妊産婦の搬送受入れに対応するとともに、地域の診療所等からの紹介(搬送)や周産期母子医療センターからの逆紹介を受け、産科手術(帝王切開術・子宮外妊娠手術等)や内科合併症のある妊産婦の母体管理等を行う病院。(出典:東京都

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対応エリア北海道、青森県、岩手県、宮城県、秋田県、山形県、福島県、茨城県、栃木県、群馬県、埼玉県、千葉県、東京都、神奈川県、新潟県、富山県、石川県、福井県、山梨県、長野県、岐阜県、静岡県、愛知県、三重県、滋賀県、京都府、大阪府、兵庫県、奈良県、和歌山県、鳥取県、島根県、岡山県、広島県、山口県、徳島県、香川県、愛媛県、高知県、福岡県、佐賀県、長崎県、熊本県、大分県、宮崎県、鹿児島県、沖縄県
特徴・看護師の転職求人が豊富
・転職支援サービスが手厚い
・転職の相談から行える
・院内・施設内情報に強い

看護のお仕事は、看護師求人サイトの中で一番、病院求人数が多く、看護師の希望条件にあった病院を探してもらいやすいサイトと言えます。

また、転職支援サービスも充実しており、利用する看護師にも人気が高く、ハローワークの求人もカバーしています。

病院の種類を熟知する、担当者も多く、希望条件に合わせて転職を考える場合は必須と言えるでしょう。

公式サイト:https://kango-oshigoto.jp/

規模が大きな病院豊富!マイナビ看護師

マイナビ看護師

転職相談面接対策条件交渉退職相談
2重丸2重丸2重丸2重丸
サイト名マイナビ看護師
運営会社株式会社マイナビ
公開求人数61,050件
(2022年8月5日時点)
非公開求人とても豊富(保有求人全体の約40%非公開)
対応職種正看護師、准看護師、助産師、保健師、ケアマネジャー
対応 雇用形態正社員、契約社員、パート・アルバイト、業務委託その他
対応 勤務形態常勤(二交替制)、常勤(三交替制) 、夜勤なし、夜勤専従
対応施設病院、クリニック・診療所、美容クリニック、施設、訪問看護ステーション、看護師資格・経験を活かせる一般企業、治験関連企業(CRA、CRCなど)、保育施設 、その他
対応 診療科目美容外科、小児科、産科、婦人科(レディースクリニック)、整形外科、循環器内科、心療内科、消化器外科、心臓血管外科、スポーツ整形外科、脳神経外科、眼科、形成外科、消化器内科、歯科、精神科、血液内科、外科、内科、神経内科
対応配属先病棟、外来、手術室、内視鏡室、ICU、透析、救急外来、訪問看護、管理職の仕事
対応エリア北海道、青森県、岩手県、宮城県、秋田県、山形県、福島県、茨城県、栃木県、群馬県、埼玉県、千葉県、東京都、神奈川県、新潟県、富山県、石川県、福井県、山梨県、長野県、岐阜県、静岡県、愛知県、三重県、滋賀県、京都府、大阪府、兵庫県、奈良県、和歌山県、鳥取県、島根県、岡山県、広島県、山口県、徳島県、香川県、愛媛県、高知県、福岡県、佐賀県、長崎県、熊本県、大分県、宮崎県、鹿児島県、沖縄県
特徴・転職の相談から行える
・キャリアアドバイザー親切丁寧
・退職交渉も可能
・企業系のレア求人を豊富に保有

マイナビ看護師は、マイナビグループが運営している看護求人サイトのため、大手病院の看護師求人が豊富と言えます。

さらに、求人全体の40%は非公開求人(インターネット上に出ない、担当者から紹介してもらえる求人)のため、好条件の病院求人も豊富です。

また、担当者も丁寧で親切、的確なアドバイスを行ってくれることに定評があり、病院へ転職を考える場合は、合わせて利用しておきたい求人サイトです。

公式サイト:https://kango.mynavi.jp/

病院転職でキャリアから提案!ナースではたらこ

ナースではたらこ

転職相談面接対策条件交渉退職相談
まる2重丸2重丸三角
サイト名ナースではたらこ
運営会社ディップ株式会社
公開求人数95,090件
(2022年8月5日時点)
非公開求人豊富
対応職種正看護師、准看護師、助産師、保健師
対応 勤務形態常勤、非常勤、日勤のみ、夜勤専従
対応施設病院、クリニック、介護施設、デイサービス、訪問看護、企業その他
対応エリア北海道、青森県、岩手県、宮城県、秋田県、山形県、福島県、茨城県、栃木県、群馬県、埼玉県、千葉県、東京都、神奈川県、新潟県、富山県、石川県、福井県、山梨県、長野県、岐阜県、静岡県、愛知県、三重県、滋賀県、京都府、大阪府、兵庫県、奈良県、和歌山県、鳥取県、島根県、岡山県、広島県、山口県、徳島県、香川県、愛媛県、高知県、福岡県、佐賀県、長崎県、熊本県、大分県、宮崎県、鹿児島県、沖縄県
特徴・非公開求人が豊富
・希望条件に合う求人が見つかりやすい
・希望する病院・施設へ転職可能な逆指名転職がある

ナースではたらこは、看護師のキャリアから相談することが可能な看護師求人サイトです。

そのため、働きながらの転職活動や、転職するか悩んでいる場合、取り急ぎ情報収集だけを行いたい場合など、担当者に相談から始めることが可能です。

また、例え募集が出ていない病院でも担当者が直接交渉してくれる逆指名転職もあり、転職したい病院がある方もおすすめです。

公式サイト:https://iryo-de-hatarako.net/

まとめ

病院の種類を「開設者別」「機能別」「診療科・俗称別」「患者の症状別」「その他」に分けてご紹介しましたが、こちらで説明している以外の病院の種類もあるでしょう。

そのため、一つの参考にしていただきながら、看護師として自分に合った病院を見つけ、転職活動を行ってください。

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