新人看護師で妊娠した2人の体験談
新人看護師として、「入職5ヶ月目」と「入職2ヶ月目」で妊娠が発覚した看護師の体験談をご紹介します。
もし、今同じ状況で悩んでいる方がいらっしゃれば、是非読んでいただきたい内容です。
体験談だけの掲載ですが、学ぶことが多い内容となっております。
当サイトを運営する株式会社pekoにて、キャリアアドバイザーとして看護師の転職支援を始め、多くの転職者のサポートを担当中。国家資格であるキャリアコンサルタント資格も取得。
体験談1:入職5ヶ月目で妊娠が発覚
一般的には、新人看護師が妊娠なんて、普通はありえないという考えの方が多いのではないでしょうか。(実際に私もそう思います。)
しかし、私は10数年前に看護師1年目で妊娠してしまいました。
私の妊娠が発覚したのは、入職して5ヶ月目くらいでした。当時結婚はしておらず、当時付き合っていた彼(のちの旦那さん)との子を妊娠しました。
彼をはじめ、両親には報告でき、そちらは特に大きな問題もなかったのですが、やはり困ったのが職場への報告です。
年齢 | 22歳の時 |
---|---|
勤務先 | 総合病院(100床) |
妊娠時期 | 入職5ヶ月目 |
看護経験 | 1年目の看護師 |
上司への報告
当時、入職5ヶ月目ということもあり、職場にもまだまだ慣れていなかった私は、数日迷いましたが、覚悟を決めて師長(上司)に報告することにしました。
師長(上司)は驚きとともに、少し呆れた表情を見せた後、意外とすんなり納得してくれました。
私には、それが救いでした。
看護師の先輩達の反応
翌日、職場に行くと、先輩達は何も妊娠のことには触れませんでしたが、何となく冷ややかな視線を感じたのは覚えています。
数日も経つと、ほとんどの先輩に知れ渡り、誰も何も言っては来ませんが、仕事がしづらい雰囲気はありました。
今でこそ病院は禁煙化となり、院内には喫煙所などで分煙されていますが、当時はみんなが使う休憩室で多くの看護師がタバコを吸っていました。
たとえ妊婦さんがいても御構い無しで喫煙していたのですが、私は新人看護師のため、文句も言えるわけもなく我慢していたので、休憩時間も苦痛だった記憶があります。
(同じ妊婦の先輩が、体調面など色々と声をかけてくれたので、少し緊張がほぐれる時間もありました。)
夜勤業務中は「つわり」との戦い
妊娠したからといって、体調不良で休むことや、「体がしんどいので勤務(特に夜勤)を変わってください」とは、とても言えず、頑張って出勤していました。
やはり、「つわり」の時期は常に吐き気との戦いで、時々トイレに駆け込みながらの勤務を行っていました。
しかも、当時は特別仲の良い同期などもいなかったため、その辛さを誰にも言えず、1人で必死に耐えていました。
(夜勤ももちろん吐き気、嘔吐と頭痛に耐えながらしていました。)
今思うと、そこまで頑張らなくても良かったのではないかと思いますが、当時は「だから新人看護師が妊娠すると駄目なのだ。」と思われるのが嫌で、弱音は誰にも見せたくなかったのです。
先輩看護師の優しさに触れる
そんな生活を1ヶ月ほど続けており、その日はとっても怖く嫌いな先輩看護師と一緒の夜勤日でした。
当時働いていた病院は、2交代制だったため、夕方から朝までの勤務なのですが、先輩看護師が怖くてあまり休めなかったうえ、朝方、吐き気に襲われてトイレで吐いていました。
すると怖い先輩看護師が、「オムツ交換やっておくから少し寝てなさい」と言ってくれたのです。
先輩看護師は、体調が悪い私を見ていないようで、しっかり見てくれていたのです。
私は妊娠してから誰かに優しい言葉をかけてもらうことがなかったため、とても嬉しく涙が出たことを今でも覚えています。
先輩達が徐々に認めてくれるようになる
そんな日々が過ぎ、徐々に患者の体位交換やオムツ交換も人手があるときは代わってくれる人が増えました。
「つわり」が落ち着いてきた頃には、先輩看護師達も妊婦中の私と普通に接してくれるようになりました。
もちろん新人看護師なので、覚えることも沢山あり、そこは他の新人看護師と同じようにしてくれていたので、自分のペースで仕事を覚えていきました。
リーダー業務はできませんでしたが、夜勤は行っていたため、ドクターへの報告や指示受けなどを通して、大体のリーダー業務を理解することはできていました。
産休・育休に入る
結局私は妊娠中、大きな体調のトラブルもなく、8ヶ月頃まで夜勤ができ、32週で産休に入りました。
自分では自覚していませんでしたが、私は産休に入るまでは毎日必死で、とにかく走っていたそうで、周りが密かに心配していたそうです。
産後は、早く仕事を覚えなければという焦りや、新人看護師なのに長期の休みをもらっているという罪悪感から、5ヶ月で復帰してしまいました。
新人看護師だと、どうしても先輩や周囲の目が気になってしまいますね。
今思うと、子どものためにもっと休んでおけば良かったと後悔しております。
職場でうまく行えたコツについて
以上の私の経験から、妊娠した新人看護師が職場でうまくやっていくコツを考えてみました。
妊娠すると「身体的にも精神的にもしんどいな」と思うことが多々あり、私は、体がだるいと感じたら、すぐに上司に報告をしていました。
