手術室(オペ室)へ転職する看護師の志望動機例文!書く際のポイント
転職活動の際、履歴書の書き方に悩むのは志望動機と自己アピールではないでしょうか。
志望動機では、志望する部署や病院などの施設に対して、選んだ動機や働きたいと思う理由、自分を採用してもらった場合どのように貢献できるのか、などを書くことが必要です。
ここでは、手術室を志望する場合の志望動機のポイントと例文をご紹介します。
執筆・監修
- エリア:神奈川県在住
- 保有資格:看護師、ACLSプロバイダー
- 経歴:大学病院、総合病院、訪問看護ステーション
- 専門分野(診療科):ICU、CCU(冠疾患治療室)
看護専門学校卒業後、総合病院へ勤務後、すぐに退職を経験。その後、大学病院の集中治療室(ICU・CCU)で8年間勤務。出産・育児休暇を経て退職し、様々な施設を経験。興味のあった在宅看護に携わりたいと考え転職。現在は看護師が立ち上げた小規模訪問看護ステーションに在籍する現役訪問看護師6年目。

当サイトを運営する株式会社pekoにて、キャリアアドバイザーとして看護師の転職支援を始め、多くの転職者のサポートを担当中。国家資格であるキャリアコンサルタント資格も取得。
総合病院へ転職し手術室を希望する場合

最近では手術室限定で看護師求人を募集している求人も増えています。
(※手術室限定で求人を募集していても、配属は別の診療科になるケースもありますので、注意してください。)
そのため転職後、確実に手術室へ配属されるためにも、看護師側がアピールする必要があります。手術室に勤務したいという熱意が伝わるよう記載することが重要です。
志望動機の例文
例文
私は、5年間大学病院外科病棟で勤務してきました。術後看護が流れ作業のように繰り返され、個別性をもっと重視した看護がしたいと考えるようになりました。
以前貴院に家族が入院した際、看護師がベッドサイドで時間をかけて接している様子を見て、患者一人一人の不安を受け止めてくれる病院だと感じました。今後外科系看護でのキャリアアップをしていくためにも、まず周手術期の術前術後看護を一から学びたく、貴院での手術室看護を希望します。
貴院の多様な手術における手術室看護を専門的に学び、経験を積むことで、術後看護がより患者に寄り添えると思うからです。また、これまでの患者様とのコミュニケーション経験は、手術室でこそ必要であり活かせるものと考えています。
なぜその病院を希望するのかを考える
手術室を希望する看護師は、「なぜその総合病院(一般病院)を選んだのか」という理由が必要です。「手術実績」や「働く手術室の看護師」などにフォーカスを当てて説明すると良いでしょう。
(手術看護認定看護師などが在籍している病院だと理由も伝えやすいです。)
また、その他の理由は面接などで説明し、以下のような正直な気持ちを言葉にしましょう。
- 教育体制がしっかりしている
- 定職率が高い
- 自分や家族が患者として治療を受けたときの印象
- 子育て中の看護師が多い
- 自宅が近距離
これまで大学病院など大きな組織で働いていた場合、「なぜ大きな病院ではなく地域の総合病院(一般病院)を選ぶのか」と人事担当者は思います。そのため、面接時はその質問に答えられるように準備しておきましょう。
なぜ手術室を希望しているのかを記載する
看護師が手術室の志望動機を書く場合「なぜ、病棟ではなく手術室を希望するのか」という理由が大切です。
手術室看護の経験者と手術室未経験者の志望動機については、以下の通りです。
| 手術室経験者 | ・キャリアアップの希望を記載する ・これまでの経験を活かしたいことを記載する |
|---|---|
| 未経験者 | ・病棟では得ることができなかったことを記載する ・手術室看護のどこに興味があるのかを記載する ・総合病院(一般病院)の手術室がどのように魅力的なのかを記載する |
総合病院(一般病院)は、様々な診療科の手術が実施され、年間手術件数も多いことが一般的です。
手術室未経験の場合、手術室看護師は覚えなければならないことも多く、病棟とは違って患者との関わりも少ないため、「どこにやりがいを見出せばよいのか」と病棟に戻る人も多いです。
そのため、手術室未経験者は「それでも病棟よりも手術室で働きたい」という気持ちが強いということを伝えると、人事担当者にも響くでしょう。
自分が勤めることで何に貢献できるのかアピールする
転職者で中途採用となる場合、即戦力を求める場合がほとんどです。
そのため、「未経験者を教育し、時間をかけてもそれ以上にメリットがある」と判断して貰う必要があります。
採用側は、応募者の希望ばかりを聞いてくれる訳ではありません。「自分がもしその総合病院(一般病院)の手術室で働くことができたら、どのように成長でき、その経験をどのように活かしていけるのか」をイメージしてみましょう。
「自分を採用して貰えればこのように貢献できます」と自信を持ってアピールすることが大切です。
手術室(オペ室)未経験の場合

看護師求人の中には、手術室限定で看護師を採用している求人が少なからず存在します。
人事担当者は志望者が「なぜ手術室を希望するのか」という点は、必ず確認してきます。そのため、志望理由を明確にしておくことが大切です。
志望動機のポイントについて説明していきます。
志望動機の例文
例文
私は、患者にとって手術が人生を左右する一大事でありながら、患者から手術室での時間をほとんど覚えていないと聞くことが多く、その恐怖や不安を取り除きたいと思い手術室看護に興味を持ちました。
手術室看護は未経験ですが、これまで患者・家族はもちろん、医師や他スタッフに対しても自分から笑顔で挨拶して声をかけるという心がけで培ったコミュニケーション力を、手術室でのチーム医療に活かしたいと考えています。
そして新しい分野だからこそ積極的に勉強をして急性期看護へ繋ぐためのスキルアップを目指したいため志望いたしました。
ポイント・解説
手術室未経験の場合は、人事担当者は「なぜ手術室を希望するのか」を必ず確認してきます。そのため、志望動機にきちんと記載することが必要です。
応募するに至った理由について、自分の言葉で表現し、志望動機の中に記載しておきましょう。
手術室は、特殊な看護です。そのため、「手術室への憧れだけでは働けない。現実を目の当たりにした時に理想とのギャップを感じるのでは?」と懸念されてしまいます。
「手術室での現実的な厳しさも理解した上で志している」ということが伝わる志望動機を記載できると良いでしょう。
現在の経験をどのように活かすかも記載しよう
これまでの経験の中で、以下のことを思い浮かべながら、新しい職場(手術室)でどのように活かすことができるか考えましょう。
- 「自分が患者や家族と、どのように接してきたか」
- 「医師やコメディカルとの関わり」
- 「今までの看護技術・知識」
手術室は病棟とは別世界ですが、今までの看護経験を必ず生かすことが出来るポイントはあるはずです。

キャリアアドバイザー
「どのように活かすか」と考えるのではなく、「どのように自分の経験を活かしていきたいか」を考えることで、志望動機が書きやすくなります。
面接対策に悩んだら「プロ」に相談しよう