また、可能な限り体力や体を使わずに仕事を行っており、手を抜いているように見えないように、なるべく真面目に真剣な顔で、仕事に取り組むことも忘れませんでした。
また、私は以下のことも実施していました。
- 気分転換を適度に行っていたこと
- 頼れる先輩看護師に相談していたこと
- 辛い時は無理をしないで赤ちゃんのことを第一に考えていたこと
新人看護師時代は、先輩や周囲の目が気になり、何に対しても無理をしてしまいますが、私は辛い時には無理は一切しませんでした。
「自分は大丈夫と思っても、お腹の赤ちゃんは大丈夫じゃないかも」ということを常に考えていました。
もし、同じ職場に同じような状況の新人看護師さんがいましたら、ぜひ優しい言葉をかけてあげて欲しいとも思います。
体験談2:働き始めて2ヶ月目で妊娠
看護師免許を取得し、看護師として働き初めて2ヶ月目を迎えたころ、私は妊娠しました。
職場は看護学校からのエスカレーター方式で、職場からお金を借りて学校へ行かせて貰っていた状況でした。(お礼奉公中でした。)
看護師免許を取得したらしっかり働き、バリバリ夜勤も入って、いっぱい貯金して、「もっともっと上を目指す!」とかなり意気込んでいた矢先のことでした。
「しかし、まさかの妊娠…。」
正直、私は素直に喜べませんでした。そのため、発覚初期はどうしても妊娠が受け入れられませんでした。
年齢 | 22歳の時 |
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勤務先 | 総合病院(311床) |
妊娠時期 | 入職2ヶ月目 |
看護経験 | 1年目の看護師 |
生むかどうか悩みました
今の自分の立場を気にすることや、自分の夢(看護師の仕事)の方が大事で、とても悩みました。
しかし、「子どもをおろす選択肢」は良いのか悪いのか、良く分からなくなり、夜も眠れず葛藤していました。
私が子どもをどうするか悩んでいたとき、10歳上の姉に「産みたくても授からない人が今は沢山いる中で、産める環境下にいながら、おろすなんて許さない」と怒られました。
その時やっと自分以外の周りのことが見えました。
今まで自分のことしか考えていませんでしたが、お腹の子どもの命・パートナーの想い・両親の気持ち、など考えてみると、何だか悩んでいる自分に情けなくなりました。
師長(上司)に報告を行う
産むと決意してから直ぐに師長に報告しましたが、その際他の同僚に発表するのは安定期と呼ばれている3ヶ月に入ってからと言われました。
もしも、何かあった場合のための、私の精神面を考えての師長の気遣いです。
優しく接してくれる先輩看護師もいましたが、もちろん辛く当たられたこともありました。
予想していましたが、新人看護師が妊娠すると周りの目が痛い場合が多いことを、初めて知りました。
同僚に正式に発表する
安定期に入ったので正式に同僚に発表したのですが、その事実を知った先輩看護師は、声には出しませんでしたが「新人看護師はこれから色々学ばなければいけない時期なのに妊娠なんてありえない」といった感じでした。
初めは優しく接してもらえたものの、
- 「私の時はここまで優しくされなかった」
- 「妊娠は病気じゃないから仕事はきちんとしてね」
- 「吐き気がない(吐くことがない)つわりは楽でいいわね」
など、色々辛い言葉を浴びせられました。
先輩看護師達は頑張っているのに、「妊婦の看護師は、お腹が張るだの理由を付けてキツイ仕事から逃げている」と思われ、自分的には一生懸命やっていても、なかなか伝わりませんでした。
新人看護師のため特浴(入浴機器を利用した入浴)や車椅子移乗など力仕事は任されやすいですし、レントゲンに入ることを頼まれる場合もしばしばありました。
そんな時は仲の良い同期と、気遣ってくれる先輩看護師に沢山助けてもらい乗り切りました。
最後に
赤ちゃんにとって母は自分1人だし、自分しか守ってあげることができません。
無理をすれば赤ちゃんの命を危険にさらしてしまう可能性もあります。
「妊婦生活、約10ヶ月の期間を大事にすることがそんなにいけないことなのでしょうか。」
赤ちゃんの未来と比べたら、ほんの少しの期間だと思います。
スタッフの風当たりは強い時もあると思いますが、自分と赤ちゃんの身体を第一に仕事との両立をしていくのが最善の方法だと感じました。
私は1年後に子育てのため、結果的に退職することとなりましたが、頑張って良かったと今では強く思います。
まとめ
2人の体験談から分かることは、もしも新人看護師で妊娠してしまった場合、職場の協力が必要不可欠であるということです。
また、2人とも上司にしっかりと報告を行い、伝える順番も間違えていない点が良いでしょう。
もし、同じように悩まれている方がいらっしゃれば、体験談を参考にしながら「妊娠が発覚したら!看護師の報告タイミングや夜勤を軽減・免除する方法」も合わせて確認してください。
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設立 | 2015年6月 |
資本金 | 14,000,000円 |
事業内容 |
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