看護師の転職活動では、志望動機・退職理由・これまでの経験の伝え方など、面接の準備で不安を抱く方が非常に多いです。履歴書や職務経歴書の書き方も含め、一人で対策を進めるよりも、看護分野に特化した「プロ」に相談する方が圧倒的に成功率が高くなります。
多くの看護師は、転職サイトを「求人紹介をしてもらう場所」と捉えがちですが、看護師転職サイトでは面接対策や応募書類の添削まで総合的にサポートしてくれます。
面接対策は、単に「回答例を覚える」だけでは不十分です。医療機関の面接では、入職後の協調性や患者対応の質、職場文化との相性を重視されるため、第三者による客観的な視点でのアドバイスが欠かせません。
また、以下のようなサポートは独学では得られないため、特に初めての転職では大きな力になります。
- 面接時の服装や立ち居振る舞いのアドバイス
- 質問に対する「その方らしい回答」の整理
- 病院側の評価ポイントを踏まえた模擬面接
- 履歴書・職務経歴書の添削(志望動機の整合性チェック含む)
- 面接同行・面接後のフィードバック
医療現場は専門性が高く、看護師自身も看護分野の知識には長けています。しかしその一方で、ビジネスマナーや言語化のスキルに自信がないまま面接に挑み、不利になってしまうケースが少なくありません。
新卒であれば多少の不慣れは許容されますが、中途採用では「年齢相応の常識・礼節」が求められます。面接官にその部分で不安を与えてしまうと、選考結果に大きく影響します。
だからこそ、転職を成功させたい場合は、看護師転職の支援実績が豊富なプロに相談し、第三者の目線で面接準備を整えることが最も安全で確実です。
履歴書・面接対策が充実!レバウェル看護

| 転職相談 | 面接対策 | 条件交渉 | 退職相談 |
|---|---|---|---|
| サイト名 | レバウェル看護(旧:看護のお仕事) |
|---|---|
| 運営会社 | レバレジーズメディカルケア株式会社 |
| 公開求人数 | 126,942件(2025年11月3日時点) |
| 非公開求人 | 豊富 |
| 対応職種 | 正看護師、准看護師、助産師、保健師 |
| 対応 雇用形態 | 常勤(夜勤有り)、日勤常勤、夜勤専従常勤 |
| 対応施設 | 総合病院、一般病院、クリニック、特別養護老人ホーム(特養)、訪問看護、有料老人ホーム、デイサービス、重症心身障害者施設、保育園、検診センター |
| 対応 診療科目 | 内科、精神科、心療内科、小児科、外科、整形外科、皮膚科、産婦人科、眼科、歯科、美容外科、美容皮膚科 |
| 対応配属先 | 病棟、外来、施設、訪問、手術室(オペ室)、透析、内視鏡 |
| 対応エリア | 北海道、青森県、岩手県、宮城県、秋田県、山形県、福島県、茨城県、栃木県、群馬県、埼玉県、千葉県、東京都、神奈川県、新潟県、富山県、石川県、福井県、山梨県、長野県、岐阜県、静岡県、愛知県、三重県、滋賀県、京都府、大阪府、兵庫県、奈良県、和歌山県、鳥取県、島根県、岡山県、広島県、山口県、徳島県、香川県、愛媛県、高知県、福岡県、佐賀県、長崎県、熊本県、大分県、宮崎県、鹿児島県、沖縄県 |
| 特徴 | ・看護師の転職求人が豊富 ・転職支援サービスが手厚い ・転職の相談から行える ・院内・施設内情報に強い |
「レバウェル看護」は全国規模で看護師の利用者数が多く、応募書類の添削や面接対策の質が非常に高いのが特徴です。年間5,000件を超える医療機関へのヒアリングを行っているため、病院ごとの特色に合わせたアドバイスを受けやすく、面接で聞かれやすいポイントも事前に把握しやすい強みがあります。
模擬面接・面接同行も柔軟に対応しているため、初めての転職で不安が大きい方でも安心して準備が進められます。
公式サイト:https://kango-oshigoto.jp/
看護師のリアルな転職支援に強い!ナース専科 転職

| 転職相談 | 面接対策 | 条件交渉 | 退職相談 |
|---|---|---|---|
| サイト名 | ナース専科 転職(旧 ナース人材バンク) |
|---|---|
| 運営会社 | 株式会社エス・エム・エス |
| 公開求人数 | 20万件以上 |
| 非公開求人 | 豊富(会員限定のレア求人あり) |
| 対応職種 | 正看護師、認定看護師、准看護師、助産師、保健師、管理職 |
| 対応 勤務形態 | 常勤、常勤(日勤のみ)、常勤(夜勤あり)、常勤(夜勤のみ)、非常勤 |
| 対応施設 | 病院、クリニック、訪問看護、企業、保育園、幼稚園、学校、その他 【介護施設】 居宅介護支援事業所、地域包括支援センター、訪問介護事業所、介護老人保健施設、軽費老人ホーム、デイケア事業所、小規模多機能、訪問入浴事業所、看護小規模多機能居宅介護、有料老人ホーム、デイサービス事業所、グループホーム、特別養護老人ホーム、サービス付き高齢者専用住宅、ショートステイ事業所、訪問リハビリ事業所、介護医療院 |
| 対応 診療科目 | 美容、産婦人科、整形外科、眼科、外科、呼吸器科、循環器科、精神科/心療内科、小児科、皮膚科、形成外科、耳鼻咽喉科、脳神経外科、消化器科、内科、透析、その他 |
| 対応配属先 | 病棟、外来、オペ室、透析、その他 |
| 対応エリア | 北海道、青森県、岩手県、宮城県、秋田県、山形県、福島県、茨城県、栃木県、群馬県、埼玉県、千葉県、東京都、神奈川県、新潟県、富山県、石川県、福井県、山梨県、長野県、岐阜県、静岡県、愛知県、三重県、滋賀県、京都府、大阪府、兵庫県、奈良県、和歌山県、鳥取県、島根県、岡山県、広島県、山口県、徳島県、香川県、愛媛県、高知県、福岡県、佐賀県、長崎県、熊本県、大分県、宮崎県、鹿児島県、沖縄県 |
| 特徴 | ・東証プライム上場企業 ・支店が多く地域密着&チーム制で転職をサポート ・職場のリアルな情報を共有することも可能 ・2025年オリコン顧客満足度®調査 看護師転職3年連続No.1 ・LINE対応 |
「ナース専科 転職」は、大手看護師向けメディア「ナース専科」を運営する会社が提供している転職サービスで、看護師向けの情報量が圧倒的に多いのが強みです。病院・施設の口コミや実際の転職事例に基づいたアドバイスを受けられるため、面接でよく聞かれる質問や、応募先との相性判断にも役立ちます。
応募書類の添削や模擬面接、面接同行などのサポートも充実しており、「どのように話せば自分の強みが伝わるか」を一緒に整理してくれます。初めての転職の方はもちろん、ブランクがある方やキャリアに迷いがある方にも利用しやすいサービスです。
公式サイト:https://www.nursejinzaibank.com/
関連リンク
| 看護師転職の応募書類 | |
|---|---|
| 履歴書 | 職務経歴書 |
| 職場別:志望動機例文集 | |
|---|---|
| クリニック | 検診(健診)センター |
| デイサービス | 訪問看護ステーション |
| 介護老人保健施設 | |
| 診療科別:志望動機例文集 | |
|---|---|
| 整形外科 | 小児科 |
| 精神科 | ICU(集中治療室) |
| 救急病棟 | 美容皮膚科 |
| 眼科 | 手術室(オペ室) |
まとめ:手術室は志望動機に力を入れる必要がある
手術室への転職を考えている看護師は、志望動機に力を入れることが必要です。
理由として、手術室は、一般病棟や施設での求人に比べて求人数が少なく、競争率が高いです。そのため、採用して貰うためには志望動機が重要なポイントです。
手術室看護師は、専門的な看護技術が必要であるため「仕事を覚えるのが難しそうだ」と敬遠されやすいような気がしますが、意外に人気が高い部署であるため、必ず志望動機に力を入れましょう。
どのような場合でも志望動機には、「そこで働きたいという明確な理由と熱意が伝わるか」が採用されるかどうかの分かれ目となるでしょう。
手術室看護は、一般病棟とは異なる特殊な看護を提供する場であるため、一般に病院に応募するのとは違った相応の理由が問われます。
手術室に転職を考えている看護師は、是非参考にしてみてください。
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| 資本金 | 14,000,000円 |
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